太成学院大学紀要
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23 巻
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 出原 弥和, 篠田 かおる
    2021 年 23 巻 p. 1-6
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究の目的は,多職種連携退院支援カンファレンスで看護師が行っている役割を明らかにすることである。対象施設は在宅療養支援を積極的に実践しているA病院でカンファレンスへの参加観察を実施した。 その結果,[患者・家族の理解者][情報提供と情報共有][他職種の意見に対する反応][患者・家族に必要な支援の提案][今後の支援の確認と目標の共有][カンファレンスの運営]の6つの役割を果たしていることが明らかとなった。看護師は,情報を収集し,退院後の生活上の困難を明確にし,解決策を導き出すという,看護過程同様の問題解決過程のプロセスを実践していた。退院後の生活を見据えた患者・家族の支援を行うためには,看護師が多職種カンファレンスを運営し,看護師の持つ幅広い情報を提供し,他の専門職との議論に参加することが重要であることが示唆された。
  • ―使用教科書と指導書の検討―
    井手 裕美
    2021 年 23 巻 p. 7-18
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    ドイツBaden Württemberg(バーデン・ヴュルテンベルク)州のGrundschule(基礎学校)の英語授業導入期である第3学年の英語教科書『PLAYWAY 3 Pupil’s Book』と,指導書『Teacher’s Book』を調査・検討し,その背景にあるドイツの教育制度から導き出されるGrundschuleの教員資格,及び導入期の英語教育方法と目標を,スイス,アッペンツェル・アウサーローデン(スイスAR)州及び,日本の公立小学校のものと比較・調査することにより,これからの日本の英語教育の在り方と方向を探る。
  • 小池 伝一
    2021 年 23 巻 p. 19-29
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は,重症心身障がい児の看護を実践する看護師が,日々の看護をどこまで認識し,実践しているのか。また,実践出来ていない部分は何処で,その要因は何かを明らかにした。 その結果,重症心身障がい児施設に勤務する看護師の看護実践状況は,看護師が25~75%援助をおこなっていた。研究データから得た対象者の背景と看護実践状況・役割認識の項目との関連性について検定をおこなった結果,看護実践状況は看護資格とケア方法の判断,看護経験年数と検査処置の介助,重心経験年数とケア方法の判断,婚姻の有無と排泄・睡眠・生活リズムへの援助に有意差が認められた。役割認識は,看護資格と入院時オリエンテーション・看護記録・同胞への援助・他職種との連携,看護経験と排泄援助・相談援助に有意差が認められた。
  • 新川 朋子
    2021 年 23 巻 p. 31-37
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究においては,保育所でのボランティアなど「保育実習以外の保育経験」が,「保育実習における学習動機・意欲」と「ソーシャルスキル」にどのような影響を及ぼすかについて検討した。その結果,学生が保育実習以外の保育経験を行うことによって学習動機が高まっていると考えられた項目は,保育士としての役割と連携や,地域の子育て家庭への支援であることが示唆された。また,保育実習以外の保育経験を行ったことのない学生よりも経験のある学生の方が,柔軟な対応力の得点が低い傾向のあることが推察された。今後は,保育実習以外の保育経験と保育実習に関するさまざまな要因との関連性や効果について検討することが課題となった。
  • 福地 真一, 釣島 平三郎
    2021 年 23 巻 p. 39-49
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    In Japan, the tendency of the decreasing birth rate and an aging population has remarkably occurred recently. So the average age of the president of the medium and small Company reaches to around 70. Therefore, many company has to close a business without any succession in spite of a strong assistance from the administration. Since an efficient assistance measure from the government is not yet completed currently, we have to build a correspondence policy as to the matching way of the current president and successor, a tax system and the company law etc. In this connection, considering the personal aspect and the attitude between the current president and a successor, a psychological and an emotional attention become very important. In this study, I first refer to the precedence study of the family business in U.S.A.(especially the three circle model). Finally I want to strongly present the business assistance method by means of the 5 step business assistance procedure established my personal business experience and business consultant activity.
