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クエリ検索: "歯科"
150,734件中 1-20の結果を表示しています
  • 大阪
    歯科大学小児歯科
    学講座
    歯科
    医学

    2016年 79 巻 2 号 77
    発行日: 2016/09/25
    公開日: 2017/01/10
    ジャーナル フリー

    静置培養時と振盪培養時の Rothia mucilaginosa の遺伝子発現の比較

    古森賢・山根一芳・王宝禮(大阪歯大・細菌)

    口腔感染症から分離される細菌には,シュクロース非依存性に菌体外マトリックスを産生する株が存在する.これらの細菌の産生する菌体外マトリックスは貪食抵抗因子として働くだけでなく,菌体を周囲の環境から保護し,疾患の慢性化,難治化に重要な役割を果たすことが分かっている.我々はこれまでに数回の根管治療にもかかわらず,持続的に単一の細菌種が分離される難治性根尖性歯周炎の病巣からRothia mucilaginosa DY­18 株(DY­18 株)を分離し,この菌株が菌体外マトリックスを産生することで治療に抵抗して病巣で長期に生存することを明らかにしてきた.また,我々はDY­18 株の産生する菌体外マトリックスが,中性糖として主にガラクトース,マンノース,ラムノース,グルコースを含み,アミノ糖として少量のグルコサミンとガラクトサミンを含む菌体外多糖(exopolysaccharide, EPS)であり,このEPS がDY­18 株のバイオフィルムの構成因子になっていることを報告した.

    本研究ではDY­18 株のバイオフィルム形成について更に詳細に検討し,その遺伝学的な背景を明らかにする ことを目的に,浮遊状態の細胞と,バイオフィルム形成状態の細胞の遺伝子発現をマイクロアレイ分析した.走査型電子顕微鏡観察の結果,DY­18 株の菌体表面には,バイオフィルム形成菌の特徴である菌体間の網目様構造物が存在していた。さらに,培養菌液の粘度からEPS の産生量を経時的に測定すると,種菌接種30 時間後から42 時間後まで粘度が著しく上昇し,EPS の産生量が増加していた.また,種菌接種36 時間後の振盪培養した浮遊状態と,静置培養したバイオフィルム形成状態の培養菌液の粘度を比較したところ,振盪培養では粘度上昇が認められず,静置培養時とはEPS の産生量に大きな差があることが示された.そこで,我々が決定したDY­18 株のgenome の配列とアノテーションを基にマイクロアレイをデザインし,浮遊状態とバイオフィルム形成状態の細胞における遺伝子の発現量を測定した.両培養条件における各遺伝子の発現量を比較した結果,バイオフィルム形成状態でDNA polymerase III subunit beta(NCBI locus tag ;RMDY18_00020),signal transduction histidine kinase(RMDY18_00350),mo­ lecular chaperone DnaK(RMDY18_16800)をコードする遺伝子が有意に発現上昇していることが明らかになった.これらの遺伝子は,DY­18 株のバイオフィルム形成に重要な役割を果たしていると考えられる.

