レコード・マネジメント
Online ISSN : 2424-1954
Print ISSN : 0915-4787
ISSN-L : 0915-4787
最新号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
論文
  • ―電子メールを中心に―
    坂口 貴弘
    2024 年 86 巻 p. 3-17
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/17
    ジャーナル 認証あり

    米国連邦政府における電子記録管理をめぐる近年の動向のうち、評価選別に関する事項に焦点を当て、その経緯と特徴を分析する。

     まず、米国連邦政府における従来型の評価選別手法について概観する。次に、電子記録管理をめぐる動向を整理するとともに、評価選別をめぐる事項がどのように取り扱われているかを分析する。その上で、これらの制度や方針がどのような経緯と背景の中で成立したのかについて検討する。

     特に、電子メールの評価選別をめぐる政府や記録専門職の議論がどのような要因から変容を遂げてきたかに焦点を当て、1990年代以降の米国における展開過程を中心に分析する。

動向
  • ―記録管理分野の基本概念及び用語と記録マネジメントシステムの要求事項―
    西川 康男
    2024 年 86 巻 p. 18-27
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/17
    ジャーナル 認証あり

    現代社会では、ガバナンスに関する問題が蔓延している。その結果、情報ガバナンスの重要性はますます高まっている。ISO 30300とISO 30301は、記録管理に関連する基本概念と用語を定義し、記録管理システムの要件を概説し、効果的な情報ガバナンス実装のためのベスト プラクティスを提示することにより、この分野で重要な役割を果たしている。これらの規格は、それぞれ日本産業規格JIS X 30300およびJIS X 30301として2023年5 月22日に採択され、公布された。さらに、ISO 30302は、間もなく同等のJIS 規格が制定される予定であり、これらの規格はデジタル環境における堅牢な情報ガバナンスの枠組みを確立するために不可欠なものとなる。

事例紹介
中期ビジョン検討会
  • ~DX とAI 時代の新方針の提案~
    新原 俊樹, 甲斐 尚人, 小柏 香穂理, 船越 幸夫
    2024 年 86 巻 p. 35-53
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/17
    ジャーナル 認証あり

    記録管理学会の若手会員の立場から、本学会の組織の充実に資するとともに、近年のAI 等のデジタル技術を活用したDX の進展を踏まえた今後の活動の方向性を示すための提言を行った。まず、日本学術会議による協力学術研究団体の指定に着目し、この指定を受けることの効果について検証した。また、会員の研究・調査活動の強化に向けて、本学会のプロジェクト研究助成制度の現状を分析し、効果的な運用や会員の研究活動を促進するための改善策を提案した。次に、記録管理やアーカイブズに関連した学会における過去20年間の研究テーマに着目し、自然言語処理を用いた分析により、本学会が強みとする分野や今後注力していくべき分野についての示唆を得た。さらに、近年の世界的なオープンサイエンスの潮流を踏まえ、学術研究分野でオープンデータを実現するために重視されている研究データ管理に着目し、この分野における本学会の役割と貢献のあり方について提案した。

書評
feedback
Top