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クエリ検索: "原ゆう子"
149件中 1-20の結果を表示しています
  • 丸山 智美, 清水 彩子, 河原 ゆう子, 伊藤 久敏
    日本調理科学会誌
    2020年 53 巻 4 号 292-294
    発行日: 2020/08/05
    公開日: 2020/08/14
    ジャーナル フリー
  • *小嶌 美佐子, 河原 ゆう子
    人間‐生活環境系シンポジウム報告集
    2023年 47 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/11/08
    会議録・要旨集 フリー
    既往研究において実験室環境で測定した入浴時の鼓膜温データを用い、全国120名を対象に非拘束下入浴時の鼓膜温を推定した。分析の結果、入湯後の鼓膜温変化量は、季節によって差がみられ、特に、初期の鼓膜温は環境温度から影響を受けていることが分かった。また、86%の人は、鼓膜温変化量が0.5℃になるまでに湯から出ていたが、13%の人は鼓膜温が0.5℃以上上昇していても湯に浸かり続けていた。これらは、高温入浴、秋季・冬季、痩せ体型の人に多く見られた。
  • 河原 ゆう子, 清水 彩子, 丸山 智美
    日本家政学会誌
    2021年 72 巻 3 号 140-151
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/31
    ジャーナル フリー

     本研究では, 学校で学んだ火の取扱いについて, 家庭でのお手伝いを通じて実践できるようにすることを目指して開発された, どこでも楽しく安全に学べるVR教材の学習効果について検討した. 被験者は私立女子高校生22名とし, VR教材学習を講義と調理実習の間に組み込んで学習したVR学習群と, 講義後そのまま調理実習に臨んだVR未学習群に分けた. 調理実習時には, 下ごしらえと加熱調理の時間計測を行った. また, 瞬時心拍数を計測し, R-R間隔データに変換後, 調理実習前と調理時の心拍変動の標準偏差と変動係数を算出した. 加熱実習時には5名の観察者によるルーブリック評価, 調理実習後には自記入式アンケートによる主観申告を行った. その結果, VR学習群は, 未学習群に比べ有意に加熱調理時間が長くなり, 加熱調理時の緊張度は高くなった. ルーブリック評価では火の安全管理項目において, VR学習群は未学習群に比べ有意に学習到達度が向上した.

     よって, 調理実習前に火の取扱いを学べるVR教材学習は, 女子高校生の生徒の調理前, 調理中の安全確認を意識する行動変容を促し, 学習到達度を向上させる効果があることが示唆された.

  • 西村 直記, 河原 ゆう子, 盛興 美千代
    日本温泉気候物理医学会雑誌
    2020年 83 巻 3 号 131-139
    発行日: 2020/10/31
    公開日: 2021/02/10
    [早期公開] 公開日: 2020/10/02
    ジャーナル フリー

      【目的】本研究はバブル粒径が極小粒径のウルトラファインバブル(UB)浴の温熱生理学的効果について,小粒径のマイクロバブル(MB)浴およびさら湯(FW)浴と比較・検討した.

      【方法】健康な成人女性7名(平均年齢35.6±2.9歳)を対象に,UB浴,MB浴,FW浴の全身浴(湯温40℃)をそれぞれ10分間行わせた.その際,耳内温,皮膚温,局所発汗量,皮膚血流量,熱流量,心拍変動を1秒毎に連続記録した.加えて,主観的感覚(温冷感および快適感)の自己申告を行わせた.

      【結果】入浴中の耳内温および平均体温の上昇はMB浴で最も高く,UB浴とFW浴ではほぼ同じ上昇傾向を示した.入浴中の局所発汗量はMB浴が最も高値を示し,UB浴が最も低値を示した.MB浴では,発汗発現の閾値体温が最も低く,また体温上昇に対する発汗量の増加が最も大きかったのに対し,UB浴では体温上昇に対する発汗量の増加が3条件の中で最も少なかった.

      【考察】UB浴では,浴槽内に高濃度に発生したUBおよびMBが体内への入熱量を減少させたことにより,耳内温の上昇が抑制され,局所発汗量が最も低値を示したと考えられる.他方,中濃度に発生したMB浴では,UBおよびMBによる入熱量の減少よりも湯の対流による入熱量の増加が上回った結果,耳内温や局所発汗量が最も高値を示したと推察される.

      【結論】浴槽内に発生した異なるバブルの性状は,入浴中および入浴後の熱出納を変化させ,その結果として体温調節反応に差異をもたらすことが明らかとなった.