  • 大阪
    歯科大学歯科
    放射線学講座
    歯科
    医学

    2016年 79 巻 2 号 78-79
    発行日: 2016/09/25
    公開日: 2017/01/10
    ジャーナル フリー

    歯科
    用CBCT 画像の寸法安定性について森友理恵・四井資隆・新井是宣・清水谷公成・馬場俊輔(大阪歯大・大学院・口腔インプラント,大阪歯大・
    歯科
    放射線,大阪歯大・口腔インプラント)断層画像による画像診断は,
    歯科
    用コーンビームCT(以下,CBCT)の普及に伴って,インプラント治療を行う際には不可欠とされている.撮影範囲(以下,FOV)内での位置による計測精度の差について検証したものはない.そこで本研究は,FOV 内の各位置におけるCBCT 画像計測値と実測値を比較し,分析することを目的とした.撮影ファントムは,市販のCDR(直径120 mm,厚さ1.2 mm)を1.2 mm 間隙で,30 枚重ね合わせたものを作成した.撮影機材はUni3DMultiOS(京セラメディカル社,以下,Uni)およびMORITA 3D Accuitomo F17(モリタ,以下,3DX)を使用した.撮影条件は,電流が4 mA,電圧が90 kV, 80 kV, 70 kV とした.またFOV は,各装置の
    歯科
    用での最大FOV に設定し,Uniでは12×8.5 cm, 3DX では8×8 cm とした.画像計測にはOsiriX ver.5.8.1(pixmeo)を用いた.実測には電子ノギス(DIGIMATIC CALIPER, Mitutoyo corporation)を用いた.計測点は,FOV 外周端部の上部,中部,下部に設定し,CDRを放射状に8 分割した接点8×3 点とした.またFOV 中心部では,CDRの中心孔の上部・中央部・下部の3 点を計測点とした.実測と画像計測は各5回ずつ行った.計測後,各部位におけるCBCT 画像計測値と実測値との誤差を算出した.また,歪みは,算出された誤差/実測値×100(%)で算出したところ,以下の結果を得た.Uni での計測の結果,FOV 端部では,上部での歪0.4%,端中央部での歪0.1%,端下部での歪1.1% であり,誤差の範囲は0〜0.8 mm であった.FOV 中心部では上部での歪0.4%,中央部での歪0.4%,下部での歪0.9% であり,誤差の範囲は0〜0.4 mm であった.電圧が低いと外周部と中心部共に誤差が大きくなる傾向を示した.3DX での計測の結果は,FOV 端部では,端上部での歪0.4%,端中央部での歪0.5%,端下部での歪0.9%であり,誤差の範囲は0〜0.4 mm であった.FOV 中心部では上部での歪2.6%,中部での歪1.3%,下部での歪1.4% であり,誤差の範囲は0.2〜0.7 mm であった.以上のことから,誤差の程度や特性は機種によって異なるが,90 kV においては端部の誤差は近似した.電圧が低いと誤差は大きくなる傾向で,FOV 端部全域と中心部の上部や下部においては誤差が大きくなる傾向が明らかとなった.この歪が生じるのは,CBCT の撮影機構自体に問題がある.上部や下部では射入されるエックス線の垂直的角度が大きくなり,外周部ではそれがさらに顕著となることから,元画像に歪が生じると考える.

  • 日本
    歯科理工学会歯科
    器材調査研究委員会
    歯科
    材料・器械

    1991年 10 巻 3 号 416-
    発行日: 1991/05/25
    公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー
  • 東京
    歯科大学歯科
    放射線学教室
    歯科
    放射線

    1966年 7-8 巻 50-51
    発行日: 1966年
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 東京
    歯科大学歯科
    放射線学教室
    歯科
    放射線

    1966年 7-8 巻 44-46
    発行日: 1966年
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • *坂井田 瑠衣, 諏訪 正樹
    人工知能学会全国大会論文集
    2015年 JSAI2015 巻 2N4-OS-16a-3
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/07/30
    会議録・要旨集 フリー

    歯科診療において歯科
    医師が先導する診療工程に,
    歯科
    衛生士は臨機応変に追従する必要がある.
    歯科
    医師の言語的指示がなくても,
    歯科衛生士は歯科
    医師の身体動作を観察して主体的に振る舞う.本発表では,
    歯科
    医師による診療の進行に淀んだ際,
    歯科
    衛生士が振る舞いをそのつど修正することでトラブルが抑制されうることを,映像分析から示す.
    歯科
    診療の円滑な進行を支える基盤が,身体の相互観察可能性に他ならないことを論じる.

