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クエリ検索: "ハーダー" SS-568
25件中 1-20の結果を表示しています
  • 矢野 憲一, 大野 洋光, 沼田 洋, 江角 凱夫, 三次 孝一, 大山 利広, 渡辺 勇夫, 和田 玲子, 谷田部 尚美, 上田 隆夫, 菅井 三郎
    薬物動態
    1991年 6 巻 4 号 515-534
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-
    SS
    717をラットに25mg/kg皮下投与し,その吸収,分布,排泄および代謝について検討した.
    1.血液中放射能濃度は,雌雄とも投与後4時間に最高濃度(雄2.01,雌1.59μg/m1,
    SS
    717換算)を示し,以後168時間まで2相性で緩慢に消失した.
    2.投与後120時間までの尿および糞中排泄率は,雄でそれぞれ投与量の65.4%および29.5%,雌でそれぞれ64.8および32.7%であった.
    3.投与後48時間までの胆汁中排泄率は,雄で投与量の51.9%,雌で46.7%であった.同時に採取した投与後48時間までの尿および糞中に,雄で投与量のそれぞれ46.7および2.0%,雌でそれぞれ49.6および2.7%が排泄された.また,胆汁中への排泄された放射能物質の腸肝循環が認められた.4.組織内分布は副腎,肝,腎,大動脈,靱帯,脂肪および
    ハーダー
    腺に高く,眼球および中枢神経系に低かった.大動脈および肺からの消失は他の組織と比較して緩慢であった.また,全身オートラジオグラムより,胃内分泌が認められた.
    5.in vivoにおける血漿蛋白結合率は62.0~79.3%であった.また,in vitroにおける14C-
    SS
    717の血漿蛋白結合率は,ラットで98.7~99.0%,ヒトで99.2~99.7%であった.
    6.投与後1時間の血漿中には未変化体が20.5%認められ,U-1,U-2,U-3,U-5,U-6およびM3が1.9~7.8%認められた.その後未変化体は経時的に減少したが,ほとんどの代謝物はほぼ一定の割合であった,投与後0~24時間の尿中にはU-2が17.1%,U-6が14.1%認められたほか,U-1,U-3,U-4,U-5および5種の未知代謝物(Mu1~Mu5)が0.5~9.7%認められた.酵素加水分解後には新たに未知代謝物(Mu6)が2.2%生成したが,ほかは酵素加水分解前と同様であった.投与後0~24時間の胆汁中にはU-2,U-5,U-6の他,6種の未知代謝物(Mu1~Mb6)が0.2~2.2%認められた.酵素加水分解後にはU-5が9.5%に増加し,U-3が新たに3.7%生成したほか,U-2,U-6および12種の未知代謝物(Mbh1~Mbh12)が0.5~6.2%認められ,そのうちの多数は新たに生成した代謝物であった.
  • 矢野 憲一, 岩佐 曜, 沼田 洋, 江角 凱夫, 高市 松夫, 上田 隆夫, 三次 孝一, 塙 真也, 永井 保, 谷田部 尚美
    薬物動態
    1991年 6 巻 4 号 553-566
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    新規のイミダゾール系抗真菌剤14C-neticonaz-ole(14C-
    SS
    717)を,クリーム剤および液剤として雄性ラットあるいは雄性モルモットに経皮投与時の吸収,分布および排泄について検討した.
    1.14C-
    SS
    717クリーム剤をラットに経皮投与(25mg
    SS
    717/2.5g cream/kg)したとき,血液中放射能濃度は投与後24時間に最高濃度30.0ng/ml(
    SS
    717換算)を示し,以後半減期97hrで消失した.
    尿および糞中排泄率は,投与後120時間までにそれぞれ投与量の3.8%および1.8%であった.
    2.14C-
    SS
    717液剤をラットに経皮投与(25mg
    SS
    717/2.5ml solution/kg)したとき,血液中放射能濃度は投与後8~32時間に最高濃度55.8~65.0ng/ml(
    SS
    717換算)を示し,以後半減期71hrで消失した.
