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クエリ検索: "梅森坂"
68件中 1-20の結果を表示しています
  • 岩鉱
    1992年 87 巻 3 号 e1
    発行日: 1992年
    公開日: 2008/03/18
    ジャーナル フリー
  • 中村 肇
    なごやの生物多様性
    2017年 4 巻 127-147
    発行日: 2017年
    公開日: 2023/05/08
    ジャーナル フリー
  • 横川 ゆき, 奥田 聡, 林 悠太, 金子 真理子, 饗場 郁子, 犬飼 晃
    The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
    論文ID: 23031
    発行日: 2024/03/18
    [早期公開] 公開日: 2024/03/18
    ジャーナル 認証あり 早期公開

    A 31-year-old woman infected with severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS‑CoV‑2) at 33-weeks pregnant was subject to cesarean delivery due to a worsening respiratory condition. On the fourth day of illness, the patient was placed on a ventilator, with extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) treatment initiated on the ninth day. Passive range of motion (ROM) training started on the day 33 of illness. She was weaned off ECMO on day 55 of illness and taken off of the ventilator on day 8. The tracheostomy tube was replaced with a speech cannula on day 87 of illness, at which time the patient began to complain of pain during passive ROM training. Plain X-ray photography and computed tomography (CT) showed ossification around the bilateral shoulder and hip joints, as well as on medial thighs, accompanied by an alkaline phosphatase (ALP) value of 942 U/L. She was subsequently diagnosed with heterotopic ossification, after which passive ROM training was changed to protective ROM training, in addition to treatment with indomethacin farnesyl and etidronate disodium. The patient was transferred to our hospital on day 122 of illness for the purpose of continuing rehabilitation. On day 155 of illness, ossification decreased on the medial thighs, according to CT. She was able to walk independently indoors and was discharged home on day 181 of illness. This case demonstrates the importance of checking the ALP levels and palpating the periarticular area in patients infected with SARS‑CoV‑2 before initiating passive ROM training, as well as being aware of any pain experienced during training. In the case of any abnormalities, assessing the ossification around the joints of extremities by imaging examination is a priority.

  • 川上 光代
    宗教研究
    2004年 77 巻 4 号 1225-1226
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • *迫田 勇一郎, 時任 完佳, 中西 佑治, 速見 智朗, 佐藤 新五, 清永 祐三, 清原 誠, 湯地 忠彦
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 1068
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】通所リハビリテーション(以下、通所リハ)にて、実際に生活機能の維持・増大が計られているか疑問である。そこで今回我々は、当院通所リハを利用されている方に対して運動機能・生活空間に関して調査を行ったので報告する。

    【対象と方法】当院通所リハを利用されている要支援・要介護1の後期高齢者17名(平均年齢78.5歳 男性4名女性13名)を対象とした。方法は、通所リハ利用時に同一検者にて調査時間帯や環境設定を統一し、調査期間を初回時と3ヶ月後(以下、1回目2回目)に行った。基本調査として、性別・年齢・痴呆性老人の日常生活自立度や同居している家族構成を聴取したのち、運動機能調査として身体の痛み・握力・開眼片足立ち(右、左)・TUGTを生活空間調査としてLife-Space Assessment(以下、LSA)にて行った。なお全例においてインフォームドコンセントが得られた方々とし統計的解析は、1回目2回目前後においてT testを用い比較検討を行った。

    【結果】1回目2回目とも要支援者7名、要介護1が10名であった。痴呆性老人の日常生活自立度にては、何らかの認知症を有するが日常生活はほぼ自立している方が2名(11%)でその他は、正常という結果であった。家族構成にては独居が5名(29%)配偶者との同居が9名(52%) 配偶者以外との同居3名(19%)2回目も同様であった。運動機能面での調査では、身体に痛みを持たれている方が、15名(88%)という結果であり、2回目には16名(94%)の方が痛みを持たれていた。握力に関しては、1回目15.5kg2回目が、17.5kgであった。開眼片足起立時間が1回目(右・左)2.9sec 3.2sec2回目が4.2sec 2.3secであった。TUGTにては、1回目19.7 secで2回目24 sec であった。LSAの結果にては、生活空間レベル3の自宅近隣での移動が主で町内や町外での移動になると人的介助を必要としていた。 2回目も同様の結果であった。

    【考察】今回の結果より、2回目調査時も前回より日常生活自立度は変化する事なく維持できていた。これは、個別リハを含めたサービスを効果的に提供できたものと考えられる。また、運動機能面にては利用者殆どの方々が身体の一部に痛みをもたれ生活されている事が示唆され、そのアプローチも重要であると考慮する。握力や開眼片足立ち時間、TUGT 前後比較にて統計的有意差は認めなかったが、現時点では運動機能を維持できているものと考え今後も縦断的調査の必要性が考えられた。LSAの調査においては、生活空間活動範囲に変化は認められず各個人の介護度にあわせた環境内の設定ができており、町内外の移動となれば家族や配偶者に依存しているものと考えられる。

  • *倉知 直樹, 新美 純一, 中井 英人, 荒本 久美子, 澄川 智子, 鳥山 喜之
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 1067
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】現在、転倒予防や筋力向上トレーニングなどの介護予防に対する取り組みは全国各地において展開されている.その中で高齢者における転倒と身体機能、運動能力に関する研究は数多く報告され、QOLに関する研究も年々増加してきている.そこで、我々は当施設に通所する利用者に対し、移動能力と転倒および健康関連QOLの関係を調査したので報告する.
