バイオフィリア リハビリテーション研究
Online ISSN : 1882-5559
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7 巻, 1 号
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原著論文
  • 山科 吉弘, 田平 一行, 増田 崇, 井出 宏, 長瀬 有希, 玉村 悠介
    原稿種別: 原著
    2011 年 7 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 2012/03/31
    公開日: 2012/04/02
    ジャーナル フリー
    目的: 姿勢が咳の最大流量(Cough Peak Flow:CPF)やCPFに影響を及ぼすとされている呼吸筋力および肺活量にどのような影響を与えるのかを調査することを目的とした.方法: 健常成人男性17名を対象に背臥位,ベッドアップ45度,端座位の3姿勢でCPF,呼吸筋力,肺活量を計測した.結果: CPF,呼吸筋力,肺活量は端座位が最も高く,次いで45度座位,背臥位の順であり,端座位と他の姿勢との間には全て有意差を認めた(P<0.05). 考察: CPFを始め,ほとんどの項目で端座位が最も高く,背臥位で最低値となり,姿勢の影響を受けることが明らかになった.効果的な咳嗽を行なうには背臥位よりも,できるかぎり端座位に近い姿勢で行なうことが望ましいと考えられた.
  • 蒔田 寛子, 川村 佐和子
    原稿種別: 原著
    2011 年 7 巻 1 号 p. 6-16
    発行日: 2012/03/31
    公開日: 2012/04/02
    ジャーナル フリー
    訪問看護を利用している高齢独居療養者の療養生活と支援から, 療養生活に必要な機能を分析し, 支援を一般化するとともに訪問看護師の果たすべき役割を明らかにすることを研究目的とした. 研究目的にそって分析した結果, 9の独居療養生活機能のカテゴリーと, 9の独居療養生活支援機能のカテゴリーが抽出された. これらは, 高齢独居療養者の生活にそって段階的に分類する軸と, 誰がその機能を担うのかという2つの軸で示すことができた. そして, 今後を予測し支援, 他の支援者への指導, という訪問看護が果たす役割が確認できた. 今後の課題は, 支援のコーディネートを誰がするのか考慮した, 職業としてではない支援者の支援を含めた支援の組織化である.
報告
  • 野本 洋平, 澤井 圭, 大矢 哲也, 山下 和彦, 小山 裕徳, 川澄 正史
    原稿種別: 報告
    2011 年 7 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 2012/03/31
    公開日: 2012/04/02
    ジャーナル フリー
    足爪の異常は転倒リスクと関係のある下肢筋力,姿勢制御能を低下させる.足爪の評価は,皮膚科等の医師やメディカルフットケアワーカが実施している.これらの人材は,専門的技術を有する技術者であり,利用者が積極的に行動し,その場所まで足を運ばなければ足爪の状態について知ることができない.そこで本研究では足爪の状態をHSV表色系から評価するためのアプリケーションを開発した.その結果,看護師の資格を持つメディカルフットケアワーカが分類した正常群と黄乾の異常群におけるHSV表色系の値の変化を確認した.これらの結果は,足爪の健康状態や日常的に変化する身体の健康状態を推定する指標として用いることが可能であると考える.
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