    尿および糞中排泄率は,投与後120時間までにそれぞれ投与量の3.6%および1.7%であった.
    3.14C-
    SS
    717クリーム剤あるいは液剤を雄性モルモットの背部に経皮投与(10mg/1g cream or 1ml solution/body)したとぎ,投与部位皮膚のミクロオートラジオグラムから,14C-
    SS
    717は経表皮ルートでは表皮(特に角質層)に貯留し,その一部が経毛包ルートにより吸収されることが示唆された.
    4.14C-
    SS
    717クリーム剤あるいは液剤を雄性ラットに経皮投与(25mg/2.5g cream or 2.5ml solution/kg)時の全身オートラジォグラムでは,両製剤間に分布パターンの相違はみられず,いずれも投与部位の皮膚,腸内容物,胆管内胆汁,胃内容物,膀胱内尿,肝,腎および肺に高い放射能が認められた.
  • 木暮 敏博, 池田 利恵, 鈴木 基浩, 長谷川 勧, 及川 隆幸
    薬物動態
    1997年 12 巻 5 号 491-513
    発行日: 1997/10/30
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-
    SS
    320Aをラットに単回経口投与(25mg/kg)し,その吸収,分布,代謝,排泄,胎盤通過性および乳汁移行について検討した.
    1.雄性ラットに経口および静脈内投与後の血液中放射能濃度は絶食時に比べて非絶食時でCmaxの低下,Tmaxの遅延,t1/2z,の延長およびAUC0-∞の増加が認められた.また,性差は認められなかった.
    2.In situループ法による雄性ラットでの吸収率は空腸および回腸で高く,
    SS
    320Aは小腸全般で吸収されると考えられた.
    3.雄性ラット(絶食)の組織内放射能濃度は投与後0.5時間で大部分の組織で最高放射能濃度を示し,その後,急速に消失し,24時間以降は徐々に消失した.特に高い分布性を示した組織は大脳,眼球,肝臓,腎臓等であったが,投与後120時間までにはそれらの組織は最高放射能濃度の1%以下となった.また,非絶食時でも絶食時とほぼ同様の分布性を示した.しかし,組織からの消失は非絶食時の方がやや遅かった.
    4.In vitroでは
    SS
    320Aは血漿蛋白とはほとんど結合しなかったが,in vivoでは血漿蛋白との結合が認められた.
    5.血球移行率はin vitroでは23.3~28.0%,in vivoでは17.1~25.1%であった.
    6.雄性ラットに経口投与後1時間の血漿中には主に未変化体で存在し,ついでM1,M3およびM4が検出された.また,尿中では大部分M1,ついでM3であり,未変化体は検出されなかった.血漿および尿ともに食餌の影響はなかった.絶食時のラットに経口投与後1時間の大脳,眼球および肺ではM1がもっとも多く,ついで未変化体,M3,M4の順であり,M2は検出されなかった.肝臓および腎臓では未変化体がもっとも多く,ついで,M3,M4,M2の順であった.非絶食時のラットにおいて大脳,眼球,肺および腎臓では絶食時とほぼ同じ割合であったが,肝臓では未変化体の次にM1が多かった.
    7.雄性ラット(絶食)に経口投与後120時間までの尿中には96.8%,糞中には0.7%,呼気中には0.8%の放射能が排泄された.静脈内投与時も経口投与時と同程度の排泄率を示した.また,性差は排泄にも認められなかった.
    8.雄性ラットに経口投与後48時間までの胆汁には1.3%,尿には95.4%,糞には0.1%が排泄された.
    9.妊娠12日目のラットにおいて胎盤では,投与後0.5時間に,胎児全身では投与後4時間にそれぞれもっとも高い放射能濃度を示した.胎児全身では血漿と比べて放射能の消失は遅く,血漿中放射能濃度が検出限界未満になった投与後24時間でも放射能が検出された.また,妊娠18日目でも投与後4時間以降胎児の全組織で栂獣の血漿中放射能濃度より高く胎児移行性が認められた.投与後48時間では検出された組織の放射能濃度は最高放射能濃度の1%以下となった.