    【対象】当施設に通所する要支援から要介護5までの143名であり、男性55名、女性88名、平均年齢77.9±8.2歳(46~93歳)であった.
    内訳は要支援が23名、要介護1が79名、要介護2が31名、要介護3が7名、要介護4が2名、要介護5が1名であった.
    【方法】健康関連QOLと転倒に関しては紙面調査を実施した.健康関連QOLとしてMOS Short-Form36-Item Health Survey(以下SF-36)を用い、転倒に関しては過去10年間および2年間の転倒有無、回数とした.施設内移動が歩行にて実施している利用者(以下歩行群)と車椅子利用者(以下車椅子群)に分け、歩行群には10m最大歩行所要時間(以下10m歩行)を計測した.尚、施設内で使用している補装具等はその使用を認めた.調査内容により、過去10年間および2年間それぞれを転倒有無の2群に分けた.SF-36の各項目を移動手段別と過去10年間および2年間の転倒経験で比較し、10m歩行を過去10年間および2年間の転倒経験で比較した.統計処理には、SF-36に対しMann-WhitneyのU検定を、10m歩行に対し対応のないt-検定を用い、有意水準を5%未満とした.
    【結果】歩行群121名、車椅子群22名、転倒経験は過去10年間108名、2年間74名であり、過去10年間の転倒回数は、1回27名、2回26名、3~4回22名、5~6回19名、7~9回3名、10回以上11名であった.SF-36において歩行群が車椅子群よりも身体機能(p=.0023)のみ有意に大きく、過去10年間において転倒無し群が有り群よりも、体の痛み(p=.0452)、活力(p=.0237)、社会生活機能(p=.001)、心の健康(p=.0019)で有意に大きかった.過去2年間の転倒経験では有意差が認められず、過去10年間および2年間の転倒経験と10m歩行においても有意差は認められなかった.
    【考察】近年生じた転倒より、過去10年間での転倒が健康関連QOLのいくつかの項目に関係しており、転倒が活動面に与える影響は少なく、心理面に影響を及ぼすことが示唆された.よって、前期高齢者においての転倒予防が重要であると考えられた.また、諸家の報告より高齢者における転倒と最大歩行速度の相関は周知するところだが、要介護認定の高齢者において有意差は認められず、年齢や疾病等の様々な因子が転倒に関連すると考えられ、今後の課題とされる.
