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クエリ検索: "イールドカーブ"
115件中 1-20の結果を表示しています
  • 水門 善之, 米田 亮介
    人工知能学会第二種研究会資料
    2025年 2025 巻 FIN-034 号 185-188
    発行日: 2025/02/23
    公開日: 2025/02/23
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究では,機械学習手法の一種であるKAN(コルモゴロフ-アーノルド・ネットワーク)を,自己符号化器(オートエンコーダ)として用いる手法を提案する.更に,同手法を用いることで,日本国債の

    イールドカーブ
    の3ファクターモデルの構築を行った.その際,KANの中間層に着目することで,自動生成した3つのファクター(中間層のノード)が,それぞれ
    イールドカーブ
    の水準・傾き・曲率を表現していることを示した.加えて本研究では,構築したKANベースの自己符号化器を構成する近似関数の形状に着目することで,
    イールドカーブ
    の形状と3ファクターの統計的な関係性を確認した.

  • 水門 善之, 和泉 潔, 坂地 泰紀
    人工知能学会第二種研究会資料
    2021年 2021 巻 FIN-027 号 101-
    発行日: 2021/10/09
    公開日: 2022/11/08
    研究報告書・技術報告書 フリー

    国債の

    イールドカーブ
    情報には中央銀行の金融政策の方針が反映されるほか,市場参加者の物価や景気の見通しが織り込まれている.また金利水準自体は各種経済主体にとっての借り入れコストとなることから,先行きの経済活動に影響を与えうる.これらを踏まえ,本研究では,企業や家計などの経済主体による景気に先行的な経済活動をとらえた各種経済統計に加えて,国債
    イールドカーブ
    の情報を特徴量として用いた,ニューラルネットワークベースの機械学習手法に基づく短期経済予測モデルを構築した.その結果,深層学習手法の一種であり再帰的なネットワーク構造を持つRNN(リカレントニューラルネットワーク)ベースのモデルにおいて,相対的に高い予測精度を確認した.更に,経済統計のみをモデルの特徴量として用いた場合に比べて,
    イールドカーブ
    の情報も学習に用いた場合に,先行きの経済予測の精度が改善する傾向を確認した.このことは,経済予測において,
    イールドカーブ
    に織り込まれる情報の有用性を示す結果と考える.

  • 水門 善之, 坂地 泰紀, 和泉 潔, 島田 尚, 松島 裕康
    人工知能学会第二種研究会資料
    2020年 2020 巻 FIN-024 号 66-
    発行日: 2020/03/14
    公開日: 2022/11/25
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究では,機械学習手法の一種である自己符号化器(オートエンコーダ)を用いて,日本国債の

    イールドカーブ
    の3 ファクターモデルの構築を行った.更に,構築した自己符号化器を形成するニューラルネットワークのモデルパラメータに着目することで,自動生成した3 つのファクターが,それぞれ,
    イールドカーブ
    の水準・曲率・傾きを表現していることを示した.加えて,本研究では,構築した自己符号化器を,国債の割高・割安の判別器として使用することで,国債のロングショート戦略を構築した場合,トレンドフォロー型の投資戦略に比べて,良好なパフォーマンスが得られることを確認した.

  • 水門 善之
    ジャフィー・ジャーナル
    2025年 23 巻 66-78
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/04/16
    ジャーナル フリー HTML

    本研究では海外市場での金利変動が日本の金利市場に与える影響を検証すると共に,機械学習手法を用いて,海外市場からの影響を考慮した円金利の予測モデルの構築を行った.具体的には,グローバルな国債市場における

    イールドカーブ
    の変動に対する相関行列の変遷をクラスタリングすることで,近年の日本と海外市場の関係性の変化(連動性の高まり)を示した.更に,構造VARモデルを用いて米国市場の日本市場に対する伝播の状況を確認すると共に,各種機械学習モデルを用いて,日本市場の金利予測モデルの構築を行った.その際,日本市場の金利情報に加えて,米国市場のデータも特徴量として用いることで,近年の円金利の予測精度の向上を確認した.加えて,特徴量のモデルへのインプット方法の違いによる情報の有効性についても併せて検証した.なお,日本国債の投資家を対象とした調査においても,近年,取引の際に海外金利を注目するといった回答の割合が増えおり,本研究で示した,日本市場の金利予測における海外市場情報の有用性を示す結果と整合的な内容と言えよう.

