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加藤 元嗣
2018 年 1 巻 1 号 p.
1-6
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
フリー
函館市では保険福祉行政事業として、中学生のピロリ菌検査が2016年度から開始された。函館市内の中学2年生に対して、一次検査として尿中H. pylori抗体検査、二次検査として尿素呼気試験を行った。感染者は任意に協力医療機関で除菌治療を受ける。協力施設に対して中学生ピロリ検診についてアンケート調査を行った。アンケート調査は72施設から回答が得られ、回収率は91.1%であった。対象者6,312名のうち一次検査受検数は3,201名で受検率は50.7%であった。そのうち6.7%が抗体陽性で二次検査受診率は62.8%で、二次検査陽性者は56.3%で函館市の中学生の感染率は3.8%と推測された。除菌治療を受けたのは25名の32.9%に留まった。25名のうち22名は除菌に成功して3名は二次除菌の判定待ちである。副作用はペニシリンアレルギーの皮膚掻痒感と軟便の2例のみであった。メトロニダゾールを用いたレジメでは除菌率は95%(19/20)であった。今後は受検率の向上と二次検査陽性者の除菌治療への誘導を考える必要がある。
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~術後訪問定着に向け勉強会を行ってみて~
尾山 由美子, 横山 麗, 高見 可奈子, 大原 正範
2018 年 1 巻 1 号 p.
51-53
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
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A手術室では、術前訪問と術後訪問を比較した時、術後訪問率が低くその理由が明らかになっていなかった。今回その理由を明らかにし、術偽訪問率の上昇、定着化を目指し本研究に取り組んだことを報告する。
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佐藤 賢一郎, 福島 安義, 横田 崇, 畠山 智史
2018 年 1 巻 1 号 p.
54-59
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
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当院女性職員を対象とした婦人科MRI検診の成績について報告した。244名中85名34.8%が受診した。既に子宮筋腫を診断されている2名を除外した83名で、異常所見を認めたのは39名47.0%であった。内訳は婦人科疾患が38件45.8%、他科疾患が2件2.4%で(所見の重複1例)、子宮筋腫が30件36.1%、子宮腺筋症が5件6.0%、卵巣腫瘍が3件3.6%、その他であった。婦人科MRI検診の疾患発見率は高率であった。
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佐藤 賢一郎, 福島 安義
2018 年 1 巻 1 号 p.
60-62
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
フリー
卵巣腫瘍との鑑別が問題となった神経因性の巨大膀胱例を経験した。症例は35歳、性交未経験で、コントロール不良のⅠ型糖尿病患者であった。臍高に及ぶ嚢胞性腫瘤を認め、腫瘍マーカでCA19-9 89.8 U/mL(基準値≦37)、CEA 10.4ng/mL(基準値≦ 5.0) が高値を示していた。手術を予定していたところ、術前の導尿で1700mlの排尿を認め、超音波検査を行ったところ腫瘤は消失していた。本例は、卵巣腫瘍と考えさせられる複数の所見が存在し鑑別の困難な症例であった。通常は、膀胱と卵巣腫瘍の区別は容易であるが、まれに鑑別診断が問題になるケースがあるので、卵巣腫瘍の診断の際には拡張した膀胱の可能性も常に念頭に置くべきであると思われた。
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佐藤 賢一郎, 福島 安義
2018 年 1 巻 1 号 p.
63-70
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
フリー
今回、呼吸困難を主訴に救急搬送されたところ、子宮筋腫、子宮腺筋症による過多・過長月経に起因すると思われる血色素1.3g/dLの高度貧血を認めた1例を経験した。このような高度貧血例では、心不全や腎機能障害、肝機能障害などの併存疾患を有していることも多く、治療にあたっては他科との連携が必要である。子宮筋腫、子宮腺筋症による過多・過長月経は主要症状の一つであり、ほとんどの場合は外来での貧血治療により管理が可能である。しかし、稀ではあるが本例のように生命に関わる可能性もあり得るため、筋腫分娩、粘膜下筋腫、1,000gを超えると推定される大型の子宮筋腫、子宮腺筋症の場合には、高度貧血についても注意が必要で、患者への説明と定期的な経過観察が重要であると思われた。
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~当地域の現状を考える~
青野 允, 伊藤 丈雄
2018 年 1 巻 1 号 p.
7-10
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
フリー
近年我が国の出生率は減少の一途をたどる一方高齢者が増加して、少子・超高齢社会となった。このような状況下で119番通報を受けた救急隊員が現場に到着すると、傷病者は心肺停止状態(CPA)にあるにもかかわらず、心肺蘇生法(CPR)を開始しようとすると拒否(DNAR)される場合が増加しつつあり、問題視されている。そこで今回、当道南地区の実態を調査した。その結果、119番通報数の約1.4%の事例で心肺停止状態と認められ、かつその約1.0%前後で心肺法実施を家族などに拒否された。その対策としては、①小学生時代から、「人の一生(生死)」について理解し、②医療従事者には死の診断は医師・歯科医師のみに課された専権事項であることを認識させる必要があると考えられた。
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山本 義也, 伊藤 淳, 北潟谷 隆, 霜田 佳彦, 大野 正芳, 工藤 大樹, 畑中 一映, 成瀬 宏仁
2018 年 1 巻 1 号 p.
