日本冷凍空調学会論文集
Online ISSN : 2185-789X
Print ISSN : 1344-4905
早期公開論文
早期公開論文の18件中1~18を表示しています
  • 金 まどか, 河野 晋治
    論文ID: 18-17FB_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/08/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    凍結および解凍工程は,キンメダイをはじめとする赤色魚類の体表色の色彩変化を引き起こすことが知られているが,この色彩変化は,これらの魚の商業的価値を低下させる.本研究では,凍結解凍工程における体表色変化の原因を調べるために,キンメダイ鱗内のアスタキサンチン含量と赤色素胞の分散を測定した.凍結解凍前後の体表色をComputer Vision System を用いて数値化することにより,体表色変化は,–30 °C 下では凍結保管期間の影響を受けないことが明らかとなった.また,アスタキサンチン量は凍結解凍前後でほとんど変化しなかった.鱗内の赤色素胞の凝集と虹色素胞の損傷が,顕微鏡での観察により認められた.これらの結果より,凍結保管工程における色彩変化は,アスタキサンチンの酸化・分解だけではなく,鱗内の色素胞構造の変化にも原因があることが明らかとなった.

  • Tomohiro UEDA, Yukiko SAITOH, Kazufumi OSAKO, Emiko OKAZAKI
    論文ID: 18-14FB_EM_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/07/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    “Ikura,” a seasoned salmon roe product in Japan, is produced mainly from eggs of the chum salmon caught during spawning migration. Owing to the high volumes of salmon caught during peak season, appropriate storage and processing methods are essential to maintaining egg quality. We investigated the processing properties of fresh or frozen-thawed salmon eggs at different maturity levels, focusing on hardening during storage. Our results confirmed that little hardening during storage occurred in eggs in the skein state in the abdominal cavity with a low maturity level, whereas substantial hardening occurred in the individual egg grains in the peritoneal cavity. Similar results were obtained using fresh and frozen salmon eggs, and the hardening of matured salmon eggs depended on the storage time and temperature. Based on SDS-solubility and SDS-PAGE analyses, the macromolecularization of egg membrane proteins occurred during egg hardening. The frozen eggs tended to harden faster than fresh eggs, and the hardening pattern was slightly different between these eggs; these differences may be explained by various factors, such as protein polymerization and degradation. The hardening of the egg membrane progressed after salting, and this phenomenon is likely to occur during salting and aging in industrial manufacturing.

  • Ru JIA, Mami EGUCHI, Wei DING, Naho NAKAZAWA, Kazufumi OSAKO, Emiko O ...
    論文ID: 18-15FB_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/07/15
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    In a preliminary study to clarify the factors affecting the quality deterioration of surimi-based products, the physical properties and drip loss of five different types of commercial surimi-based products (Itatsuki-kamaboko, Chikuwa, Satsuma-age, Datemaki, and Hanpen) at different freezing conditions were evaluated. After frozen storage, the breaking strength and breaking strain of Itatsuki-kamaboko, which is a two-step-heated surimi gel without starch, decreased with frozen storage, while for the other products, which are direct-heated gels containing starch, the breaking strength and breaking strain increased. Drip loss increased after frozen storage, and the thawing drip was higher with Itatsuki-kamaboko than with other products. These changes were notable in samples subjected to slow freezing than subjected to quick freezing. Moreover, the results of physical properties and drip loss corresponded to the change in sensory characteristics. Thus, the quality change in frozen surimi-based products might be correlated to not only the freezing conditions but also the heating methods and ingredients used.

  • 上野 茂昭, 髙橋 玲, 劉 修銘, 島田 玲子, 都 甲洙
    論文ID: 18-18FB_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/07/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    サバ類は冷凍によって肉質が著しく劣化することから,貯蔵中の肉質劣化を防止する高品質な冷解凍技術を開発する必要がある.本研究では脂質含量の異なるサバを-20℃,-40℃および-80℃の冷凍庫または-196℃の液体窒素で凍結し,K 値,pH,氷結晶サイズ等の品質項目について分析した.サバの品質を決定する重要な評価指標の一つである脂質含量は,魚肉のK 値,ドリップ率および氷結晶サイズに影響を及ぼすことが示唆された.脂質含量の異なる魚介類に対して適した凍結条件を選択することで, 鮮度低下抑制やドリップ抑制,氷結晶サイズの制御が可能となることが期待される

