智山学報
Online ISSN : 2424-130X
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ISSN-L : 0286-5661
40 巻
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年40 巻 p. Cover1-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年40 巻 p. App1-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1991 年40 巻 p. Toc1-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1991 年40 巻 p. Misc1-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年40 巻 p. App2-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 速水 侑
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 1-29
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 宮坂 宥勝
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 31-51
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    両祖の教学の同異についてみる場合の基準のひとつに、両部不二思想があると思われる。従来の密教教学では一般に両部不二は空海の思想の特質を形成するとみるのが、常識的になっている。が、思うに、これは東密の所説に由来する。そして、東密説は台密の両部而二説に相対する立場を標榜したものにほかならない。ところで、同じ東密でも而二(または二而)門学説と不二門学説とがある。このように東密にも両説があるのは、空海の説いた両部の関係を而二とみるか、もしくは不二と認めるかに関わっていたからであろう。そこで、まず空海に両部不二思想ありとし、これをもって空海密教の特徴とする所論を再検討し、当面、覚鑁の不二思想の形成を確認する必要がある。また、従来、本有・修生、一法界・多法界、有相・無相、理智(二法身)なども、空海の両部不二思想を根拠とするかのように、それらの関係を同じく不二と説くが、これについても再検討してみたい。結論。両部不二思想は空海にはまだ明確に認めがたく、それは覚鑁によって確立されたものの如くである。また、さらにこの両部不二思想は両部神道の本地垂迹説の理論的根拠ともなっている点に言及する。
  • 八田 幸雄
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 53-67
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    大神神社の神仏習合の問題を考える場合、その隣接する長谷寺、更には東方の室生寺も併せて考察していかなければならない。いうまでもなく長谷寺は中世、三輪流神道の教義がうちたてられ、神道灌頂が行われ、神仏一体の信仰の中にあった寺である。室生寺は三輪流神道の創始者といわれる慶円上人(一一四〇〜一二二三)の伝承によると、三輪明神に灌頂の印明を授けたことは互為灌頂に示されているが、この灌頂の印明は八幡大菩薩より授けられた理智不二の印明であり、それは胎蔵、金剛の世界の究極の真髄を印・明という形で示されたものであり、これは三輪明神に授けられたものであるとともに、室生山の善女竜王にも授けられたものであると伝えられている。ここに室生、長谷、三輪は共通の信仰の地盤があることが推測される。
  • 北尾 隆心
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 69-95
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    「興教大師における阿字観とは」ということを明確にするために、興教大師の著作の中で間接的に阿字観を説く文献を中心として興教大師における阿字及び阿字観の意義については拙稿『興教大師における阿字観(一)』(牧尾良海博士記念論集『儒仏道三教思想論攷』所収)において論じた。本論では、拙稿『興教大師における阿字観(一)』において論ずることができなかった直接的に阿字観を説く論書を中心として論及を行なった。それにより興教大師は、阿字観によって浅観の者でも現身往生でき、深修の人であれば即身成仏できるとし、「阿字観」を即身成仏するための観法として最も重要なものとされていたことが分かった。また、興教大師は「阿字観」の重要な要素として「阿息観」を位置付られ、なおかつ、「阿息観」それ自体も大変重要な観法であるとされていることが分かったのである。
  • 元山 公寿
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 97-111
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    興教大師の思想は、菩提心が常に底流をなしている。興教大師は、この菩提心について、その著作の中で、さまざまな角度から論じている。特に、この『一期大要秘密集』は、興教大師の著作の中でも、臨終往生という、まさに死を見つめたところでの極楽往生について論じたものである。したがって、ここに説かれている菩提心説は、他の著作に著わされているものとは異なり、かなり浄土教的な色彩の強いものである。これは、浄土経典や、日本の源信の思想的な影響が強いものと思われ、これに真言密教の立場からの解釈を加えて形成されたものであろう。そしてまた、興教大師とほぼ同時代に活躍した法然は、興教大師とは全く異なる菩提心説を唱え、ここに両者の思想的立場の違いが推測される。この法然の思想は、後世にさまざまな波紋を投げかけ、明恵の痛烈な批判や、親鸞の新たな菩提心解釈が著わされた。
  • 小川 宏
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 113-122
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    四食思想に関して、近代の仏教研究論文において論及がなされたのは、木村泰賢著「原始仏教思想論」が最初であり、本格的な考察は宮坂宥勝著「仏教の起源」においてなされたと言えよう。「仏教の起源」の論考は原始仏教を中心となされているが、拙論においては阿毘達磨を中心とし、原始仏教や唯識仏教とも比較して考察を進める事とする。
  • 苫米地 誠一
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 123-166
