繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
13 巻, 5 号
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  • (第1報) 均一な繊維からなる紡績糸の最適より係数以前の強伸度
    久間 秀彦
    1960 年 13 巻 5 号 p. 305-314
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2011/01/05
    ジャーナル フリー
    研究目的
    繊維の諸性質が糸の強伸度にいかなる影響を与えるかを考察するために, まず諸性質にむらのない繊維からなる糸むらもない理想的な糸について最適より係数以前における理論的近似解を求めんとした.
    研究結果
    (1) 紡績糸中の繊維の張力分布形としては等脚台形型が適当である.
    (2) 最適より係数以前における外周繊維の切断より角度θR1bと繊維切断率λとの問に次の関係式を得た.
    F (θR1b) =0.0047645√D/√ωαβγL0μ (1- (νλ) 2) (1+εb)
    ただし上式において
    F (θR1b) =1+2log (cosθR1b) /tan2θR1b, εb= (1+λ) εb/2
    D, ω, L0, μ, εb : 繊維のデニール, 密度, 繊維長.摩擦係数, 切断伸度
    α, β, γ, ν : 定数
    ただし最適より係数における外周繊維の切断より角度βR2bはλ=0.95として求めうる.
    (3) 糸の切断伸度ebは引張り前の外周繊維のより角度をθR0とすれば次式で示される.したがって測定時初張力を常に一定に保つときはより係数の増大と共に糸の切断伸度も増大する.
    eb≒εb (1+λ) /2 cosθR0
    (4) 糸の切断強力為は次式で示される.
    Fb=NTbcosθrb=NTb (1+λ) cosθrb/2= (切断繊維強力+すべり繊維摩擦力) cosθrb
    ただし上式において
    N : 糸断面中の繊維数
    Tb, Tb : 繊維の切断強力, 糸中の繊維の平均切断強力
    cosθrb : 糸の切断時における繊維の糸軸に対する平均の傾斜
  • (第2報) 自由大気中へのよこ糸噴射
    宇野 稔, 石田 輝男, 青山 宏, 松居 健治
    1960 年 13 巻 5 号 p. 315-322
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    研究目的
    金属製ノズルを用い, 高圧空気により糸を自由大気中へ断続的に噴射させ, その飛走状態を観察し, 最適条件を検討する.
    研究結果
    1. 糸の平均速度を22.5m/secにする条件は, 大カム (ドエル49mm), 大タンク(容積10l), 口金C (l/d=5), 速度300~400p.p.m., 圧力2.4~3.0ataである.
    2. 糸の到達距離を大きくするには, l/d=5~4.16の口金が適当である.
    3. 噴流の運動エネルギが大きいほど, 糸の飛走状態は良好である.
  • (第1報) 水洗堅牢度
    藤野 清久, 藤本 典秀, 藤田 吉次
    1960 年 13 巻 5 号 p. 323-328
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的ビニロンおよび木綿に収着された直接染料の.繊維内部での存在状態を知るための研究の一環として, 水洗堅牢度試験をビニロン, 木綿の両布についておこなった.研究結果ビニロンと木綿との染色布の水洗堅牢度を比較すると, 添布白布はビニロンに添付したものの方が木綿のものより汚染が大であるが, 試験布の褪色はビニロンの方が少ない.このことは同一明度ではビニロンの染着量が木綿のものより大きいからであると考えられる。水洗堅牢度は染料の繊維による収着等温曲線の形熊が影響を持つ.
  • (第8報) 傾斜吹きとばしノズルの特性
    新津 靖, 藤森 茂樹, 細川 〓延
    1960 年 13 巻 5 号 p. 329-337
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的トラベリングファンのようにノズルを移動させて掃除効果をあげようとする場合には, 前報で特性を述べた垂直ノズルからの吹きとばし気流より, ノズルを傾斜させて吹く方が掃除効果が大きい・そこで本報においては傾斜ノズルからの吹きとばし空気流の特性を実驗的に調べ, 掃除装置の合理化のための設計資料を得ようとした.研究結果平面にななめにあたる円形噴出気流の基本的な特性は, 平面に垂直にあたる場合と同じである. (1) 床面にそって, 噴出気流の方向に流れる空気の速度比は, つぎの概算式で与えられる.ue/u0=ek ((H-h) /sinθ+r/r0) -Kここにk=0.37 (sinθ) 2.62 (H/r0) +5.05-3.752θ/πK=1.3 (H/r0) 0.21 (H/r0sinθ≦7) K= (2.1-1.32θ/π) (H/r0) 1/2 sinθ5.3 (H/r0 sinθ≧7) ue : 床面上2.5mmの点における床面にそう風速 (m/s), u0 : 噴出口における噴出速度 (m/s), H : ノズル高さ (mm), h : 床面からの高さ (mm), θ : ノズル傾斜角 (ラジアン), r : 分流点からの距離 (mm), r0 : 噴出口半径 (mm) (2) 平面にそう部分における風量増加比はつぎの式で概算的に求まる.Q/Q0=0.312 ((H-h) /sinθ+r/r0) + (0.64-0.632θ/π) (H/r0) 2-1.32θ/πここにQ0;噴出口における風量 (m3/s) Q : 分流点を中心とする半径rの円柱断面を通る風量 (m3/s) (3) 平面にそうて四散する放射状噴流の噴出口とみなせる部分は, 分流点を中心とする斜円柱とみなすことができ, その噴出速度は噴出方向から逆方向に向って直線的に減少する. (4) 床面上の沈積じんあいを対象としての掃除用ノズルの高さはH=40.5θ/πd0の高さに設けるのがよく, 移動ノズルのように一方向のみを考える場合にはノズルを傾斜させる方が有効である.
  • 渡辺 茂
    1960 年 13 巻 5 号 p. 338-341
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 九十九 善三郎
    1960 年 13 巻 5 号 p. 342-345
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 坂元 強
    1960 年 13 巻 5 号 p. 346-350
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 杉山 道生
    1960 年 13 巻 5 号 p. 351-354
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 深田 要
    1960 年 13 巻 5 号 p. 355-359
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 1960 年 13 巻 5 号 p. 366-369
    発行日: 1960/05/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
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