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クエリ検索: "ほうとう"
106件中 1-20の結果を表示しています
  • 松本 美鈴, 阿部 芳子, 坂口 奈央, 柘植 光代, 時友 裕紀子
    日本調理科学会誌
    2024年 57 巻 6 号 345-357
    発行日: 2024/12/05
    公開日: 2024/12/11
    ジャーナル 認証あり

     山梨県の郷土料理

    ほうとう
    がどのように伝え継がれてきたかを知るために,資料調査,聞き書き調査およびアンケート調査を行った。近代の山梨県では,
    ほうとう
    の呼称は地域により異なった。
    ほうとう
    は一年を通して日常の夕食の主食であり,好まれていた。麺や味噌は自家製で,副材料は自給の野菜,いもやきのこであった。昭和35年から45年頃は,高度経済成長を契機に従来の
    ほうとう
    食が変化し始めた。現在は,
    ほうとう
    の呼称は標準化傾向である。
    ほうとう
    は冬期の日常の夕食の主食の一つであり,好まれている。
    ほうとう
    の多くの材料は市販品であり,
    ほうとう
    調理は簡便化している。また,副材料に油揚げが定着し,豚肉が加えられるようになり,現在の
    ほうとう
    は栄養豊富である。以上,
    ほうとう
    食は時代に応じて変化しながら現在に受け継がれていることが分かった。

  • *松本 美鈴, 阿部 芳子, 坂口 奈央, 柘植 光代, 時友 裕紀子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2018年 30 巻 1B-4
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】山梨県の郷土料理
    ほうとう
    は、塩を加えずに麺を作り、野菜などの副材料と一緒に汁の中で煮込んでつくる麺料理である。文献調査、聞き書調査およびアンケート調査により、
    ほうとう
    が時代とともにどのように変遷してきたかを明らかにするとともに、アンケート調査により
    ほうとう
    が現代の食生活に受け継がれてきた要因を考察する。
    【方法】文献調査は、社団法人農山漁村文化協会刊行『日本の食生活全集』聞き書山梨の食事を主要資料とし、大正末期から昭和初期に
    ほうとう
    がどのように食べられていたかを捉えた。聞き書調査は、日本調理科学会特別研究「次世代に伝え継ぐ家庭料理」のガイドラインに沿い、山梨県の生活環境と家庭料理について平成25~27年に実施した。アンケート調査は、山梨県在住の家事担当者および中学校・高等学校の生徒を対象とし、
    ほうとう
    に関する質問用紙を地域の協力者に郵送した。930部が回収された。
    【結果】文献調査の結果、大正末期から昭和初期、地粉で打った自家製麺と手近にある野菜、いも、きのこ等の複数の食材を一緒に汁の中で煮込んで
    ほうとう
    を作っていた。
    ほうとう
    は山梨県の日常の夕食として一年を通して食べられていた。聞き書調査から、昭和30年代も
    ほうとう
    は日常の夕食として食べられていたが、副材料には、油揚げ・豚肉・鶏肉を用いる地域が出現したことが分かった。アンケート調査から、現在の
    ほうとう
    は、秋から春の寒い時季の日常の夕食として食べられていること、
    ほうとう
    に入れる副材料は野菜・いも・きのこに加えて豚肉や鶏肉などの動物性食品が多用されていることが分かった。山梨県の郷土料理
    ほうとう
    が受け継がれてきた要因として、市販麺の利用など調理の簡便性が示唆された。
  • 保坂 猛
    Finex
    2013年 25 巻 149 号 23-24
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/06/23
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 香山 聰
    日本醸造協会誌
    1992年 87 巻 2 号 95-100
    発行日: 1992/02/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    甲州名物料理「
    ほうとう
    」の食物史を調べ, この調味にピッタリの甲州味噌を試作したという活路開拓実現化事業の経過を紹介していただいた。
  • 松本 晴美, 丸山 良江
    日本食品工業学会誌
    1989年 36 巻 3 号 245-249
    発行日: 1989/03/15
    公開日: 2010/03/08
    ジャーナル オープンアクセス
    市販
    ほうとう
    17種の性状および物性について検討を加え,以下の結果を得た.
    (1) 市販
    ほうとう
    は形状および成分に大きな差が見られ,幅は5~10mm,厚みは1.6~2.8mm,水分量は24~35%,食塩量は0.2~1.7%,タンパク質量は生めん中に6.7~9.4%,原料小麦粉に換算すると8.4~11.8%であった.
    (2)
    ほうとう
    の標準的な形状および成分は幅が5~6 mmあるいは7~8mm,厚みは2mm,水分量28~30%,食塩量0.8~1.1%,タンパク質量(原料小麦粉中)9~10%であると判断された.
    (3) ゆで後の形状増加はゆで前に比べて幅が1.2~1.5倍,厚みが1.2倍で,引張り強度は3~4g/mm2の範囲にあった.
    (4) 17種の
    ほうとう
    から5種を選択し,ゆで時間をかえて
    ほうとう
    の水分量および物性値を測定した. 5種の
    ほうとう
    の食感的に好ましいゆで時間は試料により13分から20分まで幅が見られたが,その時の水分含量は67~68%であった.
    (5) 物性試験において, 5試料のせん断強度および引張り強度はいずれも水分含量への依存性が高かったが, 4試料でせん断強度の方が水分含量との相関係数が大きかった.
    (6) 5種の
    ほうとう
    の水分含量68%での物性値を比較すると,せん断強度と引張り強度とに正の相関が見られた.
  • 保坂 猛
    Finex
    2013年 25 巻 150 号 23-35
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/06/23
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 木村 ムツ子
    地理学評論
    1974年 47 巻 6 号 394-401
    発行日: 1974/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 保坂 猛
    Finex
    2013年 25 巻 148 号 30-
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/06/23
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 妻鹿 絢子
    日本調理科学会誌
    2001年 34 巻 4 号 437-441
    発行日: 2001/11/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 秋永 優子, 武田 珠美, 西田 真紀子, 糦須海 圭子, 阿曽沼 樹
    日本家政学会誌
    2022年 73 巻 7 号 427-437
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/05
    ジャーナル フリー

