視覚刺激が1文字の場合、表語文字として処理してもN170が左側頭葉に現れにくいという可能性を検証すべく、仮名1文字(無意味)、仮名2文字(有意味)、漢字1文字(有意味)、漢字2文字(有意味)を黙読した際の脳波を測定し、170ms近傍に出現する陰性波の波形、潜時、電圧を比較した。その結果、表語性の有無は側頭葉の電圧差に影響を与えないが、マクロ処理の有無は電圧差に影響を与えることが示唆された。これは上記の可能性を支持するものだと言える。
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