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23件中 1-20の結果を表示しています
  • 遠藤 秀紀, 林 良博, 林田 明子, 佐々木 基樹
    日本野生動物医学会誌
    2003年 8 巻 2 号 139-141
    発行日: 2003年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    分娩後25か月目の雌チンパンジーにおいて,乳腺を肉眼解剖学的および組織学的に観察した。広がった乳腺組織の面積は左側が181.7 cm^2, 右側が157.2 cm^2であった。光学顕微鏡観察の結果,乳腺組織は腺胞と結合組織よりなっていた。腺胞には,分泌細胞と筋上皮細胞が観察された。分泌細胞には他種の泌乳期に典型的な明るい細胞質は確認されなかったが,分泌管腔には分泌物が充満していた。これらの結果から分娩後25か月目のチンパンジーは泌乳の活発な乳腺組織を備え,泌乳期後半の状態にあると推察された。この結果はヒトを含む類人猿の繁殖・泌乳戦略を議論する上で,今後有効な基礎資料になるものと考えられる。
  • 田中 祥菜, 田口 勇輝, 野田 亜矢子, 野々上 範之, 浅川 満彦
    日本野生動物医学会誌
    2016年 21 巻 4 号 137-140
    発行日: 2016/12/22
    公開日: 2017/06/09
    ジャーナル フリー
    広島市安佐動物公園で飼育繁殖され,死亡後,ホルマリン固定されたオオサンショウウオ(Andrias japonicus)の寄生虫検査を行ったところ,線虫類のSpiroxys sp.,Kathlaniidae gen. sp.,Physalopteroidea fam. gen. sp.,Capillariidae gen. sp.,吸虫類のLiolope copulansが検出された。また,同公園で飼育されていたオオサンショウウオの糞便中から原虫類Balantidium sp.およびEimeria spp.が見つかった。オオサンショウウオからこれら原虫類が検出されたのは初めてであった。今回検出された寄生虫に関して,飼育オオサンショウウオへの影響について論考した。。
  • 臼井 優, 原田 倫子, 川端 楓実, 佐藤 友美, 樋口 豪紀, 田村 豊
    日本獣医師会雑誌
    2018年 71 巻 5 号 261-265
    発行日: 2018/05/20
    公開日: 2018/06/20
    ジャーナル フリー

    Clostridium difficile は,人の偽膜性大腸炎,抗菌薬関連下痢症の原因菌となる.C. difficile は,家畜や臨床患者から分離されることもある.そのため,伝播経路は不明であるが,市販肉と人の感染の関連及びレゼルボアとしての家畜の可能性が示唆されている.今回,牛におけるC. difficile の保菌状況について明らかにするために,成牛糞便119検体及び子牛糞便47検体からC. difficile を分離しPCRリボタイピング,毒素遺伝子の検出を実施した.成牛糞便からは分離されなかったものの,子牛糞便17%(8/47検体)から16株のC. difficile が分離された.16株は10のリボタイプに分類された.すべての株が何らかの毒素遺伝子を保有し,69%はtcdA,tcdB,cdtA/B の3種類の毒素遺伝子すべてを保有していた.以上の結果より,国内の子牛に毒素産生性のC. difficile が分布することが示された.

