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全文: "ハイマツ"
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  • 小泉 敬彦, 奈良 一秀
    日本菌学会大会講演要旨集
    2018年 62 巻 A-17
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/04/17
    会議録・要旨集 フリー
  • 安田 正次, 大丸 裕武
    砂防学会誌
    2012年 64 巻 6 号 01-02
    発行日: 2012/03/15
    公開日: 2015/02/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • 沖津 進
    日本林学会誌
    1987年 69 巻 5 号 195-197
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 小泉 敬彦, 奈良 一秀
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P1-142
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    氷期遺存種であるハイマツ(Pinus pumila)は、中部以北の高山帯に優占する外生菌根樹木である。これら国内の遺存集団は、山地間で長期にわたり隔離分布している。ハイマツを宿主とする共生菌であるハイマツショウロ(Rhizopogon alpinus)は、地中に子実体を形成するため胞子散布を動物に依存していると考えられ、山地間の遺伝子流動は宿主以上に制限されている可能性がある。本研究では、この仮説を検証するため、ハイマツとハイマツショウロの集団遺伝構造を比較した。国内7集団のハイマツ葉およびハイマツショウロの外生菌根をサンプリングし、核マイクロサテライトマーカー(宿主:既存8マーカー、共生菌:新規10マーカー)を用いて集団遺伝構造の解析を行った。その結果、両種とも集団間での遺伝的分化が認められたものの、ハイマツショウロの方が遥かに大きな分化を示した。このことから、ハイマツショウロの遺伝子流動は風媒花のハイマツに比べて強く制限されており、小集団の近交弱性が懸念される。両者は親密な共生関係にあることから、共生菌の近交弱性はハイマツやその生態系にも影響を与える可能性がある。

  • 小泉 敬彦, 奈良 一秀
    日本森林学会大会発表データベース
    2015年 126 巻 T28-08
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/07/23
    会議録・要旨集 フリー
    自然界での樹木の生育は多様な菌類との共生関係の上に成り立っている。特に高山の過酷な環境下ではその重要度が増すと考えられる。研究対象としたハイマツは風衡地を主な更新の場としており、実生定着には菌類との共生系の構築が不可欠である。本研究では、ハイマツの実生定着に関わる共生菌群集を明らかにすることを目的とした。乗鞍岳において、ハイマツおよび同所的に生育するツツジ類5種の菌根を含む土壌コアを採取し、DNA解析により外生菌根菌および両樹種に共通して出現するビョウタケ目菌の群集構造を調べた。ハイマツからは57種の外生菌根菌種が検出され、特に実生菌根ではRhizopogonSuillusなどの遷移初期種およびSebacinaが優占し、個体成長に伴う菌根菌群集の変化が見られた。ツツジ類からは61種のビョウタケ目菌が単離され、宿主間およびハイマツ林内・林縁・林外の間で異なる群集構造が見られた。ハイマツ菌根から選択的にビョウタケ目菌を検出し、ツツジ類での出現菌種との比較を行ったところ、ハイマツとツツジ類の間では異なるビョウタケ目菌種の選択性および共生パターンが認められ、中でも特定のビョウタケ目菌でハイマツとの強い関連が示唆された。
  • 西條 好廸, 吉井 亮一, 北原 正宣
    環境技術
    2001年 30 巻 6 号 454-459
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 沖津 進
    第四紀研究
    1991年 30 巻 4 号 281-290
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
    The presence or absence of the Pinus pumila zone during the Last Glacial Age in Japan is discussed on the basis of the present distribution and growth of Pinus pumila, on the assumption that summer temperature declined and winter precipitation decreased. At present the height, coverage, mean annual stem elongation and production rate of Pinus pumila scrub correlate with each other. Expansion and reduction of Pinus pumila scrub in the Last Glacial Age can be inferred from those relationships.
    Mean annual stem elongation and production rate decreased with the reduction of summer temperature. Scrub height decreased with the decrease of snow depth around the stands. These facts suggest that the distribution of Pinus pumila scrub will be reduced when summer temperature declines and winter precipitation decreases. From this, it can be deduced that in the Last Glacial Age the distribution of Pinus pumila scrub is supposed to have strongly shrunk in the uppermost part of the mountains where the Pinus pumila zone is located at present; the Pinus pumila zone probably disappeared there. It may be possible that a Pinus pumila zone existed in area below the present-day lower limits of the periglacial landforms during the Last Glacial Age. However, the area is thought to have enjoyed a high summer temperature, which enabled the forests to be established there, as well as no serious deforestation agent. Thus the Pinus pumila zone was never established in this area as it was in the upper part of the high mountains.
    In conclusion, the vertical zonation of the upper part of the high mountains in the Last Glacial Age was Forest zone-Timberline ecotone-Real Alpine zone, in ascending order, while the present arrangement is Forest zone-Pinus pumila zone without no intermediate ecotone. Those two arrangements are quite different. The Pinus pumila zone finally appeared in the Post Glacial Age when summer temperature rose and winter precipitation increased.
  • 妹尾 洋一, 高橋 和也, 鈴木 洋一郎
    日本緑化工学会誌
    2008年 34 巻 1 号 253-256
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    筆者らは,環境省が長野県に委託して実施した,北アルプス北部の後立山連峰爺ヶ岳および岩小屋沢岳周辺における「平成19年度自然環境保全基礎調査 生物多様性調査 種の多様性調査(長野県)」に参画した。ハイマツの枯損状況調査の結果,調査対象地では,ハイマツの枯損木が土壌,岩屑の流出によって生じた裸地部に隣接しているケースが多かった。これらの裸地部は,登山道沿いならびに崩壊地において見られた。また,裸地部およびハイマツ林内において温度を計測したところ,日中は裸地部の方がハイマツ林内に比べて温度が高かった。これらのことから,ハイマツに隣接する裸地部からの水分の蒸発促進が,ハイマツの枯損要因の一つとなっていることが推定された。
  • 小泉 敬彦, 奈良 一秀
    日本森林学会大会発表データベース
    2018年 129 巻 M5
    発行日: 2018/05/28
    公開日: 2018/05/28
    会議録・要旨集 フリー