  • 田口 円裕
    日本口腔科学会雑誌
    2017年 66 巻 2 号 60
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル 認証あり
    高齢化の進展などの社会情勢に対応するため,国では「地域包括ケアシステム」の実現を目指しています。
    一方で,
    歯科
    疾患構造の変化や治療の高度化に伴い,国民の求める
    歯科
    医療サービスも多様化しています。
    このような状況の中で,今後の
    歯科
    保健医療提供体制の在り方として,医療機関完結型の
    歯科医療から地域完結型の歯科医療への移行や在宅歯科
    医療を担う,あるいは多職種との連携ができる,かかりつけ
    歯科医機能をもった歯科
    医師の役割が極めて重要になってきます。また,
    歯科
    医療の需要に関しては,健常者に対する需要は減少し,高齢者に対する需要そのものが増加し,従来の修復治療や,欠損補綴を中心とした歯の形態回復に主眼をおいた
    歯科
    治療から,いくつかの基礎疾患を持つ高齢者や自立度が低下した高齢者に対する口腔機能の回復に主眼をおいた
    歯科
    治療へパラダイムシフトするものと考えられます。
    歯科医療機関の間での連携や医科歯科
    連携の観点から言えば,周術期の口腔機能管理については,在院日数の減少等のエビデンスも示されていることから,医科
    歯科
    連携とあわせ,病院
    歯科と歯科
    診療所との連携も重要です。この他,入院患者に対する栄養サポートチームへの参画や摂食機能等のアプローチ,さらには,医療機関や患者の状態に応じ,時間軸に沿った医療機関間の連携や多職種協働が求められています。このように
    歯科
    医療における連携と協働の推進は,周術期口腔機能管理料や栄養サポートチーム加算への
    歯科
    医師連携加算といった診療報酬上の評価の面からも図られています。
    今回の講演では,今後の
    歯科
    医療に求められる診療の在り方や地域等での役割の再構築などについて,連携と協働をキーワードに述べてみたいと思います。
  • ~歯科医に対するアンケート調査の結果~
    尾本 正, 青木 淳, 丸田 一人, 益田 智章, 堀川 優衣, 岡松 良昌, 弘中 祥司
    心臓
    2019年 51 巻 9 号 914-919
    発行日: 2019/09/15
    公開日: 2020/12/08
    ジャーナル フリー

     背景と目的

    歯科
    治療時における感染性心内膜炎発症予防のための抗生剤使用状況についてはあまり報告がない.本研究の目的は,
    歯科
    医の実臨床における予防的抗生剤投与の適応とその内容についての現状を調査し,ガイドラインの影響を検討することである.

     方法:昭和大学関連

    歯科
    病院,地域連携
    歯科
    医院を対象に,以下の5つの設問につきアンケート調査を行った.1)所属(a.
    歯科
    病院,b.
    歯科
    医院),2)経験年数,3)どのような
    歯科
    治療時に予防的抗生剤を投与するか(a.非侵襲性治療,b.侵襲性治療),4)患者背景(a.人工弁使用患者,b.心臓弁膜症患者),5)抗生剤の内容.

     結果:70名に配布し,回答者は43名(回答率61%)で,

    歯科
    病院は20名,
    歯科
    医院は23名であった.平均経験年数は20.7±12.5年(1-19年:30%,20-29年:33%,30年以上:37%)であった.93%(38/41)が侵襲性治療時に,非侵襲性治療時では7%(3/41)が予防的抗生剤投与を行うと回答した.予防対象患者が人工弁使用だけである
    歯科
    医は71%(27/38)で,人工弁使用に加え心臓弁膜症患者も対象としている
    歯科
    医は29%(11/38)であった.また,アモキシリンを第一選択としていた
    歯科
    医が77%(30/39),セフェム系である
    歯科
    医が18%(7/39)であった.

     結論:今回の調査において,ガイドラインでは推奨されていない非侵襲性

    歯科
    治療における抗生剤使用は7%に過ぎず,また,高度リスク群とされる人工弁患者に対しては100%の
    歯科
    医が予防的抗生剤投与を行っており,ガイドラインの趣旨が日常
    歯科
    診療に反映されていることがわかった.また,ガイドライン上推奨されているアモキシリンの使用頻度は77%であったが,
    歯科
    医院における使用頻度は61%といまだ十分とはいえず,今後とも関連学会や研究会を通じて啓蒙活動を推し進める必要がある.