  • *半田 孝俊
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 P1-107
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
    2002年は北海道内では各地でアオダモが同調して豊作年となったように観察され,林木育種センター北海道育種場構内(北海道江別市
    文教台
    緑町)でもサイズが極端に小さい個体を除いてほぼ全個体が開花した。調査地は大きな沢と平坦地の針葉樹人工林に挟まれた帯状の斜面で,花粉の交流は流域毎に行われているのが大部分と想定されたので,小さな流域毎にAからHの9局所個体群に分けて行った。雌雄の調査は5月に、秋に配置図により,雌孤立個体,雌雄隣接個体,林縁個体,樹冠下個体など環境を考慮して21個体から枝を切り落として果実を採取し、25粒を抽出し,軟X線装置を使用して種子の内部形質を調べた。
    結果:雄123,雌196株が確認できた。雌の平均胸高直径は11.9cm,樹高8.2m,雄の平均胸高直径12.2cm,樹高8.1mであり,分散分析の結果では差がなかったが,頻度分布図では雄の胸高直径のピークが雌より3cm大きいところにあった。性比が1:1と仮定した場合のカイ二乗検定結果では,集団全体とE,F局所個体群が棄却され,雄の比率が雌より多いことが確かめられた。調査個体数が少ないH,I以外について検討すると,A,B,C,Gは雄が多く,Dだけが雌が多かったが,いずれも有意ではなかった。個体サイズはB,C,Dがほかよりも小さかった。またFでは雌サイズの平均が雄サイズよりも小さがったが統計的には有意でなかった。種子の充実率は76から100%で、調査地ではサイズの小さい個体を除いて全ての個体が同調して開花したことにより,雄雌個体が隣接していなくても,孤立していても周囲から花粉が飛散,もしくは訪花昆虫により交流は広範囲におこなわれていると予想された。また種子に幼虫の入っていたもの、穴があき幼根部分が被害を受けているものも観察された。
  • 前田 尚之, 岩﨑 智仁, 石下 真人
    北海道畜産草地学会報
    2017年 5 巻 1 号 17-22
    発行日: 2017/03/24
    公開日: 2019/10/17
    ジャーナル フリー

    ブタ骨格筋の部位の違いによるミオシンの加熱ゲル形成能の特性を明らかにすることを目的として、腰最長筋(M. longissimus lumborum、LL)、半膜様筋(M. semimembranosus、SM)、大腰筋(M. psoas major、PM)および横隔膜脚筋(DiaphragmPars muscularis、DM)ミオシンの加熱ゲル形成能ならびにそれらに及ぼすLLとDMアクチンの影響を調査した。いずれの部位のブタミオシンの加熱ゲル形成能はpH 5.7付近で最大となったが、剛性率の最大値は筋肉の部位によって大きく異なっていた。また、LLアクチンの添加はDM以外のミオシンの加熱ゲル強度を高めたが、DMアクチンにはこのような効果は認められなかった。いずれのアクチンもミオシンと相互作用していることは光散乱によって確認された。部位の違いでミオシンの加熱ゲル形成能、さらにこれに及ぼすアクチンの影響が異なることが明らかとなった。

  • 成田 正直, 古田 智絵, 宮崎 亜希子, 佐藤 暁之, 清水 茂雅, 蛯谷 幸司, 佐々木 茂文
    日本食品科学工学会誌
    2017年 64 巻 2 号 66-73
    発行日: 2017/02/15
    公開日: 2017/03/01
    ジャーナル フリー

    ホタテガイの軟体部を貝柱,小柱,生殖腺,鰓,中腸腺,外套膜の6部位に分離した.これらを5°Cで2日間保蔵し経時的に臭気の強さ,不快感の有無について官能評価を行った.また,GC-MSによる臭気成分の分析,VB-N,TBA-RS,低温細菌数の測定を行った.その結果,いずれの部位も水揚げ直後から臭気が認識されることがわかった.また,臭気が強まるにつれて不快感が強くなっており,保蔵中に不快臭物質が増加あるいは生成していることが示唆された.GC-MS分析から,主な臭気成分としてDMS,(5Z) -octa-1,5-dien-3-ol,1-penten-3-ol,hexanalなどが検出された.これらの成分は部位によって異なっており,貝柱と中腸腺は硫化物,小柱と生殖腺はアルコール,鰓と外套膜はアルコールおよびアルデヒドが主な臭気成分と考えられる.生鮮ホタテガイの臭気はこれらの物質によって形成されていると考えられる.また,VB-Nは不快臭生成の指標になることが示唆された.

