詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: 水素水
9,587件中 1-20の結果を表示しています
  • 金 辰也, 佐藤 和恵, 川上 裕司
    機能水研究
    2016年 12 巻 1 号 17-23
    発行日: 2016/09/10
    公開日: 2024/11/20
    ジャーナル フリー
    機能水の1種と位置付けられている
    水素水
    について、活性酸素消去能を比較検討した。2015年12月から2016年3月にかけて市販されている
    水素水
    商品について、電子スピン共鳴装置を用いたスピントラップ法によりヒドロキシルラジカル消去能、スーパーオキシド消去能、一重項酸素消去能をそれぞれ測定した。その結果、ヒドロキシルラジカル消去能において、
    水素水
    商品の水素量との間で相関性がある結果を得た。一方、スーパーオキシド消去能と一重項酸素消去能については相関性が得られなかった。
    水素水
    中の水素分子は活性酸素種の中でも特異的にヒドロキシルラジカルと反応し、水素ラジカルと水に変換されるヒドロキシルラジカルの消去反応が起こっていると考えられ、既報の反応と同一と推察された。 ただし、市販されている
    水素水
    商品を開放系にて放置すると時間単位で溶存水素量が低下したので、開封後は商品ごとに指定の保存方法を順守することや空気中に抜ける前に飲みきることに留意する必要がある。
  • 馬淵 敏夫
    日本作物学会紀事
    1994年 63 巻 3 号 436-441
    発行日: 1994/09/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ビール麦品種種子の休眠打破を収穫直後に行うために, 休眠性程度低・中・高品種からそれぞれ「アズマゴールデン」, 「成城17号」, 「さつき二条」を供試して過酸化
    水素水
    処理の条件を検討した. 過酸化
    水素水
    濃度(0, 0.125, 0.25, 0.5, 1.0, 2.0および4.0%)と浸種時間(0, 12, 24, 36および48時間)の2要因を組み合わせて発芽試験を行った. さらに浸種時および発芽床の温度条件を検討するため, 10℃, 20℃ておよび25℃を設定した. 休眠打破に最適な過酸化
    水素水
    濃度と浸種時間は,「アズマゴールデン」では0.5%液・12時間, 「成城17号」では1%液・24時間, 「さつき二条」では2%液・36時間であって, 休眠性程度が高くなるほど過酸化
    水素水
    の濃度が高く浸種時間を長く必要とした. 浸種時の温度条件では「アズマゴールデン」25℃, 「成城17号」20℃, 「さつき二条」10℃が好適であり, 休眠性程度が高くなるほど低い温度条件が休眠打破に効果的であった. これらのことから, 収穫直後に休眠打破を行う過酸化
    水素水
    処理の条件は休眠性程度を異にする品種によって異なるが, 3日間で発芽力を検定することが可能と考えられる.
  • 玄米, 白米および浸漬容器からの赤めし細菌の分離
    川又 尚, 松野 守男, 吉田 弘
    日本釀造協會雜誌
    1971年 66 巻 4 号 379-384
    発行日: 1971/04/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    玄米, 白米および浸漬容器 (木桶) の赤めし細菌を調べ, 浸漬米への赤めし細菌の感染経路を推定するとともに赤めし発生防止策の検討を行ない次の結果を得た。
    1.玄米, 白米および木桶に赤めし細菌が存在することを認めた。分離した赤めし細菌は単独で赤めしを再現するものもあるが, 2種類の細菌によりはじめて赤めしを再現するものもあった。また, いずれもグラム陰性桿菌で, べん毛を有し, 運動性が活発である。
    2.浸漬米への主とした感染経路は, 玄米を起源として, 白米から直接浸漬米へ移る経路と, 白米から木桶での増殖をへて浸漬米へ移る経路との2つであると考えられた。
    3.酒造場での発生防止策は, 高温または長時間水切をさけること, 1~3%過酸化
    水素水
    で木桶を殺菌すること, 浸漬水に0。1~0.3%過酸化
    水素水
    を使用することおよび赤めしとなるような浸漬米ができてしまった時は, 蒸す前に2%過酸化
    水素水
    浸漬および掛流しを行なうことである。
  • 柿谷 朋, 市川 裕司
    木材保存
    2012年 38 巻 1 号 7-13
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/03/03
    ジャーナル フリー