    10.乳汁中放射能濃度は投与後2時間に最高値を示した.投与後4時間以降では血漿中放射能濃度より高い濃度推移を示し,投与後48時間では最高値の約4.5%になった.
  • 木暮 敏博, 池田 利恵, 鈴木 基浩, 長谷川 勧, 及川 隆幸
    薬物動態
    1997年 12 巻 5 号 514-524
    発行日: 1997/10/30
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-
    SS
    320Aを雄性ラットに1日1回,10日間反復経口投与(25mg/kg/day)し,その吸収,分布,代謝および排泄について検討した.
    1.各回投与後24時間の血液中放射能濃度は投与回数の増加に伴い上昇し,4回以降ほぼ一定の濃度範囲で推移した.最終投与後のCmaxは単回投与時1)と比較して1.9倍増加し,t1/2z、は1.8倍延長した.
    2.1,5回および最終投与後0.5時間の組織内放射能濃度は大部分の組織で同程度であった.一方,24時間値での組織内濃度は投与回数が増えるにしたがって僅かながら上昇した.特に,脂肪および褐色脂肪では投与回数の増加にともなって放射能濃度は上昇した.
    3.最終投与後の血漿蛋白結合率は0.5および4時間で同程度の結合率(9.6~13.4%)を示し,8時間では50.9%と上昇していた.この上昇は
    SS
    320Aの代謝物に由来するものと考えられた.4.最終投与後0.5時間の血球移行率は24.7%,4時間で28.3%,8時間では32.1%とほぼ同程度であった.
    5.最終投与後1時間の血漿中代謝物の存在比はM4がもっとも多く,次に未変化体,M1,M3,M2の順であった.尿中代謝物の存在比は大部分がM1であり,次にM3であり,M2が僅かに検出され,未変化体およびM4は検出されなかった.大脳にはM3がもっとも多く,次にM1であり,眼球および肺ではM1が,肝臓ではM3が,腎臓ではM1およびM3がもっとも多かった.
    6.各回投与後24時間の尿および糞中放射能排泄率は1回投与で約93%を示し,3回投与で約96%に達し,それ以後ほぼ一定値を示した.
  • 矢野 憲一, 小座野 肇, 沼田 洋, 江角 凱夫, 三次 孝一, 大山 利広, 渡辺 勇夫, 和田 玲子, 谷田部 尚美, 上田 隆夫, 菅井 三郎
    薬物動態
    1991年 6 巻 4 号 535-552
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1.妊娠ラットの組織内放射能濃度から,胎仔への移行が認められたが,胎仔濃度は母体血漿より低かった.また,胎仔組織には放射能がほぼ均一に分布し,特定組織への親和性は認められなかった.
    2.乳汁中放射能濃度は,投与後8時間までの血漿中放射能濃度の1.5~1.7倍を示したが,24時間には血漿と同程度の濃度になり,48時間以降は検出限界以下であった.
    3.21回反復投与した際,毎回投与後24時間における血液中放射能濃度は,投与回数の増加に伴い上昇し,21回投与後には1回投与後の濃度の3.3倍を示した.21回投与後の血液中放射能濃度は単回投与群より有意に高く,消失も緩慢であった.
    4.反復投与した際,21回投与後120時間までの尿中に累積投与量の64.0%,糞中に32.6%が排泄され,これらの排泄率は単回投与群で得られた結果と相違がなかった.
    5.反復投与後24時間における組織内放射能濃度は,大部分の組織が21回投与までにほぼ定常状態に達したが,大動脈および皮膚には21回投与後も蓄積する傾向がみられ,肺,腎,脾,甲状腺,顎下腺および血液の濃度も緩慢ながら上昇する傾向を示した.また,21回投与後における組織内放射能濃度の消失は単回投与群より緩慢となり,特に大動脈および肺からの消失が遅延した.
