水の噴射により空氣を吸引する場合の流量,圧力およびゼエツトポンプの形状の諸關係を実驗によりあきらかにした。この場合は,液-液系のごとき單一相の混合と異りエネルギ保存および衝撃の理論を用いて,實驗値と比較檢討するのは困難である。實驗によれば,液の驅動圧力pn,吸引室の圧力ps,排出口圧力pdとし,ξ=(pd-ps)/(pn-ps)とした時,作動條件として,ξ=0.8φ2ε(2-1.3ε)なる時に最も有効にジエツトポンプは作動する。こゝにφはノズル流出係数,εはノズル孔およびデイフユーザ咽喉部の面積比である。また吸引空氣の圧縮比α,出口における空氣と水の容量比μd,さらにβ=(pn-pd)/pdとすると,α=f(β/μd)を以て,ポンプの特性を示すことができる。ポンプとしてはε=0.4~0.5の値が最も優れ,最大効率は約16%である。〓以外に形状の上で影響のあるものは,ノズルの形状および孔数であり,孔数を増すと,單一ノズルより,かなりよい特性を示す。
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