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クエリ検索: "遠藤恵美子"
165件中 1-20の結果を表示しています
  • ―Margaret A. Newman理論に基づく看護実践をめざして―
    松井 利江, 森 知美
    天理医療大学紀要
    2023年 11 巻 1 号 30-35
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/11/02
    ジャーナル フリー
     本稿は,拡張する意識としての健康の理論に基づく看護実践の探求を意とする奈良ニューマン理論・実践学習会の7年間の活動を振り返り,本学習会の意義を考察する。2~3か月毎に行う文献抄読と実践を語り合う対話によって,参加者は全体論の視点で現象を捉えることができるようになり,看護実践に変化を生んでいること,学習会の場が共に成長できる場であると認識していることが示唆された。
  • 猪又 克子
    日本看護科学会誌
    2004年 24 巻 1 号 30-36
    発行日: 2004/04/30
    公開日: 2012/10/29
    ジャーナル フリー
    本研究は, Newmanの健康の理論を枠組みとして, 看護介入としての自分のありようを認識する過程を外来でがんと診断されて間もない時期にいる乳がん患者と一緒に辿り, 治療に関する意思決定をしていく過程を明らかにした. また, 本看護介入をより効果的に促進するには, どのような医療的環境が求められているかを明らかにした.
    外来でがんと診断されて間もない時期にいる乳がん患者が, 自分のありようを認識していく過程には, 5つの局面が現れた. そして, 本看護介入は, 乳がんと診断された早い時期にいる患者が, 治療に関する意思決定をしていく上で役立つことが示された. さらに, そのためには患者と看護師とのパートナーシップを支える蟄かな医療的環境が重要であることが示された. そして, この医療的環境とは, 患者が自分の病気と治療について理解し, 医療者との信頼関係を結び, 自分自身を肯定できることであった.
  • 諸田 直実, 森 文子, 菊地 美香, 久保 五月, 猪又 克子, 遠藤 恵美子
    日本がん看護学会誌
    2004年 18 巻 1 号 46-53
    発行日: 2004年
    公開日: 2017/02/17
    ジャーナル フリー
  • ―自分らしく生きることへの支援―
    我妻 孝則, 嶺岸 秀子
    日本がん看護学会誌
    2015年 29 巻 1 号 24-33
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/11/25
    ジャーナル フリー

    要 旨

    【目的】M.Newman理論に基づいて,中年期進行肺がん患者と看護師が,パターン認識する過程を共に辿ることができたならば,患者の自分らしく生きることにどのような変化が表れるのかを探求する.

    【方法】対象者は,医師が根治・延命の治療継続が困難と予測する,または遠隔転移がある肺がん患者4名.M.Newman理論を参考に看護介入を実施し,逐語録を分析した.

    【結果】対象者は5つの局面を開示し,速やかな変化の過程を辿った.局面1:自分らしく生きてきた過去を振り返り,肺がんの進行で死を意識して自分らしく生きられない現況の表出,局面2:現在までの周囲の人間関係における本来の自分らしさの探求,局面3:人生の中心を占めてきた仕事や家庭生活を通して自己のパターン認識,局面4:肺がん体験を自分らしく生きる意味を見出し,将来への願望を表明,局面5:肺がんと共に在る自己を受容し,自分らしく生きることへ変容.

    【結論】中年期進行肺がん患者が,パターン認識の過程で,肺がん体験を生きることに自己洞察や意味を見出し,未来に向けて自分はどう生きたいかを表明できることを示唆できた.