  • 米澤 康博, 鈴木 輝好
    現代ファイナンス
    1997年 2 巻 71-86
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2018/12/07
    ジャーナル オープンアクセス

    今回の分析の目的は国債市場のタームストラクチャーの変動要因が何かを調べることである.主成分分析を用いてタームストラクチャーの変動を「平行移動」,「傾き変化」,「曲率変化」に分解する分析はいくつか紹介されているが,我々もこれらにならい国債市場のタームストラクチャーの変動を三つに分解し,そのうえでこれら三変動とマクロファクターとの関連をVAR(Vector Auto Regression)モデルを用いて調べた.同様にフォワードレートについても変動の分解およびマクロファクターとの関連を調べた.前半ではスポット・

    イールドカーブ
    変化およびフォワード・
    イールドカーブ
    変化に主成分分析を適用した結果を,後半では前半で得られた主成分およびいろいろなマクロファクターにVARモデルを適用した結果を報告する.

  • 伊藤 隆康
    現代ファイナンス
    2000年 7 巻 75-90
    発行日: 2000/03/31
    公開日: 2018/12/07
    ジャーナル オープンアクセス

    日本円オープン金利市場のタームストラクチャーを分析することにより,日銀の金融政策の効果と限界を検証するのが本稿の目的である.金融経済データはランダムウォークのような非定常プロセスとみなされることが多いため,本稿では分析の枠組みとして非定常性に対応できる方法を利用した.

    まず,データの非定常性を単位根検定で確認し,次に,共和分検定でコモントレンドを抽出した.全タームストラクチャーだけでなく,

    イールドカーブ
    の長い方から1変量ずつデータを減らして分析し,コモントレンドが1つになる範囲を確認した.最後に,グレンジャ一因果性の検定で,無担保コール翌日物が
    イールドカーブ
    上の各金利に与える影響とその逆を検証した.

    以上の分析から,日銀が政策変数である無担保コール翌日物の調節によりコントロール可能であるのは2年物までの金利であるとの結論を得た.

  • 水門 善之, 坂地 泰紀, 和泉 潔, 島田 尚, 松島 裕康
    人工知能学会第二種研究会資料
    2019年 2019 巻 FIN-022 号 81-
    発行日: 2019/03/03
    公開日: 2022/12/14
    研究報告書・技術報告書 フリー

    近年,リーマンショックや欧州債務危機に代表される海外発の金融システム不安が,デリバティブ契約等のグローバルな金融取引を通じて,日本の金利市場に大きな影響を与える場面が散見されてきた.この点を踏まえ,本研究では海外市場での金利変動が日本の金利市場に与える影響を検証すると共に,機械学習手法を用いて,海外市場からの影響を考慮した日本市場の金利変動モデルの構築を行った.具体的には,日本国債の

    イールドカーブ
    の変動を対象として,各種機械学習手法を用いて先行きの予測モデルを構築する際に,米国債の
    イールドカーブ
    の変動データも学習データとして用いることで,日本の長期金利(長期国債の利回り)の予測精度が向上する傾向を確認した.更に,米国市場のデータを学習に用いた場合に,日本市場の予測精度が向上する度合いが,近年高まっていることも併せて確認した.このことは,海外金利の情報が現在の日本市場の金利予測において有用な情報となることを示唆する結果と言えよう.