  • 上野 茂昭, 大川 博美, 市原 史基, 山田 哲也, 島田 玲子
    論文ID: 18-11FB_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/30
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    本研究では鶏唐揚げの保存性を向上するために,種々の条件で保存した鶏唐揚げの衣の食感,肉のやわらかさ,ジューシーさ等を測定し,揚げたての品質を保つための保存条件の検討を行った.破断圧縮試験では2540RH 条件が揚げたてに近い結果となった一方,高温度または高湿度条件では試料の脱液の進行に伴い硬化が認められた.40℃や40%RH 程度で保存することにより,他の条件に比べて鶏唐揚げは歩留まりよく,サクサクでジューシーな状態を保持可能であることが分かった

  • 岩田 育弘, 熊倉 英二, 古庄 和宏
    論文ID: 18-08_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/06/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    近年,地球温暖化防止のため,温室効果ガス抑制や省エネ化が求められている.家庭用ルームエアコンではGWP R 410A 1/3 と低く,安全性,経済性で優位なR 32 への転換が進められている.一方で,HFO 系混合冷媒においてGWP の低さや省エネ性で優れたものも提案されている.そこで,我々は今後,低GWP 化への転換が必要となる業務用エアコン(ビル用マルチエアコン)を対象にR 32 と新たに提案されているHFO 系混合冷媒について,ドロップイン試験およびシステムシミュレーションにより性能比較評価を実施した.

  • 黒瀬 築, 宮田 一司, 濱本 芳徳, 森 英夫
    論文ID: 18-05_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/05/31
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    近年,空調機の分野では,冷媒流路に並列ミニチャンネルを用いて,高性能化・コンパクト化を図っている.しかしながら,並列流路内沸騰流の場合,各流路の熱負荷が異なることによって,各流路に流量が不均一に分配されやすく,熱伝達性能を正確に予測することが困難である.本研究では,並列流路の流量分配・熱伝達特性の解明の基礎として,不均一な熱負荷を与えた場合の2並列流路の平均熱伝達率を実験により検討した.不均一な熱負荷を与えた場合,熱負荷の大きい流路の比較的広い範囲でドライアウトが生じることを確認し,同じ平均熱流束の均一熱負荷時と比べて,2流路の平均熱伝達率が低下する傾向を示すことを明らかにした.

  • Hideto FUKUSHIMA, Naho NAKAZAWA, YAMADA Koki, MATSUMIYA Masahiro, WADA ...
    論文ID: 18-10_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/05/31
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    In many cases, frozen whale meat in the Japanese market is prepared before rigor mortis (pre-rigor). A serious problem for frozen whale meat is the occurrence of thaw rigor, which is the strong development of rigor mortis during thawing. To prepare frozen whale meat without thaw rigor and maintain a high meat pH, the temporal changes in adenosine triphosphate (ATP) and nicotinamide adenine dinucleotide (NAD) contents of frozen meat stored at -2.5, -5.0, -7.5, and -10°C were investigated. The rate of decrease of ATP was higher than that of NAD at all storage temperatures. ATP nearly disappeared after holding the meat at -2.5°C for a few days; however, NAD existed yet, so pH decreased thereafter. ATP levels were maintained for a long period at a temperature of -5.0 to -10°C, resulting in the occurrence of thaw rigor. Compared to the muscles of fish such as tuna, the rates of decrease of ATP and NAD were extremely slow in whale meat.

  • 牟田 明広, 森 昌司, 榊原 史起, 奥山 邦人
    論文ID: 18-03_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/03/31
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    原子炉事故時に, 原子炉容器を冠水させ容器壁外部から自然循環により緊急冷却する手法においては,高熱流束除熱技術が必須である. 一方, 飽和プール沸騰において上向き伝熱面上にハニカム多孔質体を設置することで, 限界熱流束を裸面の2 倍以上に向上させる手法が報告されているが, 実機条件, すなわち強制流動かつ下向き伝熱面においてハニカム多孔質体の効果は不明である. 特に下向き伝熱面では, 伝熱面上に大気泡が滞留しやすく限界熱流束は上向き面と比して大きく低下する. このような状況においても,限界熱流束を向上させる手法として二層構造ハニカム多孔質体による冷却手法が提案されている.以上を踏まえ本論文では, 下向き伝熱面の強制流動場において二層構造化させたハニカム多孔質体が限界熱流束に与える影響について実験的に検討を行った結果について述べる. 結果として,ハニカム多孔質体を単層構造から二層構造化させることで,下向き伝熱面の強制流動場においても限界熱流束を向上できることが明らかとなった.

