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クエリ検索: 森田療法
1,237件中 1-20の結果を表示しています
  • 石山 一舟, 堀毛 一也
    日本心理学会大会発表論文集
    2020年 84 巻 SL-005
    発行日: 2020/09/08
    公開日: 2021/12/08
    会議録・要旨集 フリー

    精神科医である森田正馬(1938-1874)が神経質治療のための特殊療法として入院及び外来

    森田療法
    を開発し治療理論を確立し多くの臨床実践例の報告を始めたのは100年も前のことである。以来,同療法は森田正馬の直弟子や孫弟子にあたる多くの精神医学者を中心にメンタルヘルスや心理の専門家および教育関係者によって脈々と受け継がれて今に至っている。また,戦後徐々に海外に紹介されることが多くなり,近年では海外でも
    森田療法
    の治療理念やその根底にある東洋的な人間観に基づく心理療法,カウンセリング,社会復帰のための援助法など多岐にわたり
    森田療法
    の応用が実践されてきている。また,海外の治療的アプローチや技法や治療概念の中には
    森田療法
    との接点や共通点が見られものがあり,認知療法を基本とした治療法のいくつかは
    森田療法
    に近づいてきていると思われるものもある。このような日本内外における
    森田療法
    の適用法や応用法の拡大について述べ,西洋で開発された治療法との相違点をいくつか指摘したい。

    博士号Ph.D. (ビクトリア大学 カウンセリング心理学)

    ブリティッシュコロンビア大学教育学部准教授。同大学医学部精神医学科参与兼任。研究分野は,多文化間カウンセリングの指導法,対人不安の治療,異文化適応,マイノリティ差別への対応訓練法の開発。日本

    森田療法
    学会より森田正馬賞を受賞(2007年)。国際
    森田療法
    学会のプログラム委員,日本
    森田療法
    学会常任理事,同学会国際委員会事務局長。

  • 渡邉 直樹, 渡邊 克雄, 豊永 市子, 他
    内観研究
    2022年 28 巻 1 号 81-90
    発行日: 2022/09/01
    公開日: 2022/09/30
    ジャーナル 認証あり

     

    森田療法
    の第1期に行われる「臥褥」に代えて内観を行いその適否を検討した。精神科の患者を対象として、わたしたちは「メンタルホスピタルかまくら山」において令和元年4月から精神科病院という環境で十数名の患者に内観および
    森田療法
    を行ってきた。その結果
    森田療法
    の第1期に臥褥の代わりに内観を行うことで同じような効果が得られることが分かり、さらに内観のもつ付随的な利点が見られることもわかった。以下に内観と
    森田療法
    の類似性と相違について検討し、
    森田療法
    の第1期として内観を用いることにどのような意義があるのかについて考察し、さらにこの内観・
    森田療法
    を行った一例を報告する。

  • 塩路 理恵子
    皮膚の科学
    2012年 11 巻 Suppl.18 号 26-30
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/11/28
    ジャーナル 認証あり
    森田療法
    の基本的な概念を紹介し,皮膚科入院治療後に入院
    森田療法
    を行った症例の検討を通して,アトピー性皮膚炎の治療における
    森田療法
    の応用について考察した。入院
    森田療法
    では,皮膚科治療を継続しながら,作業を中心とした健康的な生活を送っていく。症例の治療では,皮膚症状のつらさを充分に傾聴した上で,不安を自然なものとして扱い,不安とつきあいながら行動に踏み込むことを支えていった。生活に注目すること自体が身体状況へのとらわれから焦点を外し,自然な心身のあり方を取り戻していくことでもあり,「あるがまま」の自己と付き合うことにつながる。そうした
    森田療法
    の経験は,アトピー性皮膚炎の寛解維持につながる可能性があると考えられる。(皮膚の科学,増18: 26-30, 2012)
  • 北西 憲二
    心身医学
    2001年 41 巻 2 号 155-
    発行日: 2001/02/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 細谷 律子
    日本皮膚科学会雑誌
    2022年 132 巻 2 号 255-263
    発行日: 2022/02/20
    公開日: 2022/02/21
    ジャーナル 認証あり

    森田療法
    はあるがままの生き方をめざした,日本で生まれた心理療法である.不安を取り除くことを目的としていない.不安はそのままに,やるべきことを行うように指導する.あるがままの体得がとらわれからの解放と性格の陶冶を生じさせ,考え方や生きる姿勢に変化を生じさせる.その結果,症状(あるいは症状に対する考え)に改善がみられるようになり,あるがままの生き方が身に付けば,人生に対する受容の心もうまれてくる.