    ハイマツは、氷期に日本へ分布を広げた外生菌根性樹木であり、現在は中部以北の高山帯に遺存集団が隔離分布している。菌根菌の遺伝子流動は胞子が担うことから、遺存集団間の遺伝的交流は胞子分散様式に影響されると考えられる。本研究では、宿主ハイマツ(風媒花)と菌根菌であるベニハナイグチ(風散布)、ハイマツショウロ(動物散布)の集団遺伝構造を比較した。国内のハイマツ分布域を包括する9ヶ所からハイマツ針葉と対象菌種の菌根を採取し、核SSRマーカー(ハイマツ:14座、ベニハナイグチ:9座、ハイマツショウロ:8座)を用いて各サンプルの遺伝子型を決定した。STRUCTURE解析の結果、風散布を行う種(ハイマツ、ベニハナイグチ)では、北海道のハイマツ集団を除いて集団間に明瞭な遺伝構造の違いは認められなかった。一方、動物散布種のハイマツショウロではその違いが明瞭であった。集団間の遺伝的分化度(G’ST)を比較した結果、動物散布種では他2種に比べて遥かに高い値を示した。このような結果から、樹木の定着に重要な働きをする菌根菌にも集団隔離の影響は及んでおり、特に動物散布種では宿主樹木以上に遺伝的交流が制限されていることが示唆される。

  • 佐々木 明彦, 鈴木 啓助
    雪氷研究大会講演要旨集
    2016年 2016 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/18
    会議録・要旨集 フリー
  • 安田 正次
    日本地理学会発表要旨集
    2012年 2012s 巻 621
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/03/08
    会議録・要旨集 フリー
    ハイマツ(Pinus  pumila)は日本列島の山岳上部に多く分布し森林限界上方の大きな部分を占めている。ハイマツは1年に一節だけ枝が慎重する単節型で、シュートの伸長は夏を中心とした単年で完結し、次年以降には伸長しない事が知られている。ハイマツはシュートが伸長する時、年枝痕が残ることから、この年枝痕間長を計測する事で毎年の伸長量を遡って知る事が出来る。 一方、スギやヒノキのような針葉樹の生長量変動については、年輪幅を調べる手法が多くとられてきたが、ハイマツに関しては、年輪の解析事例はほとんどなく、年輪成長量の変動傾向についてはほとんど明らかになっていない。 発表者は群馬県・新潟県県境で生育していたハイマツ10本を伐採し、その解析から、ハイマツの年輪生長量は夏の気温と負の相関がある事を明らかにした。年枝生長量の研究では、夏の気温と正の相関がある事が知られていることから、年枝生長量と年輪生長量は相反する性質を持っているという事になる。 そこで、本研究では年枝生長量と年輪生長量の関係性を明らかにするために、ハイマツの伐採木の両者を比較して両者の関係を検討した。その結果、年枝成長と年輪生長量同士の比較を行った結果、10個体のうち、4個体で弱い負の相関が、4個体で弱い正の相関が認められた。既存の研究によるとハイマツは夏期に生産した物質を一旦幹に蓄える性質があると報告されている。そこで、当年の年枝生長量と前年の年輪生長量を比較した。その結果、無相関だった2個体に関しては1個体が正の相関が、もう1個体が負の相関がみとめられ、その他の4個体でも相関係数が上昇した。以上から、年輪生長量と年枝生長量との間には常に正の相関が認められないことが明らかとなった。それらの関係は個体毎に異なっていることから、それぞれの個体の生育立地の環境を考慮する事が必要となるだろう。また、年枝生長量と年輪成長量の間には1年のズレがある事から、年輪の解析と気候条件の比較には生産物質の配分に関する検討を行う必要があるだろう。
  • 村田 政穂, 奈良 一秀
    日本森林学会大会発表データベース
    2019年 130 巻 P1-262
    発行日: 2019/05/27
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー

