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クエリ検索: "心臓超音波検査"
6,768件中 1-20の結果を表示しています
  • 吉田 拓生
    心臓
    2016年 48 巻 8 号 900-904
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/08/15
    ジャーナル フリー
  • 加藤 宏治, 角 俊行, 呉 賢一, 塩野谷 洋輔, 橋本 みどり, 西山 薫
    肺癌
    2018年 58 巻 3 号 206-210
    発行日: 2018/06/20
    公開日: 2018/06/28
    ジャーナル オープンアクセス

    背景.Trousseau症候群は,悪性腫瘍に関連する血液凝固障害である.成因として,非細菌性血栓性心内膜炎が多いとされているが,経胸壁

    心臓超音波検査
    では疣腫の検出は困難な場合が多い.症例.50歳女性.右頚部痛を主訴に来院した.精査の結果,右内頚静脈血栓,多発脳梗塞,肺腺癌と診断された.血栓塞栓症の原因検索として施行した経胸壁
    心臓超音波検査
    で大動脈弁に疣腫を認め,Trousseau症候群に併発した非細菌性血栓性心内膜炎と診断した.全身化学療法と抗凝固療法を施行し,肺腺癌・血栓塞栓症の軽快を認めた.また,治療経過とともに経胸壁
    心臓超音波検査
    で疣腫の消退を経時的に観察することができた.結論.経胸壁
    心臓超音波検査
    でTrousseau症候群の病勢を把握しえた症例を経験した.

  • 山田 博胤, 大木 崇
    日本内科学会雑誌
    2012年 101 巻 2 号 354-361
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/11
    ジャーナル フリー
    慢性心不全の診断,治療効果の判定,および経過観察に
    心臓超音波検査
    は欠かすことのできない手段である.臨床症状から心不全を疑った場合,まず左室駆出率(ejection fraction:EF)を評価し,EFの低下を認める場合にはドプラ法により拡張機能を評価し,心不全の診断および重症度評価を行う.一方,EFが保たれている場合には,各種器質的心疾患を除外した上で拡張機能を評価し,"EFが保持された心不全"として診断される.
  • 延原 泰行, 久保 尚士, 楊 大鵬, 滝瀬 博仁
    日本臨床救急医学会雑誌
    2007年 10 巻 4 号 437-442
    発行日: 2007/08/31
    公開日: 2024/02/08
    ジャーナル フリー

    症例は80歳,女性。心疾患の既往はなし。腹痛,嘔吐を主訴に来院し,腸閉塞の診断のもと,イレウス管による保存的治療を開始した。イレウスは軽快したが,腹部CTにおいて,回盲部に腫瘤像を認めたため,2005年春,全身麻酔下にて手術を施行した。術前心電図,

    心臓超音波検査
    で異常を認めなかった。手術終了直後に,心電図上V3~V6にST上昇を認め,急性心筋梗塞が疑われた。
    心臓超音波検査
    では左室心尖部から体部にかけて広範囲に壁運動の低下と心基部の過収縮を認め,たこつぼ型の超音波像を呈した。特徴的な
    心臓超音波検査
    所見およびトロポエンT以外の心筋逸脱酵素の上昇がないことから,たこつぼ型心筋症と診断した。術後経過は良好で,術後28日目には,心電図にて陰性T波のみを認め,
    心臓超音波検査
    では左室壁運動も正常化した。たこつぼ型心筋症は各種の外科的処置に関連して発症することがあり,外科医も認知すべき疾患であると考えられた。

