本研究の目的は,ピア・サポートトレーニングが中学生における友人への援助要請および,利益・コストの予期に与える影響を検討することである。中学生25名に対してピア・サポートトレーニングを行った。その結果,援助要請実行の利益である「ポジティブな結果」の得点が有意に上昇し,得点は,12週間後のフォローアップ時も維持されていた。また,「学習・進路的問題の相談行動」においても得点の上昇が見られた。この「学習・進路的問題の相談行動」の得点の上昇は,「ポジティブな結果」の上昇によるものである可能性が示唆された。
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