日本食物繊維学会誌
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最新号
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  • 奥 恒行, 中村 禎子
    2008 年 12 巻 2 号 p. 51-58
    発行日: 2008/12/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Food for Specified Health Uses(FOSHU)regulatory system was established in 1991 in Japan, and since 2001 FOSHU has been categorized one of the Food with Health Claims(FHC)under the new system. The numbers of currently approved FOSHU are 806 items(7th, Nov.2008). They were analyzed in terms of the current status and the transition during the recent decade from the view point of the labels of health claims and functional components. Thereafter, a short history on a couple of FOSHU regulatory system is introduced.
  • 楠喜 久枝, 原 孝之, 藤田 守, 石田 裕, 松隈 美紀, 工藤 慶太, 三成 由美, 徳井 教孝, 田所 忠弘, 前川 昭男, 印南 ...
    2008 年 12 巻 2 号 p. 59-66
    発行日: 2008/12/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     柿葉に含まれる食物繊維(DF)の性状をより明らかにするために組織化学的および分析化学的な手法を用いて検討した。柿葉はほぼ等量のセルロース,ヘミセルロースおよびリグニンを含むが,それから得られたDF画分の中,不溶性ヘミセルロース画分の主要な糖は含有割合順にアラビノース(39.8%),キシロース(26.9%),ガラクトース(16%)であった。水溶性ヘミセルロース画分はほぼ同程度のマンノース(35.4%),ガラクトー(30.7%)とアラビノース(13.5%)の外少量の単糖を含んでいた。標識レクチンを用いた柿生葉の組織化学的観察は細胞壁を構成する多糖(ヘミセルロースとペクチン質)および糖タンパク質中の特定の糖残基あるいは糖鎖と末端アミノ酸との結合がそれぞれ固有のレクチンによって認識されたことを示した。糖組成と組織化学的所見の結果から,不溶性ヘミセルロース画分はアラビノースを主鎖とし,キシロースとガラクトースなどを側鎖に持つヘテロ多糖の一種に属し,一方,水溶性ヘミセルロース画分はその大部分がペクチン質で占められるところからマンノース,アラビノースなどの糖を側鎖に持ち,ガラクツロナンを主鎖とするヘテロ多糖に属するものと推測された。柿葉粉末中の水溶性酸性多糖としてウロン酸含量の異なる2つの画分の存在を認めた。これらの画分はペクチン質に属し柿茶液中の成分として利用され得ると推測した。 これらの結果は柿葉細胞壁のマトリックス構造に関わる構成因子の中ヘミセルロースおよびペクチン質の性状について幾つかの有意義な情報を提供したものと考える。
  • 古口 崇, 古口 弘美, 中島 久男, 高野 三郎, 小林 謙一, 山本 祐司, 和田 政裕, 印南 敏, 前川 昭男, 田所 忠弘
    2008 年 12 巻 2 号 p. 67-80
    発行日: 2008/12/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     この研究は,ストレプトゾトシン(STZ)糖尿病ラットに食餌性RNAを投与した場合における血中グルコース濃度および血清尿酸濃度に及ぼす物性の異なる幾つかの食物繊維(DF)の影響を探るために行われた。5週齢の雄ウィスターラットを4群に分けた。つまり,2群はSTZ(70mg/kg body weight)の腹腔内注射によって糖尿病を発症させ,STZ糖尿病および非糖尿病ラットに3%(w/w)酵母RNAの添加あるいは無添加を含む飼料を投与した。各実験群のラットに5%(w/w)DF(セルロース,キチン,キトサン,イヌリン)の添加あるいは無添加を含む飼料を5日間投与した。STZ糖尿病ラットにおいて,キトサンおよびイヌリンは血中グルコース濃度の上昇を抑制することを認めた。この現象はセルロースおよびキチン群において観察されなかった。STZ糖尿病ラットにおいて,試験したDF投与群では無繊維群に比べ,血清中の尿酸濃度を低下させることを認めた。本研究では,食餌性RNA投与STZ糖尿病ラットにおける血中グルコースおよび血清尿酸濃度に及ぼすDFの効果は,そのタイプによって異なることを示している。
  • 2008 年 12 巻 2 号 p. 93-134
    発行日: 2008/12/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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