  • 上田 稔, 芳野 健, 太田 亘, 伊藤 俊雄, 斉藤 大治, 島田 宜浩, 長島 秀夫, 窪田 政寛, 原岡 昭一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1980年 22 巻 4 号 515-520
    発行日: 1980/04/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     本邦で通常行われている局麻下での腹腔鏡検査の心機能に及ぼす影響(特に気腹の影響)を心エコー図法(Pombo法)を用いて検討した.左室拡張末期容量は気腹前値119士30mlが気腹中には102士27mlと有意(P<0.02)に減少した.左室収縮末期容量は気腹前37±18mlが気腹時には35士11mlで有意な変化を認めなかった.1回拍出量(strokevolume)は気腹前値83士25mlが気腹申には67±21mlと有意(P<0.01)な減少を認めた.また心拍出量も気腹値5.8±1.51/minが気腹中には4.7士1.21/minと有意(P<0.05)に減少した. 腹腔鏡検査時はVagotonieの影響も加わり脈拍の減少,血圧の低下をきたすことが多い.従って,循環血液量の減少している老年者,長期間降圧剤の投与を受けている患者では腹腔鏡検査時には充分な循環動態の管理が必要である.
  • 北川 彰信, 入江 嘉仁, 李 武志
    循環制御
    2017年 38 巻 3 号 222-226
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/28
    ジャーナル フリー
    左房粘液腫は心臓に発生する原発性腫瘍としては最も一般的である。左房粘液腫は良性の腫瘍でその成長は非常に緩徐であるとされる。左房粘液腫の症状として、心不全症状、血栓症、全身の炎症が三徴1)として特徴的である。心不全症状は、拡大した粘液腫が左室腔に嵌頓することによって起きるとされる。生来健康だった患者が突然発症の重症心不全にて来院された。
    心臓超音波検査
    にて巨大な左房粘液腫と診断され直ちに手術となった症例を経験したので報告する。
  • 村田 和也, 松崎 益徳
    日本内科学会雑誌
    1997年 86 巻 2 号 220-225
    発行日: 1997/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心エコー・ドプラ法は左室壁動態や心・血管内の血流動態を非観血的に観察でき,虚血性心疾患の診断,経過観察に必須の検査法となっている.負荷心エコー法により,安静時に壁運動異常を伴わない狭心症の診断も可能となり,特にドブタミン負荷心エコーはその診断感度,特異度とも負荷心筋シンチグラム,負荷心電図にまさっている.今後狭心症診断における心エコー法の役割はさらに高まることが期待される.
  • 藪中 幸一
    日本放射線技術学会雑誌
    2013年 69 巻 8 号 899-905
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2013/08/21
    ジャーナル 認証あり
  • 登坂 憲吾, 中島 祥文, 森野 禎浩
    岩手医学雑誌
    2021年 73 巻 3 号 133-138
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/09/11
    ジャーナル オープンアクセス
    2度の大動脈弁の手術歴のある20歳代男性が易疲労感を認めた.心不全症状の進行を認め,経胸壁
    心臓超音波検査
    で人工弁の高度人工弁周囲逆流(PVL)によるものと判断された.2度にわたる手術歴があり,閉鎖栓による経カテーテル的閉鎖術を施行する方針とした.PVLの解剖学的評価は経食道
    心臓超音波検査
    と心臓コンピューター断層撮影検査で施行し,閉鎖に適した形状と大きさを確認した.人工弁と大動脈弁壁の間に7×3 mmの楕円形の欠損孔を認めた.残存リークを抑えるために両側の大腿動脈アプローチで,放射線透視と経食道心臓超音波下で8 mmのAmplatzer vascular plug II(Abbott社,シカゴ,アメリカ)を2個並べて同時に移植した.移植後には逆流が減少し,周術期合併症は認めなかった.術後1年に症状の改善と
    心臓超音波検査
    でPVLの改善を認めた.繰り返す開胸歴のある患者のPVLに経カテーテル的閉鎖術が有用であった症例を経験したので報告する.
  • 溝口 賢哉, 秋山 敏一, 北川 敬康
    日本放射線技術学会雑誌
    2004年 60 巻 11 号 1483-1490
    発行日: 2004/11/20
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル フリー
  • 増谷 聡
    日本周産期・新生児医学会雑誌
    2021年 56 巻 4 号 661-664
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/26
    ジャーナル フリー

     現在の日本の新生児医療では,

    心臓超音波検査
    (心エコー)はほぼすべての新生児科医が行う必修手技である.これは,世界の中で際立つ文化といえる.今回の講演は,心血管機能・負荷の把握1)2)・動脈管開存症評価3)〜5)といった話題から離れ,新生児科医が最初に心エコーを行い,先天性心疾患の有無を判断する際の必須事項の基本を概説する.