  • *河原 ゆう子
    人間‐生活環境系シンポジウム報告集
    2021年 45 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/12/03
    会議録・要旨集 フリー
    冬季入浴時における入浴者の身体的特性や入浴行動,入浴時温熱環境が心拍変動に及ぼす影響を明らかにするため,自宅で浴槽入浴を行っている20代以上の健康な男女120名を対象に実態調査を行った。腕時計型ウェアラブル心拍計により心拍数,温度ロガーにより浴室温度と湯温を連続計測し,入湯時の心拍減少量と入湯中の心拍増加量,CVR-Rについて検討した。その結果,入湯時には立位から投げ足座位への姿勢の変化と,浮力による重力からの解放により心拍数が減少し,浴室温度が高く湯温が低いときにはその穏やかな温熱作用により副交感神経活動が亢進しやすくなることがわかった。また,実際の入浴においては湯の温熱作用は,浴室温度や湯温よりも入浴時間に起因することがわかった。
  • *伊藤 久敏, 河原 ゆう子
    人間‐生活環境系シンポジウム報告集
    2017年 41 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/04/23
    会議録・要旨集 フリー
    1995 年から 2015 年の名古屋市救急出動データを用い、台所における不慮の事故の重症化リスクを評価し、 重症化リスクは性別、年代、発生時間帯、外気温によって異なることが判明した。台所急病事故の重症化リスクは、 女性は男性より低く、40 代から高まり、発生時間帯別では、1時~10 時までと16時~18時の時間帯が高くなった。 重症化リスクの男女差が発生する原因の一つに、働き盛りの男性中年層が、早朝や夕方及び深夜といった家族に気 づかれにくい時間帯に心疾患により倒れ、周囲に気づかれないために発見が遅れ、重症化に至ることが推察された。
  • 美和 千尋, 河原 ゆう子
    日本温泉気候物理医学会雑誌
    2013年 76 巻 2 号 97-104
    発行日: 2013/02/28
    公開日: 2013/10/23
    ジャーナル フリー
      この研究の目的は、ミストサウナ入浴中の等張性運動が酸素摂取量に及ぼす影響を運動のみと比較検討することである。
      若年健康男性10名(平均年齢20.5歳)を対象として、呼吸代謝測定装置を用いて酸素摂取量・呼吸数を、サーミスターを用いて鼓膜温を連続的に、オシロメトリック血圧計を用いて心拍数を安静時、課題負荷5、10分後とその後の安静時に、体重を実験前後に測定した。課題としてミストサウナ入浴のみ、ミストサウナ入浴と等張性運動、熱的中立環境下で等張性運動のみの3条件を行なった。課題前の安静を10分、課題を10分、課題終了後の安静を20分間行なった。ミストサウナ入浴環境は温度38℃、湿度100%RHとし、安静のための部屋は室温28℃、湿度52%RHに維持した。
      ミストサウナ入浴中の運動は熱的中立環境下での運動に比べて、課題10分間の酸素摂取量、鼓膜温、心拍数が有意な増加を示し、体重が有意に減少した。また、ミストサウナ入浴中の運動による酸素摂取量は、熱的中立環境下での運動によるものとミストサウナ入浴のみのものを加算した値より大きかった。これは、ミストサウナ入浴による温熱作用と運動の相乗効果によるものと考えられた。
      これらのことより、ミストサウナ入浴時に運動をすることは、熱的中率環境下で運動するよりエネルギー代謝を促進するため、メタボリックシンドロームの予防に寄与すると考えられ、健康維持に役立つ方法であることが示唆された。
  • 西村 直記, 岩瀬 敏, 菅屋 潤壹, 河原 ゆう子
    日本生気象学会雑誌
    2013年 50 巻 2 号 107-115
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究は,身体を擦ることなく 2-ノネナールや皮膚の汚れを除去し,入浴後の加齢臭の発生を効果的に抑制できる入浴様式について,マイクロバブル浴,さら湯浴およびシャワー浴の 3 条件で比較・検討した.8 名の健常男性(40~44 歳)に,10 分間のマイクロバブル浴またはさら湯浴,5 分間のシャワー浴のいずれかをそれぞれ日を変えて行わせ,入浴前後の 2-ノネナール,皮脂量および皮膚の汚れの除去率と入浴後の 2-ノネナールの発生率を比較した.水温はいずれも 38℃に設定した.いずれの入浴様式においても,入浴前と比較して入浴 30 分後の 2-ノネナール濃度は減少したが,それはマイクロバブル浴が最も高かった.また,マイクロバブル浴では,入浴 3 時間後においても 2-ノネナールの発生を防止することができたものの,さら湯浴(P<0.05)とシャワー浴では 2-ノネナールが発生することが明らかとなった.以上の結果から,加齢臭を効果的に除去するとともに,入浴後の加齢臭の発生を長時間に亘って防止できる入浴様式としては,マイクロバブル浴が最も効果的であることが明らかとなった.
  • *河原 ゆう子
    空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
    2020年 2020.6 巻 F-54
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/10/28
    会議録・要旨集 フリー

