繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
13 巻, 4 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • (第5報) 普通針布カードとの比較紡出試験 (その2)
    野崎 長二, 峰尾 良知, 安藤 国輔, 木村 弘, 長谷川 進, 渡辺 隆一, 杉浦 賢一
    1960 年 13 巻 4 号 p. 229-236
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的第2報における比較紡出試験のときよりも前報までの研究で望ましいと考えられる2組の歯角度の組合せのメタリックカードワイヤを巻いたかードについて, 普通針布カードと比較紡出試験を行ない, メタリックカードの綿紡への応用の利点を確認しようとした.また普通針布カードにおいてACS取付けの影響をも調べた.研究結果次のような実験結果から, 20sのみならず.40sについてもメタリックカードが普通針布カードよりも利点の多いことを知った. (1) メタリックカードにおけるヨロイ綿はその量が少なく, その結果スライバの歩留まりがよくなるが, 一方異物の吸着力がきわめて高く, スラィバの異物密度が少なくなり, 糸の外観検査でもカスネップの評点は普通針布カードの場合よりもすぐれている. (2) メタリックカードにおけるヨロイ綿の繊維長はきわめて短く, 長い繊維はほとんどすべてスライバとなり, 繊維利用の効率が高い.したがってスライバの歩溜まりがよいのにかかわらず, スライバの繊雄長は普通針布カードのそれと変らない. (3) スラィバの太さむらについてはメタリックカードが悪い.それは工程とともに改善され, 糸のU%の差はほとんど認められなくなるが, 外観検査ではやはりいくらか劣る.スライバの方向性は工程とともに著しく改善されるが, 両型カードの間の差はきわめて小さい. (4) 引張強さではほとんど差が認められないが, その値のばらつきではメタリッタカードの方が大きい.これは前項で述べた糸むらと関連がある. (5) 普通針布カードにACSをつけてもスラィバのナップ密度は並ソウジ後の時間とともに増加し, 並ソウジを必要とすることがわかる.しかしACSをつけると並ソウジの周期を長くしてもよく, スライバの歩留まりは増えるが, スライバの品質にはほとんど差が認められない. (6) 綿用メタリックワイヤの歯角度としてシリンダ用は大きく.ドッファ用は小さいことが望ましい.
  • 青木 邦夫, 浅川 武, 有田 昇
    1960 年 13 巻 4 号 p. 237-240
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的低格綿, 高格綿および混打綿落綿に対するD型梳綿機の性能を検討し, 有効適切な使用面を確認するにある.研究結果大和紡基準調合綿と低格綿とを同一条件にて比較紡出試験の結果, 低格綿を使用しても同等もしくはそれ以上の糸質が得られ, 原料費を節減することができることを確認した.また混打綿落綿紡出あるいはコーマ糸にもD型梳綿機の特長である夾雑物および短繊維除去効果が糸質に表われ, 強力外観等によい結果をおさめることができた.
  • 三浦 義人, 尾崎 薫, 大沢 温
    1960 年 13 巻 4 号 p. 241-246
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的管糸の解舒速度を上昇させるには, 巻き方をコンビネーションワインドにすることが行なわれている.これがためには従来の形成機構の一部を変更せねばならないので, フィリングワインドのままで速度を上昇させる方法を検討する.研究結果第1の方法として, スレッドガイドと管との間にバルーン回転制御用のバーをそう入すると解舒速度をあげ得る.一例としてバーを用いない場合に600~650m/minが解舒限界であったものが, バー使用により900~1000m/minに高め得た.バーの位置はスレッドガイドからこれと管頂との間隔の0.6倍位の高さとし, バー先端は管軸上に置く.第2の方法としては管を回転させるもので, まず管が解舒張力で回わるように比較的自由な状態で支持する.その結果張力自体は管を固定したものと著しい相違はないが, 玉くずれや糸切れは減少する.管を解舒進行方向に積極的に回転させると張力, 糸切れ共に減少し, 一例として1500m/minでも解舒可能である.
  • 辻本 石雄, 元治 信雄
    1960 年 13 巻 4 号 p. 247-254
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的高真空加熱装置によって6ナイロン糸を熱処理した場合の加熱効果, かつ糸がたなるメカニカルコンデショユングをうけた場合の高温真空加熱処理による改質的問題について檢討せんとした。研究結果本実験の範囲内でえられたおもなる結果はつぎのようである。 (1) 常温真空乾燥 (真空度10-3mmHg) のさい, 一定真空度において脱湿, つぎに吸湿のサイクルによる糸の伸縮の時間的変化の割合は, 実験的につぎのような式で示される.dSt/dt=K (Sc-St) , dS't/dt=K' (Sc-S't) (2) 無緊張糸の常温真空絶乾後の真空加熱による収縮率は, 空気加熱時に比し, 水分の影響による部分だけ小さく出現する.緊張処理時は, 緊張度および加熱温度によって所定緊張度より糸が伸長をぎたす. (3) 6ナイロン糸の高真空中におよる絶乾状態では, 微結晶の生成に関連を有する2次転移温度が70~80℃付近にあることを熱収縮, 強さ, 伸びの変化挙動から従来の文献と対照して推論された.したがって高真空単では室温から70~80℃ 付近までは加熱効果がえられなく多それ以上の温度域で熱処理しなければならない. (4) 高真空中における無緊張および緊張加熱処理時は, 70~80℃付近から120℃近傍までは空気加熱処理時に比し加熱効果は減少するが, 120℃近傍以上では加熱効果を増加する. (5) 高真空加熱処理による加熱効果は, 加熱時間でいえば図5~60min程度, 真空度でいえば図20~10-3mmHg程度では大差ない. (6) メカニカルコンデシ.ニングによって.ある程度疲労硬化しても, これを高温頁空加熱処理をすればある程度調質できる.
  • (第2報) テトロンと麻との混紡糸のたてのり付について
    久野 馨
    1960 年 13 巻 4 号 p. 255-260
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 川上 達也
    1960 年 13 巻 4 号 p. 261-264
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
  • 藤井 数雄
    1960 年 13 巻 4 号 p. 265-266
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 藤井 数雄
    1960 年 13 巻 4 号 p. 266-269
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
  • 与三野 保
    1960 年 13 巻 4 号 p. 270-272
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 東岡 卓三
    1960 年 13 巻 4 号 p. 273-274
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 1960 年 13 巻 4 号 p. 284-286
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 日本キスナット株式会社
    1960 年 13 巻 4 号 p. 287-289
    発行日: 1960/04/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
feedback
Top