  • 前田 篤史, 岩田 隆, 戸田 道仁, 上松 正朗, 渡部 徹也, 藤田 雅史
    肺癌
    2014年 54 巻 6 号 772-777
    発行日: 2014/10/20
    公開日: 2014/12/12
    ジャーナル オープンアクセス
    背景.悪性腫瘍の心臓(心筋)転移は生前に診断されることは稀である.今回我々は生前に心電図や心エコーにより悪性腫瘍の心筋転移を診断し,剖検によって確認した症例を経験したので報告する.症例.75歳女性.悪性リンパ腫,両側原発性肺癌,直腸癌など同時四重複癌に対してそれぞれ化学療法,両側肺切除術および術後補助化学療法,直腸切除術の治療を行った.その後右肺癌によると思われる肺門部リンパ節再発を来したため放射線治療を行い,その後緩和治療となっていた.間質性肺炎を合併しており以前から呼吸苦はあったが,その増悪を訴えられ外来受診.胸部X線像上心陰影の拡大を認め精査加療目的に入院となった.心電図にてV2-3のST上昇,
    心臓超音波検査
    にて前壁から側壁に多発する低エコー領域を認め心筋転移と診断された.強心剤や利尿薬などの投与を行ったが入院後5日目に死亡された.病理解剖にて
    心臓超音波検査
    での低エコー領域に一致して心筋内に腫瘍の浸潤を認め,病理組織検査にて右肺腺癌の転移と確定診断された.結論.生前に診断された稀な心筋転移の1例を経験した.
  • 宮脇 正次, 鳥羽 梓弓, 石川 讓治, 原田 和昌
    日本老年医学会雑誌
    2022年 59 巻 4 号 559-564
    発行日: 2022/10/25
    公開日: 2022/12/06
    ジャーナル フリー

    症例はレヴィー小体型認知症・肥大型心筋症でフォロー中の80歳女性.X-3年以降,肥大型心筋症による左室流出路狭窄の圧較差は10 mmHg程度で安定していた.X年4月散歩中に前兆なく意識消失し当院へ搬送された.入院時の心電図等の精査の結果Adams-Stokes発作は否定的で,

    心臓超音波検査
    では左室流出路の圧較差に著変はなく,運動(臥位エルゴメーター)負荷でも左室流出路の圧較差は変化しなかった.ヘッドアップチルト試験では,症状はないもののヘッドアップ後1分で収縮期血圧が44 mmHg低下した.これまでの結果から起立性低血圧の影響も考えられたが,散歩中の意識消失の説明としては不十分と考えられた.そのため,姿勢による血行動態への影響を評価する目的で,座位での
    心臓超音波検査
    を行ったところ,圧較差は41 mmHgまで増大し,失神の一因になりうると考えられた.レヴィー小体型認知症における起立性低血圧は高齢者の失神の原因の一つである.しかし肥大型心筋症やS字状中隔等で左室流出路が狭小な患者においては,起立時の体液シフトによって左室内腔が狭小化し,圧較差が増大することも失神の誘因の一つとなりうる.そういった患者においては座位での
    心臓超音波検査
    が有用である可能性が示唆された.

  • 鈴木 朋弥, 篠田 麻子, 上地 正実
    動物循環器病学会学術誌
    2022年 5 巻 2 号 9-12
    発行日: 2022/10/07
    公開日: 2022/10/07
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    心雑音ありと診断されていた5歳11ヵ月齢、未避妊雌のトイ・プードルが心臓評価のため来院した。

