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クエリ検索: "地域環境科学部"
1,088件中 1-20の結果を表示しています
  • 小梁川 雅
    農業農村工学会誌
    2020年 88 巻 4 号 277-280,a1
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/03/17
    ジャーナル フリー

    東京農業大学

    地域環境科学部
    生産環境工学科では,2003年度から農業工学分野のJABEE認定を受けたプログラムを有している。本報では,認定に至る経緯と現状のプログラムの概要,カリキュラムを紹介した。また,本プログラムに対する卒業生や,卒業生を受け入れている企業・団体からの社会的評価を踏まえて,本プログラムの課題と今後の方向性について述べた。さらにJABEE認定に対する課題,特にJABEE認定プログラム修了生を受け入れる側である産業界に対する要望について述べた。

  • 駒村 正治
    農業土木学会誌
    2005年 73 巻 5 号 430
    発行日: 2005/05/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 川上 昭太郎, 村松 良樹
    美味技術学会誌
    2021年 20 巻 2 号 115-116
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2023/08/25
    ジャーナル フリー
  • 進士 五十八
    日本土壌肥料学会講演要旨集
    2007年 53 巻
    発行日: 2007/08/22
    公開日: 2017/06/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 根本 正之, 吉川 理絵子
    雑草研究
    2005年 50 巻 Supplement 号 34-35
    発行日: 2005/04/14
    公開日: 2010/02/24
    ジャーナル フリー
  • 坂下 史恵, 福永 健司
    日本緑化工学会誌
    2008年 34 巻 1 号 156-159
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    カエデ属種子の2年間以上にわたる長期貯蔵の可能性について検討することを目的とし,種子を10~20 %の含水率に調整して0±1 ℃の冷蔵庫で7年間および5年間密封貯蔵したカエデ属8種の種子生存率をテトラゾリウム地図検査によって調べた。また,採取日と母樹が同一の種子を風乾の有無で含水率を変え,2年間貯蔵した場合の種子生存率を同様の手法によって比較した。その結果,種子の含水率を30 %以下にして低温乾燥貯蔵すると腐敗を防ぐことができ,また12~13 %以下に抑えると死亡率が低下して生存率が高まり,5年間以上にわたる長期貯蔵の可能性が示された。
  • *上原 巌
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 T9-6
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    地域の森林環境を保養地として活用,利用することが全国で企画されている。しかしながら,その環境指標については明確な基準や評価がまだ未整備であり、特に保養地の空気の清浄度などについての基準は欧米などと比較した場合、ほとんど省みられていない。硫黄酸化物(SOx)のなどに弱いとされる地衣類は,公害の環境指標として用いられることがある。そこで本研究では,地衣類の種類、出現度,被度からその大気の清浄度を考察する試みを長野県伊那市の山林にて行った。調査は、伊那市高遠地区の標高約1200mのカラマツ林において、地際から1~2mまでの高さの樹幹表面,東西南北の4方向から地衣類の付着の有無、種類、被度を調べた。被度は、目視により,①10%未満②10~25%③25~50%④50~75%⑤75%以上の5段階とした。また,同時に,測定値の樹種,樹高,胸高直径も測定した。調査の結果,樹種,樹皮による差異(着生の困難さの差異)や間伐などの施業状況もまた、影響を与えていると考えられた。胸高直径,樹高による差異は、本調査では認められなかった。冬期の積雪条件なども影響を及ぼしていることが推察された。

  • *吉野 聡, 冨川 和典
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P2-036
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    無人航空機(以後、UAVとする)により手軽に航空測量が可能となり、オルソフォや3次元解析が可能になった。UAVは高さ方向に自由に移動できることから、利用の方法次第では林内をより多段階的に把握することが可能になると考える。しかし、UAVによる調査は林外における利用が主で、林内での利用については検討もされてこなかった。そこで、本研究では林内におけるUAV調査の可能性について検討することにした。具体的には、群馬県富岡市にある東京農業大学の妙義分収林においてUAVで画像を取得し、その画像をAGIソフトにより3次元化したうえで、3次元化モデルに対して林内の資源調査を実施した。調査は、妙義分収林内のスギ林においてに10m×10mの方形プロットを作成し、UAVによる調査と毎木調査の結果を比較した。毎木調査の結果、対象地の林況が700本/ha、平均樹高16.2m、平均直径30cmだった。UAVの調査では、700本/ha、平均樹高16.2m(平均誤差率0.03)、平均直径28cm(平均誤差率0.26)となった。これらのことからUAVにおいても従来通りの林内の基礎的な調査は可能になると考えられる。

