日本食品科学工学会誌
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研究ノート
洗米回数による保温下の米飯の品質変化
深井 洋一塚田 清秀
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2006 年 53 巻 11 号 p. 587-591

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抄録

米の収穫された年産および品種を異にした3試料を供試し,洗米時の研ぎ回数1回および3回で炊飯後,ジャー炊飯器内保温を24時間まで行い,保温時間の経過に伴う,品質・食味差を検証した.
炊飯食味計測定値,色調およびにおい識別値の測定結果から,保温時間の経過に伴う,研ぎ回数別の傾向は,研ぎ回数1回よりも3回の方が,品質劣化の度合が小さかった.主成分分析により,研ぎ回数別で散布傾向が異なるグループ形成をすることを明らかにした.
研ぎ回数を増やすことにより,炊飯米の保温中の品質保持に一定の効果があることが示唆された.

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© 2006 日本食品科学工学会
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