詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "ヒツジ"
9,569件中 1-20の結果を表示しています
  • 永坂 正夫, 福原 晴夫, 高野 典礼, 藤原 英史
    陸水学雑誌
    2021年 82 巻 3 号 189-201
    発行日: 2021/09/25
    公開日: 2022/09/28
    ジャーナル フリー

     

    ヒツジ
    グサ(Nymphaea tetragona Georgi)とオゼコウホネ(Nuphar pumila (Timm) DC. var. ozeensis H. Hara)は尾瀬ヶ原湿原の池溏に生育する代表的な浮葉植物である。2017年8月に上田代の40池溏で水生植物の分布を調査し,1970年代以降の
    ヒツジ
    グサの分布拡大とオゼコウホネの減少傾向が現在も継続していることを確認した。以前より
    ヒツジ
    グサは池溏内で特異な分布を示すことが知られており,それが生じる要因を明らかにするため,2018年8月に上田代の3池溏において
    ヒツジ
    グサの生育状態と底質環境を調査した。
    ヒツジ
    グサが全面に分布する池溏では,岸部と中央部で
    ヒツジ
    グサの浮葉の被度,浮葉の密度には違いは見られず,池底に堆積している腐植泥の厚さ,採取した底泥の繊維含量,灰分率,全リン量にも差は見られなかった。しかし岸寄りの周縁部で
    ヒツジ
    グサの分布がみられないへりなし型と呼ばれる池溏では,周縁部と中央部で堆積している腐植泥の厚さが異なり,中央部に向かって
    ヒツジ
    グサの浮葉の密度か被度のいずれか,葉身のサイズは増大し,底泥コア0 ~ 10 cm層の全リン量,灰分率は中央部において高かった。へりなし型の分布は,その周縁部の
    ヒツジ
    グサの生育が底泥の肥沃度によって制限されて生じる可能性が示唆された。

  • 岡本 敬子, 竹田 謙一, 松井 寛二
    日本家畜管理学会誌
    2003年 39 巻 1 号 16-17
    発行日: 2003/03/14
    公開日: 2017/10/03
    ジャーナル フリー
  • 竹嶋 伸之輔, 間 陽子
    日本組織適合性学会誌
    2004年 11 巻 2 号 179-187
    発行日: 2004年
    公開日: 2017/03/30
    ジャーナル フリー

    「1.

    ヒツジ
    (Ovis aries)とは?」
    ヒツジ
    は四肢の先端に2つに割れた蹄(ひづめ)を持つ事から, 偶蹄目(Artiodactyla)に分類される. 一方, ウマは蹄が1つであるため奇蹄目に分類され, これらは総称して有蹄動物と呼ばれる. 偶蹄目と奇蹄目は約6000万年前に同じ祖先から分かれたとされるが, その後, 次第に衰退していった奇蹄目に対し, 偶蹄目は次第に勢力を伸ばしていき, 現在ではカバ, イノシシ, ラクダ, キリンなどを含む大きなグループに発展し, 有蹄動物全体の約90%を占めている. 偶蹄目の動物の多くは, 4つの胃をもち, 一度食べた食物を吐き戻し, 噛み返すという反芻を行う(これらは反芻獣と呼ばれる)ことで, 他の哺乳類が消化吸収できないセルロースなどを栄養として取り込むことが出来る. この強力な消化吸収能力が偶蹄目, 特に反芻獣が繁栄した一因とされている.
    ヒツジ
    の属するウシ科はさらに, ウシ亜科やヤギ亜科に別れ,
    ヒツジ
    はヤギ亜科に属す動物である. 毛, 肉, 乳, 毛皮など飼育の目的が多岐にわたっている
    ヒツジ
    は, 品種の数が極めて多く, 1000種を超える.

