1. ペトリ皿内の試験でPCNB・TCNB・TCDNBそれぞれの純結晶・粗結晶, いずれからも揮発するガスは
Rhizoctonia菌の菌糸伸長を抑制する。
2. 3薬剤中TCNBのガス作用が最も強く, 続いてTCNB・PCNBの順に低下した。
3. TCNBの純結晶より粗結晶の方が同じ薬量より発生するガス作用は強力であり, かつ殺菌作用も認められた。
4. 3薬剤を土壤に混入した場合, TCDNBは他の2薬剤にくらべ菌糸抑制作用が強く, また, 各薬剤の純結晶より粗結晶の方がある程度強いように思われた。しかし日数経過により薬剤間の差は判然としなくなつた。
5. TCNBは低濃度になると菌糸抑制作用は他の薬剤に比較して劣るようである。
6. 3薬剤の土壤中におけるガス作用はほとんど認められなかつた。
抄録全体を表示