  • 滝 久司, 小川 賢二, 村上 達也, 二改 俊章
    結核
    2008年 83 巻 7 号 497-501
    発行日: 2008/07/15
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    〔目的〕Pyrazinamide(PZA)は肺結核治療の短期強化療法のなかで初期2カ月間に投与される抗結核薬である。抗結核薬の副作用はさまざまであるが,このうちPZAが原因と考えられる高尿酸血症に注目し,その患者背景と尿酸値との関係,さらにPZA投与による尿酸値の変動,また高尿酸血症出現時の尿酸コントロール薬使用および痛風・関節痛症状の有無など多施設共同によるレトロスペクティブな疫学調査を実施した。〔方法〕2006年1月から2006年12月までの期間に肺結核として入院し,短期強化療法にPZAを投与した国立病院機構4施設226例を対象に検討を行った。〔結果と考察〕男172例,女54例,平均年齢59.5歳。平均BMI19.8kg/m2。PZA投与前の血清尿酸値は平均4.73±1.78mg/dl,PZA投与後の血清尿酸最高値の平均は10,63±2.67mg/dlとなり両者にはp<0.0001と統計学的有意差が認められた。またPZA投与による8mg/dl以上の高尿酸血症は845%に見られたが関節痛は4.42%の出現であった。さらに投与中断または中止例は51例(22.57%)に見られたが,その理由はIsoniazid(INH),Rifampicin(RFP)が原因として起こる可能性が高い肝機能障害と発疹であり,尿酸値上昇によるPZA中断例は見られなかった。また,高尿酸血症に対する尿酸コントロール薬の使用例は21例(9.29%)であった。〔結論〕短期強化療法においてPZAの投与は重要であり,その副作用として特有な高尿酸血症は出現しても経過観察は可能であり投与中断には至らないことが分かった。
  • 滝 久司, 小川 賢二, 二改 俊章
    結核
    2008年 83 巻 6 号 451-456
    発行日: 2008/06/15
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    〔目的〕Rifampicin(RFP)坐剤に吸収促進剤および吸収保持剤を配合し血中RFP濃度上昇を目的として製剤化したRFP坐剤の検討を行った。〔対象および方法〕対象は研究に同意した3名のヘルスボランティアとした。RFP坐剤は600mg,750mg,900mgのRFPに吸収促進剤であるカプリン酸ナトリウム坐剤重量の3%前後,吸収保持剤であるアルギン酸ナトリウムをRFP含量の25%添加した。各坐剤挿入後2時間,6時間,10時間後に採血した血清を検体として血中RFP濃度を測定した。〔結果〕Subjectno.1においてはRFP600mgを含有する坐剤で0.807μg/ml,750mgで1,093μg/ml,900mgで1.291μg/mlとなるRFPの最高血中濃度が得られた。〔考察〕本邦においてRFP注射剤が使用できないため,RFP坐剤の製剤的検討が,治療効果を示すうえでも耐性菌の出現を回避するうえでも重要な課題であった。本研究においてRFP血中濃度が1μg/mlを超えたことにより治療薬として使用可能であると考えられた。今後,さらに製剤的検討を加えて臨床的な有用性を検討していきたい。
  • 上田 一乃, 村井 敦子, 稲葉 晴子, 伊藤 理恵, 坂本 愛, 鈴木 京子, 沼崎 ゆき江, 饗場 郁子, 齋藤 由扶子, 伊藤 信二
    医療
    2008年 62 巻 4 号 236-239
    発行日: 2008/04/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    入院患者の半数以上が経管栄養を行っている神経難病病棟において, 簡易懸濁法を導入し, その前後で与薬業務の変化および看護師の与薬に関する意識調査を検討した. 錠剤の一包化調剤により薬袋数が減少し, 1週間分の与薬セットに要する時間は平均で5時間から3時間45分へ減少し, 各勤務帯での確認から与薬までの時間は平均最大33分から23分へと時間が短縮された. また看護師に対する意識調査では, 9割以上が「1週間分の与薬セットに要する時間が簡易懸濁法導入後短縮された」, 7割以上が「薬剤が確認しやすくなった」, 9割近くが「簡易懸濁法を導入してよかつた」と回答していた. 簡易懸濁法導入により安全に与薬することが可能となり, 与薬に関する看護業務改善につながった.
  • 尺土 佳子, 宮本 沙季, 水野 ルミ子, 増澤 由美子, 伊藤 理恵, 松本 美紀, 外尾 英樹, 饗場 郁子, 齋藤 由扶子, 伊藤 信二
    医療
    2007年 61 巻 1 号 52-56
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    神経難病患者は病気の進行にともなって日常生活動作が低下し, 多くは介護に人手を要するようになる. そのため, 病状の安定している入院患者とその家族に対して在宅ち療養を提案しても, それを躊躇してしまうケースが多い. しかし, 在宅療養の現場では重度障害の神経難病患者を在宅で介護している症例が多数あるのも事実である. そこで, 在宅療養を勧めていくにあたり私たち自身が難病患者とその家族の生活の実態を把握する必要があると考え, 入院から在宅療養に移行した患者とその介護者を対象にアンケート調査した.