  • 武口 真里花
    日本看護管理学会誌
    2011年 15 巻 2 号 147-157
    発行日: 2011年
    公開日: 2018/12/28
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究は,中堅看護師の自律を促すために,関東圏内の中規模病院の病棟1単位に所属する,同意が得られた看護師長1名,副師長2名,看護師24名と共に,リフレクションの方法を用いて自律的な看護を考える[話し合いの会]の開催し,中堅看護師,看護管理者の意識や行動に起こる変化とその過程を明らかにすることを目的としたアクションリサーチである.データ収集期間は約3カ月で,[話し合いの会]の逐語録と病棟での参加観察のフィールドノーツの解釈と分析を繰り返しながらアクションの進行や内容を修正し,全データを時系列に並べ質的に分析した.結果,研究参加者は7回の[話し合いの会]の中で,「リフレクションの知識の共有」,「現状の共有とリフレクション」,「変化の自覚と維持」の3段階を経てリフレクションを深め,本音で語り合い,語りの内容の共有を通して,お互いを認め合うことが良い看護に繋がることや日々のカンファレンスの重要性を共有した.中堅看護師には「主体的にカンファレンスの開催を働きかけ話し合う場をもつ」,「経験年数にとらわれず遠慮せずに意見が言えるようになる」,「受け持ち患者のことは自分で医師と相談する」という主体的な行動への変化が見られ,看護管理者はスタッフとの従来の関わりを見直した.中堅看護師と看護管理者が共にリフレクションする意義と,中堅看護師の自律の芽生えにリフレクションが有用であることが示唆された.

  • ドキソルビシン, クロモマイシン, アクラルビシン, カルボコンによる悪性腫瘍細胞殺傷効果
    福井 明, 木村 健一, 藤田 喜久, 高折 益彦
    日本輸血学会雑誌
    1993年 39 巻 3 号 581-585
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    To apply the salvaging autologous blood trnasfusion method to surgery for the removal of malignant tumors, we studied how to remove tumor cells contaminating the salvaged erythrocytes using various antitumor agents (doxorubicin, chromomycin, aclarubicin and carboquone).
    Each agent was mixed with the malignant tumor cells (B-16 Harding Passey melanoma), which had an high malignacy rate. The malignant tumor cells were implanted under the skin of mice. Then the minimum concentration and exposure time of each antitumor agent for suppression of cell implantation was determined.
    The results of the study revealed that the minimum concentration and exposure time of each antitumor agent for exerting an almost complate cytocidal effect (95% confidence) on these tumor cells were 10, 000μg/ml and 20min, respectively, for doxorubicin, 500μg/ml and 15min for chromomycin and 1, 000μg/ml and 20min for aclarubicin (p<0.05). Carboquone, however, showed no cytocidal effect on the melanoma.
  • MMCの効果
    福井 明, 木村 健一, 高折 益彦
    日本輸血学会雑誌
    1992年 38 巻 4 号 508-514
    発行日: 1992/09/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    回収式自己血輸血の適応を悪性腫瘍切除手術にも拡大するために, 回収赤血球内への混入悪性腫瘍細胞除去を目的とした基礎実験を行った. 超高濃度マイトマイシンC (MMC) によるエールリッヒ腹水癌細胞, マウスメラノーマ細胞, 2種のラット肝癌細胞に対する殺傷効果を in vitro で検討した. さらにCa拮抗薬のベラパミール, あるいはニカルジピンの上記MMCの作用増強効果についても検討した.
    この結果腫瘍細胞の種類によって多少の差を認めるものの, MMC濃度100~400μg/ml, 曝露時間15~20分の条件でほぼ完全なる腫瘍細胞殺傷効果が認められた. エールリッヒ腹水癌細胞に対しては, ベラパミール10, 20μMの添加がMMCの最低腫瘍細胞殺傷濃度を100から50μg/mlに減少させた. しかしその他の腫瘍細胞に対してはCa拮抗薬の作用増強効果は認められなかった.
  • ―Margaret Newmanの理論に基づいた実践的看護研究―
    高木 真理, 遠藤 惠美子
    日本がん看護学会誌
    2005年 19 巻 2 号 59-67
    発行日: 2005年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー

    要 旨

    本研究の目的は,Margaret Newmanの「拡張する意識としての健康の理論」を理論的枠組みとして,老年期がん患者と看護師がパートナーとなり,ケアリングパートナーシップという看護ケアを実施し,患者ががん体験の苦しみの中で自分の人生と自分自身の意味をどのように見いだしていくのかを探究することであった.実践と研究を結びつけ,過程に注目する質的,縦断的研究デザインをとった.研究参加者は,告知や治療など,がんによる苦しみの真っただ中にいる65~80歳の間の患者6名であった.参加者は研究者と3回以上の面談をもち,人生の中での意味ある人間関係や事柄を語り,対話を繰り返した.データはこの参加者の語りと対話の内容,ならびに研究者のジャーナルであった.