  • 飯塚 和也, 林 英司, 板鼻 直栄
    日本林学会誌
    2000年 82 巻 1 号 80-86
    発行日: 2000/02/16
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    アカエゾマツの精英樹クローンについて, 成長形質は6カ所, 材質では2カ所の採種園を対象に調査した。樹高, 胸高直径およびクローネ径の反復率および形質問の相関係数は, 高い値を示した。6カ所の採種園の25年生の平均反復率は, 樹高が0.52, 胸高直径では0.44であった。これらの形質は年次相関が高いことから, 早期評価の有効性が示唆された。2カ所の採種園の共通クローンから推定された容積密度数の反復率は0.70であった。また,成長形質および容積密度数には, 採種園間に正の相関がみられたことから, 遠隔地におけるクローンの再現性が高いことが推察された。以上の結果から, 成長形質と容積密度数は遺伝的変異が大きいと推察され, 特に容積密度数は反復率が高いことから, 遺伝的要因の寄与が大きいと考えられた。
  • 長谷川 哲也, 畑中 重光, 谷川 恭雄, 長谷川 直司
    日本建築学会技術報告集
    2007年 13 巻 26 号 421-426
    発行日: 2007/12/20
    公開日: 2008/08/01
    ジャーナル フリー
    As for historic structures, aged deterioration such as weathering is conspicuous on the surface of brick and stone structures.
    The purpose of this study is to devise a tester which can measure surface strength distribution of structures by slight-destructive inspection. As the first step, a tester has been devised experimentally, and the material and the form of the drill bit have been determined by the basic experiments. As a result, we found that the most suitable quality of the meterial for a bit tip was a diamond, and column type one was desirable judging from the stability of the drill speed. A surface strength test using this diamond bit on an actual terra cotta has demonstrated the possibility of definite evaluation of the relative strength and thickness of the glaze, and the relative strength of the foundation. Evaluation of the absolute strength of materials will be discussed in the following steps.
  • 後藤 圭太
    図書館界
    2008年 60 巻 1 号 13-18
    発行日: 2008/05/01
    公開日: 2017/05/24
    ジャーナル フリー
  • ──阿拉善左旗烏兰布和沙漠東縁の事例 その2──
    関根 良平, 大月 義徳, 佐々木 達, 西城 潔, 蘇徳斯琴
    季刊地理学
    2016年 68 巻 1 号 44-54
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    本稿は,内モンゴル自治区阿拉善左旗東縁地域における土地環境条件をふまえ,巴彦喜桂集落のヒマワリ単一生産を特徴とする営農状況と環境政策の受容プロセスを検討した。この集落は,牧畜を生業としてきたモンゴル族が転出した後に流入した回族の世帯が多数を構成し,黄河河岸を農地として利用しながらヒマワリ生産を展開している。2000年前後に建設された黄河の新たな堤防は,ヒマワリ生産における洪水のリスクを一定程度回避することを可能とした。この集落の世帯は,自らの子弟を集落内で分家独立させることで世帯数を増加させてきた。親の世代が引退すると,その農地の使用権を子世代が引き継ぐことによりヒマワリ生産の規模を拡大している。ヒマワリ生産は地力低下や塩害が顕在化しつつも高収益であり,政府による補助金や牧畜,大型トラクターによる農作業の請負をあわせ,各世帯は内モンゴルの農村地域のなかでも高い所得を得ている。他地域では都市部への若年層の人口移動が顕在化するなかで,この集落では各世帯が乗用自動車を購入し,集落内で住居を新築するなど生活レベルの向上を果たしている。
  • 嶋田 学
    図書館界
    2011年 63 巻 1 号 16-23
    発行日: 2011/05/01
    公開日: 2017/05/24
    ジャーナル フリー
  • 西尾 翼, 高田 まゆら, 宇野 裕之, 佐藤 喜和, 柳川 久
    哺乳類科学
    2013年 53 巻 2 号 301-310
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/01/31
    ジャーナル フリー
    本研究では,北海道十勝地域において頻繁にロードキルが発生しているアカギツネVulpes vulpes(以下キツネ)を対象に,北海道開発局が収集した国道におけるロードキルデータを用いて,その発生数が道路の交通量や道路周辺の景観構造およびエゾシカ(Cervus nippon yesoensis,以下シカ)の駆除・狩猟から受ける影響を検討した.2000~2009年のキツネの国道におけるロードキルデータを2つの季節に分け,国道を2 km毎に区切ったトランセクト内のロードキル発生数を目的変数とした一般化線形モデルによる解析を行った.考慮した影響要因は,トランセクト内の平均交通量,トランセクトの中心から半径1 km内に含まれる市街地,草地,農耕地,森林の面積率,河川総延長,景観の多様度指数,シカの平均駆除数,平均狩猟数,シカの平均生息密度指標である.その結果,産仔・育仔期(3月~8月)のキツネのロードキル発生数は局所的な交通量とともに増加したがある一定の交通量を超えると減少し,さらに道路周辺に草地が多くシカの狩猟数が多い場所で多くなった.分散・交尾期(9月~2月)のキツネのロードキル発生数は景観の多様度指数が高く,かつシカの密度指標が低い場所で多かった.本研究により,十勝におけるキツネのロードキル発生数と関係のある要因は季節によって異なることが示され,またキツネと景観の多様度との関係性やキツネによるシカ狩猟残滓利用の可能性,シカがキツネへ与える間接効果の可能性などキツネの生態に関するさまざまな仮説が提示された.