  • *吉岡 和起, 矢部 和弘, 今冨 裕樹
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P1-256
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    わが国においては、プロセッサの利活用が積極的に行われている。このような状況の中でプロセッサの生産性を高めていくことは重要な課題である。そこで本研究では樹種に応じた生産性が高い造材方法を明らかにすることを目的として試験を実施した。 今回の調査にはI社製のプロセッサを使用した。樹種は、スギ及びヒノキとし、造材方法として送材、玉切りを交互に行うA方式と先行枝払い後に送材、玉切りを行うB方式の比較を行った。なお、本研究では工程分析、生産性、損傷度を通して造材方法の評価を行った。工程分析では、要素作業を「空移動」「荷つかみ」「実移動」「元口切り」「送材」「玉切り」「枝払い」「逆送材」「末端処理」に区分した。その結果、スギにおいてはA方式とB方式を比較すると「実移動」に有意差がみられた。一方、ヒノキにおいてはA方式とB方式を比較すると「枝払い」に有意差がみられた。ヒノキのような堅い樹種ではA方式が良いと考えられた。生産性ではスギ、ヒノキ両方ともにA方式がB方式に比べて高いことが分かった。損傷度については、先行枝払いを行うB方式ではローラーによる損傷が目立ったが、A方式においての損傷度は少なかった。

  • *家塚 祐太, 上原 巌, 田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P1-144
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    複数種の菌根菌を接種した実生は、菌根形成能の速さや成長促進効果の違いなどで、単独接種の実生苗よりも成長が良好であるという研究例がある。そこで、本研究では複数種の菌根菌を接種した際の相乗効果に着目した。3ヶ月生のクロマツ(Pinus thunbergii)実生にRhizopogon roseolus(2菌株、以下Rr1、Rr2)、Pisolithus sp.(以下Pt)、Cenococcum geophilum(以下Cg)の3菌種を1/2MMN培地で培養した菌叢を培地ごと単独、または複数種同時に接種し、6ヶ月育成した。その結果、菌根形成率はPtが高く、Ptと同時接種しなかった処理区ではRr1、Rr2の菌根形成率が高かった。Cgの菌根はどの処理区でもほとんど形成されなかった。一方、バイオマス量はRr2単独接種区が最も高く、菌根形成が良好であったPt単独処理区では低かった。これらの結果から、同時・同接種源量の複数種接種では、菌根形成率が高く成長促進効果が低い菌根菌が先に感染する事により、成長促進効果の高い菌根菌の感染を妨げてしまう可能性があると考えられる。

  • *田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 L9
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

     植物体内、特に葉の組織などに内在し、植物には病徴を示さないバクテリアのことを内生バクテリアと呼ぶ。内生バクテリアは植物に対してどのような作用を及ぼすか不明な点が多い。そもそも内生バクテリアはいつから、植物体内のどこに存在するのだろうか。本研究は、発芽以前の種子において、バクテリアは内在するか、するならばどこから侵入するのか、発芽後の芽生えのどこにバクテリアが存在するか、アカマツ(Pinus densiflora)種子を用いて明らかにすることを目的とした。過酸化水素水を用いた表面殺菌と吸水の順番を組み合わせることにより、吸水を通して種子内部にバクテリアが侵入するか検討した。その結果、過酸化水素水を用いた殺菌は表面だけでなく、浸透することにより内生バクテリアをほぼ全て殺すことがわかった。表面殺菌を行わず、吸水処理のみの種子からはバクテリアが出現し、吸水に用いた水から分離したバクテリアとは種組成が異なることから、アカマツ種子にはバクテリアが内在する可能性が示された。また、内生バクテリアが先に出現した種子はほぼ発芽できなくなることがわかった。

  • *後藤 花織, 上原 巌, 田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 L8
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

     土壌には多様な微生物が生息しており、根圏・菌根圏は宿主植物や菌根菌の滲出物による影響を受けるため特異的な微生物が増加することが知られている。本研究では、根圏・菌根圏という局所的かつ微小な環境の違いがそれぞれのバクテリア群集に与える影響に着目し調査を行った。東京農業大学奥多摩演習林において外生菌根性であるミズナラ、アーバスキュラー菌根性であるヒノキ、並びに非根圏土壌を対象に根端及び土壌を採取した。また、調査地で採取した土壌で生育したミズナラ実生を用いて、外生菌根菌に未感染の根端も採取した。各サンプルから分離したバクテリアについて10コロニーずつ選出し、16SrRNA領域のシークエンスを行った。 根端では樹種と菌根菌感染の有無を問わずBurkholderia属が、非根圏土壌ではBacillus属が優占しており、特にヒノキ根端ではほぼBurkholderia属が優占していた。一方、未感染の根端ではBacillus属が出現せず、菌根における出現頻度の低いバクテリアが高い出現割合を占めていた。このことから、外生菌根菌の感染が根端のバクテリア群集に影響を与えている可能性が示唆された。