  • 日本小児
    歯科
    学会
    小児
    歯科
    学雑誌

    1993年 31 巻 5 号 817-827
    発行日: 1993/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    幼若永久歯の健康管理法の確立を目指している日本小児
    歯科
    学会は,その第一歩として,第一大臼歯の保護を目的に,幼若第一大臼歯の実態調査を行った.調査は全国29大学の小児
    歯科
    ,11の小児
    歯科
    専門医および1小学校において行われ,4821人の小児の18488本の第一大臼歯が調べられた.
    第一大臼歯は小学校入学前の就学前1年において,既に約25%が齲蝕を経験し,その後増加して小学6年生では約80%にも達する.一人平均でも小学6年生では約3本の齲蝕ないし処置歯を持っている.
    第一大臼歯4歯が健全であるものは,就学前1年で約54%であるが,6年生では約11%に減少する.
    処置ではシーラントが早期から施され,これにより齲蝕の重症化が防げていると思われる.
    萌出初期から齲蝕に罹患しているものが存在し,萌出が進むにつれて齲蝕が増加する.萌出度が同じでも,学年が高いもののほうが齲蝕経験率が高い.また,就学前に萌出が完了したものでは,上顎で約35%,下顎で70%近くが齲蝕経験を持つ.
    乳歯齲蝕との関連では,乳歯齲蝕の経験歯数が多いものの方が,第一大臼歯の齲蝕経験歯数が多い.他の永久歯の齲蝕との関連では,第一大臼歯の齲蝕経験歯数の多いものに,他の永久歯の齲蝕が多い傾向がみられた.
  • 日本小児
    歯科
    学会
    小児
    歯科
    学雑誌

    1993年 31 巻 3 号 375-388
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    日本人の乳歯歯冠並びに歯列弓の大きさ,乳歯列の咬合状態についての基準値,頻度分布を調査することを目的に全国
    歯科大学小児歯科
    学講座の協力を得て収集された2歳6か月より5歳11か月までの乳歯列正常咬合児,男児83名,女児75名,計158名の上下顎歯列模型を資料に計測,観察した結果以下の結論を得た.
    1.すべての各歯の乳歯歯冠近遠心幅径の平均値を得た.上顎第二乳臼歯を除くすべての歯種で有意に女児より男児が大きかった.
    2.2歳代を除く3歳0か月以上5歳0か月未満と,5歳0か月以上5歳11か月以下の2群について,男女別に乳歯列弓の幅径,長径,高径に関する臨床的基準値と標準偏差図表を得た.
    3.各歯間空隙量を測定した.空隙発現状態別頻度は,霊長空隙と発育空隙がともに有する歯列が,上顎は91.8%,下顎は70.9%であった.
    4.ターミナルプレーンの型別出現頻度は,垂直型が85.4%,遠心段階型が8.6%,近心段階型が6.0%であった.
    5.乳犬歯咬合関係は,I型は83.2%,II型は13.0%,III型は3.8%であった.
  • *黒田 美保, 由井 愛
    日本心理学会大会発表論文集
    2021年 85 巻 PD-128
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/30
    会議録・要旨集 フリー

    【目 的】

    歯科
    治療への恐怖の要因として,治療の体験,周囲の態度,性格などの要因があげられる。本研究では,Dental Fear Survey(以下DFS)日本版を用いて,
    歯科治療での体験と歯科
    恐怖との関係を調査する。【方 法】対象者は大学生53名。調査はGoogleフォームで行った。DFSは
    歯科
    治療に対する20の設問に5段階評価し,合計点のDFS値により
    歯科
    恐怖・不安の程度を判断する。60点以上で強い恐怖が示唆される。
    歯科
    からの回避,生理的反応,刺激に対する恐怖の3要素から構成され,恐怖については ① 治療前の不安 ② 治療への不安に分けられる。同時に
    歯科
    治療での恐怖体験の有無を尋ねた。【結 果】DFS値の平均は45.98±9.82点。
    歯科
    治療における恐怖体験の有無で2群に分け(有群:18人,無群:35人)比較したところ,平均は有群:62.94±19.15点,無群:37.26±13.49点で有意差がみられた。特に,有群では治療前の不安が顕著であった。【考 察】過去に
    歯科
    治療に恐怖の体験があると治療への高い不安が生じ,大学生になっても持続することが示唆された。