    冬期と夏期にアンケートにより取得した入浴順序データから入浴順序頻度の可視化と浴槽跨ぎ回数を算出し、浴室事故発生リスクについて検討した。冬期は夏期に比べ、身体を温めるという入浴目的を果たすため、入湯回数が増え、その増加は年代が上がるほど、また、外気温の影響を受けやすい浴室環境ほど顕著だった。そのため、冬期は入浴行動特性でも、転倒や溺水リスクが高いことがわかった。

  • 橋口 暢子, 前野 有佳里, 宮園 真美, 梅崎 園美, 樗木 晶子, 栃原 裕
    人間と生活環境
    2016年 23 巻 1 号 9-16
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/01/10
    ジャーナル オープンアクセス

    ミストサウナ浴およびミストサウナ併用半身浴時における生体負担、温熱的快適性の特徴を明らかにするために、健康な男子大学生8名を対象に、全身浴や、半身浴と比較検討した。全身浴、半身浴の湯温は40℃、38℃とし、浴室温度は、全身浴、半身浴時が約25℃、ミストサウナ浴、ミスト半身浴は約38℃とし、入浴時間は10分間とした。半身浴にミストサウナ浴を併用することで、半身浴条件に比べ、浴後の平均皮膚温が高く維持され、主観的快適感も高く、半身浴を推奨する上での浴室暖房としての有効性が高いことが示唆された。さらに、ミストサウナ浴は、入浴中の血圧低下がなく、全身浴に比べ血圧変動が小さいことが示された。主観的には、顔の暑さを感じやすく、足の暖まりを感じにくい特徴があった。ミストサウナ浴における快適性をより高めるには、このような生理・心理反応の特徴を考慮し、ミストサウナの風向や温度などに配慮した入浴方法の提案が必要である。