  • 谷口 朋宏, 大久保 達也, 岡村 哲至, 裵 相哲
    論文ID: 17-60_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/03/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    ガドリニウム系化合物よりも大きな磁気エントロピー変化量を示すが,それを示す温度範囲が狭いという特性を持つマンガン系化合物を階層充填した際のAMR(磁気再生器,Active Magnetic Regenerator)の性能を1 次元伝熱数値解析によって調べた.階層充填では,AMR ダクト長さが同じ場合,隣り合う材料のキュリー温度間隔が広くなると,温度スパンはほとんど変わらないが,冷凍能力が低下することが示された.また,好ましいキュリー温度間隔で充填されたAMR ダクトでは,低温側に充填された磁性材料によって冷凍能力が発揮され,その他の材料はAMR ダクトの温度スパンを拡大することに寄与することが示唆された

  • 平良 繁治, 南田 知厚, 配川 知之
    論文ID: 17-58_OA
    発行日: 2018年
    [早期公開] 公開日: 2018/02/28
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    冷媒の選定においては,ODP やGWP だけでなく,地球温暖化への影響を様々な面から考慮する必要がある.従って,CO2 換算での気候への影響を最小限にするためのより良い冷媒の探索を継続することは不可欠である.最近,新しい冷媒R 452B は高効率冷媒として報告された.空調機の使用負荷によっては優れた性能を発揮する可能性がある. R 452B とR 32 で広範囲の空調温度で冷房性能の比較を行った.その結果,高外気環境および高熱負荷環境にて性能差が大きくなることがわかった.また,その原因の分析を行ったので報告する.

  • 加藤 雅士, 松下 将, 西田 耕作, 大久保 英敏
    論文ID: 17-43HE_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/11/30
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    熱交換器の着霜対策は,冷凍空調機器の効率改善のための重要な課題となっている.本研究では,主流空気温度が-45~-5 ℃の強制対流下において,平板の冷却面に着霜を生じさせた後,空気を流しながら,融点未満の温度で霜の付着面である冷却面をステップ状に昇温させると,昇華現象を利用して冷却面近傍の霜を表面に移動させることができ,付着力の低減により霜を剥離させることが可能であることを見出した.また,空気温度と湿度,着霜時間により,霜層の剥離が起こる場合と昇華だけが起こる場合があり,その境界条件を実験により明らかにした.本現象は,冷凍庫等のエアクーラーの着霜を,効率良く除去できる新たなデフロスト方式として応用が期待できる技術である.

  • 松本 崇, 尾中 洋次, 山下 浩司
    論文ID: 17-46HE_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/11/30
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    本研究では30 分岐を超える垂直ヘッダ型分配器の分配特性について,主管径と枝管径の異なる複数の流路形状にて冷媒流量と乾き度を変化させた実験により明らかにし,冷媒状態や入口径に対する分配特性を整理した.実験により特性は液冷媒が下部に偏流し上部へ不達,上部へ偏流,ほぼ均一に流動の3 つに分類できることを示した.また,分配均一化が期待される乾き度の低減は,条件によっては冷媒がヘッダ上部に到達せず,偏流を顕著にすることを確認した.新たに,ヘッダ上部への到達度を液冷媒の到達高さ比H Wallis の無次元数C との関係式を作成し,予測可能にすることで,冷媒の流量と乾き度に対応したヘッダ径を見積もることが可能になった.

  • 四宮 徳章, 中本 貴之, 木村 貴広, 三木 隆生
    論文ID: 17-50HE_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/11/30
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    金属系3D プリンティング(積層造形法)は,複雑な任意形状を造形できるため,高性能なヒートシンクの加工法として期待されている.本研究では,格子構造を有するヒートシンクの伝熱性能を,数値解析および実験により調べた.また,造形物の三次元形状と表面積をX CT により測定し,得られた形状モデルを用いて造形特有の表面の微細な凹凸を考慮した数値解析を行った.それらの結果,格子構造を有するヒートシンクは,フィン型ヒートシンクよりも有効熱伝達率が高いことがわかった.また,造形物は表面の微細な凹凸により,表面積は設計値より増加するが,伝熱性能は低下することが明らかになった.