  • 齋藤 淳, 佐藤 陽子, 中川 種昭, 山田 了
    日本歯周病学会会誌
    2008年 50 巻 1 号 21-29
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/23
    ジャーナル フリー
    歯周治療における
    歯科
    衛生士の役割は大きく,
    歯科
    医師と効果的に協調して治療に参画するためには, 患者の
    歯科
    衛生上の問題点を明らかにする能力が要求される。本研究の目的は, 「
    歯科
    衛生診断」を歯周療法学教育に導入する意義についての知見を得ることにある。3年制
    歯科
    衛生士教育の一部として平成17年度, 18年度の第3学年を対象に模擬患者実習を実施し, 学生の
    歯科衛生ケアプロセス展開における歯科
    衛生診断の記述内容を評価した。質的分析として,
    歯科
    衛生ヒューマンニーズ概念モデルとの整合性について検討した。その結果,
    歯科衛生ケアプロセスのなかで歯科
    衛生診断を行うことにより, 歯周領域を中心に, 対象者(患者)の
    歯科
    衛生上の問題についての思考が学生に促されたことが明らかとなった。しかし, 問題の捉え方は限局的であり, 対象者の心理・社会・行動面に対する意識は不十分であった。
    歯科
    衛生士としての包括的な視点について指導するうえで,
    歯科
    衛生理論・概念モデルの効果的な応用が必要であると思われた。以上より,
    歯科
    衛生診断の導入は,
    歯科
    衛生士の歯周療法学教育において有用である可能性が示唆された。
    日本歯周病学会会誌(日歯周誌)50 : 21-29, 2008
  • *伊藤 大廣, 青山 英樹
    精密工学会学術講演会講演論文集
    2015年 2015A 巻 L04
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2016/02/20
    会議録・要旨集 フリー
    歯が欠損した際の治療に用いる
    歯科修復物の製作は歯科
    技工士の手作業で行われているため,製作時間の長期化,精度のバラつき,技工士への負担という問題がある.現在,
    歯科
    用CAD/CAMを用いる方法が提案されているが,
    歯科
    用CADでの設計は
    歯科
    技工士の技術に依存しており、問題を完全には解決していない.そこで,本研究では
    歯科
    修復物製作の際に考える歯学に基づいたルールを組み込み,技工士の技術に依存しないCADシステムを提案する.
  • 西村 実佐子, 佐々木 好幸, 木下 淳博
    日本歯周病学会会誌
    2009年 51 巻 3 号 238-251
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    歯科の専門家としての歯科
    衛生士が, さまざまな臨床の現場において具体的にどのような業務を担っているのかは把握されていない。本研究は, 歯周基本治療に関して
    歯科医師および歯科
    衛生士の連携の実態を知ることを通じて, 今後の
    歯科
    衛生士業務の発展に寄与することを目的とする。さらには, これからの
    歯科
    医療を担う学生教育の充実, チーム医療の発展を考えるうえでの基礎資料を得ることを期待する。
    調査は, 日本歯周病学会専門医が勤務している一般開業
    歯科
    医院の院長を対象として, 質問紙調査法により行った。質問項目は「歯周病の診断と治療の指針」を参考に, 主として歯周基本治療の段階での
    歯科
    衛生士の介入について質問する内容とした。
    合計202件の回答を得た結果, 院長経験年数と
    歯科
    衛生士が主として処置をおこなうユニット台数に有意な正の相関があった。また,
    歯科
    衛生士が主として処置をおこなうユニット台数とは, 一日平均歯周炎病名患者数ならびに
    歯科
    衛生士が接する時間比率, 歯周基本治療の各段階など, 多数の項目と有意な正の相関が認められた。
    本調査により, 近年の
    歯科
    衛生士像,
    歯科
    衛生士の臨床能力の高さ, および
    歯科
    衛生士の具体的業務内容の決定に関連する因子等が明らかになった。これらの結果より,
    歯科
    衛生士教育への提案, および
    歯科
    衛生士の職域拡大の可能性について考察した。
    日本歯周病学会会誌(日歯周誌)51(3) : 238-251, 2009
  • 九州
    歯科
    大学補綴学教室
    日本補綴
    歯科
    学会雑誌