  • 梅田 剛利, 李 灿鵬, 青木 孝良
    ミルクサイエンス
    2005年 54 巻 2 号 63-68
    発行日: 2005年
    公開日: 2014/03/15
    ジャーナル フリー
     分娩後約 2 週間の
    ヒツジ
    2 頭から個乳を得た。2 つの
    ヒツジ
    脱脂乳100 mL 中のカゼイン含量は4.46 g と4.86 g,カルシウム含量は198.8 mg と192.5 mg,無機リン含量は111 mg と117.8 mg であり,いずれもウシ脱脂乳の約 2 倍であった。
    ヒツジ
    カゼインミセル中のミセル性リン酸カルシウム架橋カゼイン会合体含量は57.5%および58.4%であった。
    ヒツジ
    脱脂乳を 5℃で20時間冷却すると。11.2%および14.4%の可溶性カゼインが遊離した。スラブゲル電気泳動の結果から,遊離した可溶性カゼインのほとんどは β-カゼインであることが確認された。これらの結果から,
    ヒツジ
    乳はカゼイン,カルシウムおよび無機リン含量が牛乳の約 2 倍であったが,
    ヒツジ
    カゼインミセルの特性はウシのそれと似ていることが示唆された。
  • 苗川 博史
    日本畜産学会報
    2004年 75 巻 2 号 241-245
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/07/12
    ジャーナル フリー
    本研究は,モンゴル遊牧体系における二地域の夏営地の
    ヒツジ
    母子間100組を対象に,音節の組み合わせによる発声タイプと行動型を,母子間距離,母子が遭遇するまでの時間,授乳および吸乳時間との関係について検討した.音節の組み合わせによる母子間の相互作用については,子
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した8タイプと母
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した5タイプに分類された.母子
    ヒツジ
    ともに口の開および閉による発声の割合は,約9 : 1と開いた方が多く,また,母
    ヒツジ
    が双方向(75%),子
    ヒツジ
    は一方向(46%)と発声なし(31%)を示す特徴があった.子
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した発声タイプ8(母子双方に発声なし)は,母子間距離と母子が遭遇するまでの時間との間に有意な正の相関が,また吸乳時間と母子間距離の間には有意な負の相関があり,母子間距離によって母子が遭遇するまでの時間,吸乳時間に関連性があることを示唆した.子
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した発声タイプ5(子
    ヒツジ
    の発声/eee/と母
    ヒツジ
    の応答なし)は,食草移動時に71.4%,休息行動時に28.6%出現した.この発声タイプ5は,発声タイプ2(子
    ヒツジ
    の発声/eee/と母
    ヒツジ
    の応答/nnn/)との間に,母子が遭遇するまでの時間および母子間距離において有意差があり,母子が遭遇するまでの時間,および母子間距離によって発声タイプが異なることが示唆された.子
    ヒツジ
    の発声タイプ8は,食草移動時に28.6%,休息行動時に71.4%出現し,食草移動時間および休息時間の割合が発声タイプ5と対称的であった.この発声タイプ8は,子
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した発声タイプ1(子
    ヒツジ
    の発声/eee/と母
    ヒツジ
    の応答/nnae/),発声タイプ2(子
    ヒツジ
    の発声/eee/と母
    ヒツジ
    の応答/nnn/),発声タイプ3(子
    ヒツジ
    の発声/nee/と母
    ヒツジ
    の応答/nnae/)との間に母子が遭遇するまでの時間および母子間距離において有意差が見られ,母子が遭遇するまでの時間,母子間距離によって発声タイプが異なることが示唆された.母
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した発声タイプIII(母
    ヒツジ
    の発声/nnae/と子
    ヒツジ
    の応答/nee/)は,子
    ヒツジ
    がイニシアチブを有した発声タイプ8との間に,母子が遭遇するまでの時間,母子間距離において有意差が認められ,母子が遭遇するまでの時間,母子間距離によって発声のタイプが異なることを示唆した.今回の結果から,母子間距離,母子が遭遇するまでの時間,授乳および吸乳時間は,発声時における音節の組み合わせによるタイプと行動型によってそれぞれ異なることが示唆された.