    6.21回投与後4時間の血漿中には未変化体が9.2%,U-2が9.2%認められ,U-1,U-3,U-5,U-6およびM3が2.0~4.5%認められた.21回投与後0~24時間の尿中にはU-2が23.4%,U-5が11.8%,U-6が10.0%認められたほか,U-1,U-3,U-4,Mu1~Mu5が0.4~5.9%認められた.酵素加水分解後にはMu1が消失し,新たにMu6が1.8%生成した.その他は酵素加水分解前と同様であった.
  • 第1報Sjögren症候群自然発症モデルNew Zealand Blackマウスの検討
    金久 純也
    歯科基礎医学会雑誌
    1984年 26 巻 1 号 152-162
    発行日: 1984/03/20
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    先天的に免疫異常を随伴するNZBマウスにヒトSjögren症候群に酷似した病態が自然発症するという報告がなされている。本研究では, 先人達の報告を再確認するために, 4~12月齢の雄NZBマウス25匹の主として唾液腺 (耳下腺・顎下腺・舌下腺)・涙腺 (外涙腺・
    ハーダー
    腺) を検索した。唾液腺・涙腺のうち肉眼的には外涙腺に萎縮・暗調な斑的状紋様などの変化が認められたものの, 他の腺には著変はなかった。組織学的にはリンパ球様細胞浸潤とそれに伴う腺組織破壊が認められ, その程度が最も顕著であったのは外涙腺で, ついで顎下腺に強く, 加齢的に重篤になる傾向を示したものの, その他の腺では軽度の病変が散見されたに過ぎなかった。また外涙腺や顎下腺では, リンパ球様細胞は初期には房間間隙中に腺房を押しのけるように浸潤し, マウスの月齢の進むに従って進行性に拡大し, 浸潤病巣に接する腺房細胞には種々の程度の退行性変化がみられたほか, 導管上皮反応性増殖, 節上皮島様構造物がしばしばみられ, それらの所見は, ヒトSjögren症候群の唾液腺・涙腺にみられるそれに本質的に酷似していた。
  • (第2報) ラットにおける経口投与による亜急性ならびに慢性毒性試験
    松沼 尚史, 木村 邦男, 宮腰 昶宏, 山下 和男, 大橋 芳彦, 松本 悦嗣, 戸塚 保, 増田 裕
    CHEMOTHERAPY
    1988年 36 巻 Supplement1 号 280-299
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    経口適用のセファロスポリン系抗生物質であるCS-807の30, 80,200,500および1000mg/kg/dayを13週間, あるいは, 250,500, 1000mg/kg/dayを1年間ラットに経口投与し, 13週間の場合は投与終了後4週間の休薬による回復性も含めて本剤の毒性を評価し, 以下の結論を得た。
    1) 雌雄80mg/kg以上の投与群で, 投与初期あるいは中期および休薬初期に軟便の排泄が認められた以外一般状態に変化はなく, 試験期間を通じて1例の死亡も観察されなかった。
    2) 1000mg/kg群で実施した尿検査および眼科的検査で異常は認められなかった。
    3) 体重は対照群に比較してCS-807の数群で投与期間中軽度な増加抑制休薬初期に一過性の軽度な体重減少あるいは増加抑制がみられたが, 摂餌量には著しい変化はなかった。
    4) 本試験系において, 一般的に抗生物質の投与においてみられる盲腸重量増加が用量依存的に認められたが, 1年間の1000mg/kg群を含め, 諸臓器には組織学的異常は認められなかった。本試験系において検出された変化は, 腸内細菌叢の変動に由来して発現した変化のみで, CS-807がラットの特定の臓器に障害作用を示さないことが確認された。
  • 津田 益広, 山本 佳男, 宇田 和彦, 新藤 恭司, 川口 安郎
    薬物動態
    1989年 4 巻 5 号 563-579
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-P-4をラットに反復投与したときの体内動態および肝薬物代謝酵素系への影響について検討し,以下の結果を得た.
    1.P-4反復投与期間中の血液中放射能濃度は,投与5日後には定常状態となり,7回反復(最終)投与後の推移は,T1/2が延長したものの,その他のpharmacokinetic parameterは単回投与と大きな相違は認められな:かった.
