2016 年 16 巻 2 号 p. 57-63
分子構造や分子量の異なる界面活性剤やシランカップリング剤などを用いた,水中や有機溶媒中のナノ粒子の表面修飾や構造設計法は,ナノ粒子間相互作用と凝集・分散挙動の制御に応用されている。 表面修飾状態が適切であれば,表面修飾後に乾燥したナノ粒子は,様々な溶媒に分散することが可能になる。 非凝集の均一分散したナノ粒子分散液からは,ナノ粒子分散高分子複合体など様々な機能性素材の製造が可能となる。表面構造設計によるナノ粒子間相互作用の変化は,コロイドプローブAFM法により評価が可能である。この方法で得られた相互作用を示すForce curveから,表面修飾した界面活性剤や分子のナノ粒子分散機構を考察する。