抄録
きのこの普及振興の要諦は,きのこの正しい知識を身に着けた適正な人材を通して発信するトータルシステムの確立である.
(1) きのこに特化した資格認定事業の確立は,きのこの消費普及を図る上で不可欠な要素となった.今後,公的な後ろ盾をさらに確立し社会的信用のある資格認定事業に進化する基礎づくりができた.
(2) きのこの普及振興にとって,きのこのファンづくり,マイナーなきのこの存在を様々な角度で多くの国民に身近に感じてもらうことが重要である.そのため,「季刊きのこ」というきのこ専門総合雑誌の発行を協会設立以来10年続けてきた.唯一無二のきのこ発信媒体編集発行は,きのこ普及振興の媒体として役割を果たしていると確信している.
(3) きのこ産業は近年巨額な投資産業である.小規模でも家族労作型でも経営ができないことはないが,後継者を育てる持続型産業とするには,一定のスケールが必要である.この産業を地方で振興し,そのコミュニティ全体が豊かになることこそきのこ産業が持つ使命である.この理念を発信し続けることが日本きのこマイスター協会の本望である.
(4) きのこを食べ,きのこの魅力に学び,きのこを生活習慣の糧にする文化を定着することが,国民の健康増進と医療費の効果的な活用になることを目標に伝道師きのこマイスターの日常活動は続けられる.