    2.P-4を反復投与することにより,組織中濃度は4回投与でほぼ定常となり,約1.3~3.0倍上昇したが,最終投与後徐々に消失し,反復投与により特に蓄積する組織は認められなかった.P-4反復投与後の全身ARGの結果においても同様であり,反復投与による特定臓器中への薬物の貯留は認められなかった.3.P-4反復投与期間中放射能の尿中排泄率はほぼ一定の値を示し,糞中排泄も最終投与後48hrでほぼ完了した.これらの排泄率は単回投与(絶食時投与)とほぼ同じ値であった.また,最終投与後96hrまでに総投与量の約99%が排泄され,体内残存はほとんどなかった.
    4.P-4を反復投与することにより,N-oxidation活性およびN-demethylation活性に関与する酵素が誘導を受け,その結果としてP-4の代謝も充進されることが示された.
  • 中山 幸晴, 見藤 泰臣, 古田 禎之, 祖父江 彰洋, 井上 恒昭, 黒野 昌庸
    薬物動態
    1994年 9 巻 1 号 15-39
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    125I-SK-827を雄性ラットに単回投与(急速静脈内投与および持続静脈内投与)あるいは反復投与(急速静脈内投与)したときの組織内分布,さらに急速静脈内投与後の尿中および胆汁中排泄について確認した.
    1.125I-SK-827を急速静脈内投与(5×10-3PNAU/kg)したとき,
    1)血液中TCA不溶性画分の放射能濃度は投与後1時間まで速やかに低下し,以降は緩やかに低下した.
    2)投与後5分~1時間に肝臓,副腎,脾臓,腎臓および骨髄に血液より高いTCA不溶性画分の放射能濃度が認められた.特に投与後5~15分において肝臓に最も高い放射能が検出され,投与量の90%以上の放射能が存在した.
    3)各臓器中TCA不溶性画分の放射能濃度は投与後1時間まで速やかに低下し,以降は血液より速いか同等の速度で低下した.
    4)急速静脈内投与と持続静脈内投与の結果を比較すると,放射能およびTCA不溶性画分の放射能の分布状況は一致した.
    2.125I-SK-827の反復投与により4回投与と7回投与におけるTCA不溶性画分の放射能濃度はいずれの組織においても差はなく,4回投与以後TCA不溶性画分の放射能は定常状態に達した.
    3.125I-SK-827を急速静脈内投与(5×10-3PNAU/kg)した後の尿中放射能排泄率は,投与後24時間までに投与放射能量の90%以上であった.その内,TCA不溶性画分の放射能の排泄率は約1%であり,投与後3時間までにTCA不溶性画分の放射能の排泄は終了した.
    4.125I-SK-827を急速静脈内投与(5×10-3PNAU/kg)した後の胆汁中放射能排泄率は投与後48時間までに投与放射能量の約20%であった.その内,TCA不溶性画分の放射能の排泄率は約3%であり,投与後3時間までにTCA不溶性画分の放射能の排泄は終了した.
  • 白鳥 建二, 原 健一, 高山 文夫, 斉藤 郁, 大多和 昌克
    薬物動態
    1991年 6 巻 3 号 309-330
    発行日: 1991年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-NB-818をラットに単回経口あるいは静脈内投与し,吸収,分布,代謝および排泄について検討した.
    1.雄性ラットに14C-NB-818を10mg/kg経口投与後,血漿中放射能濃度は投与後1.25hrに最高濃度5.9μg eq./mlに達し,消失半減期12.0hrで血中より消失した.雌性ラットでは投与後3.5hrに最高濃度(11.8μg eq./ml)に達し,消失半減期4.7hrで減少した.一方,雄性ラットに0.3mg/kg静脈内投与したときの濃度は,投与直後より徐々に上昇し,0.5~1hrに最高濃度に達し,以後,消失半減期13.5hrで血中より消失した.雌性ラットでは,雄性ラットと同様の血漿中濃度推移を示し,半減期6.Ohrで血中より消失した.