    難治となった皮膚疾患患者の中には,皮膚症状や感覚,搔破や摩擦などの行動にとらわれ,難治化している患者がいる.搔破などの行動を止めさせるためには,まずかゆみや皮膚症状に対する治療が必要であり,同時に,とらわれの背景にある心理的要因を配慮する必要がある.筆者は,リフレーミングなど様々な心理技法もとりいれながら,

    森田療法
    の理論を基軸とした心理指導を行っている.これらの心理指導が,皮膚科的治療をより効果的なものにできると考えている.

  • —その類似点を検討する—
    園田 順一, 武井 美智子, 高山 巌, 平川 忠敏, 前田 直樹, 畑田 惣一郎, 黒浜 翔太, 野添 新一
    心身医学
    2017年 57 巻 4 号 329-334
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル フリー

    ACT (Acceptance and Commitment Therapy) は, 1990年代に, 米国のヘイズら (Hayes SC, et al) によって発展され, 心理療法として, 急速に世界に広がった. わが国でも次第に知られるようになった. ACTは, その精神病理として6つの構成要素を挙げ, それに治療過程を対応させている. われわれは, これに倣って

    森田療法
    で対応した. 驚いたことに, ACTと
    森田療法
    はきわめて類似している. その共通点として, ACTと
    森田療法
    は, どちらも精神病理においては, 回避行動ととらわれがみられ, 治療過程においては, 受容と目的に沿った行動を強調している. このような中で, 1920年代に生まれたわが国の
    森田療法
    の存在は, 現在, 光り輝いている.

  • 新村 秀人
    産業精神保健
    2023年 31 巻 3 号 143-147
    発行日: 2023/09/20
    公開日: 2023/09/20
    ジャーナル フリー

    森田療法
    は,不安・心気・強迫に悩む人に広く適応できる精神療法である.「べき」思考の持ち主は,コントロールできない対象(感情,症状,人間関係,仕事)をコントロールしようとして対象にとらわれ(悪循環),生の欲求が生活に発揮されない.そこで,①対象のコントロールをあきらめ,事実を受け入れること(体験処方)と,②生活で実施可能な行動を促すこと(行動処方)を同時に行い,症状を持ちこたえながら,生活での体験をふくらませていく.すると,本来の欲求が自覚され,「べき」思考が背景に退き,仕事の進め方や人間関係が円滑になる.産業精神保健における
    森田療法
    の実践ポイントとして,(1)症状を生活の中でつかむ,(2)そのまま感じる,(3)「できないこと」と「できること」を分ける,(4)作業の進め方,(5)休養をとる,(6)働き方を見直す,を示した.また,
    森田療法
    を学ぶ方法について述べた.産業精神保健への
    森田療法
    の活用が期待される.