  • *新田 卓, 阿部 朋行, 田中 裕次郎, 佐々木 京子, 増田 茂夫, ボラジギン サラントラガ, 林 聡, 北野 良博, 花園 豊, 長尾 慶和
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2012年 105 巻 AW-6
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】再生医療において、ES/iPS細胞を移植に用いる際、目的とする組織幹細胞への分化誘導が必要であるが、造血幹細胞のように発生後期に「場」誘導的に出現する組織幹細胞は、体外での分化誘導が困難である。これに対し我々は、サルES細胞を
    ヒツジ
    胎子に移植することで、生後の
    ヒツジ骨髄内にサル造血組織をもつヒツジ
    の作出に成功した。本研究では、サルES細胞の
    ヒツジ
    胎子内における生着および分化制御のメカニズムを解析することを目的に、移植細胞の分化状態、
    ヒツジ
    胎子の日齢および部位の影響について検討した。【方法】サルES細胞個を未分化のまま、または初期中胚葉系へ分化させた後、妊娠43-73日齢の
    ヒツジ
    胎子29頭の肝臓または皮下に移植した。得られた産子におけるサルES細胞の生着および分化状態について、免疫染色およびPCRにより解析した。【結果】50日齢未満の
    ヒツジ
    胎子の皮下に、サルES細胞を初期中胚葉系に分化させた後に移植した5頭中1頭、ならびに未分化サルES細胞を移植した5頭中3頭で、サルES細胞由来のテラトーマが形成された。いずれの産子においても、サル造血系細胞は検出されなかった。一方、50日齢以上における移植においては、ES細胞を初期中胚葉系に分化させた後に胎子肝臓に移植した8頭中5頭において、
    ヒツジ
    骨髄内にサル造血系細胞が検出された(1.1-1.6%)。テラトーマはいずれの産子においても認められなかった。未分化サルES細胞を移植した9頭中全頭において、テラトーマおよびサル造血系細胞は検出されなかった。【まとめ】体外で初期中胚葉系に分化の方向付けを行なったサルES細胞を、胎齢50〜73日の
    ヒツジ
    胎子肝臓へ移植することで、サルES細胞の造血系分化が支持された。一方、未分化なサルES細胞を
    ヒツジ
    胎子の皮下に移植した場合に、テラトーマが形成された。以上より、サルES細胞の分化状態、ならびに
    ヒツジ
    胎子の日齢および部位が、
    ヒツジ
    胎子体内におけるサルES細胞の生着および造血系分化に重要な要因であることが示された。
  • 趙 宏坤, 久枝 啓一, 平棟 孝志, 菊池 直哉, 小笠原 徹, 横山 敦志, 広川 和郎
    日本獣医師会雑誌
    1987年 40 巻 4 号 281-285
    発行日: 1987/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    北海道で飼育されている
    ヒツジ
    の仮性結核の浸潤状況調査と本病の血清診断法について検討した.
    1) 1985年10月から1986年7月に, 札幌総合食肉流通センターに搬入された
    ヒツジ
    248頭中13頭 (5.2%6) のリンパ節, 肝臓, 肺などに乾酪性膿瘍が認められ, そこから (Corynebacterium pseudotuberculosis が分離された.
    2) C.pseudotuberculosisをヤギ2頭に実験感染させ抗体価の推移を調べた. 特異性, 感度の点で, 免疫溶血反応 (IHL) と酵素抗体法 (ELISA) が間接赤血球凝集反応, ゲル拡散沈降反応より優れていた.
    3) IHLとEHSAにより, 同センターで採取した
    ヒツジ
    血清の抗体保有状況を検査した. IHLでは, 本病に罹患した
    ヒツジ
    13頭中9頭 (69.2%) が抗体陽性, 非罹患
    ヒツジ
    235頭中222頭 (94.5%) が抗体陰性であった.
    4) ELISAでは血清未処理の場合, 非罹患
    ヒツジ
    の29.8%6に偽陽性反応が認められた. このため, 陽性反応を除くために, Rhodococcus equiの菌体で供試
    ヒツジ
    血清を吸収後, ELISAを行った. 13頭の罹患
    ヒツジ
    はすべて反応陽性, いっぽう, 非罹患
    ヒツジ
    235頭中233頭 (99.1%) は反応陰性となり, きわめて診断価値の高い結果が得られた.
  • 石田 敏雄, 桐沢 力雄, 小沼 操, 三上 祐二, 今津 佳夫, 川上 善三
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1988年 50 巻 4 号 894-899
    発行日: 1988/08/15
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    北海道の
    ヒツジ
    を対象にChlamydia psittaciの分離と補体結合(CF)反応による抗体調査を行った.
    ヒツジ
    血清212例中74例(34.9%)がCF抗体陽性であった. 見かけ上健康な
    ヒツジ
    の糞便からC. psittaciの分離を試みたところ, 1986年3月に収集した材料では8例中3例, 6月に収集したものでは16例中7例から分離された. これらのうち2頭の
    ヒツジ
    からは3月と6月の両方で分離された. 以上の結果から, C. psittaciは北海道の
    ヒツジ
    の間に広く蔓延し長期間糞中に排泄されていることが示された.
  • 大林 正士, 片桐 祐
    日本獣医師会雑誌
    1956年 9 巻 9 号 420-421
    発行日: 1956/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ヒツジ
    バエの幼虫は, 緬・山羊の鼻腔に寄生し, その被害は看過できないのであるが, 従来わが国においては知見にとぼしい. 成書によると,
    ヒツジ
    バエ幼虫は輸入羊がらまれに発見されるが, 成虫はわが国に土着していないものと考えられてきた.
    本報告では, 自然例3例を記載し,
    ヒツジ
    バエが土着していることなどを証明した.