    結果, 実際に在宅療養するまでは不安な介護者がほとんどであるが, 患者が喜ぶ姿を原動力にして在宅療養を継続している介護者が多かった. 一方, 気管切開または胃瘻造設している患者は, デイケアサービスやショートステイに受け入れてもらえないという問題点が明らかとなった. 介護負担が大きいにもかかわらずサービスの利用制限があり, 介護者は介護から解放されストレスを軽減する機会がない. したがって, 長期にわたる介護が必要な神経難病患者介護者の負担を軽減し支援するためには, 介護保険のみに頼るのではなく, レスパイト入院を取り入れ, 問題発生時には緊急入院できる体制を整える必要がある.
  • 佐々木 康夫, 小川 賢二, 山岡 朗子, 中川 拓, 西本 泰浩
    医療
    2006年 60 巻 2 号 102-105
    発行日: 2006/02/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    われわれは, 遠距離の医師が, 画像を共有しながら会話をし, 臨床カンファレンスが行えるシステムの構築を目的として, POLYCOM社製のテレビ会議システムVSX7000と, WOLFVISION社製書画カメラVZ-9のシステムを作り, 胸部単純X線像, 頭部MRIとCT像, 入院カルテから(検査伝票, 心電図シンチ写真)をシステム間で伝送し, 伝送時間, 画質などの問題点を検討した. 胸部単純像は上肺野, 下肺野, 縦隔, 肋骨, と各部分に分けて読影する必要があり, 肺野の拡大像は細い血管陰影が解像度の関係で, つぶれてしまい, 読影上問題があった. 頭部MRIは最大ズームで脳白質の最小ピクセルが誇張され, 散在する黒の点として見えるので, 受信側に予備知識が必要と思われたが頭蓋内構造物の読影には十分であった. カルテの検査伝票は9ポイント程度の文字, 色ともに読みとれ問題はなかった. 心電図心筋シンチ写真も絞りの調節が必要であるが, 十分に読影可能であった.
  • 村井 敦子, 上田 一乃, 勇田 絵里子, 羽賀 真琴, 饗場 郁子, 齋藤 由扶子, 松岡 幸彦
    医療
    2005年 59 巻 9 号 486-490
    発行日: 2005/09/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy: PSP)患者は, パーキンソン病(Parkinson disease: PD)患者に比べて, いずれのADLレベルにおいても転倒・転落(以下転倒)する頻度が高く, 転倒は介護上長期にわたり大きな問題である. 転倒防止対策として, 当院では, (1)入院時のアセスメントシートの使用, 患者の危険についての家族への説明と理解, (2)観察に基づき排泄の誘導や声かけなど指導・援助, (3)車椅子の位置やベッド柵の配置の検討および小物入れなどの環境整備, (4) 離床センサーや床ベッドなどの個々に合わせた配慮, また転倒しても受傷を軽減するための対策として, (5)セラピーマットや体幹ベルトの設置など対策を行なっている. 転倒を予防するための介護のポイントは, (1)排泄・入浴時は特に目を離さない, (2)トイレは時間で誘導する, (3)一度言ったことであっても何度も声をかける, (4)気になるような物は手の届かない場所に片付けるなどであり, 転倒しても受傷を少なくするための対策として, マットや帽子などの保護を実行することが大切である. これらの転倒防止対策は,入院・在宅ともに重要である.
  • 山田 憲隆, 伊藤 祐子, 後藤 邦彦, 安藤 隆之, 須藤 幸雄, 小川 賢二, 田野 正夫
    結核
    2004年 79 巻 1 号 11-15
    発行日: 2004/01/15
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は23歳男性, 入院時ガフキー5号, 病型はわII3の肺結核症であった。入院時よりHREZの4剤にて治療を開始し, PZA (pyrazinamide) は2カ月間で終了した。第51病日より両頸部リンパ節腫脹が出現, 第115病日には, 両側とも小児手挙大にまで腫脹, 穿刺液塗抹で抗酸菌 (1+) であった。
    また, 第86病日より左前胸部に鶏卵大の腫脹が出現, 穿刺液塗抹で抗酸菌 (1+) だった。喀痰からの培養菌薬剤感受性試験では耐性を認めなかったが, 第110病日よりethambutol (EB) を中止, HRにstreptomycin (SM), tuberactin (TH) を加え4剤治療を継続した。結局1年間の治療にて肺, 頸部, 前胸部ともに病状は軽快し治療終了となった。リンパ節腫大ならびに肋骨周囲膿瘍は初期悪化ではないかと考えられた。
  • 江田 匡仁, 市原 利彦, 朝倉 貞二, 酒井 喜正, 上田 裕一, 加古 健, 嶋内 明美
    心臓
    2002年 34 巻 1 号 31-35
    発行日: 2002/01/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は47歳女性.原発性色素結節性副腎皮質過形成症候群によるクッシング症状のために両側副腎が摘出されており,ハイドロコーチゾン20mg/日の補充療法がなされていた.呼吸困難を主訴に他院を受診し,心エコーで左房内に巨大腫瘤が認められ,手術目的で当院へ搬送された.