  • *石川 陽, 上原 巌, 田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 L4
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

     カラマツは外生菌根性の樹種であり、実生の定着には菌根菌との共生関係が重要であると考えられる。カラマツ造林地の伐採後の再造林手法として天然下種更新による方法が試みられており、表土層の剥ぎ取りや種子散布域についての研究例はあるが、林内のカラマツ実生の菌根菌相を調査した研究は少ない。本研究では、東京農業大学奥多摩演習林内のカラマツ種子を人工的に播種したカラマツ造林地において、二年目の実生とその周囲の成木を対象に外生菌根菌相を調査した。採取した成木根端、実生の根から菌根の特徴ごとに形態分類を行い、その後DNA解析を用いて菌根菌の種の推定を行った。採取したすべての実生について菌根菌の感染が確認され、菌根数と乾重量の間に正の相関がみられることからカラマツ実生の生存には外生菌根の形成が重要な役割を果たしていると考えられる。また成木と実生を合わせて8属の外生菌根菌が観察されたが、そのなかでも広葉樹での観察例の多いロウタケ属、ラシャタケ属の種が成木と実生の両方で多く確認され、特に実生ではこの二つの属が総サンプル数の半分以上を占めた。

  • *芳井 明子, 上原 巌, 田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 L3
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    外生菌根菌は宿主植物と菌根を形成し、相互に有利な関係を築く生存戦略を持っている。本研究はアカマツPinus densifloraと共生関係にある事が考えられる38種の外生菌根菌を用いて、宿主植物と外生菌根菌との相互認識に着目し、二員培養を行うことで菌糸成長及び菌叢の変化を観察した。外生菌根菌株と無菌播種したアカマツ実生とを10周間二員培養し、2週おきに菌叢直径を測定した。実生を入れない対照区も同様に行った。また、培養後のアカマツ根は培地から取り出し、伸長と根端数を測定した。Russula属は3種でアカマツ共存培養での菌叢成長が対照区よりも優れていたが、ハナイグチを除くSuillus属はその逆であった。またTricholoma属は他の種よりも菌糸の伸び始めが緩慢であるがアカマツ二員培養より対照区の方での伸び始めが早く、また最終的な菌叢直径成長も対照区の方が優れていた。アカマツ二員培養株のシロヌメリイグチやチチアワタケにおいては、気中菌糸の増加や外観的な変化なども見られた。本研究では、アカマツ根存在下では、菌叢の色や状態が変化する菌株が多い一方で、菌叢直径が促進される株は一部であることが分かった。

