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クエリ検索: "宮沢孝幸"
25件中 1-20の結果を表示しています
  • 岡本 宗裕, 宮沢 孝幸, 吉川 禄助, 鈴木 樹理, 宮部 貴子, 佐藤 英次, 吉田 友教, 森本 真弓, 兼子 明久, 前田 典彦, 橋本 直子, 明里 宏文
    霊長類研究 Supplement
    2015年 31 巻 B26
    発行日: 2015/06/20
    公開日: 2016/02/02
    会議録・要旨集 フリー
    京都大学霊長類研究所で本疾病が初めて観察されたのは、2001年のことで、その年に2頭、翌2002年に5頭が発症し、うち6頭が死亡した。その後6年間発生は見られなかったが、2008年3月に再び発症個体が発見され、2011年2月までの間に43頭が発症し、42頭が死亡した(安楽殺個体を含む)。発症した個体は、顔面蒼白、鼻粘膜・歯茎・皮下の出血、褐色の粘血便等を呈し、一旦発症すると致死率は極めて高い。血小板数の激減、それに続く赤血球並びに白血球数の低下が発症個体共通にみられ、死亡時にはほとんどの場合血小板数はゼロになる。国内の複数の研究機関の協力のもと、さまざまな方法で原因の究明にあたった結果、本症はサルレトロウイルス4型(SRV-4)と深い関連があることが明らかとなってきた。そこで、発症ニホンザルより分離したSRV-4をニホンザルに投与したところ、感染後1月ほどで全ての個体において血小板の急激な減少が認められ、歯茎からの出血等が確認された。これらの症状は、血小板減少症を発症したニホンザルと同様であり、さらに実験感染個体全てのPBMC、リンパ節等からSRV-4が分離できた。このことから、ニホンザル血小板減少症はSRV-4の単独感染で引き起こされることが確認された。所内に保存されていた血漿等についてのウイルス検査を実施したところ、病因となったSRV-4は1991年に導入されたカニクイザルと共に霊長類研究所に持ち込まれたと推定された。また、カニクイザル、ニホンザルともに、ウイルス血症となっても発症しない個体がいることが明らかとなり、ウイルスの伝播にはこれらの無症候性キャリアが深く関与したと考えられた。霊長類研究所におけるニホンザル血小板減少症は、SRV-4感染をコントロールすることにより撲滅できたと考えているが、発症機序、持続感染機序、自然宿主等不明な点が多く、引き続き研究が必要である。
  • 花木 久実子, 下川 英子, 中筋 功二, 藤井 頼久, 宮沢 孝幸, 槇村 浩一
    日本野生動物医学会誌
    2018年 23 巻 2 号 39-44
    発行日: 2018/06/29
    公開日: 2018/09/30
    ジャーナル フリー

     イトラコナゾール経口及びアムホテリシンB吸入による投薬治療で救命できなかったクイーンズランドコアラ(Phascolarctos cinereus adustus)のCryptococcus gattii(以下C. gattii)感染例を報告する。C. gattiiによる感染は, 鼻外側部腫脹, 鼻孔丘疹が認められた上顎部に限局的であったが,肝臓,肺,尿生殖洞,腰部脊柱管,腸腰筋にPseudomonas aeruginosa及びKlebsiella pneumoniaによる感染が認められ, 本症例が保有していたコアラレトロウイルスに基づく免疫抑制がC. gattii及び上記細菌の複合感染に関与していることが示唆された。

  • 岡本 宗裕, 吉川 禄助, 阪脇 廣美, 鈴木 樹理, 坂口 翔一, 兼子 明久, 中村 紳一朗, 三浦 智行, 宮沢 孝幸
    霊長類研究 Supplement
    2016年 32 巻 B15
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/21
    会議録・要旨集 フリー