  • 河原 ゆう子, 齋藤 輝幸, 久野 覚, 岩瀬 敏
    人間と生活環境
    2004年 11 巻 2 号 55-61
    発行日: 2004年
    公開日: 2018/03/22
    ジャーナル フリー
    生理的に安全かつ心理的に快適な入浴を行うことができる人浴環境を提案することを目的に,浴室の温熱環境が入浴者に与える温熱効果を予測できる評価指標を考案した。評価指標のパラメタは,湯温,浴室温度,入浴時間および水没体表面積であり,これらを用いて入浴中の鼓膜温変化の推定式を導出した。心理的に快適で生理的に安全と考えられる鼓膜温変化量は0.5℃未満であることから,鼓膜温変化量が0.5℃未満であるときの浴室の温熱環境条件の範囲を例示した。本指標を入浴中に用いることで,鼓膜温変化量が0.5℃未満となるよう湯温,浴室温度,水位や入浴時間を調整すれば,快適かつ安全な入浴を行うことが可能であることを示した。
  • 河原 ゆう子, 齋藤 輝幸, 久野 覚, 岩瀬 敏, 美和 千尋, 永田 まゆみ, 新美 由紀
    人間と生活環境
    2003年 10 巻 1 号 25-31
    発行日: 2003年
    公開日: 2018/03/22
    ジャーナル フリー
    冬期入浴中の部位別温冷感・快適感を探索し,入浴中の心理的評価構造および暖冷房評価に用いられている温冷感尺度を入浴時に使用したときの問題点を指摘した.上半身の曝露温度が低い半身浴では,上半身・下半身それぞれが曝露されている温熱環境を感知するが,上半身の曝露温度が中立温では,上半身温冷感・快適感は温熱刺激の強い下半身の曝露温度に影響される.また,全身浴は体の大半が湯に曝露されているため,部位別温冷感・快適感とも感じ分けができなくなる.暖冷房評価用の尺度を入浴時の温冷感申告に使用すると,尺度に水没部位の温冷感を表現しにくい言語が含まれているため,全身温冷感の申告時に表現しやすい部位の温冷感を選択する懸念があり,また,全身温冷感は上半身温冷感と下半身温冷感を加算している可能性があることを示した.したがって,水没部位と非水没部位で尺度を変えたほうが,適切に入浴中の心理的評価を行えると考えられた.
  • 山田 浩一郎, 清水 富弘
    日本温泉気候物理医学会雑誌
    2008年 71 巻 3 号 167-172
    発行日: 2008年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    Purpose
    In recent years, relatively high humidity (100%) and low temperature (40°C) sauna systems called mist saunas have become popular for homes. It is reported that the impact of differing bathing conditions-namely tub bathing and mist sauna bathing-on the circulation of blood in the scalp have been verified in order to clarify the effects of mist sauna on scalp hair: a characteristic of concern to many men.
    Method
    The testing was performed on 8 healthy men in their twenties (average age: 23.6, average weight: 61.8kg, average height: 166cm). Bathing conditions were mist sauna at 40°C for 10 minutes and full body bathing at 40°C for 10 minutes. Blood circulation in the scalp was observed at the top of their heads using a laser Doppler blood flow meter attached to head gear. At the same time, the skin temperature and local perspiration on their foreheads were measured.
    Results and conclusions
    Immediately after beginning bathing, the blood flow rose significantly higher during full body bathing than during the mist sauna. No change was observed as full body bathing continued, but during the mist sauna, the blood flow gradually increased until ultimately the blood flow was much higher during the mist sauna than during full body bathing. Based on this result, it is assumed that the increase of scalp blood flow during full body bathing was caused by hydrostatic pressure, and the increase caused by the mist sauna was the result of the heat effects.
  • VR教材と動画教材の比較
    清水 彩子, 丸山 智美, 河原 ゆう子
    日本家庭科教育学会誌
    2022年 64 巻 4 号 288-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/01
    ジャーナル フリー
    This study aims to clarify the differences in educational effectiveness based on the types of teaching material on the handling of fires. The subjects were female junior and senior high school students. The study materials we examined were virtual reality (VR) and video materials, both of which include lessons on omelet cooking. After learning from the materials, the participants performed an actual cooking practice, and their behaviors while cooking omelets were evaluated by using a rubric. In addition, the degree of tension during cooking was evaluated by heart rate variation parameters ⊿SD and ⊿CV, and salivary amylase activity values. As a result, the learning effects of both the VR and video materials for omelet cooking were observed. Comparisons of the cooking processes revealed that the video materials were more highly evaluated for actions confirming safety. It was suggested that learning points should be presented at the appropriate time to match the characteristics of the teaching material during the process of its creation. The ⊿SD and ⊿CV values showed that pre-learning with VR teaching materials would increase tension in the actual cooking process, especially among junior high school students with little cooking experience. A post-study questionnaire showed that prior learning of both materials led to an increased awareness of safety checks during cooking and higher satisfaction among participants.
  • 高須 直子, 鎌田 元康, 飯尾 昭彦, 市川 憲良, 前 真之, 早川 美穂, 河原 ゆう子
    空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
    2003年 2003.3 巻 C-62
    発行日: 2003/08/20
    公開日: 2017/08/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 古賀 一成, 山本 剛之, 中島 泰仁
    日本化粧品技術者会誌
    2024年 58 巻 1 号 30-37
    発行日: 2024/03/20
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル フリー

    水道水に残留する次亜塩素酸(以下,残留塩素)は,強力な酸化力を有することから生体への影響が懸念されている。しかしながら,水道水に残留している濃度の残留塩素が皮膚に及ぼす影響について詳細な報告はあまりない。そこで,本研究では残留塩素の皮膚への影響と残留塩素を除去した浄水の有用性を明らかにすることを目的とし,角層タンパク質のカルボニル化と表皮バリア機能に注目して検討を行った。残留塩素水の剝離角層への曝露は,有意に角層細胞のカルボニル化度を増加させた。さらに,残留塩素水をヒト前腕内側部へシャワーを用いた曝露においても,角層細胞のカルボニル化度が有意に増加することが確認された。この角層細胞のカルボニル化は残留塩素水曝露後速やかに進行することが確認された。また,実際の水道水の使用シーンを実験的に再現した環境下での皮膚への残留塩素水の曝露も角層細胞のカルボニル化を亢進し,その繰り返し曝露はTEWLの有意な上昇を誘導した。これらの結果は,水道水の使用には角層のタンパク質はカルボニル化の亢進と,表皮バリア機能の低下を引き起こすリスクが潜在的に存在している可能性を示唆した。今回の研究結果から,水道水の使用を浄水に置き換えることにより,角層の酸化ダメージと表皮バリア機能低下を抑え,皮膚の健康維持につながる可能性が示唆された。

