米国連邦政府における電子記録管理をめぐる近年の動向のうち、評価選別に関する事項に焦点を当て、その経緯と特徴を分析する。
まず、米国連邦政府における従来型の評価選別手法について概観する。次に、電子記録管理をめぐる動向を整理するとともに、評価選別をめぐる事項がどのように取り扱われているかを分析する。その上で、これらの制度や方針がどのような経緯と背景の中で成立したのかについて検討する。
特に、電子メールの評価選別をめぐる政府や記録専門職の議論がどのような要因から変容を遂げてきたかに焦点を当て、1990年代以降の米国における展開過程を中心に分析する。
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