  • 小谷 均, 永友 寛司, 尾形 学
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1980年 42 巻 1 号 31-40
    発行日: 1980/02/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    外見上健康なヤギ62頭(3飼育場)および
    ヒツジ
    11頭(1飼育場)の口腔, 鼻腔, 眼, 直腸, 包皮, 膣からのUreaplasmaの分離をおこなった. Ureaplasmaは, ヤギの包皮(6/16, 37.5%), 膣(18/46, 39.1%)から,
    ヒツジ
    の包皮(1/5, 20%), 膣(2/6, 33.3%)から分離されたが, その他の検索部位からは分離されなかった. 発育阻止試験ならびに代謝阻止試験により, 分離株の性状を血清学的に比較したところ, ヤギ由来23株は単一の血清群を形成し,
    ヒツジ
    由来21株は20株を含む1群と, それとは抗原的に異なる1株に分かれた. さらに, ヤギおよび
    ヒツジ
    由来の両血清群は共通抗原を持つことが判明した.
    ヒツジ
    由来の特異な1株は, ヤギ由来株とも血清学的に異なっていた. 一方, ヤギおよび
    ヒツジ
    由来Ureaplasmaは, ヒト, ウシ, イヌ, サルならびにトリ由来Ureaplasmaと血清学的関係が認められなかった. ヤギと
    ヒツジ
    由来株が抗原的類似性を示したことは, ヤギおよび
    ヒツジ
    において, Ureaplasmaの宿主特異性は例外であることを示唆している.
  • 宇佐川 智也, 大角 雅晴
    日本畜産学会報
    2005年 76 巻 1 号 51-58
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/08/01
    ジャーナル フリー
    サフォーク種
    ヒツジ
    の飼育環境の設定に資するよう,分後1ヵ月で屋外に移した母子
    ヒツジ
    4組を供試し,屋外に設置した5m×5mの柵内でビデオ録画による24時間の連続観察を行い,3ヵ月齢までの母子
    ヒツジ
    間距離の変化について1分ごとの静止画像データを用いて検討した.行動観察は1ヵ月齢+1週目,2週目,4週目,6週目,8週目に実施した.哺育期の母子
    ヒツジの社会空間行動は子ヒツジ
    の成長とともに変化した.観察の初日には子
    ヒツジは母ヒツジ
    から2m以下の位置にいることが多く,平均値で日中67.3%,夜間69.9%であった.その後,夜間の母子間距離は大きくなる傾向を示し,3m以上の位置にいる頻度は6週目では54.7%,8週目では42.7%となった.このように摂食行動の影響が少ない夜間の母子間距離は,子
    ヒツジ
    の成長にともなって,母
    ヒツジ
    の産乳量の減少にともなう吸乳行動の減少が要因となって大きくなることが示された.本研究のような狭い放飼場で得られた結果からは,哺育期の母子
    ヒツジ
    であっても時には5m以上の個体間距離をとれる飼育環境を設定することが望ましいと思われた.
  • 大蔵 聡, KENDRICK Keith M.
    Journal of Reproduction and Development
    1995年 41 巻 6 号 j143-j154
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/10/20
    ジャーナル フリー
    ヒツジ
    の母性行動は分娩を契機として発現するが,母
    ヒツジ
    は分娩後数時間以内にわが子に特有の匂いを記憶して他個体の子と識別するようになる.母親はわが子には吸乳を許すが他個体の子の吸乳の試みは激しく拒絶する.
    ヒツジ
    嗅球では分娩時にグルタミン酸,GABA,ドーパミン,一酸化窒素,ノルアドレナリン,アセチルコリンが放出され,これらの神経伝達物質の放出は人為的な子宮頸管刺激により誘起される.人為的子宮頸管刺激により他個体の子の受け入れを誘起できることから,分娩時の子宮頸管刺激が嗅球における神経伝達物質放出の引き金となり,子
    ヒツジ
    の匂いの記憶が形成されると考えられる.経産
    ヒツジと未経産ヒツジ
    の嗅球の神経回路は,分娩に対応した神経伝達物質の放出増加の有無などの点で質的に異なるが,これは初回分娩後に急速な可塑的変化が起こるためと推察された.分娩時に一酸化窒素合成酵素阻害剤を嗅球に投与すると母
    ヒツジ
    は他個体の子を受け入れることから,子の匂いを記憶する際の一酸化窒素放出の重要性が明らかとなった.また分娩後の
    ヒツジ
    嗅球では,わが子の匂いに反応してグルタミン酸およびGABAが放出され,母
    ヒツジ
    はGABAA受容体拮抗剤の投与により子
    ヒツジ
    の識別ができなくなった.子
    ヒツジ
    の匂いの記憶は,分娩の際の子宮頸管刺激により嗅球の僧帽細胞上顆粒細胞間の相互シナプスの伝達効率が増強されることにより形成されると考えられた.
