石炭灰に少量のセメントを加えスラリー状にする技術は,充填性が高い上,軽量な地盤材料が製作できるという利点があり,裏込め材等としての利用が期待されている.一方,近年,石炭灰やセメントからの
六価クロム
の溶出などが環境影響上問題となってきている.著者らのグループは,石炭灰スラリーによる
六価クロム
不溶化技術に関する基礎実験を実施し,高炉スラグの
六価クロム
溶出抑制効果を実験的に確認すると共に,その溶出抑制メカニズムについて7日養生と28日養生の実験結果から概観した.本研究では,養生日数1~7日の期間において,経過日数と
六価クロム
溶出量,スラリーの強度発現傾向を,より詳細に調べることにより,高炉スラグによる
六価クロム
溶出抑制効果について,そのメカニズムを解明することを目的とする.
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