    顔貌は満月様で,皮慮およびロ唇にspotty pigmentationを認めた.胸部X線写真では心胸郭比62%で肺うっ血像を認めた.心エコー上,左房は拡大し,左房内に6×3cmの腫瘤を認めた.左房粘液腫と相対的僧帽弁狭窄による心不全と診断し,体外循環,心停止下に腫瘍を摘出した.腫瘍は病理学的にも粘液腫と診断された.術後経過は順調でハイドロコーチゾンは,1日量300mgから漸減し,術後6日目には術前の経口維持量20mgとなった.まれな疾患の左房粘液腫摘出術であったとともに,両側副腎摘出術後で,内因性ステロイドホルモンが全く分泌されていない状況下での体外循環下開心術におけるステロイドカバーに考慮を要した症例であった.
    Carney症候群とは,内分泌機能亢進,皮膚色素斑,粘液腫を3徴とする比較的新しい症候群である.著者らは,極めてまれなCarney症候群による両側副腎摘出後の左房粘液腫摘出術を経験したので報告した.
  • 羽賀 真琴, 村井 敦子, 上田 一乃, 勇田 絵里子, 饗場 郁子, 齋藤 由扶子, 松岡 幸彦
    医療
    2006年 60 巻 1 号 50-53
    発行日: 2006/01/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    平成16年度, 神経疾患の入院をおもに扱う厚生労働省精神・神経委託研究費「政策医療神経総合湯浅班」に属する施設の転倒グループによって, 神経疾患入院患者の転倒・転落(以下転倒と略す)調査を実施した. その結果, 入院中の生活の場である病室での転倒が多いこと, および排泄に関連した行動で転倒をおこしていることが多いことが明らかになった. 認知症・精神症状・意識障害のある患者では, 予測不能な行動ののちの転倒もあり, 転倒防止に加え受傷予防が必要である. 転倒事例を分析し患者が安全に過ごすために, 防止対策を検討, (1)-(13)の結果を得た. (1)ベッド周囲の環境整備を行う. (2)排泄・生活パターンの把握をする. (3)ナースコールの指導は, 毎回念入りに行う. (4)移動は観察下で行う. (5)杖や車椅子の適切な移動手段を指導する. (6)入浴時は安全ベルトを着用する. 認知症・精神症状・意識障害のある患者は上記に加えさらに(7)-(13)の対策を講じる. (7)頻回な観察ができる部屋を考慮する. (8)離床センサー・センサーマットを使用する. (9)体幹ベルトを使用する. (10)車椅子乗車時は安全ベルトを着用する. (11)ベッド柵は固定する. (12)排泄時は付き添う. (13)保護帽・セラピーマットを活用する. これらの対策はすべて施行するのではなく, 1人1人に合わせ, 必要な対策を選択して行うことが重要である.
  • 饗場 郁子
    医療
    2006年 60 巻 1 号 19-22
    発行日: 2006/01/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    進行性核上性麻痺(PSP)では, 初期からよく転倒することが臨床特徴の一つである. PSP入院患者の転倒の特徴は, 初期のみならずADLが悪化した進行期においてもみられ, いずれのADLにおいてもパーキンソン病に比べ転倒頻度が高く, 昼夜を問わず生じ, 入院1ヵ月以内が多く, 排泄に関係して転倒につながる場合が多いことであった. H14年度とH16年度の調査を比較すると, 入院中の転倒患者率は15%から17.7%とほぼ変化がなかったが, 転倒患者の転倒頻度は2.1回/月から0.43回/月へと減少していた. 一方外来患者では, 1ヵ月間という短い調査期間にもかかわらず転倒患者率は61.9%と高く, 重篤な外傷が生じていた. 外来患者ではPSPであること自体が転倒の危険因子(オッズ比3.66)であるが, PSP患者における転倒の危険因子は, ADL(介助歩行レベル)および筋力低下がないことであった. 今後は在宅患者の転倒防止対策が急務である.