    アポイカンバ林分の外生菌根菌(以下菌根菌)の埋土胞子の種構成を明らかにするため、5×5×10cmの土壌ブロックを50個採取し、約4ヶ月常温で風乾し、バイオアッセイに供した。バイオアッセイでは、チューブに風乾土壌を入れ、アポイカンバやハイマツの種子を植えて約6ヶ月間育苗した。また、本手法で育苗したアポイカンバがすべて枯死してしまったため、滅菌した市販土壌で栽培した苗(アポイカンバとヒメコマツ)に、各風乾土壌の懸濁液を接種するバイオアッセイも行った。その結果、いずれの樹種でも菌根の形成された苗の頻度は低く(アポイカンバ:28%、ハイマツ:35%、ヒメコマツ:32%)、埋土胞子の存在量は一般的な森林よりも少ないことが示唆された。形成された菌根の菌種をrDNAのITS領域によって同定したところ、アポイカンバで優占していた菌種は、Pyronemataceae sp.1だった。一方、ハイマツやヒメコマツでは Cenococcum geophilum (ハイマツのみで検出)やRhizopogon sp.1、Rhizopogon nitidusが優占した。発表ではアポイカンバ林分の成木のデータも含めた菌根菌の群集構造を報告する。

  • 小泉 敬彦
    日本菌学会大会講演要旨集
    2015年 59 巻 P031
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/01/23
    会議録・要旨集 フリー
  • 小泉 敬彦
    日本菌学会大会講演要旨集
    2014年 58 巻 P12
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/26
    会議録・要旨集 フリー
  • 沖津 進
    地学雑誌
    1989年 98 巻 2 号 174-176
    発行日: 1989/04/25
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
  • 谷 尚樹
    森林遺伝育種
    2015年 4 巻 2 号 71-76
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2020/07/13
    ジャーナル フリー
  • 大森 博雄, 柳町 治
    地学雑誌
    1989年 98 巻 1 号 1-18
    発行日: 1989/02/25
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
    To estimate palaeotemperature from the altitude of past vegetation zone compared with the present one requires the assumption that a vegetation zone is controlled by thermal condition. Since the lower limit of Pinus pumila zone occupying the highest zone of vegetation in the Japanese mountains is a marked boundary separating vegetation types and geomorphological processes, its physical conditions such as temperature, snow, wind and landforms have been examined. Recently, some researches have pointed that the altitude of the lower limit of Pinus pumila zone in Hokkaido, Japan, is dependent not on thermal condition, but on the factors reflecting the “top phenomenon” such as the winter season's north-westerly wind increasing in velocity with altitude and the surfacial condition of landform peculiar to the around summit of mountain. This suggests that the assumption for the estimation of palaeotemperature is not valid and the method using the lower limit of Pinus pumila zone as an indicator of temperature is not adequate.
    The present authors re-calculate the distributions of the relative altitude from summit level of mountain, the altitude above sea level, the warmth index, the mean temperature, annual, winter (Jan. Feb.) and summer (Jul. Aug.), for the lower limit of Pinus pumila zone and the upper and lower limits of Betula ermanii zone occupying the altitudinal zone just below the Pinus pumila zone in Hokkaido, compare their degree of dispersion of distribution, and re-examine the thermal conditions of the vegetation zones.
    Concerning the lower limit of Pinus pumila zone, the ratio of the range of the distribution of relative altitude from summit level to the range of the distribution of surface altitude of the whole area of Hokkaido is calculated to be 0.44 (1019m/2290m). In the same manner, for the range of the distribution of altitude above sea level, the ratio is 0.41 (950m/2290m). On the other hand, the ratio of range of the distribution of warmth index of the lower limit of Pinus pumila zone to the range of the distribution of warmth index for the whole area of Hokkaido shows 0.28 (16.8month·°C/59.2month·°C).In the same manner, for the range of the distribution of mean annual temperature, the ratio is 0.32 (4.7°C/14.7°C). Then, the degree of dispersion of the distribution of relative altitude from summit level is statistically evaluated to be larger than those of the distributions of thermal conditions. The same results are obtained for the upper and lower limits of Betula ermanii zone. This means that boundaries of vertical vegetation zones examined depend on thermal condition, showing the validity of the method estimating the palaeotemperature based on the changes in altitude of vegetation zone.
    The thermal conditions of the boundaries of vertical vegetation zones in Hokkaido can be expressed by any indices of warmth index, mean annual temperature, mean winter temperature and mean summer temperature with almost the same errors. But the mean summer temperature is superior to the others, since its standard deviation of distribution is the smallest among them. The mean summer temperature shows 14.7°C for both the lower limit of Pinus pumila zone and the upper limit of Betula ermanii zone, and 16.3°C for the lower limit of Betula ermanii zone. Their standard deviations are 1.1-1.2°C, showing that the boundaries of vertical vgetation zones examined are restricted to narrow thermal zone.
  • 安田 正次, 沖津 進
    地理学評論 Ser. A
    2001年 74 巻 12 号 709-719
    発行日: 2001/12/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    上越山地平ヶ岳頂上部の湿原において乾燥化に伴う非湿原植物の侵入を明らかにするため,湿原とその周囲の植生分布を調査した.湿原の境界域にはハイマッとチシマザサが分布し,それらは湿原に侵入していた.まずハイマッが湿原内に侵入し,それがその後にチシマザサが侵入可能な環境を形成すると推察された.チシマザサは湿原の乾燥化を助長させていると考えられた.以上から,湿原に侵入したハイマッは後にチシマザサなどの植物に生育場所を奪われる先駆的植物と推定された.同時にチシマザサの侵入により非湿原植物の侵入がさらに進むと推測された.
  • 佐々木 明彦, 苅谷 愛彦, 鈴木 啓助
    地学雑誌
    2019年 128 巻 1 号 115-127
    発行日: 2019/02/25
    公開日: 2019/04/03
    ジャーナル フリー