  • *白坂 蕃, 漆原 和子, 渡辺 悌二, グレゴリスク イネス
    日本地理学会発表要旨集
    2010年 2010s 巻 617
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/10
    会議録・要旨集 フリー
    I 目的
     世界のかなりの地域では、厳しい気候条件の結果として、家畜飼養はたったひとつの合理的土地利用としてあらわれる。それにはさまざまな形態があり、定住して営む牧畜のひとつの形態が移牧transhumanceであると筆者は定義する。
     本稿では、ルーマニアのカルパチア山脈における
    ヒツジ
    の二重移牧の変容を通して、山地と人間との共生関係の崩壊を考えたい。 _II_ジーナの人びとと
    ヒツジ
    の二重移牧 ジーナJina(標高950m)はカルパチア山脈中にあり、年間降水量は約500-680mmである。ジーナ(330平方_km_)の土地利用は、その25%が放牧地、15%が牧草地(採草地)で、耕地は1%にも満たない。牧草は一般には年二回刈り取れる。第二次世界大戦後の社会主義国であった時代にもルーマニアでは、山地の牧畜地帯は、これ以上の生産性向上を期待できない地域であるとして土地の個人所有が認められていた。ジーナの牧羊者(ガズダgazdā)は定住しており、多くの場合、羊飼い(チョバンciobăn)を雇用して移牧をする。
     ジーナは
    ヒツジ
    の母村であるが、
    ヒツジ
    がジーナの周辺にいる期間は短い。毎年4月初旬から中旬にかけて、低地の冬営地から
    ヒツジ
    はジーナにもどってくるが、約2週間滞在して、さらに標高の高いupper pasture(ホタル・デ・ススHotarul de Sus)に移動し、5月中旬から6月中旬の間そこにいる。ホタル・デ・ススは約10,000haあり、ここに150-200ほどの小屋(sălaş)がある。
     6月中旬に
    ヒツジ
    は高位の準平原までのぼり9月10日くらいまではここにいる。ここは森林限界を超えた放牧地 Alpine pasture(面積5,298ha)である。移牧はセルボタ山Vf. Şerbota (2,130m)の山頂直下の2,100mに達し、ここが夏営地の上限である。
     遅くとも9月中旬には、
    ヒツジ
    は高地の放牧地からホタル・デ・ススに下り1-2週間滞在し、10月初旬にはジーナに降りるが1-2週間しか滞在せず、10月中旬には冬営地であるバナート平原、ドブロジャ平原やドナウ・デルタにまで移動する。バナート平原までは約15日、ドブロジャやドナウ・デルタまでは20-25日かかる。

    III 1989年以前の移牧とその後の変容
     社会主義時代には約150万頭(1990年)の
    ヒツジ
    が飼育され、state farmsとcooperative farmsがその1/2以上を飼育していたが、
    ヒツジ
    の場合、個人経営individualも多かった。1989年の革命後、state farmsとcooperative farmsで飼育されていた
    ヒツジ
    は個人に分けられたが、多くの個人はその飼育を放棄した。したがって、1998年の革命以降
    ヒツジ
    の飼養数は半減した。また平野部の農用地は個人所有にもどったため、作物の収穫後であっても農耕地のなかを
    ヒツジ
    が自由に通過することは困難になり、さらに道路を通行する自動車などを
    ヒツジ
    が妨げてはならないというRomanian regulationもできた。そのために1,000頭程度の大規模牧羊者gazdāは、バナート平原などの平地で
    ヒツジ
    を年間飼養せざるをえなくなった。しかし彼らはラムのみに限っては夏季に平野部からジーナまでトラックで運搬する。そしてHotarul de SusやPâşunatul Alpinまでは徒歩で移動し、帰りもまたジーナからはトラックで輸送する。したがって、Pâşunatul Alpinにおける夏季の
    ヒツジ
    の放牧数は1988年の革命以前に比べて極端に減少した。

    IV EU加盟と
    ヒツジ
    の移牧

     今日ではルーマニアの農牧業もEU regulations(指令)のもとにあり、
    ヒツジ
    の徒歩移動は最大でも50_km_である。さらに条件不利地域への補助金もある。このように、1989年の革命後、それぞれの家族は彼らの持つ諸条件を考慮して牧畜を営むようになった。その結果、こんにち、ジーナにおける牧畜は次のような三つのタイプに分けられる。
    1)ジーナに居住し、通年ジーナで
    ヒツジ
    を飼育する世帯(Type 1)
    2)
    ヒツジ
    の飼育もするが、ジーナとHotarul de Susの間で乳牛の  正移牧を主たる生業とする世帯(Type 2)
    3)平野部に本拠を移し、
    ヒツジ
    の飼育を生業として維持する世帯(Type 3)

    V まとめ
     1989年の革命以前には、カルパチア山脈における二重移牧は見事なばかりにエコロジカルな均衡を具現していたが、社会主義体制の崩壊によって、変貌を余儀なくされた。しかしながら、現在のところその形態を変化させつつも、生業としての移牧は継続している。しかしながら、ルーマニアの
