日本鳥類標識協会誌
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4 巻, 2 号
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報告・資料
論文
  • 桑原 和之, 竹田 伸一, 渡辺 正
    1989 年 4 巻 2 号 p. 42-47
    発行日: 1989年
    公開日: 2015/02/27
    ジャーナル フリー
     ミツユビカモメRissa tridactylaは,日本には冬鳥として渡来する(日本鳥学会1974)。海岸性というより沿岸性の海鳥で,外海の海上に多い。北日本では普通に見られるが,南日本から南の海上では少なく,大分県,鹿児島県,西表島などで記録があるだけである(大分県1982,川路他1987,Brazil 1988)。ハワイやオアフ島でも迷行の記録があるが,その多くがすぐ死亡した個体か落鳥であり,そのほとんどの鳥が幼鳥であるという(Pratt 1987)。日本でのミツユビカモメのバンディングや保護の記録は少なく,山階鳥類研究所(1985, 1988)によれば,28年間の総放鳥数は,わずか6羽である。著者らは,ミツユビカモメの成鳥と幼鳥を保護して観察する機会があり,またミツユビカモメの亜種について知見を得たので,その報告をしたい。本報告をまとめるにあたり,山階鳥類研究所・茂田良光氏には原稿の校閲を,百瀬邦和氏には写真をお借りした。これらの方々に深く感謝の意を表したい。
  • 内田 博
    1989 年 4 巻 2 号 p. 48-52
    発行日: 1989年
    公開日: 2015/02/27
    ジャーナル フリー
     1988年10月から1989年1月にかけて埼玉県嵐山町から東松山にかけての都幾川で,セグロセキレイ83羽を捕獲し,測定を行った。その結果から風切羽,最外側小翼羽,初列雨覆など(Fig 1. Table.2参照)に性・齢によって違いが認められ,成鳥の性別,幼鳥との判定に有効であることがわかった。また,身体の各測定値(Table.1参照)では,オーバーラップがあるものの性による差が認められた。
     本報告をまとめるにあたり,原稿を校閲していただいた山階鳥類研究所の茂田良光氏や貴重な御助言をいただいた大阪市立大学の大迫義人氏に深く感謝いたします。
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