    1963年 7 巻 2 号 225-236
    発行日: 1963/12/31
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 兒島 由佳
    口腔・咽頭科
    2022年 35 巻 2 号 129-137
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/07/20
    ジャーナル フリー
    近年,医科
    歯科
    連携の重要性が認識されるようになり,大学病院などの特定機能病院やがん診療連携拠点病院では
    歯科または歯科
    口腔外科が設置されるようになった.
    歯科
    口腔外科の診療範囲は広いが,今回医科
    歯科
    連携の観点から,1)周術期口腔機能管理,2)放射線性顎骨壊死,3)薬剤関連顎骨壊死,4)閉塞性睡眠時無呼吸における口腔内装置について,われわれが行っている診療や臨床研究を中心に概説する.
  • 石井 信之, 水野 潤造, 武藤 徳子, 鈴木 二郎, 室町 幸一郎, 下島 かおり, 藤巻 龍治, 宇都宮 舞衣, 山田 寛子, 木庭 大槻, 許 多, 佐藤 イテヒョン, 清水 千晶, 田中 俊, 林田 優太郎, 菅原 美咲
    日本
    歯科
    保存学雑誌

    2020年 63 巻 1 号 38-43
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/02
    ジャーナル フリー

     目的 : 現在では,

    歯科用実体顕微鏡や拡大鏡を使用した拡大視野下の長時間にわたる精密歯科
    診療が求められ,
    歯科医師や歯科衛生士の正確な手技への支援や肉体的負担を軽減できる歯科
    診療支援システムの開発が必要とされている. 本研究は
    歯科
    診療アシストスーツを開発することで,
    歯科
    診療の精密性向上, 診療成功率の向上, および
    歯科医師や歯科
    衛生士の肉体的負担軽減を目的とする.

     材料と方法 :

    歯科
    診療アシストスーツの上腕負担軽減効果を解析するために, 表面筋電図による解析と定量評価機能を有した臨床シミュレーション装置を使用した臼歯部窩洞形成を実施した.

     結果 :

    歯科
    診療アシストスーツを作動することで, 上腕二頭筋および上腕三頭筋の平均振幅値はいずれも有意に減少し, 上腕の負担軽減効果が認められた. 臼歯部窩洞形成の客観的総合評価は,
    歯科
    診療アシストスーツ作動前と比較して作動後に有意な高得点を示した.

     結論 : 本研究で開発した

    歯科
    診療アシストスーツは, 上腕二頭筋と上腕三頭筋の緊張を軽減することによって, 診療精度の向上と長時間診療における術者の負担軽減を可能にする装置であることが示された.

  • 村井 亜希子, 錦織 良, 神 光一郎
    歯科
    医学

    2020年 83 巻 2 号 68-75
    発行日: 2020/09/25
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    本研究は,わが国における

    歯科
    衛生士の就業実態や医療・介護現場で
    歯科
    衛生士が行っている処置・指導の状況などの
    歯科
    衛生士の需給に関する実態について明らかにするとともに,将来的な
    歯科
    衛生士の需給バランスについて検討することを目的として行った.分析データには,厚生労働省が実施している国家統計調査の結果および本学附属
    歯科
    衛生士専門学校に応募があった求人票を用いた.

     その結果,全国の

    歯科
    衛生士養成学校数は2010年から2019年の10年間で9校増え163校であった.就業
    歯科
    衛生士数を年度ごとに累積人数で推計したところ,ほぼ半数の者が
    歯科
    衛生士として就業していない実態が明らかとなった.一方,30歳以上では就業者数が増加しており,特に50歳以上ではその傾向が顕著であった.
    歯科
    衛生士の就業状況では90%の者が
    歯科
    診療所に従事していたが,一般病院や介護保険施設における
    歯科
    衛生の従事者数および保険点数の算定回数が大幅に増加している傾向が示唆された.求人票のデータ分析では,求人応募機関数が2010年度の443施設から2017年度には944施設と2倍以上に増え,特に病院からの求人が2010年度の6施設から2017年度には31施設と急増していた.

     本研究により,

    歯科
    衛生士の需要が経年的に増していることが窺え,今後も周術期や介護現場等での専門的口腔管理の重要性が浸透し,
    歯科
    衛生士の需要は高まることが推測される.一方,
    歯科衛生士国家試験合格者のほぼ半数が歯科
    衛生士として就業しておらず,20歳代の就業
    歯科衛生士数が他の年齢層の就業歯科
    衛生士数と比べて減少傾向を示していることが明らかとなった.今後
    歯科
    衛生士の需給を検討する上では,
    歯科
    衛生士が生涯を通じて資格を活かすことのできるワークライフバランスや待遇の改善,医科
    歯科
    連携や高齢者の口腔機能管理などに係る教育カリキュラムの充実など,有資格者が
    歯科
    保健医療に貢献できる就業の在り方を検討することが課題であると考えられる.