    ヒツジ
    の移牧は、「平野」の農村における農業生産力の発展、都市経済の変貌にともなって衰退すべきものであるとみるのが妥当なのかもしれない。
  • *阿部 朋行, 田中 裕次郎, 中村 紳一朗, 林 聡, 増田 茂夫, 花園 豊, 長尾 慶和
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2009年 102 巻 OR2-22
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/08
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】我々はこれまでに、カニクイザルES細胞を50日齢未満の
    ヒツジ
    胎子に移植することで、サル三胚葉性テラトーマをもつ
    ヒツジ
    /サルキメラの作出に成功した(第100回大会)。今回は、キメラ形成に関するより詳細な解析を目的とし、50日齢前後でサルES細胞を移植した
    ヒツジ
    胎子および産子における免疫反応を解析した。【方法】妊娠43-67日齢の
    ヒツジ
    胎子20頭に対し、サルES細胞を皮下または筋肉内に移植した。帝王切開または満期分娩により胎子または産子を得て、蛍光観察および免疫染色によりサルES細胞の生着を確認した。細胞性免疫については、末梢血を用いたリンパ球混合試験(以下MLR)およびFACS解析により、液性免疫については、末梢血中の抗体の検出により解析した。【結果】50日齢以上に移植した胎子の移植部位では、移植14日後までにサルES細胞が消失し(n=3)、 産子においてもテラトーマは認められなかった(n=9)。一方50日齢未満の場合、胎子の移植部位では移植14日後までにサルES細胞が増加しており(n=2)、産子の6例中4例(67%)でテラトーマが認められた。細胞性ならびに液性免疫は、50日齢以上の場合、移植14日後の移植部位に
    ヒツジ
    TおよびB細胞が観られ、末梢血中にサルES細胞に対するIgMが検出された。一方50日齢未満の場合、
    ヒツジ
    TおよびB細胞が観られたが、T細胞の10-50%は制御性T(Treg)細胞であった。また胎子の末梢血中にIgMおよびIgGは検出されなかった。テラトーマ内部には
    ヒツジ
    Treg細胞が認められ、キメラ産子の末梢血におけるサルES細胞に対するMLRの反応性は有意に高かった。【考察】移植されたサルES細胞は、50日齢以上の
    ヒツジ
    胎子においては、免疫反応により排除されたと考えられる。一方50日齢未満の場合、胎子に細胞性および液性免疫が存在していたが、Treg細胞による免疫寛容により排除を免れてテラトーマを形成し、生後も長期にわたり
    ヒツジ
    /サルキメラが維持されたと考えられる。
  • 上平 憲, 木下 研一郎, 名切 彬, 野中 美紀
    臨床血液
    1974年 15 巻 11 号 1203-1211
    発行日: 1974年
    公開日: 2008/10/31
    ジャーナル 認証あり
    The membrane properties of circulating abnormal cells in 12 patients with chronic lymphocytic leukemia (CLL) were studied by immunofluorescence and spontaneous rosette formation with sheep erythrocytes. The function of circulating cells responding to stimulation with phytohemagglutinin (PHA) or pokeweed mitogen (PWM) was also observed.
    The results were as follows.
    1) Twelve patients with CLL were classified into four categories according to B and T cell markers of circulating cells; CLL of T-cells; 2 cases, CLL of monoclonal B-cells; 5 cases, CLL of polyclonal B-cells; 2 cases, CLL of non B. T-cells; 3 cases.
    2) Two patients with T cell surface nature showed clinical feature of so-called prolymphocytic leukemia. Four of the eight patients with B-cell nature showed slightly hypergammaglobulinemia.
    3) The circulating cells of patients with CLL showed little or no response to stimulation with PHA or PWM.