  • 川南 剛, 大西 孝之, 副島 慧, 平野 繁樹, 和田 裕文, 岡村 哲至, 裵 相哲, 平野 直樹
    論文ID: 17-35_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/10/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    磁気ヒートポンプの冷媒となる磁気熱量効果材料には,磁気相転移時に潜熱を持たない2 次相転移材料が使われてきたが,システム特性向上の観点から磁気相転移時に潜熱を持ち,大きな吸発熱が見込める1 次相転移材料を利用することが期待されている.1 次相転移材料は単独では動作温度範囲が狭いため,複数の材料を階層構造化することにより温度差拡大をねらう方法が検討されている.本研究では,1 次相転移材料を磁気冷媒とした磁気ヒートポンプシステムの特性について,材料階層化の最適化に関し検討を行った.磁気熱量効果材料には,著者らの研究グループで新たに開発した,キュリー温度が数ケルビン刻みで制御されたマンガン系化合物を用い,それらを階層構造化した磁気再生器(Active Magnetic Regenerator; AMR)を構築した.これらのAMR 特性を評価した結果,階層化の材料の数によって冷凍特性は変化し,最大温度スパンを生成するのに最適な階層数が存在することが示唆された.

  • 関谷 禎夫, 久保田 淳, 野中 正之, 台坂 恒
    論文ID: 17-33_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/08/31
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    二段圧縮インジェクションサイクルの高効率化を目的として,インジェクション配管内の圧力脈動によるサイクル性能への影響を実験的に評価した.二段圧縮機では二つの圧縮室で吸込む冷媒量と吐出する冷媒量の差異によって圧力脈動が生じる.従来から,このような圧力脈動がインジェクション配管出入口の圧力差や流量に影響を与えると考えられてきたが,圧力脈動がサイクル性能にどのような影響を与えるのかについては明確にはわかっていなかった. 本論では,インジェクション配管の長さに応じてCOP が周期的に変化すること,COP の変動周期は圧力波の波長に依存することを明らかにした.

  • 新井 亮祐, 田村 亮, 馬場 浩司, 福田 英史, 中込 秀樹, 沼澤 健則
    論文ID: 17-05_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/08/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    室温磁気冷凍技術は高効率な次世代ノンフロン型空調冷凍技術として注目されているが,一部の用途を除き実用に耐えうる冷凍能力の実現には至っていない.本研究では磁気冷凍機の冷凍能力向上を目指し,Active Magnetic Regenerator に則った冷凍サイクルの改良に着目した.数値計算から得られる冷凍能力を目的変数とし,山登り法を用いて室温磁気冷凍機における最適な冷凍サイクルを,冷凍温度幅とAMR 寸法が異なる複数の場合について探索した.その結果,磁気冷凍機で一般的に用いられることが多いブレイトンサイクルとエリクソンサイクルを複合した冷凍サイクルを用いた場合に高い冷凍能力が得られることがわかった.

  • YounJu LEE, Toru SUZUKI, Manabu WATANABE
    論文ID: 17-19_OA
    発行日: 2017年
    [早期公開] 公開日: 2017/08/15
    ジャーナル オープンアクセス 早期公開

    The effect of pre-treatment at subzero temperature of grains on the grinding process was investigated in respect of physical properties of particle. The average particle size of ground soybean and black soybean powders decreased as pre-treatment temperature decreased. The theoretical model that described grinding characteristics revealed that the freezing as pre-treatment is effective on grinding process. In all grain samples, the Bond’s constant and work index showed lower values as the pretreatment temperature decreased. The scanning electron microscopy was used for observation of surface damages on the particles by grinding process. Some cracks were seen on the surface of particles of soybean powder ground with freezing pretreatment. On the other hand, the particles of black soybean powder showed no fractures. The freezing as pre-treatment of grains prior to grinding process is effective to controlling their grinding characteristics and microstructure damages.

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