    心臓超音波検査
    にて、主肺動脈内に動脈管開存症の短絡血流が認められ、同時に短絡血流とは逆方向に流れる血流も確認された。肺動脈弁に短絡血流がぶつかって折り返している血流の可能性が疑われたが、異常血管構造否定のため、CT検査を実施した。CT検査では血管還流異常は認められず、4.6 mm程度の動脈管のみが認められた。動脈管開存症の治療として開胸手術を実施した。術中に実施した経食道
    心臓超音波検査
    にて、動脈管の結紮後、短絡血流の消失および折り返し血流の消失を確認した。第78病日においてもエコー検査上の異常は認められず良好に経過している。以上のことから、動脈管開存症の短絡血流の方向と短絡量によっては、通常とは異なる血流所見が描出される可能性のあることが示された。

  • 荒蒔 義隆, 千村 収一, 江口 徳洋, 南 毅生, 町田 登
    動物の循環器
    2011年 44 巻 2 号 33-40
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/01/15
    ジャーナル フリー
    巨大右心房を呈した2歳のゴールデン・レトリバーに
    心臓超音波検査
    および心臓カテーテル検査を実施したが,巨大右心房により右室流出路の描出が困難であった。確定診断するために,心臓CT検査を実施した。心臓CT検査は心拍数と同調させるように断層撮影を行うことで,3D構築が可能となり右室二腔症と診断できた。
  • 心臓超音波検査とCT上での検討
    大場 健一郎, 田中 雄也, 山本 振一郎, 金田 瑠美, 津田 徹
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 O-RS-04-1
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】

    肺高血圧症(以下PH)はCOPDの主要な合併症であるが,その診断は専門家が行う右心カテーテル検査が必要である。最近では,ガイドラインにて非侵襲的に行える

    心臓超音波検査
    (以下UCG)によるスクリーニング検査を推奨している。COPDの気腫化と右心カテーテルでの平均肺動脈圧との関連性の報告はあるが,UCGにより求められる三尖弁圧較差(以下TRPG)との関連性をみた報告はない。

    今回の目的はTRPGと気腫化の関連性の検討とUCG上PHが疑われるTRPG≧32mmHgとなるLAV%とLAAのカットオフ値を判別することである。

    【方法】

    2014年から16年までに当院にて入院呼吸リハプログラムを実施したCOPD患者183名のうち肺機能検査,CT,UCGを同時期に行ったものを選択しカルテより後方視にて調査を行った。評価項目は年齢,性別,身長,体重,肺機能検査(VC,%VC,FEV1.0,%FEV1.0),CTにて全肺野の低吸収領域体積(以下LAV%)と低吸収域(以下LAA),UCGで左室駆出率(以下EF),左室拡張能(E/E'),TRPGのデータを収集した。

    LAAはGoddard法を用いて上肺野,中肺野,下肺野それぞれの領域を0から4点でスコア化し,計24点満点で重症度を評価し軽症群,中等症群,重症群の3群に分類した。

    統計方法はTRPGとLAV%とLAAの相関関係をSpearmanの順位相関係数,LAAの重症度別でのTRPGをKruskal-Wallis検定にて検討した。LAV%とLAAのカットオフ値はROC曲線を用いて算出した。すべての統計結果はp<0.05を有意水準とした。

    【結果】

    183名中70名を解析した(男性:53名,年齢:77.8±8.1歳,BMI:19.8±3.7kg/m2,%FEV1.0:37.2±21.8%,TRPG:30.9±8.0mmHg,EF:67±10%,E/E':7.9±2.5)。TRPGとの関連性においてLAV%(r=0.600),LAA(r=0.552)で相関関係を認めた。群間比較では重症群のTRPGが軽症群,中等症群のTRPGより有意に高かった(軽症vs重症:26.1±5.9mmHg vs 39.4±7.2mmHg,中等症vs重症:29.4±6.3mmHg vs 39.4±7.2mmHg p<0.001)。LAV%のカットオフ値は32.0%,LAVスコアのカットオフ値は13.5点であった。