     だご汁の喫食状況について, 九州各県 (沖縄県を除く) の中学校と高等学校の生徒およびその保護者を対象としたアンケート調査の結果を調査地単位で分析し, 地域性およびだご汁の嗜好性に影響する要因について検討した. 生徒のだご汁喫食経験率が100%および90%前後の調査地は, 熊本県, 大分県, 福岡県の3つの県境付近に中心を持つ2つの円内に所在した. 生徒喫食経験率と生徒の嗜好率や喫食場所・機会, 保護者の嗜好率等との間には, 有意な相関がみられた. だご汁の嗜好性に影響する要因として, 「地域社会・風土」, 「食べ慣れ・学習」, 「料理特性」の3点があげられた.

  • 秋永 優子, 武田 珠美, 西田 真紀子, 糦須海 圭子, 阿曽沼 樹
    日本家政学会誌
    2021年 72 巻 9 号 565-580
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/09/29
    ジャーナル フリー

     だご汁およびだご汁類似料理について, 文献調査を行い, 昭和初期頃および昭和中期頃には, 全国各地で様々な料理が家庭で作られ, 食べられてきたことが明らかになった. そのなかでだご汁は, 九州以外ではほぼみられず, 沖縄県を除く九州各県においてだご汁に集約される名称で, 種々食べ継がれていた.

     だご汁の喫食の現状について, 中学校または高等学校の生徒およびその保護者を対象としたアンケート調査を実施した. 生徒のだご汁喫食経験率は, 九州全体では71.4%であったが, 県によって大きな差がみられ, 熊本県と大分県が90%以上と特に高く, 鹿児島県では低かった. 喫食経験のある生徒は, だご汁を好んでいる人が多く, 九州全体で83.0%であった. 保護者は, 喫食経験率が九州全体で99.6%, だご汁を好む割合が88.3%と, 高率であった. 生徒の喫食場所・機会については, 「学校給食」がもっとも多く, 次に多かったのが「自宅」で, 喫食回数が多い県ほど様々な機会に食べられている割合が高かった. だごの形状は, 県によって異なる傾向がみられた. 具材は, 昭和時代以前に比べて様々な食材を組み合わせ, 充実した内容となっていると考えられる. だご汁と一緒に出される料理として最も多くの人からあげられたのは, いずれの県でも白飯であった.