11-16
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
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DAA製剤の登場以降、C型肝炎に対する抗ウイルス治療は大きく進歩した。現在はインターフェロンフリー療法が治療の中心であり、ウイルス排除が100%近く期待できる時代になった。一方、治療対象に高齢者や線維化進展例が多く含まれるようになり、DAA治療後の肝発癌の増加が懸念されている。当院の経験でも年齢、線維化の程度、肝癌既往の有無、抗ウイルス効果が、治療後発癌に影響していた。DAA治療による肝発癌抑制効果は依然検証が必要な時期であり、慎重なフォローアップが必要である。
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-お薬手帳へ「CKDシール」貼付による腎機能情報の共有-
矢羽羽 雅行, 松崎 幸司, 吉原 真由美, 小原 史生, 大渕 信子, 千葉 久美子, 大間 依子, 九嶋 圭子, 船山 俊介, 志田 和 ...
2018 年 1 巻 1 号 p.
17-26
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
ジャーナル
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CKD(慢性腎臓病)では腎機能に応じた腎排泄型薬剤の投与設計等が重要であるが、持参薬において医薬品が適正使用されていない事例が多くみられた。そこで、函館五稜郭病院腎臓内科医がCKD診断した患者のお薬手帳の表紙にCKDシールを貼付することで、病院‐診療所‐調剤薬局間で腎機能情報を共有化し医薬品適正使用を推進することを目的に、「函館五稜郭病院CKD病診薬連携」の構築・運用を開始した。運用開始後に医師及び薬剤師へアンケート調査を実施した結果、CKD病診薬連携による腎機能情報の共有化は、CKD患者への医薬品適正使用の推進に有用であることが示唆された。CKDシールは医師-薬剤師間の共通ツールであることから、薬剤師から医師への積極的な処方提案等が可能になることで、医師-薬剤師連携によるCKD患者への医薬品適正使用の推進が期待される。
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大森 啓司, 浮城 健吾, 大角 侑平, 大越 康充, 前田 龍智, 鈴木 航, 井野 拓実, 川上 健作, 鈴木 昭二
2018 年 1 巻 1 号 p.
27-34
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
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種々の膝関節疾患の愁訴として階段昇降時痛が多い。その病態や治療を考慮するうえで、階段昇降時の正常膝関節運動を理解することが重要である。本研究の目的は、階段昇降動作における正常膝関節運動の詳細を明らかにすることである。膝関節の疼痛や下肢に既往歴のない健常被験者11例22膝を対象とし、三次元動作解析システムを用い、PC法により膝関節の6自由度運動を解析した。本研究結果から、昇段時の初期接地から引き上げ相始めにかけて、脛骨が内旋のみでなく外旋を呈する例を認めた。
昇段時の初期接地から引き上げ相では個々の体格、下肢アライメント、筋力、関節可動域などに応じた効率的な運動戦略をとる可能性が考えられた。
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佐藤 千代子, 西川 有佳, 今村 佳奈, 松本 健太郎, 松本 和加子, 福原 直美, 阿部 千里, 井川 敬子, 間部 克裕, 加藤 元 ...
2018 年 1 巻 1 号 p.
35-37
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
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上部消化管内視鏡検査では、苦痛なく検査が施行できるよう咽頭麻酔が行われる。咽頭麻酔の方法はキシロカインビスカス法、アイスドロップ法、スプレー法等があるが、今回効率的かつ患者満足度の高い咽頭麻酔導入を目的として、当院の従来法(アイスドロップ法)とスプレー法を比較検討したため、報告する。
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井川 敬子, 阿部 千里, 佐藤 千代子, 福原 直美, 西川 有佳, 富田 豊, 久保 公利, 西村 友佑, 間部 克裕, 加藤 元嗣, ...
2018 年 1 巻 1 号 p.
38-45
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
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内視鏡的逆行性胆管膵管造影(以下、ERCP)の被曝防護はプロテクター着用のみだったが、オーバーチューブ型透視用の防護カーテンが導入され、導入前後での従事者の被曝量を測定し、被曝低減について検証した。
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平吹 真理子, 大泉 博文, 木村 舞貴, 阿部 桂祐, 髙津 和哉, 廣正 拓也, 鈴木 秀峰, 後藤 克宣, 向井 博也, 間部 克裕
2018 年 1 巻 1 号 p.
46-48
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
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服薬指導時に、患者より服用方法について質問を受けることがある。その内容は、服用時点や食事との関係について、飲み忘れたときの対応についてなどである。今回、患者、医療従事者に対し服用方法についてアンケートによる意識調査を行った。
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~忍法!ジャストストップの巻~
村田 博康, 山口 加奈, 花田 理絵, 市瀬 裕治, 大原 正範
2018 年 1 巻 1 号 p.
49-50
発行日: 2018年
公開日: 2019/02/27
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A手術室では、長年スタッフの経験により消毒液を適当にカップに注いでいた。そこでQualti Contol(以下QCとする)としてスタッフが消毒液の適量を知り無駄に気づきコスト削減へ繋がったので報告する。
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2018 年 1 巻 1 号 p.
0-
発行日: 2018年
公開日: 2019/05/24
ジャーナル
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2018 年 1 巻 1 号 p.
71-
発行日: 2018年
公開日: 2019/05/24
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フリー
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加藤 元嗣, 下山 則彦, 中田 智明, 恩村 宏樹, 萩澤 正博, 光銭 健三, 大原 正範
2018 年 1 巻 1 号 p.
73-
発行日: 2018年
公開日: 2019/05/24
ジャーナル
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