  • 角田 健司, Heramba B. RAJBHANDARY, 佐藤 啓造
    日本緬羊研究会誌
    2003年 2003 巻 40 号 7-11
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル フリー
    ヨーロッパ
    ヒツジ
    4品種とアジア在来
    ヒツジ
    4種における2つの主要なmtDNAハプロタイプA, Bの分布拡散状況を確認する目的でそのゲノムのHinf I RFLPをPCR法によって分析した。ヨーロッパ
    ヒツジ
    のグループではSuffolk種とCheviot種はBタイプの頻度が著しく高く (88および100%), Corriedale種やFinnish Landrace種では共にBタイプの高頻度に加え, Aタイプが約40%の比較的高い頻度を有した。一方, アジア
    ヒツジ
    のグループではインド系のKagiとLampuchhreの両種が共にAタイプが圧倒的に高く (95および96%), チベット系ではBaruwal種にAタイプが90%みられた。だが, Bhyanglung種はAタイプが60%, Bタイプが40%と他のアジア種とは異なった。このように品種によってハプロタイプの頻度構成は異なったが, 遺伝的関係を評価することは困難であった。しかしながら, ヨーロッパ
    ヒツジとアジアヒツジ
    のような全体的なレベルからみると, 前者はBタイプが平均71%, 逆に後者はAタイプが平均85%の高頻度であり, 両者の間には著しい違いがみられた。したがって, ヨーロッパ
    ヒツジとアジアヒツジ
    はそれぞれ基本的に異なった母系先祖から由来した個体で主に構成されていることが示唆された。
  • 増子 孝義, 相馬 幸作, 熊谷 弘美, 高崎 興平, 亀山 祐一, 石島 芳郎
    日本草地学会誌
    1997年 43 巻 1 号 32-36
    発行日: 1997/04/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    エゾシカにロールベール乾草,アルファルファヘイキューブおよびロールベールサイレージを給与し,飼料の消化率と窒素出納を調べ,
    ヒツジ
    に給与した場合と比較検討した。エゾシカおよび
    ヒツジ
    の飼料乾物摂取量は,体重当たり1.5-2.2%であった。エゾシカの代謝体重当たりの飲水量は,個体間にばらつきがあったが,全飼料給与区において
    ヒツジ
    との差は少なかった。エゾシカの代謝体重当たりの排尿量は,全飼料給与区において
    ヒツジ
    よりも1.7-3.3倍多かった。エゾシカに給与した飼料の粗繊維とヘミセルロースの消化率は,
    ヒツジ
    よりもやや低い傾向にあった。可消化粗蛋白質(DCP),可消化養分総量(TON)および可消化エネルギー(DE)含量は,全飼料ともにエゾシカと
    ヒツジ
    との差はわずかであった。エゾシカの尿中窒素排泄量は排尿量が特に高い個体では
    ヒツジ
    よりも高く,窒素蓄積量と蓄積率はともに
    ヒツジ
    よりも低かった。しかし,その他の個体では窒素蓄積量と蓄積率ともに
    ヒツジ
    との差はわずかであった。
  • 冨澤 康子, 野一色 泰晴, 大越 隆文, 小柳 仁
    人工臓器
    1992年 21 巻 1 号 295-298
    発行日: 1992/02/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    動物血管を親水性エポキシ化合物で架橋処理すると細胞親和性が良く、外膜結合組織の治癒が良好である。このことに注目し布製のマトリックスに生体の結合織をからませ、外膜様結合組織を作りこれをエポキシ処理することにより異種動物結合織人工血管を開発した。ポリエステル製メッシュの内腔にシリコンチューブを挿入し4週間ウサギ皮下に包埋した。チューブ抜去後、この管をエポキシ処理し代用血管とした。作成した代用血管は白色、断面円形で布製のメッシュが透見でき、動物への植え込み実験時グラフト壁および針穴からの出血は無く、吻合性も良かった。肉眼的に4週間目には内面に光沢のある白色の部分が認められ、光顕的に細小血管が内腔面に開口しているのが観察された。結合織は10週間経過していても完全には吸収されず、残存していた。今後はメッシュの選択、結合織作成のためのdonor動物の種、架橋率等考慮し遠隔成績を検討したい。
  • *新田 卓, 阿部 朋行, 増田 茂夫, 林 聡, 花園 豊, 長尾 慶和
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2011年 104 巻 OR1-18
