この論文は,東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパスで実施している4年選択科目「キャリアデザイン」の授業設計(構成)について述べたものである。この授業の進路指導における位置付けや,インターンシップ,および就職活動との関連性,各回の授業の就職力育成に関するマトリックス分析,教員から見た学生の様子などについて説明する。第27回全国大会において「キャリアデザイン」の授業内容を発表したが,簡略な内容であったので,さらに分析を進めることにした。この授業の設計思想は,単なる就職対策ではなく,学生のキャリア自律を目指す体系的な教育プログラムを表している。
抄録全体を表示