日本食物繊維研究会誌
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ISSN-L : 1343-1994
3 巻, 2 号
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  • Starch Intake and Health-physiological effects of resistant starch-
    早川 享志, 柘植 治人
    1999 年 3 巻 2 号 p. 55-64
    発行日: 1999/12/28
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    There has been increasing reports concerning relationship between starch intake and bowel health. According to recent evidences, resistant starch(RS), a fraction of starch that survive digestion in the small intestine and reach large bowel, plays major roles in the health-promoting action of starch. In this review, we will describe some important physiological effects of RS including its historical background, formation and existence in food and functions in the large intestine. RS increased fecal mass, fecal water-holding capacity and cecal fermentation but decreased gastrointestinal transit time. Involvement of RS in lipid metabolism was also discussed. RS reduces glycemic index and improves glucose tolerance in rats. RS improves mineral availability through increased absorption in the large intestine. Some effects of RS on large intestinal defects were ascribed to fermentation products, short-chain fatty acids.
  • 吉岡 美子, 劉 強, 山田 睦雄, 小渡 健司, 工藤 悟, 梅田 孝, 菅原 和夫
    1999 年 3 巻 2 号 p. 65-72
    発行日: 1999/12/28
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     青森県民栄養調査から食物繊維摂取量とそのパターンにつき分析し以下の結果を得た。1.男女とも年代が上がるにしたがい食物繊維摂取量が増加し,男性では50歳代,女性では60歳代でピークであった。最も摂取量が少なかったのは男性で20歳代,女性は15~19歳であった。また男女の食物繊維摂取量はほぼ近似していた。一方,総食物摂取重量当たりの食物繊維摂取量は,ほとんどの年代で女性が男性より有意に多く,女性が男性より食物繊維を多く含有する食品,すなわち植物性食品を摂取する傾向にあることが示唆された。2.男女とも各年代とも野菜類からの摂取割合が最も多かった。また,穀類,いも類,海草類からの摂取量は各年代で差はみられなかったが豆類,果実類,野菜類からの摂取量は加齢と共に増加する傾向にあった。3.家族数が多いほど食物繊維摂取量が少なくなり,40歳未満の若年層でその傾向が顕著であった。また,家族構成別では,単独世帯の食物繊維摂取量が最も多く,「片親と未婚の子のみ」の世帯が最も少なかった。4.食品数が多いほど食物繊維摂取量が多くなる傾向にあった。
  • 原 博, 小西 あやこ, 葛西 隆則
    1999 年 3 巻 2 号 p. 73-78
    発行日: 1999/12/28
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     5種類の粘度,発酵性,カチオン交換能の異なる水溶性食物繊維を摂取したときの亜鉛吸収に対する影響を明らかにすることを目的とした。Sprague-Dawley系雄ラット,初体重50g前後のものを1週間予備飼育後,基本飼料を対照群にし,それに繊維含量が50g/kg test dietとなるように各種水溶性食物繊維源を添加した試験食を3週間摂取させた。添加した水溶性食物繊維は,アラビノガラクタン,グアガム部分分解物,カルボキシメチルセルロース(CMC),サイリュームおよびグアガムである。体重増加,摂食量群間において差はなかった。試験食摂取後期(18-21日)におけるの亜鉛の見かけの吸収率と吸収量は,CMCを摂取した群で基本試料群に対して,またサイリューム群は低粘度のアラビノガラクタン群およびグアガム部分分解物群に比べて有意に低い値を取った。大腿骨中亜鉛濃度の各水溶性食物繊維摂取による変化は,試験飼料摂取後期の亜鉛吸収の変化とほぼ一致していた。以上,食物繊維摂取による亜鉛吸収の阻害は,CMC以外の食物繊維については認められなかった。
  • 小木 曽仁, 伊藤 ユキ, 林 勝彦
    1999 年 3 巻 2 号 p. 79-83
    発行日: 1999/12/28
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     水溶性食物繊維である難消化性デキストリンを3枚中に5g含有するクッキーを作製し,健常成人を対象に経口摂取試験を実施し,便通に及ぼす影響を検討した。その結果,非摂取期間の排便回数が10日間の間に8回以下の状態にあった被験者において排便回数および排便量が有意に増加し,便通改善効果が認められた。また,被験者全体の便の性状は健康な便と考えられるバナナ状の出現頻度が増大し,排便後の感覚は「スッキリ感」の頻度が増加した。また,においについては軽減される傾向がみられた。色については,大差はみられなかった。
  • 1999 年 3 巻 2 号 p. 89-119
    発行日: 1999/12/28
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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