この研究の目的は,中学校
数学
に対する不安を測定するための用具を開発し,次のことを調べることである。(a)
数学
不安の学校差,学年差,性関連差の存在,(b)
数学不安と数学
の成績,および
数学不安と数学
に対する態度を一
変数
とするいくつかの情意的
変数
との間の関係。上記a),(b)を調べるための資料は,秋田県の北部,中部,南部の4中学校の生徒から集める。開発した用具は妥当性,信頼性を備えた5点リッカート型で,24項目から成っており,これらの項目は
数学
不安を表している。この測定用具を用いて得られた主要な知見は次の通りである。
数学
不安の学校差,学年差は有意には見出し得ないが,性関連差は存在する。
数学不安と数学
の成績との間の相関係数は4中学校について0.34から0.56までに散らばっている。
数学
不安と,この研究で扱ったそれぞれの情意的
変数
とは密接な関連をもっている。
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