オレオサイエンス
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総合論文
糖脂質を用いた生命工学
佐藤 智典
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2001 年 1 巻 6 号 p. 627-634,597

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抄録
動物細胞の表層に存在するスフィンゴ糖脂質は毒素やウイルスに対する受容体としての機能を有している。生体膜モデルとして脂質単分子膜を用いた研究は、糖脂質の受容体機能の膜環境による影響、糖鎖認識性ペプチドのライブラリからのセレクションおよびインフルエンザウイルス感染阻害剤の評価に有用である事を示した。さらに、オリゴ糖鎖のライブラリーを構築するための方法としては、糖鎖プライマーを用いたバイオコンビナトリアル合成法が有用であることを示した。
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© 2001 公益社団法人 日本油化学会
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