    近年、京大下霊長研および生理学研究所のニホンザル繁殖施設(以下生理研繁殖施設)において、原因不明の血小板減少症が流行し、多数のニホンザルが死亡した。我々は、疫学調査とニホンザルへの感染実験を行い、霊長研で発生したニホンザル血小板減少症の病因が、サルレトロウイルス4型であることを明らかにした。一方、生理研繁殖施設で発生した同症は、疫学調査の結果からサルレトロウイスル5型(以下SRV-5)との関連が強く示唆されていたが、病因の確定には至っていなかった。そこで、SRV-5のニホンザルへの感染実験を行い、SRV-5と同症の関連を調べた。発症個体から分離したSRV-5をin vitro培養し、2頭のニホンザルの静脈内および腹腔内に投与した。また、分離ウイルスから作製した感染性クローンも同様に2頭のニホンザルに投与した。投与後、血中の血小板数、ウイルスの有無を経時的に調べると共に一般性状、出血等を観察した。その結果、SRV-5ウイルスRNAは投与後8日目から確認され、その後実験終了までウイルス血症が持続した。血小板数は15日目まではほぼ正常値を維持していたが、それ以降培養ウイルスおよび感染性クローンを投与した各1頭で急激に減少し、24日目には1万以下となったため安楽殺した。また1頭は、22日目から血小板数が漸減し47日目には2万5千まで低下したが、その後回復し50日目以降はほぼ正常値で推移した。残りの1頭は、実験期間を通して血小板数の減少は認められなかった。そこで71日目より、生存中の2頭に対し免疫抑制剤としてデキサート2mg/kgを毎日筋肉内投与した。しかし、感染後100日まで血小板数の減少やその他の臨床症状は認められなかった。以上より、ニホンザル血小板減少症はSRV-5の単独感染で引き起こされることが確認された。一方で、感染個体の半数は無症候性のキャリアとして生存し、免疫抑制をかけても発症しなかったことから、発症・非発症には複数の宿主要因が複雑に絡み合っていると考えられた。

  • 小松 宏光
    園芸学研究
    2018年 17 巻 3 号 269-277
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/30
    ジャーナル フリー
  • 古谷 哲也, 川口 寧, 宮沢 孝幸, 藤川 勇治, 遠矢 幸伸, 畔高 政行, 高橋 英司, 見上 彪
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1990年 52 巻 4 号 891-893
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    1966年から1989年にかけて東京近郊ならびに札幌で採取した保存ネコ血清439検体を用いて, ネコ免疫不全ウイルス(FIV)に対する抗体調査を行った. その結果, 1968年に採取した血清18検体中2検体からFIV特異抗体が検出された. また1968年以降の年次別FIV陽性率は0%から33.3%の間を変動し, 全体陽性率は45/439(10.3%)であった.
  • 川合 康充, 近藤 賢一, 岡沢 克彦, 宮沢 孝幸
    関東東山病害虫研究会報
    2000年 2000 巻 47 号 79-81
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    リンゴ炭疽病の病原菌は Colletotrichum gloeosporioidesC. acutatum が知られている。長野県のリンゴ主要産地の31圃場から炭疽病菌を分離したところ, C. gloeosporioides の分離比率が94%と高率であった。C. acutatum は調査した圃場の約16%で分離されたが, C. gloeosporioides の分離比率に比べて極めて少なかった。分離されたC. acutatum はPDA培地に赤い色素を産する系統と菌叢が灰白色を呈する2系統がみられた。
  • 成嶋 理恵, 笛吹 達史, 小川 孝, 嶋崎 智章
    日本獣医師会雑誌
    2010年 63 巻 8 号 630-633
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2016/09/07
    ジャーナル フリー
    猫内在性レトロウイルス(RD114ウイルス)はすべての猫の体細胞と生殖細胞内に内在化していることから,猫由来培養細胞を用いて製造される猫用混合生ワクチンに混入することが懸念される. 最近,Miyazawaらはいくつかの猫用弱毒生ワクチンにRD114ウイルスが混入していることを報告した[Journal of Virology]. そこで,国内既承認ワクチンにおけるその混入状況をLacZ マーカーレスキュー法によって調査した結果,供試ワクチン(4製剤,計30製品)の30%から感染性RD114ウイルスが検出された. 今回の報告はわれわれがワクチン中に感染性RD114ウイルスが存在することを実証したものである. これまでRD114ウイルスの猫に対する病原性およびRD114ウイルスの混入する当該ワクチンの接種による副作用については,いまだ明確ではない. また,同一のワクチンが製造販売されている欧米においても特段の規制措置は講じられていないことから,われわれは,現段階ではこれらのワクチンに対して緊急的な措置を講じる必要はないと結論付け,今後とも有用情報収集に努めることとした.
  • 宮沢 孝幸