  • 朝倉 健男
    オーストラリア研究
    2022年 35 巻 45-58
    発行日: 2022/03/25
    公開日: 2023/04/08
    ジャーナル フリー
  • *鷲見 和昭, 篠崎 公昭, 源間 康史, 瀧塚 寧孝
    人工知能学会全国大会論文集
    2020年 JSAI2020 巻 2I1-GS-2-03
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/19
    会議録・要旨集 フリー

    本稿では、ドル/円に関する主体別にみた投資家センチメントを分析するため、日本における取引情報蓄積機関や金融機関からの通貨オプション取引報告データを用いて、ランダムフォレストによる要因分析を行った。同センチメント指数は、「コールオプションの買い・プットオプションの売り(ドル/円の上昇を予測)」と「プットオプションの買い・コールオプションの売り(ドル/円の下落を予測)」の差分によって構築した。分析結果をみると、米国の

    イールドカーブ
    は事業法人・機関投資家双方のセンチメントに影響する一方、米国の通商政策に関する不確実性は事業法人のセンチメントへの影響が大きいことが窺われる。最近は、ドル/円の下落に備えたヘッジポジションが増加しており、これは米中の通商交渉を巡る緊張や米国
    イールドカーブ
    の逆転による実体経済の減速懸念が寄与している可能性がある。

  • EURIBOR を用いた金融政策波及の検証
    川野 祐司
    日本EU学会年報
    2003年 2003 巻 23 号 162-184,303
    発行日: 2003/09/30
    公開日: 2010/05/21
    ジャーナル フリー
    Recent works mostly supports interest rate channel, as the transmission mechanism of monetary policy in the euro area as a whole. In order to work it effectively in the region, Eurosystem ought to have the controllability of the yield curve. The purpose of this paper is to investigate how the Eurosystem affect interest rates based on the expectation hypothesis.
    We estimate money market yield curve that is composed of EURIBOR (euro inter-bank offered rate), because of simplicity. From two-period model estimation, we found it is difficult to accept the expectation hypothesis. This result is similar to empirical studies that other researches had done in the United States. These studies became more preferable result by taking account of financial institution's expectation against future change of official interest rate.
    Then, we re-examined the expectation hypothesis by using EONIA (euro over-night index average) instead of one or two period of EURIBOR, because it is sensitive to the information released by Eurosystem and it contains expectation against future change of MRO rate (Eurosystem's official interest rate).
    We estimate EONIA-model in the same method as two-period model, we obtained the result closer to the theoretical value compared with other studies that used the Federal Funds rate in the United States, though the expectation hypothesis was not strictly supported. As a result, we come to the conclusion that Eurosystem's information is important factor for the term structure of interest rates of euro.
    Next, we set Eurosystem's statement as a variable, and estimate how this variable affect euro yield curve by using vector error correction model. In this estimation, we adopted the idea of “open mouth operations” which have been adopted by studies between other central banks and money market too. The results indicated Eurosystem's statements have influenced all maturity of EURIBOR to the direction that we have predicted, and also, long-term EURIBOR react more sensitive by statement than short-term EURIBOR. This is consistent with theory of expectation hypothesis that as maturity of interest rate is longer, expectation affects the interest rate greater.
    On the contrary, we found MRO rate has a reverse impact on EURIBOR to our prospect. The reason is that EURIBOR fluctuated earlier than MRO rate, because financial institutions change the forecast of the future interest rate as soon as statement was released, and that they did not change it any longer when MRO rate was changed.
    From these results, we could obtain two conclusions. First, Eurosystem do not affect EURIBOR directly through MRO rate policy, but through statement policy. Second, it is implication, for researchers, we should have take statement into account, when we study whether the central bank succeed in controlling yield curve or not.
  • 麻山 徹太郎
    ジャーナル・オブ・クレジット・セオリー
    2024年 5 巻 1 号 1-20
    発行日: 2024/06/12
    公開日: 2024/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は、イングランド銀行が2009年から2021年の間に行った量的緩和(QE)の影響を究明する。同行のQEはマネーストックに影響しなかったことを示したうえで、QEは主として長期金利へと影響しうるとの前提に立ち、国債利回りの変動に注目した。名目利回りと実質利回りを対象に、QEを行っていない期間も含めて検討した結果、QEによる影響が限定的であったことを示す。
  • 水門 善之
    人工知能学会第二種研究会資料
    2018年 2018 巻 FIN-021 号 46-
    発行日: 2018/10/20
    公開日: 2022/12/14
    研究報告書・技術報告書 フリー