    2.雄性ラットに10mg/kg経口投与後の血漿中未変化体濃度は,投与後30分に最高濃度(587ng/ml)に達し,半減期2.8hrで血中より消失した.経口投与時のbioavailabilityは33%であった.一方,雌性ラットでは,投与後1hrに最高濃度(906ng/ml)を示し,半減期2.2hrで消失した.
    3.雄性ラットに10mg/kg経口投与したとき,投与後72時間までの尿中には投与量の8.0%,糞中には84.0%の放射能が排泄され,静脈内投与したときには投与後72時間までの尿および糞中に,おのおの投与量の11.0%,88.3%が排泄された.経口投与後48時間までの胆汁中放射能排泄率は52.4%であり,胆汁中放射能の約28%が再吸収され,腸肝循環が認められた.一方,雌性ラットでは,経口投与後72時間までに尿中には投与量の27.5%,糞中には65.1%の放射能が排泄された.胆汁中には投与後48時間までに投与量の56.5%が排泄された.ラットにおける主排泄経路は胆汁を介した糞中排泄であった.
    4,雄性ラットに10mg/kg経口投与後,大部分の組織は投与後0.5~1hrに最高濃:度を示し,肝および消化管に高い放射能濃度が認められた.その後,大部分の組織は血漿中濃度とほぼ同様な推移で減少し,投与後96時間では放射能はほぼ消失した.
    5.In vitroでの血清蛋白結合率は,雌雄ラットとも98%以上と非常に高かった.In vivoでは経口投与後30分から24時間まで90%以上であった.また,血球移行率は経口投与後30分から24時間まで9~19%であった.
    6.雌雄ラットに経口投与後,両者とも血漿中にはM-2が最も多く認められ,次いでM-10であり,雌性ラットの方が雄性ラットより高かった.尿中においてもM-2が最も多く認められ,尿中排泄量に対する割合は雌性ラットの方が雄性ラットに比べ顕著に高かった.胆汁中では最も多く排泄されたのはM-8であった.尿および胆汁中には未変化体はほとんど検出されなかった.NB-818はジヒドロピリジン環のピリジン体への酸化,エステル部の加水分解,6位のメチル基の酸化およびイソプロピル基の酸化などを経て,生体内においてほぼ完全に代謝を受けることが明らかとなった.
    7.以上の結果,NB-818はラットの体内動態に性差が認められ,この性差は代謝物の生成量の差異によることが明らかとなった.
  • 今井 則夫, 市原 敏夫, 萩原 昭裕, 玉野 静光, 今吉 有理子, 岩渕 久克, 鈴木 幸雄, 中村 幹雄
    日本食品化学学会誌
    2006年 13 巻 1 号 11-17
    発行日: 2006/05/08
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    The present report concerns results of a 28-day repeated oral dose toxicity study of nitrous oxide, which is used as a food additive, especially as an aerosol spray propellant. Whipped cream product containing nitrous oxide was used in the experiment because nitrogen oxides are gaseous. Whipped cream containing nitrous oxide was administered to F344 rats (6 rats/group both sexes) by gavage at 0, 2.5, 5.0 and 10 g/kg/day (0, 16.8, 33.6 and 67.1 mg/kg/day as nitrous oxide). The obtained results indicate that whipped cream containing nitrous oxide at 10 g/kg/day (67.1 mg/kg/day nitrous oxide) causes no adverse effects on any parameters examined. Based on these findings, the no-observed adverse effect level (NOAEL) of nitrous oxide was more than 67.1 mg/kg in both sexes.
  • 柳場 由絵, 須田 恵, 豊岡 達士, 王 瑞生
    産業衛生学雑誌
    2016年 58 巻 2 号 78-83
    発行日: 2016/03/20
    公開日: 2016/06/07
    [早期公開] 公開日: 2016/03/16
    ジャーナル フリー HTML
  • 日本産業衛生学会 許容濃度等に関する委員会
    産業衛生学雑誌
    2017年 59 巻 5 号 186-218
    発行日: 2017/09/20
    公開日: 2017/10/05
    ジャーナル フリー
  • 人見 勝人
    オフィス・オートメーション学会誌
    2003年 23 巻 4 号 58-62
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2019/01/15
    ジャーナル フリー
    統合[化]の基本を考察し,生産システム・産業ネットワークに関するシステム・インテグレーションの具象を挙げる.