    2005年 30 巻 2 号 73-77
    発行日: 2005年
    公開日: 2015/07/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 小野山 敬一
    生物学史研究
    2023年 102 巻 34-40
    発行日: 2023/03/27
    公開日: 2024/03/19
    ジャーナル フリー
  • 峯村 万貴, 泉 克明, 山下 裕之, 塚原 一幸
    園芸学研究
    2009年 8 巻 1 号 115-122
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/01/25
    ジャーナル フリー
    ‘ナガノパープル’は,長野県果樹試験場において四倍体ブドウの‘巨峰’と二倍体ブドウの‘ロザリオ ビアンコ’の交雑組み合わせから選抜された三倍体ブドウであり,2004年に種苗法に基づき品種登録された.1990年に交雑し,交雑胚は胚珠・胚培養により養成した.成熟期は育成地で9月上旬(満開後85日頃)である.果房は160~170 g程度の大きさ,果粒は円形で5~6 g程度の大きさであり,果粒の一部に種子の含有が認められる.果皮色は紫黒色である.果皮と果肉の分離は難で,果肉特性は崩壊性である.果汁の甘味は強く,酸含量は少なく,フォクシーフレーバーがある.裂果の発生がみられる.満開時と満開後14日頃の2回のジベレリン処理(25 ppm液)により480~490 g程度の果房と13~14 g程度の果粒が得られ,果粒は完全に無核となる.ジベレリン処理果では無処理果に比べて裂果の発生が少ない傾向であった.花穂の着生は良好であり,短梢剪定による安定的生産が可能と考えられた.
  • 上田 大貴, 川端 祐一郎, 藤井 聡
    土木学会論文集D3(土木計画学)
    2022年 78 巻 6 号 II_668-II_676
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル フリー

     2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は,健康被害のみならず,感染症対策のための社会活動制限を通じて,経済にも大きな損失をもたらした.本研究では,2020年第2・第3四半期において,新型コロナウイルス感染症対策のための行動制限が各国のGDPに与えた影響を44ヵ国のデータを用いて検討し,行動制限がGDPを大きく低下させることを確認する.また,データの比較が可能なG7各国について,労働者の賃金に対する政府補償の充実度合いが行動制限及びその緩和に与える影響についての実証研究を行った.その結果,政府による補償の充実は感染拡大を抑止するための行動制限を促進する効果とともに,制限の解除時においては経済活性化の促進効果を持つことが示唆された.

  • 浜口 功
    日本輸血細胞治療学会誌
    2012年 58 巻 5 号 699-703
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/12
    ジャーナル フリー
    2006年に米国でRNaseLに遺伝子異常を持つ前立腺がん患者の前立腺組織より発見された新規ヒトレトロウイルスXenotropic murine leukemia virus-related virus(XMRV)は,2009年には原因不明の疾患である慢性疲労症候群(CFS)に関与するという可能性が同じ米国より報告され,大きな社会的関心を呼んだ.またこの報告では健常人での血液細胞および血漿中からもウイルスが検出されており,輸血による感染が危惧される事態となった.このような中,XMRVの検査法の確立と国内のXMRV感染状況の確認が急がれた.国内のCFS患者,前立腺癌患者においてXMRV感染の可能性を検索したが全例陰性であった.さらに,国内感染状況を把握することを目的に,血清学的検査法および,既に公表されているNAT法を用いて献血ドナーのXMRV NATスクリーニングを行った.血清学検査およびNATスクリーニングの結果はすべて陰性であった.これらの解析結果より,国内においては,XMRV流行は起こっていないことが確認された.
  • 深井 洋一, 佐久間 淳
    日本食品保蔵科学会誌
    2017年 43 巻 5 号 241-244
    発行日: 2017年
    公開日: 2022/11/06
    ジャーナル フリー

     The texture ("softness") and taste characteristics of "NAGANO PURPLE," a seedless grape with edible skin, were evaluated at three stages of harvesting and the following observations were made:

     The difference in quality of grapes harvested at 3 different stages was investigated to determine the proper time of harvesting. then the significant difference by the first half and the latter period so that a harvest time became late was admitted by the measurement of outer softness. In grapes harvested in the middle term, the anthocyanidin content was the highest, the balance of saccharic acid was optimal, and the color tone was good. Therefore, this term was suggested to be the ideal harvesting time to obtain grapes that are ready for consumption.

     The relationship of taste characteristics with maturity was determined by evaluation of the difference in the quality of grapes with respect to the time of harvesting.