  • ―お正月料理の伝承を通して―
    *依田 萬代, 根津 美智子, 樋口 千鶴
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2014年 26 巻 2P-03
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/02
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年、社会状況の大きな変化により日本の食生活が画一化され、各地の特産品を利用した郷土料理は薄れつつあり、又行事食も伝承力が薄らいでいる。そこで、今回はお正月料理を中心に伝承の現状について検討した。【方法】2009年11月~2013年11月の5年間の変化を山梨県内に存在する大学生及び保護者の合計1520名(回収率98%)を対象としてX2検定により分析した。【結果と考察】山梨県は地域性、気候風土も相まって地域に根ざした食文化を形成してきた。郷土料理のイメージとしての項目では
    ほうとう
    、地産地消、郷土愛の順であり、5年間の変化は4~5割と
    ほうとう
    が最も高かった。郷土料理が減少傾向に対し、何とかしなければならないが56~75%と大幅に増加し郷土料理が減っていくことへの危機感を持ち継承の希薄化の回答も増加した。お正月料理の伝承者は6割が家族に教わり、調理時間を要す、材料の準備が大変、調理法が困難、価格が高いが示されお正月料理の工夫点としては色彩、味付け、地場産物、山梨県の特産品、栄養バランスを図る、海の物と山の物使用、盛り合わせの順であった。お正月関連行事では、七草粥やどんど焼き団子の摂取も平均で約60%と高かった。又、正月料理の作成率は65歳以上が最も高く、中でも金平牛蒡は各年齢共に70%以上の傾向が見られ、次いで雑煮餅であった。食文化の伝承には食教育の充実、産官学連携など食育活動の実践が大切である。今後も地域活性化に繋げ継続的、効果的な展開になるように取り組みたい。
  • 2地域の事例研究から
    *柘植 光代, 大越 ひろ
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2015年 27 巻 1P-42
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/24
    会議録・要旨集 フリー


    【目的】山梨県の2地域について、伝統的な家庭料理の特徴を把握すること及び地域住民が次世代に伝え継ぎたいと考えている料理を明らかにする目的で、生活基盤となる暮らし及び家庭料理の過去と現在の状況について聞き書きとアンケート調査を行った。

    【方法】日本調理科学会特別研究の調査ガイドラインに基づき、2013年と2014年に聞き書き調査を行い、同時にアンケート調査も実施した。南アルプス市(峡西地域)と南部町(峡南地域)に30年以上居住し、家庭の食事作りに携わった16人の女性を調査対象者とした。食料の生産方法と加工・保存方法、日常食と行事食、食の思い出や伝え継ぎたい料理について調査した。

    【結果】南アルプス市は盆地特有の内陸性気候で扇状地であるため米作には不適であるが、日照時間が長いことを活かして、現在は果樹栽培が盛んである。昭和30年代は、主食として米の補食用に麦飯や
    ほうとう
    を1日1食は作り、副食は野菜、豆、卵、川魚を食べ、菓子、味噌、醤油、菜種油も自家製であった。日常食ではかぼちゃを使った「おしくじり」、行事食としては各種の餅、太巻き寿司、「みみ
    ほうとう
    」、「やこめ」が次世代に伝えたい料理として挙げられた。南部町は静岡県に隣接した県最南端部に位置する。温暖多雨の気候を活かして、茶、たけのこ、生姜等が特産である。昭和30年代は、主食には粉物も利用し、副食には干し魚、野菜を使い、野菜やいもの乾燥品や漬物、味噌、醤油、菜種油も自家製であった。行事食として灌仏会の「おしゃかこごり」、田植えの「新じゃがと真竹の煮物」等を料理した。伝え継ぎたい料理として、特産品を活かした「富沢こわめし」、たけのこの煮物、生姜の佃煮や天ぷら等が挙げられた。
  • ー穀類、いも類及び果実類を利用した家庭料理ー
    *時友 裕紀子, 阿部 芳子, 柘植 光代, 松本 美鈴, 坂口 奈央
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2022年 33 巻 P-k15
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/02
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】山梨県は周囲を1000 m級以上の山に囲まれ、日較差が大きく、夏は高温、冬は冷涼な地域が多い。稲作に適した土地が少ないことから、麦やいもなどの畑作や果樹栽培が主である。山梨県の家庭料理には小麦粉を中心とした主食やおやつ類、いも類の煮物に特徴が見られることから、穀類、いも類の調理を中心に果実類の加工品についてもまとめた。