    【結論】

    PHは2/3以上の有効肺血管床が破壊することで上昇すると言われている。今回の結果でもLAAの群間比較から軽症群,中等症群に比べ重症群ではTRPGが有意に高かった。しかし,TRPGとLAV%,LAAに相関関係が認められたことから2/3以上の破壊がなくとも徐々に肺動脈圧が上昇している可能性もある。LAV%のカットオフ値も32%であったことから肺血管床の破壊は約1/3のみであった。COPDの肺動脈圧の上昇は肺気腫だけでなく低酸素血症や肺血管リモデリングの要因や増悪を契機に肺動脈圧が上昇することも知られている。気腫化が30%以上のCOPD患者に対しては心肺機能を総合的に評価し低酸素血症を起こさないためのADL指導や適切な酸素療法に加え,増悪予防の知識や禁煙等の患者教育を含めた包括的なリハプログラムが必要である。

  • 吉田 智彦, 市川 直紀, 小池 仁彦, 弘川 拓, 笹岡 一慶, 町田 登, 田口 正行
    動物臨床医学
    2016年 25 巻 4 号 148-152
    発行日: 2016/12/25
    公開日: 2017/12/25
    ジャーナル フリー

    猫2症例が腹囲膨満,食欲不振,呼吸促迫を主訴に来院した。超音波検査を行ったところ,左室の拡大および左室内径短縮率の著しい低下が認められたため,拡張型心筋症(DCM)と診断した。両症例とも,内科治療に反応したが全身状態悪化により死亡した。その後,死後数時間で剖検を行った。剖検所見として,複数の臓器に化膿性肉芽腫性炎症病変が散見され,また心臓においては,炎症細胞の浸潤が認められ心筋炎および心筋線維化が散見された。以上の所見から,両症例は猫伝染性腹膜炎(FIP)と診断され,

    心臓超音波検査
    によりDCMと考えられた所見は,FIPウイルスによる心筋炎によって引き起こされた可能性が示唆された。本症例のように,DCM様の病態を引き起こす要因としてウイルス感染症を含め様々な疾患が考えられるため,超音波検査所見のみではなく,各種検査結果からDCM様の病態を引き起こす可能性がある疾患を鑑別しなければならないことが考えられた。

  • 善田 督史, 馬島 徹, 清藤 晃司, 野島 永司, 武原 格, 川口 雅貴, 村山 りな, 府川 泰久, 森居 健一, 高橋 泰子, 丸岡 弘
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 O-RS-03-3
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】近年,慢性閉塞性肺疾患(COPD)において,
    心臓超音波検査
    (心エコー)の精度向上により,心エコーを用いた心機能評価が着目されている。COPD患者は,無症候性の右心・左心機能低下を伴い,軽症であっても右心・左心機能低下を合併している(Funk GC:2008)。COPD患者の安静時における心機能評価は散見されるが,安静時と運動時の心機能を比較した報告はない。そこで本研究は,運動がCOPD患者の心機能へ及ぼす影響に検討した。【方法】対象は,COPD患者15名(年齢78.1歳)とし,COPD国際ガイドライン(GOLD)の分類はI:3名,II:5名,III:5名,IV:2名であった。COPD罹患期間8.8±8.6年,喫煙指数1100±640,BMI 21.6±3.9であった。在宅酸素使用者が3名(GOLD III:1名,GOLD IV:2名)おり,安静時と運動時共に鼻腔カヌラO2 1~2.0 L/minを使用していた。服薬に関しては,全員が気管支拡張薬を吸入していた。心エコーに関して,経験豊富な1名の
    心臓超音波検査
    技師が安静時と運動時の心機能評価を行った。右心機能評価としてRV Tei index・RV E/A・RV E/e',左心機能評価としてLV Tei index・LV E/A・LV E/e'・LV EFを測定した。運動時の心エコーにおいて,運動負荷にはリカンベント式エルゴメーターを用い,COPDガイドラインに則り15wattから開始し,1分毎に5 watt増加させた。目標心拍数はカルボーネン法にて至適心拍数60%とし,目標心拍数に達した後に心エコーを行った。統計解析は,SPSSを用い有意水準5%とした。安静時と運動時の心機能の比較にはWilcoxonの符号付順位検定検定を用いた。【結果】安静時・運動時における心機能の比較において,RV Tei index 0.39±0.44・0.48±0.35(p<0.05),LV Tei index 0.6±0.28・0.46±0.22(p<0.01),LV E/A 0.70±0.18・0.79±0.17(p<0.01),LV E/e' 8.67±3.09・8.86±2.78(p<0.05),LV EF 68.5±10.3・71±8.2%であった。【考察】右室機能において,収縮と拡張機能の総合的評価であるRV Tei indexは,安静時に比して運動時に心機能低下を示した。一方,拡張機能を示すRV E/AやRV E/e'に変化はなかった。Haddad F.らより,右室壁厚は薄くコンプライアンスが高いため拡張障害は起こりにくいとされ,拡張機能より収縮機能低下が考えられた。左室機能において,LV tei indexやEFより収縮機能が改善し,E/A・E/e'より拡張機能に変化はなかった。Brønstad Eらより,COPDに対する中等度の有酸素運動は左室収縮・拡張機能ともに改善をもたらすとされ,本研究結果からも中等度運動による左心機能への悪影響はないと考えられた。【結論】COPDに対する中等度の運動は,左心機能に悪影響はなく,右心機能には負荷を与える可能性が考えられた。
  • 池田 正樹, 西川 拓朗, 棈松 貴成, 川村 順平, 横山 智美, 平井 克樹, 宮原 恵弥子, 茂見 茜里, 猪川 和朗, 岡本 康裕, 右田 昌宏, 河野 嘉文
    日本造血細胞移植学会雑誌
    2020年 9 巻 2 号 60-64
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/15
    ジャーナル フリー