  • 細谷 律子
    皮膚の科学
    2009年 8 巻 Suppl.12 号 B636-B641
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/04/18
    ジャーナル 認証あり
    森田療法
    は1919年に森田正馬により創案された精神療法で,神経症の治療として知られてきた。不安緊張の結果おこった症状や行為に対するとらわれの打破と,完全欲の強い生き方の修正をめざす。不安と表裏一体に存在する自己実現の欲求に着目し,“不安を感じながらも自分を生かしていく生き方”すなわち“あるがまま”を体得させていく。これらの治療行程は当初は入院により行われたが,近年は外来で行われることが多くなった(外来
    森田療法
    )。難治になった成人のアトピー性皮膚炎患者は,しばしば,受験などの現実の課題に直面し,不安から精神交互作用(注意と感覚の悪循環)が生じかゆみに敏感になり,あるいは掻破行動に逃避し強迫的に行ううち掻破行動にとらわれていることが少なくない。外来
    森田療法
    によりかゆみや掻破行動,さらにはアトピー性皮膚炎に対するとらわれが打破され,不安をもちながらも人生の課題に取り組み自分を生かしていくことに喜びを感じられるようになると,患者の皮膚症状はしばしばめざましく改善していく。
  • 板村 論子
    日本統合医療学会誌
    2023年 16 巻 1 号 7-15
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/05/20
    ジャーナル フリー

    多種多様な心理療法のなかでも

    森田療法
    とマインドフルネスは「人」が本来もっている自然治癒力に働きかけ幸せで健康な生き方の手助けができる治療法といえる。約100年以上前、精神科医森田正馬によって始められた
    森田療法
    は神経症患者を対象とした入院治療から、近年その適応範囲が拡大し病気の人の抱く不安に対しても行われるようになった。
    森田療法
    では不安や病気の原因を探求するのではなく悪循環に陥った「とらわれ」た心から離れ、今までの不自然な生き方から、自然に従った心のありかた、「あるがまま」の生き方を見いだすことを目指している。この「あるがまま」の生き方は、気づきからはじまるマインドフルネスの生き方でもあり、統合医療の目的でもある「人」がより健康で幸せに生きることといえる。

