研究目的精梳棉工程におけるリボン・ラップ機に取付けられたカール・プレートは、従来その曲面の性状が詳らかでないので、製作が容易でないのみならず、この上を流れるラツプに定常的流れを与えることが困難である。本研究はこの曲面の解析を試みた。研究結果カール・プレート曲面の一部に円筒面を用いた場合の計算式を導いた。円筒巻付角φ・ラヅプ投入線が水平面となす角γ, 投入平面 [P] と引出平面 [Q] とが作る角αの間には次の関係が成立するtan2φ=Cos2γ=Cosα単位軸ベクトルa, 単位投入線ベクトルb, 単位引出線ベクトルcの方向余弦は本文第3表の如くなる。曲面の姿勢をきめるために、ラップのある線素の出発線と到達線上の点をb, Fとすると、ベクトルDFは本文 (31) 式の如くなる。
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