オレオサイエンス
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特集総説論文
化学的アプローチによるセルロース系バイオマスのリファイナリー技術
富永 健一
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2021 年 21 巻 10 号 p. 409-415

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抄録

セルロースは地球上最大の非可食バイオマス資源である。セルロースから一連の有用化学品へと変換するにあたり,セルロースからレブリン酸メチルおよび乳酸メチルに変換する触媒反応を開発した。どちらの反応も多段階の反応となるが,構成するそれぞれの素反応に最適な触媒を開発し,それらを協奏的に作動させることで効率良く反応が進行した。レブリン酸メチル合成にはブレンステッド酸とルイス酸の組み合わせが,乳酸メチル合成には異なるルイス酸の組み合わせが功を奏した。本稿では,バイオマスリファイナリーにおいて高いポテンシャルがあるレブリン酸および乳酸合成に関する研究開発,また,コハク酸,ブテン,BTX(ベンゼン,トルエン,キシレン),ペンテン酸およびアクリル酸に変換する最近の技術動向を紹介する。

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