  • *相良 直彦, 大山 寿一, 小山 守, FONNELAND Inger-Lise, FONNELAND Dag
    日本菌学会大会講演要旨集
    2006年 50 巻 66-A
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/05
    会議録・要旨集 フリー
    ナガエノスギタケ(Hebeloma radicosum)は、これまで、モグラ科の多くの種の排泄所に成育すること、そしてスイス国ではモグラのほかにネズミ科のモリネズミ(Apodemus spp.)の場合もあることが知られていた。最近、トガリネズミ科の1種およびイタチ科アナグマの排泄所にも成育することが判明したので報告する。 1.トガリネズミ科の1種の例。北海道岩見沢市において2003年9月本菌が採集された。北海道にはモグラ科は居ない。2005年8月調査の結果、その地点の地中から朽ちた巣と同菌菌糸がかつて増殖したとみられる排泄所跡が見い出された。巣と排泄所跡とから検出された体毛(抜け毛)の特徴から、かつての住者はトガリネズミ科の1種であり、その動物が本菌の成育をもたらしたことが判った。 2.アナグマの例。ノルウェー国最南部Arendalにおいて2004年9月本菌が発見された。同国にもモグラ科は居ない。発見地点はアナグマ(Meles meles)の巣穴の入り口直前であり、付近にはアナグマの新鮮な排泄所が多く認められた。2005年9月には、巣穴は不使用中であり、その入り口の坑道床に点々と未熟子実体が認められた。2004年の子実体は、巣穴から排出される土に埋まった排泄所に生じたとみられ、2005年の子実体は、場所を定めずにおこなわれるとされる排尿によって生じたとみられる。 以上から、ナガエノスギタケは、モグラ科動物が分布していないかまたはその存在が希薄なところでは、他の動物種とも共棲するようである。また、共棲相手選択の特異性はそれほど高くないことがわかる。しかしながら、アンモニア菌とは異なり、林地にアンモニアや尿素を施与しても成育しない。
  • ──阿拉善左旗烏兰布和沙漠東縁の事例 その1──
    大月 義徳, 関根 良平, 佐々木 達, 西城 潔, 蘇徳斯琴
    季刊地理学
    2016年 68 巻 1 号 31-43
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    本研究は内モンゴル自治区西部阿拉善左旗東縁地域を事例として,周辺に卓越する地形プロセスに着目した土地環境条件を明示するとともに,地域農業の営農状況と環境政策の受容プロセスを明らかにした。
     烏兰布和沙漠東縁にて,8 ka頃の河成段丘面離水期以降,砂丘地の拡大が継続している。砂丘地前縁位置は過去数千年間で10-1~100 m/yr,1960年代以降,場所により100~101 m/yr程度の移動速度が見積もられる。砂丘地拡大により段丘面はほぼ埋没し,当地の農地利用は,地下水位の極めて浅く土壌塩性化の生じやすい黄河氾濫原上に限られる。
     砂丘地拡大に伴う草地縮小の影響を受けていた牧畜業は,1990年代中盤以降,主要生業として換金性の高いヒマワリ生産に変化した。その集中的な作付は,地力・収量の低下や病虫害,化学肥料の多投,塩害などの土地環境資源に対するリスクと,冬季湛水による農地維持策との均衡保持が必要とされるが,現在,そのバランスは徐々に崩れつつある。禁牧などの環境政策は所得保障の性格が強いため,環境資源の持続性を確保するには,土地環境条件と住民の生計維持行動とを考慮した政策適用が必要である。
  • 田村 明, 織田 春紀, 山田 浩雄, 福田 陽子, 矢野 慶介, 生方 正俊, 後藤 晋
    日本森林学会誌
    2015年 97 巻 3 号 135-142
    発行日: 2015/06/01
    公開日: 2015/08/01
    ジャーナル フリー
