日本食品科学工学会誌
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ホソバワダン(Crepidiastrum lanceolatum)のLDL抗酸化成分とラットにおける血中動態
前田 剛希広瀬 直人屋 宏典高良 健作和田 浩二
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2006 年 53 巻 12 号 p. 627-633

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抄録
ホソバワダンに含まれるポリフェノールの特徴を明らかにし,各成分のヒトLDLに対する抗酸化能とラットにおける血中動態について検討した.
(1)ホソバワダンに含まれる5種類のポリフェノール類ではChAの含量が最も多かった(144.6mg/100g生鮮物).次いでLU-gluc, ChgA, LU-glc, CAの順で多かった.
(2)ホソバワダンにはLDL抗酸化能が認められ,活性の強さは用量に依存した.ホソバワダンポリフェノールではLU-glc, LU-gluc, CAが茶カテキン類のECと同程度の強い活性,次いでChAがやや弱い活性を有することが明らかになった.含量を考慮すると,ホソバワダンに含まれるポリフェノールの中では,ChA, LU-glc, LU-glucがLDL抗酸化能に大きく影響しているものと考えられた.
(3)HWEをラットに経口投与(ChA約200mg/Kg体重)すると,投与後15分の血漿にChA(2.9±1.6μg/mL plasma)が検出された.また,glucuronidase/sulfatase処理前後の血漿を比較した結果,血漿中でChAは抱合体としては存在しないことと,LU誘導体の代謝物と推察されるLU抱合体が存在することが確認された.
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© 2006 日本食品科学工学会

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