    ケアリングパートナーシップの過程には,“常に他者を優先し”,“自分の気持ちを表現せず”,“信念を貫いて生きる”という,参加者らのこれまでの生き方のパターンが表れた.そして,参加者らがこの生き方にとらわれ,それを継続しようと必死でもがいている自分自身に気づいたとき,自分の気持ちに関心を向け,がんを得た現実の中で新たな生き方を見いだし,人生を受け入れて喜ぶという変化が表れた.この変化は,形は違っても死を通して変容を遂げた参加者に相通ずるものであった.

    参加者の人生パターンには,彼らが生きてきた時代が鮮明に映し出され,そのパターンに固執し苦しんでいる自分のパターンを認識し,洞察を得ることによって,参加者らは新たな価値観や信念を創出したといえる.このことは,Newman理論に基づくケアリングパートナーシップという看護ケアは,老年期の患者が,がんを得てもなお人として成長を続けることを助けるということを示唆するものである.よって,本看護ケアは,老いの進行とともにがんの診断によって自尊心の低下などを招きやすい老年期がん患者への看護として意義があるといえる.

  • 稲垣 順子, 遠藤 恵美子
    日本がん看護学会誌
    2000年 14 巻 1 号 25-35
    発行日: 2000年
    公開日: 2017/02/27
    ジャーナル フリー

    要 旨

    本研究は, Newmanの理論を枠組みとして,看護インターベンションとしてのパターン認識の過程を喉頭を摘出され苦悩状態を長く体験している男性患者と共に辿り,患者の体験の変化を明らかにした.

    パターン認識の過程には,局面1:研究参加者は,現在の関心事を表出する/研究者は,研究参加者の関心事を共有する,局面2:研究参加者は,自分の人生全体がみえる/研究者は,研究参加者のパターン認識を察知する,局面3:研究参加者は,これまでの人生を再確認し,新しい生き方を見出す/研究者は,研究参加者をより深く理解する,局面4:研究参加者は,自分の新たな可能性を見つけて安定する/研究者は,研究参加者の変容・成長がわかるという4つの局面が現れた.

    これは,拡張する意識としての健康の過程であり,この看護インターベンションが長期間にわたって苦悩を体験した患者に対して役立つことを例証した.

  • 竹内 陽子, 松田 静子
    日本看護研究学会雑誌
    2009年 32 巻 3 号 3_187
    発行日: 2009/07/03
    公開日: 2019/09/30
    ジャーナル フリー
  • 千﨑 美登子, 嶺岸 秀子
    日本がん看護学会誌
    2004年 18 巻 1 号 60-66
    発行日: 2004年
    公開日: 2017/02/17
    ジャーナル フリー
  • 永井 庸央, 遠藤 恵美子
    日本がん看護学会誌
    2009年 23 巻 1 号 21-30
    発行日: 2009年
    公開日: 2017/01/13
    ジャーナル フリー

    要 旨

    研究目的は,マーガレット・ニューマンの「健康の理論」のもと,造血幹細胞移植後,困難な状況で長期外来通院中の成人前期男性患者と看護師がパートナーとなって,患者が自己の軌跡をなぞり自分全体のあり様を認識する看護支援を行い,それによって患者の病気体験にどのような変化が生まれるかを探究することであった.研究デザインは実践的看護研究のもとで,ニューマンが提唱する解釈学的・弁証法的方法を採用した.研究参加者は30歳代男性患者4名であった.データは面談の内容と研究者のジャーナルであった.参加者らの病気体験は,「自分の人生の表面的な振り返りと直視できない病気体験の開示」,「自分の本音の気持ちを模索して表出」,「現在の困難な状況にある自分の承認」,「新しい気づきと自己成長」という4つの局面を経て変化し,ニューマンが主張する‘いまの自分自身のあり様を認識することから得る洞察による人間の成長’の様を示した.本支援は,移植後長期間困難な状況にあり,発達課題の達成に苦悩している成人前期男性患者に役立つという示唆を得た.