  • *大西 洋聡, 竹内 啓恵, 上原 巌
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 F1
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
     今日、ヒサカキ(Eurya japonica Thunb)は使用用途が少なく、自生しているものは邪魔者扱いされていることがある。しかし、仮にヒサカキにアレロパシー物質があった場合、その物質を用いて除草剤や育苗剤などの特用林産物を生産することが出来るようになるため、ヒサカキの利用方法が増加するのではないかと考えている。そこで本研究では、ヒサカキにあるとされるアレロパシー物質の有無の検証、またどのような形で周囲の下層植物に影響を与えるのかを調査をした。試料の採取地は東京都青梅市に位置する青梅の森を選定した。また、アレロパシー物質が揮発性・溶脱性のものかをそれぞれディッシュパック法・抽出法を用いて調査し、実験で出たデータを数値化・グラフ化した。その結果、ヒサカキには揮発性・溶脱性のアレロパシー物質がある可能性が強くなった。また、強さとしては水溶性、脂溶性またはその他、揮発性の順となった。ヒサカキは常緑小高木であり、この特徴から雨や霧などの水滴によって周囲の植生にアレロパシー物質の影響を与えるのを主なものとしているのではないかと考察した。
  • *上原 巌
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 T3-2
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    森林環境における風致、アメニティの評価については現在までに様々な手法が試みられてきている。特に主観的に二対のSD評価で行う手法は簡便であり、明るさや見かけの印象の評価などでよく用いられている。しかしながら、造林地において、その林分密度や枝下高など、森林施業によってもたらされた林分状況の風致評価と気分評価の関係性についてはあまり研究されてきていない。 そこで本研究では、幾つかの異なる施業林分において、風致と気分評価を同時に行い、施業状況、風致、気分の相互関係を考察した。調査の結果、林分密度、枝下高などの施業状況が気分評価に影響を与えることが示され、特に枝打ち、間伐等の保育作業が、見通しや植生の多様性などの視覚を含む森林風致に与える重要性が再確認された。
  • *佐藤 孝吉, 古川 敬志郎, 吉野 聡
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 P2-015
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
     木目、色、肌触り、臭いなど木材の質的な特徴(質感)をもっとも活かす身近な利用方法として、広葉樹を中心とした木製家具を想定し、この木材利用の視点を検討することにした。多様な広葉樹とその特性およびそれぞれの住環境を考慮し、大手メーカーではなく個別家具職人を取り上げた。そこで、注文、材料の仕入れ、設計、販売まで行っている長野県小布施町Y家具を事例とし、広葉樹材利用に関する1)樹種・品質・形状・価格・加工のしやすさなどの取り扱う製材品の特徴に関する事項、2)仕入れ、保管、選択、消費者とのやり取りなど製材品の取り扱いに関する事項、3)デザイン、機械、加工、歩留まり、組織など経営に関連する事項についてとりまとめ、現状と課題を考察した。形状(幅が広く、直材)が良好で、品質(木目、色、節など)において最高級の良質材を使用していること、細部にわたり技術や工夫の蓄積が行われていることを確認した。
  • *吉野 聡
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 P2-013
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    2015年の群馬県森林林業統計書における群馬県のヒノキ林の面積は16,182ha(群馬県の森林面積のうち4%)で、蓄積が3,678,939m3だった。市町村別に詳細をみると、ヒノキ林面積は桐生市(2,445ha)が最も多く、続いてみどり市(2,014ha)、高崎市(1,326ha)となっていた。しかし、その反面ヒノキ林のない市町村もあり、ヒノキ林面積は市町村によってばらつきが大きかった。齢級構成をみると、7齢級を中心に5~9齢級のヒノキ林面積が多い。よって、近いうちにヒノキ林が伐期齢を迎え、ヒノキ材の供給量が増加することが見込まれるから、ヒノキ材の需要増大が需給バランスを崩すことが危惧される。そこで本研究は、群馬県におけるヒノキ材の研究の第一歩として、群馬県におけるヒノキ材の需給の現状について把握することにした。具体的には、群馬県で営業している5つの素材市場に対してヒノキ材の需要について聞き取り調査を行うと共に、群馬県森林組合連合会ならびに下仁田町森林組合の営む素材市場の市況をもとにヒノキ材取扱量の検討を行った。結果、群馬県でヒノキ材を専門に取り扱う製材業者は少なく、年間需要量も小さいことが確認された。
  • *渡邊 裕太, 上原 巌, 田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 P1-064
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    一般に樹木菌根は土壌中で菌が根に感染することで形成され、養分の受け渡しをするなどの役割が知られている。これらの働きは実生の生残や成長にも重要な役割を果たしていると考えられる。そこで、実生への菌根菌感染はいつ行われ、どのような菌根菌相を持つのか明らかにするために、有用広葉樹であるミズナラ実生を対象として調査を行った。東京農業大学奥多摩演習林と山梨県小菅村鶴峠付近のミズナラ林で2015年2月からミズナラ実生を採取した。採取した実生の根から菌根の特徴ごとに形態的分類を行いその後DNA解析による菌根菌の種推定を行った。実生1本あたりの菌根数は100~200個程度が多く見られた。一方感染していなかった個体は1本のみで他はすべて感染が確認された。これにより自然下ではほぼ確実に菌根菌に感染すると考えられる。未感染の個体も発芽後あまり時間がたっていなかったためであると思われる。今回確認された菌種は、TomentellaRussulaSebacinaCenococcum geophilmLaccariaLactariusInocybeAmanita 等に属していた。
  • *吉澤 潤也, 上原 巌, 田中 恵
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 P1-063
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    外生菌根菌の接種がアカマツ実生の成長並びに根圏バクテリアに及ぼす影響吉澤潤也・上原巌・田中恵(東京農大)外生菌根菌は,宿主植物と共生関係を結び光合成産物を受け取る代わりに土壌養分や水分を供給し,乾燥や土壌病原菌から根系を守り,成長を促進するなどの役割を担っている.菌種による成長促進効果の違いを調べるため,無菌播種2ヶ月のアカマツ実生に培養菌株を接種して半年間育成した.実生は生重量,乾燥重量,茎長,根長,菌根数,細根数,菌根形成率を測定した.また,菌根からYG培地を用いて根圏バクテリアを分離し種を推定した.菌株は,キツネタケ,ウラムラサキ,クロトヤマタケ,ケショウハツ,ヌメリイグチ,チチアワタケ,アミタケ2株,コツブタケ3株,Cenococcum geophilum.の12株を用いた.計171個体について調べた結果,Cenococcum geophilum,クロトマヤタケ,ウラムラサキがアカマツ実生の成長を有意に促進していた.また,地上部の生育を促進する傾向があるものや,地下部バイオマス量に関与するものなど,菌種によって成長促進部位が異なっていた,根圏バクテリアは,Burkholderia属,Rhizobium属が出現種数の大半を占め,菌根形成率が低いほどコロニー数が多くなる傾向がみられた.
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