2022 年 65 巻 p. 45-52
微粒子および界面活性剤は,エネルギー・鉱物,製薬,農業・食品,マイクロエレクトロニクス,ヘルスケア,化粧品,消費者向け製品,分析計測の装置およびサービスなど,あらゆる主要産業において,プロセスや製造ラインに不可欠である。多くの応用において,表面特性とサスペンションの挙動が製品とプロセスの仕様を決定し,これは粒子と分子間の相乗的または競争的な相互作用に依存する。私たちの研究努力の第一の目標は,革新的で環境に優しく持続可能な製品とプロセスを開発するための企業向けの知識と技術的なプラットフォームを産み出す事である。表面,粒子,自己組織化界面活性剤システムの物理化学的および機械的特性の制御は,産業用途で,その性能を設計または向上させることにつながる。具体的には,粒子間のナノおよび原子スケールでの相互作用力の理解と制御および機能性粒子の合成は,生物医学,国土安全保障,防衛,先進材料,センサー,コーティング技術におけるターゲットを絞った貢献の基礎となる。このレビューでは,幾つかの厳選されたプロジェクトの概要を示した。詳細はこの原稿の最後に示した参考文献を参照して頂きたい。