日本鳥類標識協会誌
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26 巻 , 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
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一般論文
  • 齋藤 武馬, 茂田 良光, 上田 恵介
    26 巻 (2014) 2 号 p. 45-61
    公開日: 2015/12/18
    ジャーナル オープンアクセス
     メボソムシクイPhylloscopus borealis (Blasius 1858) は,これまで多くの研究者によって複数の亜種を含む多形種とされてきたが,近年分類が見直され,3つの独立種に分割された.すなわち,コムシクイPhylloscoups borealis,オオムシクイ P. examinandus,メボソムシクイ P. xanthodryasである.この3種は,DNAの配列と音声形質には明瞭な違いがあるが,形態形質についてはその差異が僅かなため,野外においてはしばしば種の識別が困難な場合が多い.これまで,繁殖雄については著者らによって開発された判別分析を用いた判別法があったが,雌を含めた種の判別方法は確立されていなかった.本論文では計測値を用いて,メボソムシクイ上種3種を雌雄にかかわらず識別する方法を解説する.この識別方法が,野外,特に標識調査においてメボソムシクイ上種の識別マニュアルとして役に立つことを願う.
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  • 上沖 正欣, 川路 則友, 河原 孝行
    26 巻 (2014) 2 号 p. 62-68
    公開日: 2015/12/18
    ジャーナル フリー
     鳥類標識調査の主要目的の一つとして繁殖個体群のモニタリングが挙げられるが,国内ではそのようなデータは不足しているのが現状である.筆者らは,1990~2013年までの24年間,北海道札幌市(約 27 ha)においてヤブサメUrosphena squameicepsの捕獲調査を行い,成鳥の繁殖地への帰還率および幼鳥の出生地への帰還率をまとめた.ヤブサメは計2,233羽捕獲され,成鳥の繁殖地への帰還率は7.7%,幼鳥の出生地への帰還率は0.5%で,成鳥の帰還率の方が有意に高かった.成鳥の帰還率を雌雄で比較すると,雄17.0%,雌8.4%で,雄の方が有意に高かった.最も長く記録されたのは雄1羽で,5年間連続で繁殖地に帰還していた.ヤブサメの成鳥の帰還率は他のスズメ目の渡り鳥と比較して低く,その要因として,ヤブサメが全国の森林で広く繁殖しており,広範囲に分散できることが一因と考えられた.
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観察報告
  • 西 教生
    26 巻 (2014) 2 号 p. 69-74
    公開日: 2015/12/18
    ジャーナル フリー
     2013年11月11日および同年12月28日,三重県南牟婁郡御浜町でオオセッカLocustella pryeriが3羽標識放鳥された.3羽はいずれも上面が茶褐色で,頭頂から腰にかけてと上尾筒の一部,肩羽に黒色の太い縦斑があった.尾羽は12枚あり,くさび尾で尾羽に斑はみられなかった.風切羽および雨覆,小翼羽も茶褐色で,三列風切の外弁,雨覆および小翼羽に黒褐色の縦斑がみられた.眉斑および眼先は白で,眉斑は眼より後ろで不明瞭になり,焦げ茶色の細い過眼線があった.腮および喉,腹は白色で,胸および脇,下尾筒は茶褐色であった.嘴は細く,上嘴および下嘴先端は黒炭色で,下嘴基部および会合線は淡い肉色を帯びていた.最外初列風切(P10)は初列雨覆よりも長く,初列風切第9羽(P9)の約半分の長さであり,これらはオオセッカの特徴と一致した.過去に三重県内でオオセッカが標識放鳥されていないことから,今回の記録が初標識放鳥記録である.同年11月11日に標識放鳥した個体が47日後に再捕獲されたこと,その個体以外に12月下旬に2個体が捕獲されたことから,越冬していることが示唆された.
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