  • 戸塚 善三郎, 丹羽 俊朗, 坂本 博, 徳間 洋二, 秦 武久, 黒沢 敏, 二宮 真一, 塙 真也, 石崎 正男
    薬物動態
    1995年 10 巻 1 号 129-141
    発行日: 1995年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    新規抗生物質FK037の14C標識体20mg/kgを雄性ラットに1日1回14日間反復静脈内投与し分布,代謝,排泄について検討した.
    1.反復投与した時初回,2回,10回および14回投与後8時間における血液中放射能濃度はそれぞれn.d.,0.24,0.42および0.43μgeq./mlであり10回投与以降ほぼ定常状態に達した.7回および14回投与後のAUC0-24hr はそれぞれ19.2および24.4μg eq.·hr/mlで,単回投与後のAUC0-∞は22.6μgeq.·hr/mlとほぼ同程度であった.
    2.反復投与した時投与後8時間における組織内放射能濃度は大部分の組織で投与回数に伴う濃度上昇が認められたが,初回,7回目および14回目の組織内放射能濃度を比較すると7回目でほぼ定常状態に達していると考えられた.14回投与後の腎臓,皮膚,膀胱,胃,肺,褐色脂肪,骨格筋,前立腺および耳下腺の組織内放射能濃度は初回投与後の3.1~5.5倍高く,他の大部分は2倍前後の濃度を示した.14回投与24時間後の組織内放射能濃度は14回投与5分後の組織内放射能濃度の4%以下であった.
    3.反復投与した時の血漿中および尿中の未変化体と代謝物の割合は変化せず,放射能のほとんどが未変化体であった.
    4.反復投与した時の尿および糞中へ排泄された放射能の割合は変化せず14回投与後24時間までの尿中には累積投与量の94.2%が排泄された.
  • 松澤 利明, 山田 雅之
    臨床化学
    2001年 30 巻 3 号 131-141
    発行日: 2001/09/30
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    ラットにおける非臨床毒性試験の臨床化学値の基準範囲をきめることはきわめて難しい。その理由は, 1) ラットはヒトに比べ血液量が少なく, 採血は動物生体にかなりのストレスを与えること, 2) ラットの臨床化学値の測定にはヒト用試薬を使用しているが, 特異性や関連性がとれない場合があること, および3) 臨床化学検査値に統計学的有意差があっても組織病理学的検査で異常がなければ問題ない場合もある。そこで, 日本臨床化学会動物専門委員会加盟の9社より提供された1994年以降に実施されたラットを用いる毒性試験の無処置または陰性対照物質投与動物 (約5,000匹) の臨床化学検査値のデータベースを構築し, 測定時の各種条件の確認および基準範囲作成に影響を与える因子を解析した。本論文では, データベースの構築方法と概要を示し, さらに基準範囲作成に影響を与える技術的要因について文献的に考察した。個別項目の基準範囲については, シリーズの-環として分担執筆し, さらにアルブミンと測定試薬の関係についても別途報告する。
  • 岩倉 依子
    比較都市史研究
    2013年 32 巻 2 号 7-24
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2017/08/25
    ジャーナル フリー
  • 松本 真一, 入江 毅, 浴 敏子, 山下 幸和
    薬物動態
    1998年 13 巻 3 号 207-220
    発行日: 1998年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    フォルスコリン水溶性誘導体である急性心不全治療薬NKH477の体内動態を調べるために,ラットおよびイヌに14C-NKH477および非標識NKH477を単回静脈内投与したときの血中濃度,分布および排泄について検討した.
    1.ラットに14C-NKH477を0.011~0.3mg/kg静脈内投与したとき,血液中放射能濃度は二相性で減衰し,そのときの消失半減期t1/2βは70.67~118.23時間であった.血液中放射能濃度は血漿中放射能濃度に比べその消失は緩やかであり,その理由は放射能の赤血球への結合によるものと考えられた.