    フェノール・ホルムアルデヒド系樹脂接着剤を用いた構造用合板は, 木造住宅の主要な耐力面材として幅広く用いられているが, まれに建築時の事故的な水掛りによって, 黒変 (アルカリ汚染) を生じることがある。アルカリ汚染された合板は強度への影響はないものの, その外観は問題となることが多い。過酸化水素と二価の鉄イオンの組合わせで用いられる Fenton 反応は有機物の酸化方法として知られているだけでなく, 木材保存分野では木材構成成分を損傷させたり, 重合度を低下させる反応としても知られている。本研究ではアルカリ汚染時に変色の原因となる木材構成成分を, 予め Fenton 試薬で変性させることで, アルカリ汚染を抑制する手法を検討した。ヒノキ (表裏層) - スギ (芯層) 合板表面を種々の濃度の Fenton 試薬で処理し, 養生後にアルカリ汚染を発生させ, その程度を観察した。その結果, 過酸化水素濃度2.9M のFenton 試薬で処理した試験体はアルカリ汚染の抑制効果が見られ, その一方で, 過酸化水素濃度2.4M 以下の濃度の Fenton 試薬や2.9M 以下の過酸化
    水素水
    のみで処理した試験体には, アルカリ汚染の抑制効果は見られなかった。本試験結果から, Fenton 試薬を用いて適当な条件下で合板を処理することで, アルカリ汚染を効果的に抑制できる可能性があることが示唆された。
  • 落合 英二, 堅田 眞佐, 林 英作
    YAKUGAKU ZASSHI
    1947年 67 巻 1-2 号 33
    発行日: 1947/02/12
    公開日: 2010/02/18
    ジャーナル フリー
  • 吉松 軍平, 坂田 直昭, 山内 聡, 赤石 敏, 藤田 基生, 久志本 成樹, 海野 倫明
    日本腹部救急医学会雑誌
    2012年 32 巻 5 号 989-992
    発行日: 2012/07/31
    公開日: 2012/10/01
    ジャーナル フリー
    70歳代,男性。35%過酸化
    水素水
    100mLを誤飲し,頻回の嘔吐と腹部膨満が出現。30分後,当院に搬送。右下腹部の圧痛を認めたが腹膜刺激症状は認めなかった。腹部CT検査で胃結腸間膜内と肝内門脈に気腫像を認め,上部消化管内視鏡検査で下部食道から胃大弯側全体に著明な発赤腫脹とびらんを認めた。過酸化
    水素水
    誤飲による上部消化管粘膜障害と門脈ガス血症が考えられたが,腹膜炎の所見はなく,意識障害や神経症状などの脳塞栓の症状を疑わせる所見も認めなかったため,絶飲食下で,プロトンポンプインヒビターとアルギン酸ナトリウムの投与を行った。腹部症状は速やかに改善し,誤飲24時間後のCTで門脈ガスは消失していた。水分/食事摂取を開始したが症状悪化はなく,入院後5日目に退院となった。過酸化
    水素水
    誤飲による門脈ガス血症は消化管穿孔を認めなければ保存的治療が可能であるが,脳塞栓などの塞栓症の前段階であり十分に注意して観察する必要がある。
  • 新井 宏, 中村 聡, 山下 仁大
    歯科材料・器械
    2003年 22 巻 4 号 293-300
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー
    可視光作動型二酸化チタン光触媒を助剤とした低濃度の過酸化
    水素水
    漂白剤を作製しモデル化した着色エナメル歯牙表面を用いて低輝度可視光照射下における漂白の効果について観察した.ハイドロキシアパタイトの焼結体を作製し,得られた焼結体をメチレンブルー水溶液とテトラサイクリン水溶液に浸漬し着色させた.可視光作動型二酸化テタン光触媒含有の過酸化
    水素水
    漂白剤を着色したハイドロキシアパタイト表面に塗布し,可視光をLED発光装置により照射した.漂白前後の色調の変化を調べた結果, L*, a*, b* 値は漂白前に比べて変化した.特に青色光や緑色光の可視光を照射するとL*値の増加が認められ非照射時より明度が増すことが分かった.以上のように可視光作動型二酸化チタンを助剤とすることにより,従来よりも低濃度の過酸化
    水素水
    漂白剤を用いても可視光を照射することによって着色歯の漂白が行えることが示唆された.
  • 中山 昌明
    日本透析医学会雑誌
    2015年 48 巻 2 号 94-98
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/28
    ジャーナル フリー
  • *与謝 国平, 四本 瑞世, 緒方 浩基
    空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
    2016年 2016.7 巻 C-62
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/31
    会議録・要旨集 フリー

