繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
15 巻, 2 号
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  • 成田 時治
    1962 年 15 巻 2 号 p. 97-99
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • (第1報) ガラス繊維布層の圧縮について
    藤野 清久, 平井 恒夫, 大槻 茂寿
    1962 年 15 巻 2 号 p. 100-104
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    目的異方性積層板である強化プラスチックスの強度を支配する要素の一つは, 積層板単位厚さに含まれる補強材であるガラス繊維布の数であるが, この関係はガラス繊維布層に加えられる加圧力にまた支配される.本研究ではまず基本的にガラス繊維布を積み重ねた層は加圧力によって厚さがいかに変化するかの追究を試みた.成果ガラス繊維を平織, 朱子織, あるいはマットとしたものについて種々圧縮試験をおこなった結果, ガラス繊維布層の厚さと加圧力との関係は途中に折曲点のある第1段階と第2段階を経る.その第1段階はきわめて低圧の状態を除いてはlogt0=-mtlogp+b1なる関係があり, 第2段階ではlogt0=-m2logp+b2なる関係があることがわかった.なおm, bはガラス繊維布の状態とか未硬化樹脂の有無によって異なった値をとる.
  • (第4報) 合成繊維のポアソン比について
    樋口 健治, 市毛 武治
    1962 年 15 巻 2 号 p. 105-109
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
    目的
    合成繊維における延伸率の大小によって, 荷重伸長曲線およびポアソン比が変化することについて研究し, あわせて延伸加工による内部構造の変化をも考察することを目的とした.
    成果
    (1) 延伸率の増加にともない, 荷重伸長線図の傾斜すなわち弾性係数が増す.
    (2).延伸率の増加にともない, ポアソン比は減少する.
    (3) 伸度 (常温伸長による) の増加とともに, 各伸度レベルにおけるポアソン比は減少する。
    (4) 低延伸領域 (延伸率2.5倍以下) ではポアソン比が0.5より大きな値を示し, 高延伸領域 (延伸率3.0倍以上) では反対に0.5より小さな値を示す.
    (5) 低延伸領域では伸長により体積が減少し, すなわち密度が増大し, 高延伸領域では反対に体積が増大し, 密度が減少することがわかった.
  • 高井 英雄
    1962 年 15 巻 2 号 p. 110-116
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
    目的
    周期的むら糸がパネル上において作るパターンを理論的ならびに実験的に解析し, これとスペクトログラフとの関係を明らかにすることを目的とする.
    成果
    (1) スペクトログラフ上にあらわれるむらのピークと, パネル上のパターンの間には良好な相関がある.しかしてそのパターンは
    a) 長方形パネル上では直線群である.
    b) テーパパネル上では2次曲線群である.
    (2) パネル上パターンは, パネルのわく周が糸むらの半波長の偶数倍に近いほど認めやすい.
    (3) テーパパネルによる周期むらの検出とむら波長の検知とは比較的容易であり, 合成むら波の分離検出も可能である.
    (4) スペクトログラフによる検出むら波長と, テーパパネルによる検出むら波長を比較すると前者<後者である.これは, それぞれの測定中張力の差と思われる.
  • (第2報) リング精紡糸のよりむらと原因
    藤野 清久, 宇野 稔, 塩見 昭, 柳川 良樹, 北田 総雄
    1962 年 15 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    目的リング精紡糸のよりむら特性を知り, その原因を検討する.成果各種リング精紡糸を解ねん加ねん法により連続的に検ねんし, 長周期のよりむらを調べ, つぎの結果を得た.(1) リング精紡の綿糸には, チェースを形成するリングレールの上下を1周期とする周期的よりむらがあり, ノーズ部のよりはショルダ部より少ない.(2) 一般に加ねん時の張力が大であるとより数は減少するから, 上述の周期的よりむらは, 巻径変化による紡出張力の変動に起因する.(3) リング精紡のそ毛糸でも周期的よりむらはみとめられるが, そ毛糸の質量むらが大きいため綿糸ほど明らかでない.(4) リング精紡糸の検ねんには, 1チェース内のよりの周期的変動を考慮して試料を採取すべきである.なるべく無作為でなく1~2チェースにわたって連続検ねんすることが望ましい.
  • (第8報) フテットにおけるネップの形成とトラッシュの除去
    野崎 長二, 峰尾 良知, 安藤 国輔, 長谷川 進, 木村 弘
    1962 年 15 巻 2 号 p. 123-131
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    目的綿用カードにおけるフラットの除じん作用を解析するため, ネップの形成とトラッシュの除去の機構を調べ, メタリックカードと普通針布カードとのちがい, ならびにフラットの除じん作用向上の方途を見つける.成果フラットにおけるネップの形成とトラッシュの除去の機構を仮定したうえで, これらの作用の良否を決める3つずつの基本要因を推定し, 各種の要因がこれらの作用にどのように影響するかをこれらの基本要因を用いて説明し, 実験結果でそれらの影響を確認した.すなわち普通針布カードでは並そうじ後の時間とともにネップの形成が増加し, トラッシュの除去は低下し, メタリックカードはこれらの除じん作用について普通針布カードより有利である.ラップ供給速度の増加, フラットゲージの増加は不利になる.メタリックカードワイヤの歯角度組合わせをドッファへの繊維移行率が向上するように決めることは望ましく, シリンダの回転数を向上することもよい方法である.
  • (第2報) たて糸張力と織物の性格との関係
    木村 里雄, 和田 善男
    1962 年 15 巻 2 号 p. 132-138
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
    目的
    織物の物理的性格は, 製織中のたて糸に与える張力のいかんによって左右されるので, たて糸張上げ張力およびタペットの外形曲線によって生ずる張力変動の, 織物の性格におよぼす影響について研究するものである.
    成果
    (1) タペットB, Eを用いて製織した場合の織物の物理的性格が最もすぐれる.特にEよりもBの方が化繊製織に合理的である.これは第1報第9図に示しているようにヘルドに与える加速度が, Eでは余弦曲線的に加わるが, Bでは正弦波形状に加わり, たて糸には衝撃的振動の発生がないことによるものと思われる.
    (2) B, Eについては, 張上げ張力25~30gで製織した織物の性能が最もすぐれる.これを使用原糸の強度に関係付けて考えると, 切断強度の3.8~4.0%の強力に相当する.
    (3) B, Eの変位曲線を比較するとき, ひ投げ完了時において, BはEよりも, 同一角変位に対する変位が大きくなり, そのためひ口も大きくなる.したがってひの通過が安全で, 上糸とひとの摩擦接触がなくたて糸切れがまったくない.
  • (第3報) インナリングの保持力と紡糸テンションとの関係
    大野 一郎
    1962 年 15 巻 2 号 p. 139-142
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
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  • 神前 政幸
    1962 年 15 巻 2 号 p. 143-147
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 1962 年 15 巻 2 号 p. 148-150
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
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  • 野田 忠夫, 日清紡績株式会社
    1962 年 15 巻 2 号 p. 151-154
    発行日: 1962/02/01
    公開日: 2009/10/27
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