  • ―M.Rogersの統一体としての人間の科学に基づいて―
    嶺岸 秀子
    日本がん看護学会誌
    2002年 16 巻 1 号 49-60
    発行日: 2002年
    公開日: 2017/02/27
    ジャーナル フリー

    要 旨

    本研究は,Martha Rogersの「統一体としての人間の科学」に基づき,進行期がん患者が,化学療法の過程で患者と看護職者のエネルギーの場の相互的過程としての対話とマッサージの看護ケアを定期的に持つならば,患者の病気・治療体験は変化するであろうという考えのもとに行われた.質的,かつ縦断的で,解釈学的・弁証法的な研究デザインをとった.参加者は告知を受けて,手術が適応とならないために,残された治療法の中から化学療法を選択した進行期肺がん患者10名であった.

    本看護ケアは患者に受け入れられ,彼らの病気・治療体験には以下のような3つの変化の特徴が現れた.1)患者の病気・治療体験は,混乱のなかでの出会いと関係の成立(局面Ⅰ),進化的創発の始まり(局面Ⅱ),統合による変容(局面Ⅲ),変容(局面Ⅳ)という少なくとも4つの局面を呈した.2)患者の病気・治療体験における転換点は,局面ⅡとⅢで生じ,感情の表出と認識の変化によって価値観や選択の方向が定まり,患者の立ち直りを促進した.3)転換点を経た患者にはその人固有の新しいリズムと元気がみられた.これらの現象はRogersのホメオダイナミクスの原理に基づいて理解することができた.

    本看護ケアは,日常的に行われる対話とマッサージによる患者と看護職者のエネルギーの場の連続的な相互的過程であり,その過程でもたらされる患者の病気・治療体験の変化についての知識は看護職者にとって役立つものである.

  • 池田 牧, 稲吉 光子
    日本がん看護学会誌
    2010年 24 巻 1 号 61-68
    発行日: 2010年
    公開日: 2017/01/13
    ジャーナル フリー
  • 早川 満利子, 嶺岸 秀子
    日本看護科学会誌
    2012年 32 巻 2 号 2_24-33
    発行日: 2012/06/20
    公開日: 2012/07/25
    ジャーナル フリー
    目的:頭頸部がんの術後は,社会生活や食生活に影響する様々な障害を抱える.さらに退院後の生活で障害を得た現実に直面し,体験者・家族は苦悩を抱えたまま生活している.本研究では,外来でパターン認識の過程を共に辿ることで,新たに障害を得た老年期頭頸部がん体験者・家族に生じる変化を探求する.
    方法:実践的看護研究で解釈学的・弁証法を採用し,Newmanの研究のガイドラインに沿った.参加者は,手術を受け退院後1年以内にある頭頸部がん体験者と家族で,現在困難を抱え研究の趣旨に書面で同意が得られた者である.
    結果:70歳前後の通院中の頭頸部がん体験者とその妻4組に2~3回の面談を実施した.頭頸部がんの体験で現在最も関心のある出来事を表出した参加者は,自己洞察から夫婦のパターンを認識し,家族間・他者へのケアリングがみられた.その後,がんサバイバーとして生きる今後の道程を語ると,新たな視点で生きるまでに変容した.
    結論:参加者らは,老年期に障害を得てもなお,がんと共に生きる今後の人生を創造するに至った.本看護インターベンションは老年期に新たな障害や困難を抱えた頭頸部がん体験者・家族へのがんリハビリテーション看護,そして通院時の支援としても意義が大きい.
  • ―患者・看護職者関係を軸としたリラクセーションプログラムを用いて―
    坂下 智珠子, 遠藤 恵美子
    日本がん看護学会誌
    2000年 14 巻 1 号 3-14
    発行日: 2000年
    公開日: 2017/02/27
    ジャーナル フリー

    要 旨

    研究目的は,化学療法の副作用により嘔気・嘔吐のある参加者と共に患者・看護職者関係を軸としたリラクセーションプログラムを実施し,その過程で参加者の体験がどのように変化するかを探求することであった.研究デザインは一群事前事後の準実験研究とし,ベースライン,リラクセーション練習期間,リラクセーションプログラム実施期間の3つに分けてその経過を探求した.データは質的データ(参加者の化学療法と病気およびリラクセーションへの気持ち)および数量的データ(嘔気の程度,嘔気・嘔吐による苦痛の程度,嘔吐回数,制吐剤使用回数,食事摂取量,バイタルサイン)を収集した.研究参加者は4名であった.

