この論文は,東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパスで実施した4年選択科目「キャリアデザイン」の,2009年度後期部分の紹介である。前期部分は,経済教育学会第26回全国大会において『インターンシップの事前指導と連動したキャリアデザインの教材開発』として発表した。後期の授業内容は,(1)前期の授業や夏休みのインターンシップの経験から,職業に対する理解を深めさせる,(2)面接の実践トレーニングや企業探索などの就活スキルの向上,(3)キャリア理論を使った演習などである。この授業は高専用に開発され,単なる就職活動の支援ではなく,キャリア理論や企業活動の理解に基づきながら,学生の自己分析を進め,職場に適合しようとする人材開発の効果がある。
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