本研究では,幸福感,健康感と睡眠休養感,社会的つながり(相談相手,信頼感),ライフスタイル(運動習慣,食事バランス,笑い習慣,生きがい,ストレスのなさ)との関連を検討すること,well-being を高める睡眠促進行動について,提案することを目的とした。B 市在住の2,001 名を対象に分析した。ロジスティック回帰分析の結果,幸福感に成人,高齢世代ともに相談相手,笑い習慣,生きがい,睡眠休養感, ストレスのなさが関連し,健康感には,睡眠休養感,生きがい,ストレスのなさが関連していた。
本研究結果より,成人,高齢世代ともに,幸福感には,相談相手がいること,笑い習慣や生きがいがあること,睡眠で休養がとれていること,ストレスのなさが重要であることが示唆された。一方,健康感は,成人,高齢世代ともに,睡眠休養感,生きがい,ストレスのなさが重要であることが示唆された。つまり,幸福で健康であるためには,成人,高齢世代ともに,睡眠で十分に休養をとり,生きがいをもって生活することが重要であることが示唆された。
さらに,well-being を高めるには,成人,高齢世代ともに,「夕方以降は居眠りをしない」,「寝床で悩み事をしない」,「休日も,起床時刻が平日と2 時間以上ずれないようにする」などの睡眠促進行動が重要であると示唆された。
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