    【方法】「次世代に伝え継ぐ家庭料理」のガイドラインに沿い、昭和30~40年代の家庭料理について平成25~27年に行った山梨県の聞き書き調査、文献調査及びアンケート調査1)を中心にまとめた。

    【結果・考察】山梨県では小麦粉を用いた

    ほうとう
    やうどん、大麦を米飯に混ぜた麦飯を主食としてきた。特に
    ほうとう
    は小麦粉に食塩を添加しないため、ねかし時間が短く、幅広の麺を直接汁で野菜類等とともに煮るため、調理が簡便で農作業で多忙な毎日の「ケ」の食事として多くの家庭で食べられていた。現代でも寒い時季の日常の夕食として食べられており、市販麺の利用が受け継がれてきた要因の一つと考えられる1)

     おやつとしては、小麦粉やもろこし粉を用いたうす焼き、まんじゅう、だんごや、さつまいも、じゃがいもを用いるものが多かった。なかでも、小いもを用いるじゃがいもの煮物はおやつだけでなく副菜としても食され、各地にその例が見られた。このような穀類やいも類の調理が山梨県の家庭料理の特徴と考えることができる。  

     さらに、ぶどうを代表とする果樹栽培は、戦後、日照時間が長く水はけのよい地域の主な産業となっており、ぶどう、もも、かき、うめなど、栽培農家を中心にその加工品が家庭料理の特徴となっている。

    1)松本美鈴他:日本調理科学会平成30年度大会研究発表要旨集1B-4 (2018)

  • *樋口 千鶴, 鈴木 耕太, 渡邉 シオン, 廣瀬 千乃, 望月 真緒
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2022年 33 巻 P-107
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/02
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】2020年から始まった新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大によって調理実習や対面において喫食を伴う食育活動の実施が困難となっている。また人の移動の制限により、食産業の低迷から地域の一次生産物の消費が大きく落ち込んでいる。食育活動に関しては感染拡大の中、中止もしくはリモートでの実施に変更を余儀なくされた。しかし調理する食材に直接触れる事や共食する事の楽しさを体験することは重要である。また家庭で調理する機会の増加によって、包丁技術などの調理技術の重要性は高まっている。そこで感染リスクに対応した方法を模索し、地域食材や郷土食をテーマに調理に関する食育活動を行い今後の実施方法を検討することを目的とする。

    【方法】 ① web会議システムであるZOOMを使用し、一人暮らしを始め自立を目指す対象者に地域食材を使用したカレー献立の調理実習を実施した。 ② 山梨の郷土食である「

    ほうとう
    」をテーマにした親子食育教室を実施し、同時に作り方、歴史に関する動画を動画作成ツールを活用して作成し、喫食の際の黙食時に視聴してもらう試みを実施した。

    【結果・考察】 web会議システムであるZOOM上における調理実習に関しては、実施に際してまず調理器具、食材を対象者本人が調達しなくてはならないということ、一人で調理する際に撮影する機器の動作が困難であること、対象者の調理の状況の把握が困難であること、以上の課題から対面で実施するよりも多くの時間、費用を要した。 対象者からは、同時双方向性のZOOMよりもオンデマンド型の動画配信のほうがわかりやすいという評価があった。 「