    2.ラットにNKH477を静脈内投与したとき,未変化体NKH477および活性代謝物M-1の血漿中濃度は速やかに消失し,そのときの半減期はそれぞれ0.23および0.25時間であった.M-1のAUC0-∞は未変化体のAUC0-∞に比べ低かった.
    3.イヌに静脈内投与後,血液および血漿中放射能濃度は二相性で減少した.血液中放射能濃度は血漿中放射能濃度に比べ緩やかに消失した.血液からの消失はラット投与時に比べ速やかであった.
    4.麻酔下のイヌにNKH477を0.15~0.60μg/kg/minの投与量で2時間静脈内持続投与したとき,血漿中未変化体とM-1の消失半減期は1.57~2.36時間であった.M-1のAUCは未変化体NKH477の約1/2であった.
    5.ラットに静脈内投与後,放射能は中枢神経系を除いて速やかに組織に広く分布した.特に肝臓中放射能濃度は他の組織に比べ高かった.心臓,血液,脾臓および副腎を除き多くの組織中放射能は速やかに減衰した.
    6.ラットに静脈内投与したとき,投与後144時間までに尿および糞中に放射能はそれぞれ6.4%および90.2%排泄された.胆管カニューレ処置したラットでは投与後72時間までに胆汁および尿中にそれぞれ77.1%および7.8%が排泄された.このことより,主排泄経路は胆汁を介した糞中であることが明らかとなった.
    7.イヌに静脈内投与したとき,投与後144時間までに投与量の78.2%が糞中に排泄された.
  • 廣津 京一, 衛藤 公洋, 有馬 徳行, 西峯 秀夫
    薬物動態
    1999年 14 巻 2 号 92-104
    発行日: 1999/04/30
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C標識塩酸アザセトロソをラットに経口投与して,吸収,分布,代謝および排泄について検討した.
    1.塩酸アザセトロンは主として小腸から吸収された.吸収率は,胆管痩ラットにおける胆汁中および尿中放射能排泄率の合計から91%以上と算出された.0.4,2および10mg/kgのいずれの投与群でも,血漿中放射能濃度は投与後0.6時間以内にCmaxを示し,6.7-8.0時間のt1/2Zで消失した.t1/2Zには投与量による差異はなかったが,CmaxおよびAUC0-∞は投与量比以上に増加した.
    2.投与後,放射能は速やかに各組織に移行し,ほとんどの組織で投与後1時間に最高濃度を示した.この時点では消化管および膀胱の濃度が高く,ついで,肝臓,下垂体,腎臓,顎下腺,膵臓および肺の濃度が高かった.投与後24時間では多くの組織で放射能濃度が検出限界以下であった.
    3.0.4,2および10mg/kgを投与すると,いずれの投与量でも投与後48時間以内に投与量の96%以上が排泄され,体内からの放射能の消失は速やかであった.2mg/kg投与時の投与後96時間では体内に放射能を検出できなかった.胆管痩ラットに投与すると,投与量の増加と共に,尿中放射能排泄率が有意に増加し,胆汁中放射能排泄率は有意に減少した.胆汁中に排泄された放射能の約24%が腸肝循環により再吸収された.
    4.尿中および糞中,ならびに胆汁中の代謝物には投与量による質的な差異はなかったが,量的な差異がみられた.胆管痩ラットの尿中にはアザセトロンおよびM1が多く排泄され,胆汁中にはM1およびM3が多く排泄された.10mg/kg投与では,0.4および2mg/kg投与時よりもアザセトロンの尿中排泄率が有意に増加し,主代謝物であるM1およびM3の胆汁中排泄率が有意に減少した.食餌により吸収率は低下したが,代謝の変動はなかった.
    5.以上の結果から,14C標識塩酸アザセトロンの非線形動態の原因は,主として,アザセトロンの肝臓での代謝能の飽和であることが示唆される.
  • 史学雑誌
    1979年 88 巻 1 号 110-133
    発行日: 1979/01/20
    公開日: 2017/10/05
    ジャーナル フリー
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