     Long-term geo-environmental changes on a post-fire alpine slope of Mt. Shirouma-dake in the northern Japanese Alps are examined. The fire event occurred on May 9, 2009 on an alpine slope of Mt. Shirouma-dake and spread to Pinus pumila communities and grasslands. The fire resulted in significant damage to P. pumila communities, while that to grassland was minimal. The burning of needles of P. pumila communities exposed the forest floor to atmospheric conditions such as rain, wind, and snow. A map of micro-landforms based on geomorphological field observations was prepared. These micro-landforms were observed for a period of seven years after the fire event. The results do not indicate significant changes to the micro-landforms; however, litter from the forest-floor of burned P. pumila communities was flushed out to surrounding areas. The average thickness of the litter layer of the forest-floor of burned P. pumila communities was 3.5 cm in September 2011, which had decreased to less than 0.5 cm by September 2015. The P. pumila communities on the slope were established on angular and sub-angular gravel having an openwork texture covered with a thin soil layer. It is necessary to pay attention to soil erosion following the outflow of litter because the soil layer can be easily eroded. In addition, ground temperatures of burned and unburned P. pumila communities were measured from 2009 to determine the influence of fire. Ground temperature sensors were installed in the soil at depths of 1 cm, 10 cm, and 40 cm. Diurnal freeze-thaw cycles occurred at a soil depth of 1 cm on the post-fire slope in October and November from 2011 to 2016. However, these cycles did not occur in 2009 and 2010. In addition, the periods of seasonal frost at depths of 10 cm and 40 cm on the post-fire slope were extended by a period of two weeks in comparison to the unburned P. pumilla community. These thermal changes were triggered by a decrease in the thickness of the litter layer in the burned P. pumila community.

  • 久米 篤
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 S11-1
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    日本の中部山岳地域の森林限界上部ではハイマツ植生が広い範囲で優占しており,このような場所は,土壌発達の制限された貧栄養な環境であると推測されてきた.しかし,立山の山頂付近の栄養塩循環を調べた結果,山麓と同程度かそれ以上の大気窒素沈着があり,ハイマツはこれを葉面から効率的に吸収しており,さらに植生が利用している栄養塩類のほとんどは,黄砂や酸性雨などの大気由来であることが明らかになった.一方,ハイマツは山頂部から分布下限にかけて大型化するが,これには土壌発達の影響も示唆されている.そこで,土壌条件の影響を明らかにするために,立山室堂付近の標高や立地の異なる4つの群落で,有効土壌率と体積土壌含水率を測定し,有効土壌水分量(EWC)を求め,地上部の形態と比較解析を行った.その結果,ハイマツの平均群落樹高,当年枝伸張量や平均針葉長はEWCと高い正の相関を示した.この結果は,大気からの栄養塩類供給増加は,土壌と根圏の伸長にともなう根圏のバッファーサイズ,すなわち有効土壌容積によって影響が異なり,土壌の富栄養化よりかはポットサイズ効果としての容積増大が地上部成長の重要な要因であると考えられた.
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