    ほうとう
    」に関する食育教室実施に関しては、歴史に関する調査、試作等準備をしたが感染拡大によって延期を余儀なくされ準備のみ実施した。

  • 高野 悦子
    調理科学
    1971年 4 巻 2 号 101-105
    発行日: 1971/06/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    山また山の連なる信濃の乏しい食糧資源を材料にして昔の人達が生活の知恵で創り出したさまざまの味覚はいずれも素朴で庶民的な物ばかりです。これら幾つかを四季に分けて取り上げてみます。
  • 健康をささえる大豆とその製品
    長田 正五
    日本釀造協會雜誌
    1979年 74 巻 12 号 795-797
    発行日: 1979/12/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    耕地が狭く, 気象の変動が激しい我国にあって, みそが栄養食として果してきた役割は極めて大きい。しかし, そのみそも最近は全くの不調である。本稿がみそ発展への一つの契機となれば幸いである。
  • −地域性豊かな四季折々の行事の食−
    *中澤 弥子, 吉岡 由美, 高崎 禎子, 小木曽 加奈, 小川 晶子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2021年 32 巻 P-k18
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/09/07
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】長野県の家庭料理の特徴を探ることを目的として、行事食について分析した。本発表では、その特徴を表し、昭和30年頃から長野県の各地方で大切に作り継がれている行事食について報告する。

    【方法】平成25年〜28年を中心に全県的な現地調査を実施した。調査方法は、主に聞き取り法で行い、可能な場合は、食材や料理、加工品の実物を撮影し、試食を行った。

    【結果】長野県には、地域で生産される季節の食材や保存食を利用した特色ある郷土料理が多く、地域や家庭によって代々受けつがれている行事食も多く残っていた。ハレの食材として、年取り魚の鰤や鮭、鯉、身欠き鰊など魚介類も利用されてきた。主な行事食は、年取りや正月料理として、鰤雑煮{中信・南信}、ひたし豆{東信}、鮭の粕煮{東信}、王滝なます{木曽}、しぐれ煮{下伊那}が、道祖神には、ねじ{上田市真田町長戸沢}、涅槃会には、やしょうま{北信}、ひな祭りには、からすみ{木曽}、草餅{全県}、春の彼岸には、ぼたもち{全県}、端午には、ほお葉巻{木曽}、田植えには、田植えの煮物{全県}、七夕には、小豆

    ほうとう
    {松本}、ナタまんじゅう{北安曇}、盆にはおやき{北信・中信}、えご[いご]{北信・中信}、こりんと{北信}、干し揚げの煮物{松本}、のたもち{諏訪}、十五夜には、おからこ{上伊那}、秋の彼岸には、おはぎ{全県}、えびす講には米粉のおやき{上伊那}、冬至には、かぼちゃだんご{南安曇}、祝い事には、笹ずし{北信}、鯉のうま煮{全県}、大平{木曽・南安曇}、五平餅{木曽・南信}、仏事には、おにかけ・おとうじ{北信}、冠婚葬祭には、寒天寄せ{諏訪}、大根引き{長野市鬼無里}、いもなます{北信}などである。

  • 岡本 肇
    Finex
    2013年 25 巻 149 号 21-23
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/06/23
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 松本 晴美, 藤井 まさ子, 秋山 知子
    日本家政学会誌
    2012年 63 巻 12 号 781-796
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/02/14
    ジャーナル フリー
      The relationships between the preferences for fish,soybean,soybean products and vegetable dishes and the nutritional awareness,dietary behavior,appreciation of dietary education during school lunch services and health were studied by a questionnaire survey conducted on children in the sixth grade of elementary schools and on students in the first and second grades of junior high schools in Yamanashi Prefecture.
      The soybean,soybean products and vinegared vegetable dishes were not generally liked by the children and students.About 20 % of the children and students showed improved preferences for those dishes related to age;the age for this improvement was highest in the fourth-sixth grade of elementary schools,the most common reason for this improvement being a feel-good effect from the taste.
      A multiple regression analysis showed that these preferences were significantly influenced by the intake awareness,intake frequency and appreciation of dietary education during school lunches. The grades of children and students were classified into three groups by the scores for those preferences,the highest scoring group having healthful nutritional awareness,dietary behavior and living rhythm,and being in good health.
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