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    石山寺の校倉聖教中には『三昧耶戒儀』(一本は『三昧耶戒』)と称する、平安中期から鎌倉にかけての四本の写本が存在する。この四本はうち二本は同本であり、実際には三種であるが、共に前段に三昧耶戒に就いての解説を、後段には三昧耶戒作法を置き、実際の灌頂に際して三昧耶戒授戒に於る戒体として用いられたものであろう。そして此等の前段の三昧耶戒に就いての解説は、一本は『平城天皇灌頂文』第二文であり、一本は『三昧耶戒序』であり、もう一種二本は新出の文献である。又、後段の三昧耶戒作法は「秘密三昧耶仏戒儀」又は「授発菩提心戒文」と称しており、現行の『秘密三昧耶仏戒儀』と『三十帖策子』所収の『授発菩提心戒文』との中間的な内容であり、現行の『秘密三昧耶仏戒儀』の成立・伝承の過程を明らかにする資料となると思われる。今回は此等の写本を翻刻し、広く学界に紹介しようとするものである。
  • 原 隆政
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 167-179
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    地論宗の根本テクスト『十地経論』(世親著)と華厳宗のそれについての解釈との差異を六相説生成課程を中心ににを検討する。まず、此の両者の媒介として慧遠・法上などがいるが、華厳学の大成者法蔵の思想の要である六相円融義を可能にする地論宗思想を概観するとき、六相説という概念を検討することは無意味なことではないと考える。また、智儼の思想はたいへん広範囲に及ぶが、地論宗の慧遠やシナ仏教という特性を考えた場合、他の思想(仏教以外)から形響はないとすることは有り得ない。つまり、仏教概念だけで六相説を支える無礙を規定していくのは疑問が残る。ここでは六相説の諸々の解釈者による生成の基底には無礙という概念が混入されていくことを中心に見ていくが、しかし、無礙とは何か、あるいはその「無礙」なる概念が果して『華厳経』から或は『華厳経』を根に持つ(ここでは特に世親)唯識から生まれたままの同質のものでありえてきたかどうかの検討は後の課題とする。
  • 田中 悠文
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 181-197
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    不空三蔵が自ら語る所に拠れば、不空三蔵は師である金剛智三蔵より、瑜伽四千頌法を付授されたと云い。更に、インド・セイロンに於いて瑜伽十万頌の法蔵の印可を稟けたと云う。ここでいわれる瑜伽法門が、所謂「金剛頂経」系であるということは論を俟たない。しかし不空の時代には、初会の「金剛頂経」の基本となる四大品具備の聖典が成立していたに過ぎなく、その他の十八会・十万頌より成るといわれる広本の「金剛頂経」は未だその萌芽が認められる程度であったといわれている。ところが、不空・金剛智の訳に帰される経典・儀軌には、「金剛頂瑜伽経」あるいは「瑜伽金剛頂経」より抄出した旨明示される事が多い。本論は、不空三蔵の師金剛智三蔵の所伝せる「金躍頂経」系法門を考察する事により、不空三蔵所伝の法門を研究するバックボーン足らしめんとするものである。
  • 小室 裕充
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 199-209
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    近世における仏教信仰は、寺院型の仏教信仰ではなくて、庶民型の仏教信仰であった。出家者指導型でなく、篤信在家の先達による仏教信仰であった。そのことは真言系についてみると大師信仰の大師講(送り大師遍路)であり、観音信仰による観音講(三十三ヵ所巡拝)などの講組織であった。庶民の仏教信仰は出家型ではなく、庶民奉仕の大師伝説型の信仰であった。出家者の仏教解釈ではなくて、庶民による大師教学であり、真言教学であった。それは封建制社会の体制内のものであるが、人間らしく生きていく教えであり、平等思想的な教えであった。真言の尊さは誰もが救われると説かれていたことだと受けとめていた。寺院法度などの仏教統制のなかで、寺院型仏教信仰は差別戒名をつけるような教学であった。そんな伝統教学に絶望し、二宮尊徳の生き方に教えられ、新しい出家者のあり方を求めた真言僧もおられた。
  • 藤井 龍和
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. 211-216
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    明治初期、西周を中心に我が国に招来された洋学(外道)の発展は著しい。然し、そこに使われている用語・訳語は、必ずしも統一されている訳ではない。山口偉一ら監修の「宗教学辞典」二五六(東京大学出版会)を見ると、「宗教の定義は宗教学者の数ほどある、といわれる。……文部省宗教課で作った"宗教の定義集"には一〇四の定義が挙げられている《宗教課編、一九六一・昭三六、一五四-一七三》」というが、心理学も心理学者の数ほどはある、といえる。こうした状況であるから、用語の統一ということはナンセンスである。ちゃんとした訳語がある訳でもない、と思われる。ただ、精神医学では診断上の必要から、基本的用語の統一(訳語)をみる。今、西周が当初、外来語をどの様に訳したかを参考に見てみたい。矢印の後は今日の用語である。そして、基本的用語があるべきことを訴えたい。
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年40 巻 p. 219-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年40 巻 p. App3-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 森口 光俊
    原稿種別: 本文
    1991 年40 巻 p. A1-A19
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    阿闍梨作法集「Acaryakriyasamuccaya」(以下AKは,その灌頂品を見るかぎり同様の集成書「Vajravali」(以下VA)に依存し,一部分を補説増広して成るものである。両集所引の共通要文から「Sarvavajrodaya」(以下SV)の要文と大日経偈,AK増補の部分から「無畏三蔵禅要」等,「大日経」巻七"増益守護清浄行品"にかかわる要文が検出される。AK(VA)の灌頂次第はこれらの要文によって成り,無上瑜伽階程までを構成するものである。SVと「略出経」との関係が指摘されている。AK (VA)は灌頂実修儀軌としてSVより整序される一方,増補の部分には古層を伝える記述があり,別の大日経偈を引いている。ここでは,これらの資料を示して略出経入壇授法式の理解に資することをもって,AKの一基調を求めるものである。
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年40 巻 p. Cover2-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年40 巻 p. Cover3-
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
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