  • 早坂 信哉, 岩間 優子, 野々山 昌生
    日本健康開発雑誌
    2022年 43 巻 39-43
    発行日: 2022/06/15
    公開日: 2022/06/15
    [早期公開] 公開日: 2022/04/15
    ジャーナル フリー

    背景・目的 入浴方法は気泡浴など様々な工夫がなされており、1–100㎛の微細な気泡(Micro Bubble:MB)を混入させた湯も最近入浴に応用されている。本研究は水道水の沸かし湯とMicro Bubble Bath Unit(MBU)で生成させたMBを混入させた湯による入浴(以下、MBU浸漬)での皮膚角層水分量、浴後保湿の差を明らかにすることを目的とした。

    方法 健康な成人女性15名を対象に水道水浸漬とMBU浸漬としてそれぞれ40℃3分部分浴(前腕浴浸漬)の同一被験者内ランダム化比較試験を実施した。浸漬前から浸漬30分後まで経時的に測定し、角層水分量、および皮膚の主観的評価(しっとり感)をVisual Analog Scale (VAS)を用いて行った。二元配置分散分析後、浸漬前と浸漬後の各測定時点での前後比較、各同測定時点の群間比較を行った。

    結果 各項目の主効果、相互作用とも有意差があり、前後比較では各群とも角層水分量は浸漬後に有意に増加したが、群間比較では水道水浸漬と比較し、浸漬後のすべての測定点でMBU浸漬の角層水分量が有意に多かった。主観的評価の前後比較では水道水浸漬では浸漬終了5分後まで、MBU浸漬は15分後までそれぞれ有意にスコアが高く、群間比較では浸漬後すべての測定点でMBU浸漬で有意にスコアが高かった。

    考察 MBU浸漬は角層水分量を増加させ、浸漬後も保湿効果が高く、MBU浴は入浴後の肌乾燥が気になる者にとって効果的な入浴法の選択肢となりうると考えられた。

  • *河原 ゆう子, 伊藤 久敏
    空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
    2018年 2018.6 巻 F-9
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/30
    会議録・要旨集 フリー

    東海地方における冬期の入浴習慣と浴室事故による死亡リスクとの関係を調査した。その結果、事故死亡リスクタイミングは、入浴頻度よりも食事や睡眠のタイミングとの相関が高く、浴室で事故が起こったとき、家族が気づくか否かが生死に影響することがわかった。また、入浴事故に関する知識や経験は、入浴事故の当事者意識を高めることとなり、事故予防のため行動変容を起こす動機づけになっている可能性があると考えられた。

  • *美和 千尋, 谷口 和宏, 杉本 泰世, 脇山 雄多
    人間‐生活環境系シンポジウム報告集
    2017年 41 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/04/23
    会議録・要旨集 フリー
    日本人の入浴方法は、全身浴が主である。この入浴方法は、入浴初期は快適な入浴であるが、その後さら なる加温効果により体温が上昇し、快適性を損なう。しかし、健康者は長時間の入浴により新陳代謝が促され、 発汗による爽快感を高めることができる。このような入浴中ののぼせを抑制して快適感が増す入浴方法の工夫が 必要と思われる。そこで今回、入浴中の深部温の上昇を抑えることで快適感を損なわない工夫を検討した。方法 として入浴中に顔面を中心とした身体上部に風を当て、入浴中の深部体温と主観的申告を測定した。その結果、 気流あり入浴は、気流がない入浴に比べ、深部体温の上昇を抑えるため、頭部の暑さを感じず、快適性が高かっ た。これらには、入浴時の気流が冷却させること、浴室換気による浴室温と湿度の上昇を抑制することが関与し ていると考えられた。
  • 河原 ゆう子, 永村 一雄, 飯田 美奈子
    空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
    1996年 1996.1 巻 B-1
    発行日: 1996/08/01
    公開日: 2017/08/31
    会議録・要旨集 フリー
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