本研究の目的は,近年の小学校現場の状況を考慮し,「コンピュータを用いるのか用いないのか」 「教科学習の目標達成を重視するのか
プログラミング
の体験を重視するのか」の2つの観点から,小学校
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教育の教育実践を3つ(a)コンピュータ等を用いて
プログラミング
に取り組む授業,b)コンピュータ等を用いて教科学習の目標達成のために
プログラミング
に取り組む授業,c) コンピュータ等を用いずに
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の考え方を用いて教科学習の目標達成を目指す授業)に類型化したうえで,それぞれの実践の成果を児童の意識変容に着目して考察することである。それぞれ の教育実践の前後に,同一の質問紙を用いて児童を対象にした思考力及び表現力に関する意識調査を実施した。結果,3つに類型化した教育実践共に,思考力と共に表現力に関する児童の意識の変容が確認できたこと。3つに類型化した教育実践は,授業展開の特徴に関連して児童の意識が変容していること。3つに類型化した教育実践の中でb)はa)とc)と比較して変容した設問が少ないこと。 3つに類型化した教育実践は児童の意識が変容している設問の多くに違いがあることの4点が明らかになった。
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