  • ―4年間にわたる卒後1年目の看護師の困難感の調査結果から―
    吉岡 由喜子, 金木 美保, 石橋 佳子, 平良 朝子
    2021 年 23 巻 p. 51-56
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    卒後1年目の看護師の仕事上の困難感を4年間にわたって調査した。その結果はかなり類似しており,4年間全体では『気疲れ』,『気持ちの揺らぎ』,『圧迫感』,『戸惑い』,『身体の疲れ』,『スムーズに仕事ができない』の6つのカテゴリに整理された。ここでは『スムーズに仕事ができない』のカテゴリの中の《知識・技術不足》,《判断力不足》,《仕事が遅い》の3つのサブカテゴリに焦点を当て,それらに関する困難感が生じている原因と看護基礎教育でできる対策を検討した。
  • ―地方から起こすエッジ・イノベーション―
    石本 和治
    2021 年 23 巻 p. 57-68
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    I have heavily involved in the earthquake recovery support project happened at Tohoku and other area in Japan. In this connection, I have visited USA and China four or five times a year to investigate how Amazon effect act to this project. Through this investigation, I really feel, Japan is big behind in implementing IT technology for the revitalizing the regional area. To overcome this problem, the Super City concept by the Cabinet Office and the Prime Minister’s statement have been proposed from the government, although I understood, we have to spend lot of money and time for this revitalization. On this point, I think the first step we to do is to start from revitalizing the local area by setting up the carrying platform. That means to create a mechanism to carry things and peoples to any place whenever and wherever everybody like it by introducing the automatic transportation vehicles of local 5G,etc. Therefore, I strongly propose it call “smart town concept” based upon the innovation from a local area.
  • ―「生の啓発」とレジリエンス―
    寺田 治史
    2021 年 23 巻 p. 69-80
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    グルントヴィの「生の啓発」の教育思想は当時敗戦によって疲弊したデンマーク国民を勇気づけ復興へと導いただけでなく今日の教育・福祉立国への道を拓いた思想・理念として知られている。 しかし,2019年12月中国の武漢から発生したと見られている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は一国に留まらず世界に感染拡大しパンデミックとなっており,2021年1月現在でも終息の見通しが立たないばかりでなく英国では変異したウイルスも発見され,世界60カ国・地域にまで感染拡大している。そこから派生する様々な人類的な諸問題をどう乗り越えるのか,その答えの一つを人間教育に求めることができるのか。 本稿においてはグルントヴィの教育思想の実践家であったヘニングセンと世界市民教育を提唱する池田との対談集を起点としながら,デユーイの教育哲学も織り込みながら今日求められる人間教育とは何かについて再検討する。
  • ―小学校の生徒指導を中心に―
    中塚 健一
    2021 年 23 巻 p. 81-88
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    近年,教師が児童生徒を叱れなくなっているという。体罰事件や保護者からのクレーム問題を理由として,叱ったり罰を与えたりする指導を躊躇する教師が増えていることによるという。だが学校生活においては,児童生徒を叱ることも教師の重要な役割である。本稿では,懲戒権と生活指導権を中心に,教師の教育権について検討した。
  • 井野 よし子, 戎 一郎, 池田 博, 月見 一平
    2021 年 23 巻 p. 89-97
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    演劇活動「民話の会夢の船」は,住民の出会いと交流を促進する目的で,大阪府柏原市に在住する社会福祉法人旭丘まぶね保育園小規模型子育て支援センターの活動の一環として,住民とともに地域の伝承・昔話を生かした演劇活動を展開している。この演劇活動が19年余り経過したことを機に,さらなる展開を目指してこれまでの活動について紹介・報告する。
  • 村田 史之
    2021 年 23 巻 p. 99-107
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    新型コロナウィルスが高等教育に及ぼしている影響について,様々な角度で調査した。まず初等中等教育における初期対応政策を調査し,次に高等教育における影響を調査した。文部科学省から発出された遠隔授業に関する基本的な文書についてその内容を検証し,問題点を明らかにした。また,遠隔(オンライン)授業に対する学生の側からの評価を調査し,授業料の位置付けについても議論した。さらに文部科学省の遠隔授業に対する評価を検討し,文部科学大臣が対面授業の復活を要請する経緯や,その社会的背景について調査した。また日本の社会では,一般的に遠隔授業を主体とする大学への理解は乏しいことを示した。現在は,遠隔授業に対する学生・社会・文科省のそれぞれのベクトルが異なっており,今後の高等教育の方針作成にあたっては,文部科学省が鍵となることを示した。
  • 八木 一成
    2021 年 23 巻 p. 109-112
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
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