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クエリ検索: "歯科"
155,604件中 1-20の結果を表示しています
  • 大阪
    歯科大学小児歯科
    学講座
    歯科
    医学

    2016年 79 巻 2 号 77
    発行日: 2016/09/25
    公開日: 2017/01/10
    ジャーナル フリー

    静置培養時と振盪培養時の Rothia mucilaginosa の遺伝子発現の比較

    古森賢・山根一芳・王宝禮(大阪歯大・細菌)

    口腔感染症から分離される細菌には,シュクロース非依存性に菌体外マトリックスを産生する株が存在する.これらの細菌の産生する菌体外マトリックスは貪食抵抗因子として働くだけでなく,菌体を周囲の環境から保護し,疾患の慢性化,難治化に重要な役割を果たすことが分かっている.我々はこれまでに数回の根管治療にもかかわらず,持続的に単一の細菌種が分離される難治性根尖性歯周炎の病巣からRothia mucilaginosa DY­18 株(DY­18 株)を分離し,この菌株が菌体外マトリックスを産生することで治療に抵抗して病巣で長期に生存することを明らかにしてきた.また,我々はDY­18 株の産生する菌体外マトリックスが,中性糖として主にガラクトース,マンノース,ラムノース,グルコースを含み,アミノ糖として少量のグルコサミンとガラクトサミンを含む菌体外多糖(exopolysaccharide, EPS)であり,このEPS がDY­18 株のバイオフィルムの構成因子になっていることを報告した.

    本研究ではDY­18 株のバイオフィルム形成について更に詳細に検討し,その遺伝学的な背景を明らかにする ことを目的に,浮遊状態の細胞と,バイオフィルム形成状態の細胞の遺伝子発現をマイクロアレイ分析した.走査型電子顕微鏡観察の結果,DY­18 株の菌体表面には,バイオフィルム形成菌の特徴である菌体間の網目様構造物が存在していた。さらに,培養菌液の粘度からEPS の産生量を経時的に測定すると,種菌接種30 時間後から42 時間後まで粘度が著しく上昇し,EPS の産生量が増加していた.また,種菌接種36 時間後の振盪培養した浮遊状態と,静置培養したバイオフィルム形成状態の培養菌液の粘度を比較したところ,振盪培養では粘度上昇が認められず,静置培養時とはEPS の産生量に大きな差があることが示された.そこで,我々が決定したDY­18 株のgenome の配列とアノテーションを基にマイクロアレイをデザインし,浮遊状態とバイオフィルム形成状態の細胞における遺伝子の発現量を測定した.両培養条件における各遺伝子の発現量を比較した結果,バイオフィルム形成状態でDNA polymerase III subunit beta(NCBI locus tag ;RMDY18_00020),signal transduction histidine kinase(RMDY18_00350),mo­ lecular chaperone DnaK(RMDY18_16800)をコードする遺伝子が有意に発現上昇していることが明らかになった.これらの遺伝子は,DY­18 株のバイオフィルム形成に重要な役割を果たしていると考えられる.