     症例は左上縦隔原発,骨転移の神経芽腫の2歳女児。化学療法後にbusulfan,melphalanを用いた大量化学療法を行い,自家末梢血幹細胞移植を施行した。day 61に易疲労感,低酸素血症を主訴として肺高血圧症を発症した。Day 91には貧血,破砕赤血球の出現,血小板減少,血清クレアチニン上昇があり,移植関連血栓性微小血管症(TA-TMA)と診断した。肺高血圧症も悪化がみられ,心臓カテーテル検査で肺動脈性肺高血圧(PAH)と診断した。水分管理でTA-TMAは改善し,PAHは酸素療法で治療開始した。day 131に肺高血圧クライシスから心停止を来した。集学的治療により救命し得たが,神経学的後遺症を残した。PAHは,sildenafil,bosentanを開始し,改善した。PAH,TA-TMAはいずれも血管内皮障害に起因する造血幹細胞移植後の重篤な合併症であり,移植後にPAHを発症した症例においてはTMAの所見が出ないか注意してフォローアップする必要がある。

  • 吉本 優里, 山中 純子, 砂川 ひかる, 李 民樹, 大熊 喜彰, 田中 瑞恵, 瓜生 英子, 萩原 將太郎, 佐藤 典子, 七野 浩之
    日本造血細胞移植学会雑誌
    2019年 8 巻 4 号 135-139
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

     Pulmonary veno-occulsive disease (PVOD) は肺高血圧の一亜型で, 造血細胞移植や化学療法後に稀に合併し, 肺水腫を呈する。症例はダウン症候群の21歳女性。前駆B細胞急性リンパ性白血病の極早期再発に対して, 第三寛解期でフルダラビン, メルファラン, 全身放射線照射 (4Gy) による骨髄非破壊的前処置でHLA 5/6抗原一致非血縁者間臍帯血移植を行った。day −1から低酸素血症と労作時呼吸苦が出現し, day 69で急性増悪し人工呼吸管理となった。胸部CTで胸水とスリガラス様陰影を伴う小葉間隔壁肥厚を認め, 肺胞洗浄液で潜在性肺胞出血を認めた。心臓カテーテル検査で肺高血圧症が証明されPVODの可能性が考えられた。白血病は寛解を維持したが, 進行する呼吸不全でday 157に永眠した。原因不明の呼吸障害はPVODを鑑別にあげる必要がある。

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