     The softness of the grapes was calculated with the following equation using multiple regression analysis:Y=-0.338 sugar content+0.221pH-0.189a-3.8E-15 (multiple coefficient of correlation : 0.410**)

     The findings of our study suggested that high anthocyanidin content, optimal saccharic acid balance, and good color tone could be used as indicators of grape readiness. In addition, the appropriate harvesting time can be determined by non-destructive measurement of outer softness of grapes.

  • 下島 昌幸
    ウイルス
    2007年 57 巻 1 号 75-82
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/27
    ジャーナル フリー
     ネコ免疫不全ウイルスはネコに免疫不全を引き起こすのであるが,そのウイルス受容体はCD4ではない.我々はこのウイルスが結合するT細胞上の膜分子を探索し,その結果CD134分子を受容体として同定した.CD134分子の発現は,ウイルスの細胞への吸着を促進し,非感受性細胞を感受性とし,ウイルスEnv蛋白質による膜融合を引き起こした.CD134分子は主として抗原提示を受けたヘルパーT細胞に発現する分子なので,ネコ免疫不全ウイルスによる免疫不全は,免疫応答を開始したヘルパーT細胞を感染標的とすることによって起こると考えられる.このことは共通の祖先を持つとされる免疫不全レンチウイルス(ネコ,ヒトおよびサル免疫不全ウイルス)が,必ずしもCD4分子を第一受容体としなくても免疫不全を起こしうることも意味しており,免疫学的にもウイルス進化学的にも興味深い.このネコ免疫不全ウイルスの受容体同定には新規の探索方法を用いたのであるが,その方法をエボラウイルスに応用した.その結果,受容体型チロシンキナーゼであるAxlおよびDtkを同定した.この分子がエボラウイルスの感染を促進させるメカニズムは解析中であるが,生体内での発現分布はエボラウイルスの感染指向性とよく一致している.
  • 深井 洋一, 佐久間 淳
    日本食品保蔵科学会誌
    2016年 42 巻 5 号 203-206
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/06
    ジャーナル フリー

     This study investigated fruit texture and taste in Shinano Gold apples from Nagano Prefecture that had been stored for five months. Measurements included fruit firmness, sensory softness, and mechanical indentation. Softness measurements non-destructively evaluated the texture of fruit flesh from outside its skin. Mechanical indentation tests depended on the reaction force from inside the fruit following Newton's third law. Indentation tests also provided information about internal fruit quality. Measurements of flesh firmness and sensory softness decreased with storage time and significantly correlated with each other (r=0.916, p<0.05). Results suggested that mechanical indentation tests are useful for assessing the taste of apples.

  • 独立行政法人科学技術振興機構
    JSTニュース
    2004年 2 巻 7 号 4-11
    発行日: 2004/04/01
    公開日: 2021/01/31
    ジャーナル フリー
    ・ネコ免疫不全ウイルスの宿主特異性決定機構の解明 ─エイズウイルスの起源と進化を探る─
    ・ナノボール:次世代DNA解析デバイスの心臓部 ─ナノテクDNA解析が簡便・迅速・低コストに─
    ・試験管内で植物RNAウイルスゲノムの複製に成功
    ・固体電解質中での金属原子移動を利用したスイッチにより半導体回路の組み替え動作を実現 ─回路利用効率が高く応用範囲の広いプログラマブルロジックへ道─
    ・グリア細胞の接着によって完成する神経細胞の成熟 ─神経シナプス形成における、グリア細胞接着効果の実証とその分子メカニズムを解明─
    ・Toll様受容体7がウイルスの認識に関与していることを解明
    ・酸化ストレスを感知する分子制御を解明 ─酸化ストレスを原因とする疾患に対する治療法創出へ道を拓く─
    ・巨大な非線形磁気光学効果の発現に成功 ─電気分極を持つ磁性体にて─
  • 阿部 和幸, 森谷 茂樹, 岩波 宏, 古藤田 信博, 副島 淳一, 岡田 和馬, 高橋 佐栄, 加藤 秀憲, 小森 貞男, 土師 岳, 別所 英男, 伊藤 祐司, 石黒 亮, 清水 拓
    農研機構研究報告
    2023年 2023 巻 16 号 29-42
    発行日: 2023/11/30
    公開日: 2023/11/30
    研究報告書・技術報告書 フリー HTML

