ラインたちは、テレパシー(mind to mind)を純粋に証明できるテストは、彼らが学問的実験的に証明した他のタイプのESP(透視や予知)の参与の可能性を排除した条件で実施されなければならないと考えたが、筆者は彼らの意見を参考にして、テスト実施時点で物理的標的が存在せず、当たりの点検時も標的の記録の残らない仕方でテレパシーテストを計画した。具体的には数字カードと変換コードによって図柄を決め、それをイメージとして被験学生たちに当てさせていくものであった。1997年に実施したテスト1では、139名の被験学生が4ランを終え、ラン当たりの平均得点5.12(偏差+67)の結果を得た。1998年に実施したテスト2では、111名の被験学生が2ランを終え、平均得点5.13(偏差+30)を得た。両テストのクラス得点は統計的に有意にならなかったが、何れも得点が正の方向にあり、今後のテスト継続を支持した。ただし、テスト1で、教室で当たりを点検したとき標的マークを記録用紙に記入するという手続き上のミスがあった。しかし、テスト2ではピュア・テレパシー(PT)の条件はすべて遵守された。