  • 饗場 郁子
    医療
    2006年 60 巻 1 号 15-18
    発行日: 2006/01/20
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    「政策医療ネットワークを基盤にした神経疾患の総合的研究」班・平成16年度転倒グループ7施設で, 神経疾患患者598例における転倒の実態調査を行った. 転倒患者率は, パーキンソン病(PD)14.2%/33.8%(入院/外来), 進行性核上性麻痺(PSP)17.7%/61.9%, 大脳皮質基底核変性症(CBD)50%/20%, 多系統萎縮症(MSA)4.3%/37%, 筋萎縮性側索硬化症(ALS)4.0%/21.7%, ニューロパチー5.9%/28.2%で, 全体では9.7%/33.2%であった. 入院患者の転倒事例率はPD4.0‰, PSP3.3‰, CBD5.4‰, MSA1.5‰, ALS2.4‰, ニューロパチー2.1‰で, 全体では2.9‰であった. 外来患者では, PSPのみが他の疾患に比し有意に転倒の危険性が高く(p<0.005), PSPであること自体が転倒の危険因子(オッズ比3.66)であった.
  • 岩田 仁, 佐々木 智康, 笹本 基秀, 三輪 太郎, 今井 昌利
    日本胸部疾患学会雑誌
    1985年 23 巻 3 号 380-384
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    肺結核治療中に合併し, 14年の経過を有する様々な病態を示す肺アスペルギルス症の一例を経験したので報告する. 結核菌陰性化後に, 発熱と血尿を伴うアレルギー性気管支肺アスペルギルス症が発症し, 右上葉にある結核性多房性薄壁空洞内にび慢性の陰影が出現した. 急性期の症状が軽快した後に, 次第に陰影が増大し更に右下葉の肺組織にも浸潤を示し, 遂には右胸腔を占める巨大菌塊に成長した. この間にアンフォテリシンBとナイスタチンを投与したが無効であった. 発症より10年経過後フルシトシンの投与を開始した所, 1年9ヵ月後に菌塊陰影が崩壊し始め, 呼吸困難と共に多量の硬い小片が喀出され, 更に4ヵ月経過した後に菌塊陰影はほぼ消失した. 本症例は近年 Binder らが提唱する慢性壊死性肺アルペルギルス症であると考える.
  • 斎藤 一三, 金山 彰宏
    衛生動物
    2002年 53 巻 4 号 267-272
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2016/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
    The fauna and distribution of blackflies in Aichi Prefecture were studied based on the collections of larvae and pupae from streams at 59 localities in winter of 1986. A total of 4,992 blackflies, [4,772 larvae (95.6% in total number) and 220 pupae (4.4%)], were collected at 40 sites. All of these blackflies were classified into fifteen species of two genera: Prosimulium Roubaud and Simulium Latreille. Four species, Prosimulium (Prosimulium) yezoense, Simulium (Nevermannia) aureohirtum, S. (N.) konoi and S. (Simulium) quinquestriatum, were newly recorded from Aichi Prefecture. The most abundant species was S. (Odagmia) aokii (28.3% in total number), followed by S.(N.) uchidai (24.7%), S. (Gnus) bidentatum (16.1%), S. (S.) japonicum (13.1%) and S. (S.) rufibasis (11.0%). The most widely distributed species was S. (N.) uchidai (28 sites), followed by S. (S.) japonicum (22 sites), S. (O.) aokii (19 sites), S. (S.) rufibasis (19 sites) and S. (Gn.) bidentatum (15 sites).
  • 藤崎 宏之, 野浪 敏明, 永田 博
    日本門脈圧亢進症学会雑誌
    2015年 21 巻 4 号 202-208
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/12/27
    ジャーナル フリー
    門脈圧亢進症は心拍出量増加,末梢血管抵抗低下に示される全身循環亢進を呈する.この発生要因として循環血漿量の増大,estrogen, false neurotransmitter, catecholamine, glucagon, endotoxinなどの増加,血管の拡張あるいは収縮を引き起こすNOやendothelinなどの関与がある.門亢症の全身循環亢進は代謝を維持するために代謝低下の代償的意義があると考えられる.門亢症は肺循環にも異常をきたし,低酸素血症や肺shunt率の上昇がみられる.肺血管抵抗は低下し,肺循環においてもhyperdynamic stateである.低酸素血症の原因は,肺内シャント,換気血流不均等などである.Steroidは肺shunt率を低下させ,PaO2を改善させる.門亢症患者の外科手術後や肝不全などの全身管理が必要な時には,全身循環亢進や肺循環異常を考慮した管理が重要である.
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