ノミアレルギー性皮膚炎を除くアレルギー性皮膚疾患の犬35頭に, 療法食としてナマズをベースにしたドライフードと鹿肉をベースにした缶フードを用いた除去食試験を1カ月間施行した。その後元の食餌を用いた負荷試験を2週間行い, その効果を判定した。ドライフード試験群は21頭で, 著効4頭 (19.0%), 有効7頭 (33.3%), 無効10頭 (47.6%) であった。缶フード試験群は14頭で, 著効1頭 (7.1%), 有効4頭 (28.6%), 無効9頭 (64.3%) であった。両試験群を合わせるとアレルギー性皮膚疾患の45.7% (16/35) で, また最終的にアトピー性皮膚炎と診断された犬の39.3% (11/28) で療法食の効果が認められた。
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