1970年11月から1971年2月末まで行った市販ピーナッツバター及び関連食品82試料についてのアフラトキシンB
1 (AFB
1)汚染調査の結果,53試料(65%)にAFB
1を検出,うちピーナッツバターが24試料,フラワーペースト類が29試料であった.ピーナッツバターは3 ppb - 42 ppb,フラワーペースト類では3 ppb-9 ppbのAFB1がそれぞれ検出された.AFB
1が検出された53試料はすべて国内で製造されたものであった.AF汚染市販ピーナッツバター及び関連製品の追跡調査の結果,AF汚染源は原料として用いられた輸入又は国内産の生落花生とピーナッツバターの状態で輸入されたものであった.1971年3月から1972年8月末まで行われた輸入ピーナッツ992検体,ピーナッツバター類259検体,バターピーナッツ53検体,ピーナッツミソ2検体,
ピーナッツオイル
1検体の合計1,307検体についての行政検査の結果,113検体,8.7%からAFB
1が検出され,113検体中58検体,全体の4.4%に10 ppb以上のAFB
1が検出されたため輸入を拒否された.生落花生から検出されたAFB
1量は10 ppb - 7400 ppb,ピーナッツバターでは10 ppb - 85 ppb,バターピーナッツでは11 ppb - 66 ppbであった.
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