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】多能性幹細胞を任意の組織幹細胞へ分化誘導することは、ヒト再生医療の実現に向けた重要なステップである。我々はこれまでに、ヒト造血幹細胞(HSC)または中胚葉系へ初期分化させたサルES細胞を妊娠1/3期の
    ヒツジ
    胎子肝内に移植することで、骨髄内にヒトまたはサル造血をもつ
    ヒツジ
    (キメラ
    ヒツジ
    )を作出することに成功した。また、骨髄内に含まれるヒトまたはサル造血細胞の割合(キメラ率)の向上を目的に、レシピエント側の生着環境の整備として、ヒトにおける骨髄移植前処置剤であるブスルファン(BU)の
    ヒツジ
    胎子への投与、移植細胞の強化として、HSCの自己複製遺伝子であるHoxB4のHSCへの強制発現ならびに霊長類HSCにのみ増殖刺激効果のあるヒト幹細胞因子(rhSCF)のキメラ
    ヒツジ
    への投与について検討し、それぞれ生後のキメラ率を向上し得ることを明らかにした。今回は、骨髄内に生着したヒトまたはサル造血の長期的生着に及ぼす要因について検討した。【方法】HSCおよび初期分化サルES細胞を、妊娠45-79日齢の
    ヒツジ
    胎子肝内に移植した。BU群:HSC移植6日前に、BUを母体静脈内へ投与した。HoxB4群:センダイウイルスベクターによってHoxB4遺伝子を一過性に強制発現させたHSCを移植した。SCF群:生後のキメラ
    ヒツジ
    にrhSCFを腹腔内投与した。無処置群:無処置の
    ヒツジ
    胎子に対しHSCを移植した。生後約1および7-13ヶ月におけるキメラ率を、コロニーPCR法によって評価した。【結果】BU群(n=4)、HoxB4群(n=4)、SCF群(n=4)および無処置群(n=6)のキメラ率は、生後1カ月ではそれぞれ1.9±1.1、1.7±1.4、1.2±0.3および0.0±0.0%と、無処置群に対して処置群で高く(P<0.05)、処置群間に差はなかった。生後7-13ヶ月ではそれぞれ0.0±0.0、0.8±1.1、1.1±0.0および0.0±0.0%と、HoxB4群およびSCF群において高かった(P<0.05)。【結論】
    ヒツジ
    骨髄内へのヒトまたはサル造血の生着において、レシピエントの生着環境の整備は短期的には有効だが、長期生着には移植細胞に対する直接的刺激が効果的であることが示唆された。
  • *阿部 朋行, 田中 裕次郎, 林 聡, 北野 良博, 花園 豊, 長尾 慶和
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2007年 100 巻 OR2-13
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/17
    会議録・要旨集 フリー
    【背景と目的】我々はこれまでに、中胚葉系に初期分化させたカニクイザルES細胞を、妊娠60-70日齢の
    ヒツジ
    胎子の肝実質内へ超音波ガイド下で移植することで、骨髄中にサル造血系細胞をもつキメラ
    ヒツジ
    の作出に成功した。しかしながら、生後のキメラ
    ヒツジ
    骨髄中におけるサルキメラ率は約1%と低く、また末梢血中にサル血液細胞はほとんど出現しなかった。 そこで今回、骨髄キメラ率の向上を目的に、移植細胞数と
    ヒツジ
    胎子日齢が、サルES細胞の
    ヒツジ
    胎子への生着、増殖および分化に及ぼす影響について検討した。 【材料と方法】妊娠43-67日齢の
    ヒツジ
    胎子19頭に対し、4.5x103~5.0x107個の未分化サルES細胞を、胎子の皮下あるいは筋肉内に移植し、移植直後または生後に移植細胞の生着、増殖および分化の状態を解析した。解析は、肉眼的観察に加え、組織学的な免疫染色および霊長類特異的なin situ ハイブリダイゼーションによって行なった。 【結果】50日齢未満に移植した胎子6頭中4頭(66.7%)で、サルES細胞由来の肉眼的な三胚葉性テラトーマが形成された。テラトーマの栄養血管は
    ヒツジ
    由来であり、その形成は1.4x106個以上移植した部位に限られた。一方50日齢以上の移植においては、テラトーマの形成は全く観られなかった。移植2週間後までの細胞動態の解析において、48日齢で移植した胎子においては移植細胞の増加が認められたが、60日齢の胎子において移植細胞は認められなかった。 【まとめ】50日齢未満の移植では、1.4x106個以上の細胞を移植することで、移植細胞が生着および増殖し、成熟したテラトーマを形成したが、一方で50日齢以上の場合、移植後に細胞は排除され、テラトーマは形成されなかった。これらの結果から、移植細胞数と
    ヒツジ
    胎子日齢は、移植細胞の生着、増殖および分化に大きく影響し、50日齢以前の
    ヒツジ
    胎子は、未分化なサルES細胞の生着、増殖および分化を支持しうること、またサルES細胞の生着および増殖にはある程度以上の移植細胞数を必要とすることが示唆された。
feedback
Top