    In this research, I have developed a prediction model of long-term interest rate (long-term government bond yield) using machine learning method (SVM, nonlinear SVM, decision tree, RF, logistic regression, LSTM). As a result, it was confirmed that the accuracy of the LSTM-based model is relatively higher in the long-term interest rate prediction than the other models. Furthermore, long-term interest rate is influenced by interest rate fluctuations in the surrounding maturity due to the influence of arbitrage transactions. Therefore, I constructed a fluctuation model of the yield curve incorporating the relationship between long-term interest rate and the other maturity rates in the form of extending the above-mentioned LSTM-based prediction model. As a result, when using the yield curve fluctuation model for predicting long-term interest rate, some improvement was seen in the prediction accuracy of long-term interest rate.

  • ―主に銀行との比較を通じて―
    茶野 努
    損害保険研究
    2020年 81 巻 4 号 133-152
    発行日: 2020/02/25
    公開日: 2021/04/02
    ジャーナル フリー
  • 吉田 知紘, 加藤 康之
    行動経済学
    2017年 10 巻 Special_issue 号 S16-S19
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル フリー

    本研究では,QUICK月次調査〈債券〉の調査結果を基にして,新発2, 5, 10, 20年日本国債の1ヵ月先予想利回りカーブ及びその変動に対して主成分分析を行い,期間構造の抽出を試みた.その結果,実際の債券市場で見られる

    イールドカーブ
    及びその変動の共通成分である水準・傾斜・曲率ファクターと類似の3ファクターが予想利回りカーブ及びその変動においても観察された.また,予想利回りカーブから抽出した水準・傾斜・曲率ファクターの変動を説明変数として,日本の国債市場の動向を反映するNomura-BPI国債指数の変動との関係性についてVARモデルを用いて分析した結果,予想利回りカーブの水準や曲率ファクターの変動が影響している一方,傾斜ファクターの変動は影響していない可能性を明らかにした.

  • 上田 翼
    人工知能学会第二種研究会資料
    2020年 2020 巻 FIN-025 号 20-
    発行日: 2020/10/10
    公開日: 2022/11/11
    研究報告書・技術報告書 フリー

    個人のライフサイクルを前提として長期投資を考える場合,通常の分散分析アプローチとは異なり多期間最適化の視点が必要となる.より現実に即した仮定の下で,強化学習を用いて構築した投資ポートフォリオは典型的な手法より優れた生涯効用を達成し得ることを検証する.

  • 水門 善之, 勇 大地
    行動経済学
    2017年 10 巻 Special_issue 号 S5-S8
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル フリー

    日本銀行は,金融政策決定会合にて金融政策の方針を決定する.決定会合の後には日銀総裁が会見を行い,金融政策運営に関する説明を行うが,2014年度以降,日銀はメディアを通じた会見の動画配信を解禁した.本研究では,深層学習(ディープラーニング)等の人工知能技術を用いた表情認識アルゴリズムを用いて,会見での総裁の表情の変化を,「喜び」・「怒り」・「悲しみ」・「驚き」・「恐怖」等の感情ごとに指数化し,それらの変化を見ることで,金融政策への示唆を得ることを試みた.その結果,重大な金融政策変更を行う直前の回の会見では,「怒り」や「嫌悪」の値が高くなる一方,金融政策変更後の会見では,「悲しみ」の数値が低下する傾向が確認された.このことは,政策変更前の金融政策に対する問題意識の高まりと,金融政策変更によって,それが緩和されることによる安堵が,表情に表れている可能性を示していると考えられる.

  • 島井 祥行, 牧本 直樹
    現代ファイナンス
    2019年 41 巻 27-55
    発行日: 2019/10/31
    公開日: 2019/10/31
    ジャーナル フリー

    機関投資家の資産運用は未だ債券が中心であるにも関わらず,株式投資に比べると債券投資に関する研究は少なく,分析対象となる投資戦略も限定的である.本稿では,時系列モデルと確率金利モデルにもとづく4種類の債券リターン予測モデルと,リスク抑制型とリターン追求型の8種類の最適化モデルを組み合わせて多様な運用戦略を構築し,それらのパフォーマンスを比較,考察する.本邦利付国債から推定した割引債を投資対象としてバックテストを実施した.その結果,テールリスクへの耐性のある非線形確率金利モデルによる運用戦略が,相場環境に依存せず相対的に良好なパフォーマンスを示した.実務への応用を見据え,

    イールドカーブ
    の典型的な局面ごとに各戦略のパフォーマンスを比較し,その結果を運用戦略マップとして整理した.また他資産と低相関である本稿の戦略を組み入れることで,ポートフォリオ全体のリスク・リターンを改善する可能性についても考察する.

