化学機械

ヱタノール-水系の氣液平衡に及ぼす第三成分の影響

山本寛, 丸山隆, 掘潔

1952 年 16 巻 6 号 p. 166-171
発行日: 1952/06/01
公開日: 2009/07/09

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.166

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罐液中に10, 20, 30モル%のグリセリンまたはヱチレングリコールを含有せしめた場合,および罐液が硝酸ナトリウム,鹽化カルシウム,鹽化アンモニウム,鹽化カリで飽和されている場合にヱタノール-水系の氣液平衡がいかなる影響をうけるかをしらべてみた。有機溶媒についてはグリセリンはヱタノール濃度が比較的高いところでは有効であつて抽出蒸溜の溶劑として使用しうることを認めたが,ヱチレングリコールは効果が小さいことがわかつた。この場合氣液平衡に及ぼす溶劑の影響は著者らの研究範画内では罐液中の溶劑濃度に比例して増大した。無機鹽についてはヱタノールの濃度が比較的低い所では効果があるがヱタノール濃度が高くなると影響は減少し,共沸混合物の組成にも目立つた變化は與えない。氣液平衡に及ぼす影響は大体鹽の水に對する溶解度がますに從つて大きくなるが鹽化カルシウムだけは例外的に大きな影響を示した。

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多成分系の精溜の解析的計算法

平山省

1952 年 16 巻 6 号 p. 172-177
発行日: 1952/06/01
公開日: 2009/07/09

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.172

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多成分系の計算に行列論を應用して,濃度を1次変換して,任意還流比の場合を全還流の場合の計算と同一に直し,Fenskeの公式が適用できるようにして,計算を簡單化し,かつ理論段数,最適供給段,最小還流比の決定を容易ならしめた。この方法は,HarbertゃUnderwood, Murdochの從來の方法と結果に於て非常によく似ており,別段目新しい方法とはいえないが,特に3成分系の場合には図解法が可能になる。本文では,理論的な證明は一切省略し,本法の簡單な説明後,3成分系の例題によつて,實際の計算のやり方についてのべてある。

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多孔板精溜塔の研究

第3報段効率の理論的考察

亀井三郎, 高松武一郎

1952 年 16 巻 6 号 p. 178-185
発行日: 1952/06/01
公開日: 2009/07/09

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.178

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棚段塔,ことに多孔板塔では,段上の液体と氣体は完全に混合するものでなく,泡沫層形成域ではむしろ完全な十字流である。そのため段上の液体と氣体は水平方向,垂直方向に濃度勾配が存在する筈である。筆者はこの点に着目して,いわゆるMurphree効率を解析し,これを塔徑,泡沫層の高さ,平衡曲線の傾き,塔内上昇蒸氣量,溢流液量および液氣間の物質移動抵抗を表わす係数の凾数として計算できる理論式を誘導した。なおこの式により,段上の液濃度の相異によつて段効率が異なる原因をあきらかにした。

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泡鐘式2成分系精溜塔の段効率

近藤慎三郎, 藤田重文

1952 年 16 巻 6 号 p. 186-188
発行日: 1952/06/01
公開日: 2009/07/09

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.186

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2成分系の精溜を行う泡鐘式段塔の段効率を平均点効率に基いた移動單位数として算出し,これとmV/Lとの関係を既往の実測値を用いてしらべた。その結果,近似的にN_0G=0.7(mV/L)-0.5であらわされた。本式を用いた計算例を示した。

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空氣分離用複精溜筒の解析

門奈五兵, 桜井弘, 安藤道弘

1952 年 16 巻 6 号 p. 189-195
発行日: 1952/06/01
公開日: 2010/01/15

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.189

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分子蒸溜

若林良一

1952 年 16 巻 6 号 p. 196-201
発行日: 1952/06/01
公開日: 2009/07/09

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.196

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蒸溜計算の基礎

平田光穂

1952 年 16 巻 6 号 p. 202-206
発行日: 1952/06/01
公開日: 2010/01/18

DOIhttps://doi.org/10.1252/kakoronbunshu1937.16.202

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