    エゾマツのコンテナ苗は播種から山出しまで 4 年かかるため, 育苗期間の更なる短縮が望まれている。本研究では4 種類の環境条件, 3 種類のコンテナ, 7 種類の用土の組み合わせ, 計 84 処理区の中からコンテナ苗の育苗期間を短縮できる最適な条件を探った。その結果, ガラス温室内で高圧ナトリウムランプによる18 時間の長日処理を行い, 容量300 cc のマルチキャビティコンテナ (JFA300) にココピート 100% を用土に用いて育成することによって, 2 年でアカエゾマツにおいて暫定的に決められたコンテナ苗の 2 号苗の規格 (苗高 20 cm 以上, 地際直径 4 mm 以上) を 77% の個体が上回った。また, ガラス温室内での高圧ナトリウムランプによる長日処理は, 産地に関わらずコンテナ苗の成長を促進する効果があることが示された。これらの結果から, エゾマツのコンテナ苗の育苗期間をさらに短縮できる可能性が出てきた。
  • 藤間 真, 家禰 淳一, 志保田 務
    図書館界
    2008年 60 巻 2 号 142-152
    発行日: 2008/07/01
    公開日: 2017/05/24
    ジャーナル フリー
  • 花岡 創, 伊東 宏樹
    森林立地
    2020年 62 巻 1 号 39-50
    発行日: 2020/06/25
    公開日: 2020/07/14
    ジャーナル フリー

    北海道における主要造林樹種の一つであるアカエゾマツを対象に,根元曲がりや幹曲がりの程度について,気象条件に差がある検定林間及び家系間変動を検証した。共通家系が植栽された9ヶ所の検定林における20年次の根元曲がりと幹曲がりの程度に関するデータ(1~5の順序カテゴリカルデータ)を供試し,検定林及び検定林内反復,検定林内の植栽プロット,家系,検定林と家系の交互作用の効果を順序ロジットモデルを用いて評価した。その結果,検定林,検定林内反復,検定林内植栽プロットの効果が相対的に大きい傾向があった。特に道北地域に設定された検定林で負の効果が,道央の検定林で正の効果が顕著な傾向があったことから,根元曲がりや幹曲がりに対して積雪に関連する環境的な効果が大きかったこと,また,植栽プロットについても正または負の効果が大きかったエリアが集中しており,局所的な地形等の環境条件の効果も大きかったことが推察された。根元曲がりや幹曲がりに対する家系の効果の大きさは環境的な効果に比べると小さかったものの,有意な正または負の効果を示した家系が存在した。一方で,検定林と家系の交互作用は検出されなかった。それゆえ,環境条件に関わらず優れた遺伝的特性を示す家系が存在し,アカエゾマツでは根元曲がりや幹曲がりへの抵抗性は育種により改良が見込まれることが考えられた。

  • 狩野 ゆき, 学校図書館研究グループ
    図書館界
    2011年 63 巻 2 号 134-145
    発行日: 2011/07/01
    公開日: 2017/05/24
    ジャーナル フリー
  • 鮫島 邦彦
    日本バイオレオロジー学会誌
    1995年 9 巻 3 号 22-35
    発行日: 1995/09/30
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 崇文, 阪口 泰子, 藤本 昌一, 山田 久, 田中 敦司
    情報の科学と技術
    2009年 59 巻 8 号 403-410
    発行日: 2009/08/01
    公開日: 2017/04/25
    ジャーナル フリー
    公共図書館における障害者サービスは,少しずつではあるが進んできている。ただ,自治体によってそのサービスの方法や広まりには差がある。名古屋市図書館では,比較的早い時期からこれらのサービスを開始している。その例として,対面読書と郵送貸出を取り上げる。また,試みたもののあまり成果の上がらなかった方策も例示する。これらを通して,公共図書館での障害者サービスの実状を紹介する。ここで,障害者サービスという言葉については,「図書館利用に障害のある人びとへのサービス」ととらえていることをお断りしておきたい。
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