  • 中村 敬
    心身医学
    2014年 54 巻 4 号 317-324
    発行日: 2014/04/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本稿では
    森田療法
    の概要を説明し,身体表現性障害や心身症に対する
    森田療法
    的アプローチの実際を示した.身体表現性障害の患者は身体感覚と注意とが悪循環的に作用して病感が増し,病気の可能性にとらわれていく.そこで
    森田療法
    では身体症状そのものを治療の対象にするのではなく,症状があってもできること,なすべきことを実行に移して損なわれた生活を立て直すことを奨励し,とらわれからの脱出を促すのである.心身症の場合も神経症と同様,身体症状へのとらわれを打破することに主眼が置かれる.ただし心身症は器質的障害に由来することが多いため,症状の吟味と適切な病態の説明が必要となる.さらにがん患者のメンタルヘルスに対して応用されている
    森田療法
    についても紹介した.
    森田療法
    は狭義の精神(心理)療法というだけでなく,身体活動を通して患者の健康なエネルギーを活性化するという点で身体療法の側面をも有している.この意味で
    森田療法
    は統合的心身療法と呼ぶこともできるだろう.
  • 伊藤 克人
    心身医学
    2016年 56 巻 4 号 341-346
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/01
    ジャーナル フリー
    森田療法
    は1920年代に森田正馬によって確立された精神療法である. 森田がこのような治療法を生み出した背景には, 森田自身の実体験がある. それは大学の進級試験を前にして父親からの送金が遅れたために父親に対する怒りや反感の感情が生まれたが, それを放っておいて勉強に打ち込んだ結果, 好成績をとることができた, というものである. このような体験から「感情の法則」や「精神交互作用」, 「思想の矛盾」というような,
    森田療法
    の鍵概念が生まれた. さて, 悩む人を前にして
    森田療法
    へ導入する際の「はじめの一言」は「もしも, 治したいと思っている症状がなければ, あなたはどのようなことをしたいですか?」という問いかけである. それによって「生の欲望」の存在の気づきを促す. そして現在の悩みがどのようにして形成されたかを,
    森田療法
    の鍵概念を使いながら説明して, これから始まる
    森田療法
    という治療の方向を示すのである.
  • 中村 敬
    内観研究
    1999年 5 巻 1 号 21-26
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2024/07/10
    ジャーナル フリー
  • 浅沼 奈美
    杏林医学会雑誌
    2011年 42 巻 1 号 12-27
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/31
    ジャーナル フリー
    神経症性障害の当事者活動である
    森田療法
    理論を基盤とする生活の発見会の初心者向けの学習会で日記指導を受けた12名と,日記指導を行った8名にインタヴュー調査を実施した。日記の書き手は,深く人間関係を築き,同じ仲間の共感を得て,あるがままの自分を受け入れ,自己肯定感の獲得をしていた。また日記指導者は,日記指導自体が自己治癒の過程となっていた。次に,日記指導の実際の内容を3事例で分析した結果,3事例とも「共感期」から「能動的あるがまま期」に到達していた。日記指導のコメントは,「支持」「肯定的評価」「共感」「明確化」「認知の切り替え」「森田理論」「経験からのアドバイス」「自己開示」「仲間意識」の9機能であった。日記指導のコメントの特徴は,「肯定的評価」が,3事例とも同じ割合で,自己フォーカスのプロセスを促進し,森田理論を生活の中に浸透させていく過程で偏った認知を修正し具体的な生活方法を,当事者の立場から示し,初心者向けの学習会の期間を支援する伴走者の役割が存在した。
  • 塩路 理恵子
    心身医学
    2014年 54 巻 4 号 326-331
    発行日: 2014/04/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    本稿では身体表現性障害のうち,普通神経質にかなりの部分が含まれる身体表現性自律神経機能不全,心気障害について入院・外来の症例を提示し,身体表現性障害の
    森田療法
    の実際について紹介した.森田はその成り立ちを「とらわれ」から理解し,注意と感覚の悪循環が働くことを指摘した。特に神経質性格を基盤とした身体表現性障害は
    森田療法
    のよい適応となってきた.身体の不調に対する不安,疾病に対する恐怖の裏に「仕事をやり遂げるために体調を万全にしておきたい」「健康でありたい」という「生の欲望」をみることも
    森田療法
    の重要な視点である.
    森田療法
    では身体的な不調や心気的な不安にとらわれ,悪循環によって増悪していくあり方を扱い,とらわれを離れ本来の望みである生活を豊かにしていくことを目指す.生活に注目すること自体が身体状況へのとらわれから焦点を外し,自然な心身のあり方を取り戻していくことでもある.
  • 伊藤 克人
    女性心身医学
    2003年 8 巻 3 号 317-321
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2017/01/26
    ジャーナル フリー
  • アレルギー
    1995年 44 巻 9 号 1186-
    発行日: 1995/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 芦沢 健
    内観研究
    2022年 28 巻 1 号 21-24
    発行日: 2022/09/01
    公開日: 2022/09/30
    ジャーナル フリー
  • 黒木 俊秀
    内観研究
    1999年 5 巻 1 号 27-32
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2024/07/10
    ジャーナル フリー
  • 太田 大介
    心身医学
    2015年 55 巻 4 号 346-351
    発行日: 2015/04/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
    森田が分類した普通神経質は身体へのとらわれを中心とした患者群であり,以前より心療内科の治療の柱の一つに
    森田療法
    は位置づけられてきた.総合病院心療内科では,狭義の心身症だけでなく,内科領域を中心に不定愁訴,身体症状症を紹介されることも多い.本稿では,不定愁訴事例を挙げながら,総合病院内科の日常臨床において
    森田療法
    の果たす役割について考察した.不定愁訴患者のとらわれを森田のいう思想の矛盾に照らして理解すれば,かくありたいという自分像と現状のかくある自分像との間を埋めているのが各種身体症状といえる.患者の身体症状そのものではなく,症状の背後にあるとらわれの病理を治療対象とする
    森田療法
    の視点は心身症一般,特に多彩な症状を示す不定愁訴患者の治療において有効である.導入に際して心理学的説明を急がないなどの若干の工夫を加えながら,
    森田療法
    的アプローチを心身症,不定愁訴に応用していくことは可能である.
  • 中村 敬
    内観研究
    2023年 29 巻 1 号 39-41
    発行日: 2023/09/01
    公開日: 2024/01/30
    ジャーナル フリー
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