    研究結果として,4名の参加者は,研究者との相互作用を通して自己の体験を内省し,化学療法に対する自分の思い込みや構えに気づいて,それらを取り払って化学療法を受けるようになった.そして化学療法と病気への気持ちがより積極的になっていった.数量的データには変化がみられなかった.そして,参加者が化学療法を納得して受けていること,参加者と研究者の関係が開かれたものであること,参加者の苦痛を伴う体験が長引かないうちにリラクセーションプログラムを開始することが重要であるように思われた.

    患者・看護職者関係を軸としたリラクセーションプログラムは化学療法による嘔気・嘔吐のある患者の体験が望ましい方向に向かうのに役立つ看護独自の介入であるということを示唆した.本研究の限界は参加者の人数が4名と少なかったことであり,継続して研究する必要がある.

  • ─老いた母との関係性に新たな意味を見出し変容する過程─
    熱方 智和子, 今泉 郷子
    日本慢性看護学会誌
    2020年 14 巻 2 号 2_37-2_43
    発行日: 2020/12/25
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー
    目的:進行がんと共に生きることに苦悩する成人後期の患者と看護師とが,ケアリングパートナーシップの体験を通して,患者のがん体験とそこに寄り添う看護師のケアに関する認識に生まれる変化とその過程を明らかにする.
    方法:研究デザインは,ニューマン理論に基づく実践的看護研究であり,解釈学的,弁証法的方法を用いた質的事例研究.参加者は,50歳代女性の進行がん患者であり,データは,対話の逐語録や看護師の自己内省ジャーナルを用いた.分析は,データから参加者にとって意味深い文脈を抽出して,理論に基づきその意味を解釈し,参加者や看護師のありようの変化を捉え,全体の変化の過程としてまとめた.
    結果:ニューマンが提唱するケアリングパートナーシップを通して参加者は,自己の生き方を意味づけ直し,この生き方で良いとがんと共にある自己の人生の意味を新たに見出し歩み始めた.看護師も,自己のケアのあり方への内省を深めた.
    考察:本理論に基づくケアは,進行がんと共に生きることに苦悩する成人後期の患者と看護師の内在する力を発揮し,進化と成長を促す支援となることが示唆された.
  • ―マーガレット・ニューマン理論に導かれた気持ちの変容―
    濵口 瀬奈, 中島 愛, 安田 裕子
    Kokusai-joho
    2019年 4 巻 1 号 56-61
    発行日: 2019/07/07
    公開日: 2022/10/03
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 宮原 知子
    日本がん看護学会誌
    2018年 32 巻 論文ID: 31_miyahara_20180117
    発行日: 2018/01/01
    公開日: 2018/05/17
    ジャーナル フリー

    要 旨

    研究目的は,がん終末期にある患者の最期が,“患者とその家族にとって意味深い体験”となることを目指して,研究者と緩和ケア病棟に所属する看護師の協働のもとで,看護師が“患者・家族にとっての意味深いケア環境”として自らを創出していく過程を探求し,その過程を可視化することと,その過程に潜む推進力を明らかにすることであった.

    方法は,全体論の見方に立つM. Newman の健康の理論に準拠したミューチュアル・アクションリサーチ(MAR)の手法を用い,実践事例をもとに参加者の内省と自己のケアパターン認識を奨励する「対話の会」を繰り返した.データは,会の逐語録,研究者と参加者のジャーナル,研究者のフィールドノートであった.分析方法は,Newman の健康の理論を踏まえ,研究目的に即して関連する部分の意味を抽出し,過程として眺め,意味づけた.当該大学と医療施設で倫理的側面の審査・承認を受けた.

    参加者は,緩和ケア病棟における看護師17 名であった.会は20 回開催され,参加者の延べ数は126 名,取り上げられた事例は18 事例であった.

    本MAR を通して,参加者らの集合的な変化は6 局面を経ながら,らせん状に進化する過程として可視化され,そこに潜む推進力として7 つの要素が明らかとなった.

    本研究結果から,看護師らが全体性のパラダイムに準拠したNewman 理論と看護実践のつながりに関心を持ち,ケアの事例について対話を重ね,そこでの学びを実践につなげていくならばMAR は可能であり,類似したらせん状の過程をたどりながら,変化・成長を遂げていくであろうことが示唆された.

  • 野口 迪子
    医学図書館
    1978年 25 巻 1-2 号 67-74
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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