  • 島井 祥行
    現代ファイナンス
    2013年 34 巻 3-31
    発行日: 2013/09/30
    公開日: 2018/12/07
    ジャーナル オープンアクセス

    真に安定的な債券アービトラージ戦略は存在するのだろうか.それを確認するため,本稿では次の三段階を踏む.第一に,

    イールドカーブ
    の再現牲の高い4ファクター確率ボラティリティ金利モデルを新たに提案する.第二に,金利モデルを一般化状態空間モデルで表現し,状態推定やパラメータ推定の手法としてLiu/West[2001]のパーティクルフィルタが適用できることを明らかにする.数値例として円スワップ市場を対象に推定を行い,パーティクルフィルタの実用性を示すとともに,情報の少ない円スワップ市場の特徴について考察する.第三に,新しい債券アービトラージ戦略を提案する.これは,OASを時価ベースで加重平均したものをミスプライスと定義し,その平均回帰性に賭ける戦略である.また,投資戦略の一部として,半減期の情報から売却ポイント・投資ホライズンを理論的に定めるトレーデイング手法を導入する.

  • 川田 章広, 塩濱 敬之
    応用統計学
    2009年 38 巻 2 号 69-86
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/12/20
    ジャーナル オープンアクセス
    市場で取引される国債と社債の利回りを比べてみると, 通常, 社債の方が国債よりも利回りが高くなっている. これは社債は国債に比べ, 信用リスクや流動性リスクなどを含むためである. この利回りの差をリスクプレミアムという. リスクプレミアムは, 社債の発行企業の信用リスクを測る上で有用な情報であるため, 古くから債券価格から推定されてきた. 本稿では, 誘導型モデルを拡張した統計モデルを構築し, 金利・リスクプレミアムの期間構造の推定を行う. リスクプレミアムの期間構造の推定では,信用格付ごとにリスクプレミアムの推定をすることになるが, それでは同一格付内での発行企業間の違いが表現されないため, 発行企業の財務指標によりリスクプレミアムの水準が上下するようなモデルを用いる. 安道, 山下 (2005)では, モデルに取り入れる財務指標をあらかじめリスクプレミアムと関係性が高いと考えられる指標から選択し, リスクプレミアムの推定を行っている. そこで, 本研究ではFan and Li (2001) による変数選択を行う罰則項を用いた罰則付き最尤法により, 財務指標の変数選択とモデルのパラメータ推定を同時に行う手法を提案する.
  • 岸本 直樹, 河野 修巳
    現代ファイナンス
    1997年 2 巻 87-104
    発行日: 1997/09/30
    公開日: 2018/12/07
    ジャーナル オープンアクセス

    債券,預金,ローン等の価値は,金利の変化によって変動する.したがって,これらの資産のように,価値が金利に直接依存する金利感応的資産,および,そのような資産から成るポートフォリオの管理においては,価値の金利感応度を測定し,それに基づいて金利リスクを管理することが好ましい.事実,ファイナンスの教科書では,金利感応度による金利感応的ポートフォリオのリスク管理を解説するものが多い.そこで,本論文では,金利感応度の尺度として最も広く使われているマーコレイのデュレーションが,どの程度正確に金利感応度を測定できるかという点について,金利感応的な円資産の中でもっとも流動性の高い国債の月次データを使って検証した.その結果,サンプル期間全体については,観察された金利感応度がマコーレイのデュレーションとほぼ一致したが,各月について見ると,数多くの月で両金利感応度の間に著しく大きな乖離が観察された.

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