  • 図書に基づいた歯科放射線学の歴史的変遷
    小滝 真也, 清水谷 公成
    歯科
    医学

    2019年 82 巻 2 号 63-71
    発行日: 2019/09/25
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    1895年Wilhelm Conrad Röentgenによって発見されたエックス線は歯学分野でも応用されることとなり,本邦においても1916年に藤浪剛一と照内昇による

    歯科
    放射線学における最初の成書である「
    齒科
    レントゲン學」が出版された.現在まで日本の歯学における
    歯科
    放射線学は100年以上の歴史を持ち,その間に出版された
    歯科
    放射線学に関する書籍は100冊以上にのぼる.しかしながら,
    歯科
    放射線学に関する書籍の研究や「
    齒科
    レントゲン學」に言及された研究はほとんどない.それゆえ,今回我々は,まず現在までに出版された
    歯科
    放射線学に関する書籍の目録を作成した.次に
    歯科
    放射線の代表的な書籍である「
    齒科
    レントゲン學」と「
    歯科
    放射線学」の内容を比較することで歯学分野における放射線利用と教育内容の変遷を記述した.その結果,2018年2月までに出版された
    歯科
    放射線に関する書籍は124冊であった.また「
    齒科
    レントゲン學」と「
    歯科
    放射線学」を比較した結果,口内法エックス線撮影に関しては,100年前から現在とほぼ同じ画像が得られていた.しかしながら,近年における急速な放射線機器の進歩により,画像診断,放射線防護,放射線治療,放射線生物の分野ではいずれも著しい発展がみられ,
    歯科
    放射線学は歯や顎骨といった硬組織のみならず,口腔・顎顔面領域の軟組織を含めた領域も対象とする分野へと展開してきた.

  • 野之口 節予
    歯科
    医学

    1997年 60 巻 3 号 g5-g6
    発行日: 1997/09/25
    公開日: 2017/03/30
    ジャーナル フリー
    歯科
    医療の需給関係を明らかにする目的で, 平成5年の大阪府における齲蝕および歯周疾患の有効需要および潜在需要から求める充足率を指標として検討した。齲蝕の潜在需要は昭和32年から昭和62年までの
    歯科
    疾患実態調査をもとに計算した平成5年の推計値を引用し, 歯周疾患の潜在需要はCPITNを指標とした大阪府の
    歯科
    疾患調査結果(平成5年)を用いた。また, 齲蝕および歯周疾患の有効需要は, 大阪府下6件の
    歯科
    診療所のカルテ調査を行って求めた。齲蝕の未処置歯および欠損補綴の充足率は96.97%および34.38%であり, 末処置歯に対する
    歯科
    処置は充足されていることがわかった。一方, 歯周疾患の充足率は65.67%であり, CPITN個人コード別充足率は, 個人コード1〜4では23.42%, 個人コード2〜4では52.25%, 個人コード4では60.57%であり, 歯周疾患が重篤になるほど充足率は高かった。齲蝕の充足率に影響を及ぼす要因検索を行うために, 充足率(未処置歯, 欠損補綴)を目的変数とし, 人口,
    歯科
    診療所数 ,国民医療費のうち
    歯科
    診療医療費の占める割合および家計調査における保健医療費を説明変数として, 重回帰分析を行った。未処置歯の充足率を目的変数とした場合,
    歯科診療所数および国民医療費のうち歯科
    診療医療費の占める割合に有意差が認められた。また, 欠損補綴の場合, 国民医療費のうち
    歯科
    診療医療費の占める割合にのみ有意差がみとめられた。すなわち,
    歯科
    診療所数の増加は, 未処置歯の充足率を上昇さすが, 欠損補綴の充足率に影響を及ぼさないこどが明らかになり, 欠損補綴お需要に対し現状の
    歯科
    医療が対応できないことが示唆された。このことから,
    歯科
    医療需給問題は, 現在の人口10万対比を指標とするのではなく,
    歯科
    診療所数からの追求が有効であることがわかった。
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