    ‘錦秋’は 1994 年に‘千秋’に 4-4349(‘つがる’בいわかみ’)を交雑して得た実生から選抜した,着色と食味に優れる中生のリンゴ品種である.2009 年からリンゴ盛岡 70 号の系統名でリンゴ第 6 回系統適応性検定試験に供試し,2017 年 2 月の平成 28 年度果樹系統適応性検定試験成績検討会(寒冷地果樹)で新品種候補にふさわしいとの合意が得られ,2019 年 4 月に登録番号第 27428 号として種苗法に基づき品種登録された.‘錦秋’の樹勢は中程度,S 遺伝子型は S3S7 であり,‘つがる’とは交雑不和合性であるが,その他の主要品種とは交雑和合性を示す.斑点落葉病に対して抵抗性であり,黒星病には罹病性である.系統適応性検定試験の結果,短果枝の着生性はやや少なく,満開日は‘つがる’や‘ふじ’より 2 日程度遅い.果実の収穫盛期は‘つがる’より 17 日程度遅い中生品種である.果皮は濃赤色であり,果実重は 298 g,果肉硬度は 13.8 ポンドで,果実重と果肉硬度は‘つがる’と同等である.糖度は 14.7%程度で,‘つがる’より 1%以上高い.酸度は 0.34 g/100 ml 程度で,‘つがる’より高く,‘ふじ’より低い.温暖なリンゴ栽培地域において着色良好な高品質果実の安定生産が可能な中生品種として普及が期待できる.

  • 岡野 雅春, 森友 忠昭, 椎名 隆
    日本組織適合性学会誌
    2019年 26 巻 3 号 204-211
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/27
    ジャーナル フリー

    ネコは日本で飼育されている主要な伴侶動物であることから,ネコMHC(Feline Leukocyte Antigen; FLA)遺伝子と疾患との関連解析は獣医療の進展のために期待されているが,FLA遺伝子の多型解析は古くから進められているにもかかわらず,その多型情報の詳細は他の動物と比較して極めて少ない。その原因を理解するために,本稿では伴侶動物,実験動物および野生動物としてのネコの特徴,FLA遺伝子群のゲノム構造,FLA多型解析の歴史およびFLAと関連する可能性のある疾患の特徴について概説した。

  • 佐々木 道 仁
    ウイルス
    2022年 72 巻 1 号 79-86
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/10/27
    ジャーナル フリー
     新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を含む人獣共通感染症原因ウイルスの多くは野生動物を起源とする.今後も発生することが予想される新たなウイルス性人獣共通感染症への備えとして,さまざまなウイルスの自然宿主,自然界における存続機構と伝播経路に関する知見を蓄積することが重要である.筆者らは,アフリカおよびインドネシアの研究者と共同で,現地のコウモリ,げっ歯類動物,霊長類動物および節足動物が保有するウイルスを対象とした研究を実施している.これまでに,上記の動物から,人に病気を起こすウイルスやこれまで知られていない新規ウイルスを多数見出した.本稿では,パルボウイルスとロタウイルスに関する成果を中心として紹介したい.
  • 大畑 和也, 都間 三鶴, 内田 吉紀, 板村 裕之
    日本食品保蔵科学会誌
    2016年 42 巻 3 号 99-110
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/11/06
    ジャーナル フリー

     To determine the ripening characteristics of prune (Prunus domestica L.) fruits, we investigated, using eight different prune cultivars, whether there was (I) an increase of respiration and ethylene production on trees at the mature stage (except in 'Puchull'), (II) an increase after picking from trees at the mature stage, and (III) autocatalytic ethylene production or a respiration increase in mature fruit after exogenous ethylene treatment. The respiration and ethylene production of fruit on trees were estimated from the respiration and ethylene production values determined for picked harvested fruits, which were kept at 20℃ for 24 hours before measurement. All cultivars showed a gradual decrease of estimated respiration on trees from the early immature to late immature stages, reaching their lowest respiration levels. Then, six cultivars (excepting 'Edwards'), exhibited a climacteric rise at the mature stage. Seasonal changes in internal ethylene concentration and estimated ethylene production on trees showed almost the same tendency tendency. Ethylene production on trees was low at the immature stage in all cultivars, and exhibited a climacteric rise at the mature stage in six cultivars (not includingexcept 'Edwards'). 'Stanley' and 'Valor' showed increases of both respiration and ethylene production after exposure to 500 ppm exogenous ethylene for 48 hours. From these results, 'Puchull' and 'Edwards' were categorized as suppressed-climacteric types, while the other six cultivars, 'Purple Ais', 'Blue Tan', 'Stanley', 'Valor', 'President' and 'Marjorie's Seedling', were categorized as climacteric types.

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