    過酸化水素除染における菌の死滅率は、相対湿度に大きく影響を受ける。しかし、空調設備に加湿装置をもたない製造ラインがあり、冬季湿度が低下する場合がある。バリデーション時、冬季の低湿度を考慮して過酸化

    水素水
    投入量を決める必要がある。しかし、この投入量は相対湿度の高い夏季では過剰になり、建材への腐食が懸念される。本研究では、低湿度の場合過酸化
    水素水
    の投入に先立って加湿を行い、過酸化
    水素水
    の投入量を削減し、建材腐食の低減を図った。

  • 松岡 雅忠, 井上 正之
    科学教育研究
    2017年 41 巻 2 号 205-212
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/15
    ジャーナル フリー

    The decomposition of hydrogen peroxide by manganese dioxide as a catalyst is one of the most widely used reactions for teaching different concepts of chemistry, such as oxygen generation, catalytic reactions, and reaction stoichiometry. However, the problem of waste minimization of used catalysts is not paid enough attention in educational experiments. This research investigates the effect of a clay block containing manganese dioxide. By using this clay block, it turns out that oxygen is easily collected without downward displacement of water, and an up-and-down motion of the block like “Dancing Raisins” is observed simultaneously. This phenomenon is effective for inquiry-based science as a process, for (a) posing a productive question, (b) teacher-supported brainstorming activities, (c) a written job performance, (d) class presentation and reflection on students’ learning. In addition, clay blocks containing manganese dioxide are easily collected and reused, and thus are effective in green chemistry.

  • 天羽 仁美, 安楽 大輝, 板良敷 朝将, 谷口 暢, 林 信哉
    医療機器学
    2018年 88 巻 3 号 364-371
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/06
    ジャーナル フリー

    Backgraund; ‘Peracetic acid-containing hydrogen peroxide gas sterilizer’ uses 8 % hydrogen peroxide aqueous solution containing peracetic acid (< 10 %) as a sterilizing agent. The aim of this study was to examine sporicidal activity of this sterilizer.

    Methods; Sporicidal activity were evaluated using the Process Challenge Device (PCD). In addition, we compared 8 % hydrogen peroxide aqueous solution containing peracetic acid (< 10 %) with 58 % hydrogen peroxide aqueous solution, which is usually used as sterilizing agent of practically used low temperature hydrogen peroxide gas sterilizers. Also, we evaluated the penetration of sterilizing agent into the lumen and the efficacy of the sterilization under the dirty conditions.

    Results; Peracetic acid-containing hydrogen peroxide gas sterilizer achieved a sterility assurance level (SAL) of 10-6 using PCD with silicon mat and lumens such as polytetrafluoroethylene (PTFE) tube and stainless tube. Furthermore, it was found that sporicidal activity of 8 % hydrogen peroxide aqueous solution containing peracetic acid ( < 10 %) for the lumen, and under the dirty condition is higher than that of 58 % hydrogen peroxide aqueous solution.

    Conclusion; This sterilizer showed high performance by containing peracetic acid in sterilizing agent.

  • 新井 宏, 中村 聡, 山下 仁大
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2002年 39 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/07/18
    会議録・要旨集 フリー
    可視光作動型チタニア(TiO2)光触媒を助剤とした低濃度の過酸化
    水素水
    漂白剤に可視光を照射することによって漂白効果が得られることを第38回本会学術講演会において報告した。チタニア(TiO2)光触媒には適当な波長の光を吸収することにより空気中あるいは水中で複数種のラジカルを発生させることが知られている。従って、発生したラジカルによって、ホワイトニングに使用されている過酸化
    水素水
    の酸化作用が促進されることが期待される。最近、緑色光から青色光領域の可視光側に広い作動領域をもつチタニアが開発され、安全にかつ効率よく口腔内でチタニア光触媒が使用できるようになった。本研究では可視光作動型チタニアを助剤とした低濃度の過酸化
    水素水
    系ホワイトニング剤を作製しモデル化した着色エナメル歯牙表面ならびに抜去歯牙を用いて低輝度可視光照射下における漂白の効果について観察した。
    以上のように可視光作動型チタニアを助剤とすることにより、従来より低濃度の過酸化
    水素水
    漂白剤によっても可視光を照射することによって着色歯の漂白が行えることが示唆された。
  • 小野寺 二郎
    日本作物学会紀事
    1937年 9 巻 2 号 252-287
    発行日: 1937/07/25
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
  • 関東信越国税局鑑定官室
    日本釀造協會雜誌
    1968年 63 巻 4 号 475-477
    発行日: 1968/04/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 李 瑾, 菊地 広, 永田 憲雅, 井田 純一, 宮﨑 洋一
    エレクトロニクス実装学会誌
    2021年 24 巻 3 号 268-276
    発行日: 2021/05/01
    公開日: 2021/05/01
    [早期公開] 公開日: 2021/03/22
    ジャーナル フリー

    チップレベルのダイレクトボンディング実用化の障害になっていたSiチップ上の異物除去法の検討を行った。ダイシング後にSiチップに付着している異物は,主にSi切削屑および有機物異物であり,これらは,

    水素水
    とワイピングを併用する洗浄法で除去可能なことを明らかにした。

  • 粘土-水系の研究 (III-2)
    素木 洋一
    窯業協會誌
    1957年 65 巻 735 号 65-75
    発行日: 1957/03/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    The humus content of raw samples of koalin, Kibushi-clay, Gaerome-clay, pyrophyllite, sericite, pottery stone and stoneware clay was determined by Tulin-Seki method.
    Selected raw samples of Kibushi-clay and Gaerome-clay were treated with H2O2 and washed dist. water, then their dispersion, sedimentation volume, viscosity, plasticity, swelling and decomposition of Fe2O3 by introducing SO2 in slip were compared with dist. water-washed raw clays.
    Effects of humus upon loss, on ignition, thermal expansion and firing shrinkage were also studied.
    The conclusions are as follows: (1) clays contain humus not a little, but no relati ons exist between its content and their color or name which suggests their existence; some Kibushi-clays have little humus; (2) no relations, are found between humus content and pH value or swelling of clays; (3) the decomposition degree of H2O2 to humus is independent by its concentration; (4) some humus is decomposed by H2O2 so readily, but another is not so; (5) H2O2-treatment of clay not only decomposes humus-clay-complex but also eliminates soluble salt, so that treated clay has much dispersion degree and increase in viscosity; (6) H2O2-treated clay has low sedimentation rate and high sedimentation volume; (7) humus in clay is decomposed at about 250°-550°C; (8) the decomposition of iron compounds in clay by introducing SO2 gas in clay slip is accelerated by the addition of H2O2 in slip; (9) the amount of thermal expansion of humus bearing clay at the decomposion temperature of clay is less than that of H2O2-treated clay; but has much contraction at about 100°-200°C owing to absorbed moisture.
  • *小野 玄太, 岩永 昂大, 高田 裕亮, 脇田 督司, ケンプス ランドン, 永田 晴紀
    年次大会
    2022年 2022 巻 J191-07
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/25
    会議録・要旨集 認証あり

    As the number of micro-deep space probes launched by large rockets using the piggyback increases, the demand for safe, low-cost, re-ignitable, and high-thrust kick motors for efficient inter-orbit satellite transfer is expected to increase as well. Low-concentration hydrogen peroxide is the most suitable oxidizer for hybrid kick motors for micro-spacecraft in terms of safety, low cost, and ease of storage. However, it has difficulty in ignitability and flame holding due to its high water content. In this study, we considered a method to decompose low-concentration hydrogen peroxide by external heating using a heat exchanger before supplying it to a CAMUI-type fuel. A ground combustion experiment showed that flame holding was successfully achieved, however, there were vibrations in the combustion chamber pressure. In order to obtain the lower limit of the heating required for stable combustion, we plan to evaluate the flame holding limit and calculate the heat input to the hydrogen peroxide.

  • 新井 宏, 中村 聡, 山下 仁大
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2002年 40 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/07/18
    会議録・要旨集 フリー
    可視光作動型チタニア(TiO2)光触媒を助剤とした低濃度の過酸化
    水素水
    漂白剤に発光ダイオード(LED)により可視光を照射することによって漂白効果が高まることを第39回本会学術講演会において報告した。しかし、LEDの光強度は小さいという欠点があり高出力の可視光がより有利であると考えている。チタニア(TiO2)光触媒には適当な波長の光を吸収することにより空気中あるいは水中で複数種のラジカルを発生させることが知られている。従って、発生したラジカルによって、ホワイトニングに使用されている過酸化
    水素水
    の酸化作用が促進されることが期待される。最近、緑色光から青色光領域の可視光側に広い作動領域をもつチタニアが開発され、安全にかつ効率よく口腔内でチタニア光触媒が使用できるようになった。本研究では可視光作動型チタニアを助剤とした低濃度の過酸化
    水素水
    系ホワイトニング剤を作製しモデル化した着色エナメル歯牙表面に半導体レーザーによる可視光照射下における漂白の効果について観察した。
    以上のことから可視光作動型チタニアを助剤とすることにより、従来より低濃度の過酸化
    水素水
    漂白剤によっても青色レーザー光を照射することによって着色歯の漂白が行えることが示唆された。
  • 藤井 一喜, 關 匡彦, 中多 靖幸
    日本腹部救急医学会雑誌
    2021年 41 巻 7 号 529-532
    発行日: 2021/11/30
    公開日: 2022/06/03
    ジャーナル フリー

    20歳台,男性。3%過酸化

    水素水
    約40mLを自殺目的に摂取し,救急搬送となった。来院時,vital signは安定しており,咽頭痛を自覚していたがその他の症状はなかった。血液ガス検査では著明な代謝性アシドーシスであり,摂取1.5時間後の腹部CTでは肝内門脈と胃大弯側の静脈内に気腫像,小腸の浮腫状変化を認めたが,腹部造影CTでは造影不良域を認めなかったため腸管虚血はないと判断し保存的加療の方針とした。また,摂取3.5時間後の上部消化管内視鏡検査では,下部食道粘膜の剝離,胃粘膜のびらんが散見された。摂取22時間後の腹部CTでは門脈気腫は消失していた。摂取48時間後に再度上部消化管内視鏡検査を施行したが,粘膜障害の増悪所見は認めず,経口摂取を開始とし,第5病日に退院とした。門脈気腫は致死的な疾患で認められることが多いと報告されているが,過酸化
    水素水
    摂取による門脈ガス血症が疑われる場合は,保存的加療で改善すると考えられた。

  • 田中 喜典
    機能水研究
    2017年 12 巻 2 号 29-34
    発行日: 2017/05/30
    公開日: 2024/12/02
    ジャーナル フリー
    アルカリイオン整水器とは、JIS T 2004に規定されている家庭用電解水生成器 を指し、飲用適の水(水道法水質基準に関する省令に適合する水道水)を電気分解することによりpH 9~10の飲用アルカリ性電解水(アルカリイオン水)を生成する。なお、家庭用電解水生成器とは、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、薬機等法という)施行令別表第一において「器具器械83 医療用物質生成器」に分類される家庭用医療機器の呼称である。 2002年発足の日本機能水学会では、現在の
    水素水
    ブームに伴って水素の生理学的効果研究が盛んになる以前からアルカリイオン水研究者らにより、溶存水素の作用、電解による溶存過程が研究報告されている。近年その成果を鑑み、「アルカリイオン水が、水素を含むこと、水素が効果要因として有力であること、酸化還元電位が低くなること(還元状態)、生成してすぐに飲用すること」を踏まえてアルカリイオン整水器協議会では、アルカリイオン水の商品名として電解
    水素水
    、還元
    水素水
    、電解還元水等と呼ぶことを容認するに至っている。 近年の業界全体の総出荷台数は、薬事工業生産動態統計(厚生労働省医政局)によると、年間約20万台との報告もあり、広く一般家庭で使用されている。アルカリイオン整水器の主機能となる水電解部分に用いられる電極は白金、または白金族酸化物触媒を電極触媒物質としてチタンに被覆した不溶性の電極であり、ソーダ工業会、電解科学技術委員会主導のもと、工業電解として発展してきた電解技術がB to Cへの技術展開により、一般家庭を含めた一般消費者に様々な恩恵を与えた一例である。 このように、アルカリイオン整水器は様々な分野の国内研究者の研究に支えられて有効性の研究、電解技術の研究開発が進み、1966年の医療用具認可より50年を経過しており、2016年に京都で開催された日本機能水学会第15回学術大会では記念セッションが組まれた。 アルカリイオン整水器には連続式と貯槽式があるが、本稿では連続式アルカリイオン整水器の構造と機能について解説する。
feedback
Top