  • 大阪
    歯科大学歯科
    放射線学講座
    歯科
    医学

    2016年 79 巻 2 号 78-79
    発行日: 2016/09/25
    公開日: 2017/01/10
    ジャーナル フリー

    歯科
    用CBCT 画像の寸法安定性について森友理恵・四井資隆・新井是宣・清水谷公成・馬場俊輔(大阪歯大・大学院・口腔インプラント,大阪歯大・
    歯科
    放射線,大阪歯大・口腔インプラント)断層画像による画像診断は,
    歯科
    用コーンビームCT(以下,CBCT)の普及に伴って,インプラント治療を行う際には不可欠とされている.撮影範囲(以下,FOV)内での位置による計測精度の差について検証したものはない.そこで本研究は,FOV 内の各位置におけるCBCT 画像計測値と実測値を比較し,分析することを目的とした.撮影ファントムは,市販のCDR(直径120 mm,厚さ1.2 mm)を1.2 mm 間隙で,30 枚重ね合わせたものを作成した.撮影機材はUni3DMultiOS(京セラメディカル社,以下,Uni)およびMORITA 3D Accuitomo F17(モリタ,以下,3DX)を使用した.撮影条件は,電流が4 mA,電圧が90 kV, 80 kV, 70 kV とした.またFOV は,各装置の
    歯科
    用での最大FOV に設定し,Uniでは12×8.5 cm, 3DX では8×8 cm とした.画像計測にはOsiriX ver.5.8.1(pixmeo)を用いた.実測には電子ノギス(DIGIMATIC CALIPER, Mitutoyo corporation)を用いた.計測点は,FOV 外周端部の上部,中部,下部に設定し,CDRを放射状に8 分割した接点8×3 点とした.またFOV 中心部では,CDRの中心孔の上部・中央部・下部の3 点を計測点とした.実測と画像計測は各5回ずつ行った.計測後,各部位におけるCBCT 画像計測値と実測値との誤差を算出した.また,歪みは,算出された誤差/実測値×100(%)で算出したところ,以下の結果を得た.Uni での計測の結果,FOV 端部では,上部での歪0.4%,端中央部での歪0.1%,端下部での歪1.1% であり,誤差の範囲は0〜0.8 mm であった.FOV 中心部では上部での歪0.4%,中央部での歪0.4%,下部での歪0.9% であり,誤差の範囲は0〜0.4 mm であった.電圧が低いと外周部と中心部共に誤差が大きくなる傾向を示した.3DX での計測の結果は,FOV 端部では,端上部での歪0.4%,端中央部での歪0.5%,端下部での歪0.9%であり,誤差の範囲は0〜0.4 mm であった.FOV 中心部では上部での歪2.6%,中部での歪1.3%,下部での歪1.4% であり,誤差の範囲は0.2〜0.7 mm であった.以上のことから,誤差の程度や特性は機種によって異なるが,90 kV においては端部の誤差は近似した.電圧が低いと誤差は大きくなる傾向で,FOV 端部全域と中心部の上部や下部においては誤差が大きくなる傾向が明らかとなった.この歪が生じるのは,CBCT の撮影機構自体に問題がある.上部や下部では射入されるエックス線の垂直的角度が大きくなり,外周部ではそれがさらに顕著となることから,元画像に歪が生じると考える.

  • 日本
    歯科理工学会歯科
    器材調査研究委員会
    歯科
    材料・器械

    1991年 10 巻 3 号 416-
    発行日: 1991/05/25
    公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー
  • 東京
    歯科大学歯科
    放射線学教室
    歯科
    放射線

    1966年 7-8 巻 50-51
    発行日: 1966年
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 東京
    歯科大学歯科
    放射線学教室
    歯科
    放射線

    1966年 7-8 巻 44-46
    発行日: 1966年
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • 日本小児
    歯科
    学会
    小児
    歯科
    学雑誌

    1993年 31 巻 5 号 817-827
    発行日: 1993/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    幼若永久歯の健康管理法の確立を目指している日本小児
    歯科
    学会は,その第一歩として,第一大臼歯の保護を目的に,幼若第一大臼歯の実態調査を行った.調査は全国29大学の小児
    歯科
    ,11の小児
    歯科
    専門医および1小学校において行われ,4821人の小児の18488本の第一大臼歯が調べられた.
    第一大臼歯は小学校入学前の就学前1年において,既に約25%が齲蝕を経験し,その後増加して小学6年生では約80%にも達する.一人平均でも小学6年生では約3本の齲蝕ないし処置歯を持っている.
    第一大臼歯4歯が健全であるものは,就学前1年で約54%であるが,6年生では約11%に減少する.
    処置ではシーラントが早期から施され,これにより齲蝕の重症化が防げていると思われる.
    萌出初期から齲蝕に罹患しているものが存在し,萌出が進むにつれて齲蝕が増加する.萌出度が同じでも,学年が高いもののほうが齲蝕経験率が高い.また,就学前に萌出が完了したものでは,上顎で約35%,下顎で70%近くが齲蝕経験を持つ.
    乳歯齲蝕との関連では,乳歯齲蝕の経験歯数が多いものの方が,第一大臼歯の齲蝕経験歯数が多い.他の永久歯の齲蝕との関連では,第一大臼歯の齲蝕経験歯数の多いものに,他の永久歯の齲蝕が多い傾向がみられた.
  • 日本小児
    歯科
    学会
    小児
    歯科
    学雑誌

    1993年 31 巻 3 号 375-388
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    日本人の乳歯歯冠並びに歯列弓の大きさ,乳歯列の咬合状態についての基準値,頻度分布を調査することを目的に全国
    歯科大学小児歯科
    学講座の協力を得て収集された2歳6か月より5歳11か月までの乳歯列正常咬合児,男児83名,女児75名,計158名の上下顎歯列模型を資料に計測,観察した結果以下の結論を得た.
    1.すべての各歯の乳歯歯冠近遠心幅径の平均値を得た.上顎第二乳臼歯を除くすべての歯種で有意に女児より男児が大きかった.
    2.2歳代を除く3歳0か月以上5歳0か月未満と,5歳0か月以上5歳11か月以下の2群について,男女別に乳歯列弓の幅径,長径,高径に関する臨床的基準値と標準偏差図表を得た.
    3.各歯間空隙量を測定した.空隙発現状態別頻度は,霊長空隙と発育空隙がともに有する歯列が,上顎は91.8%,下顎は70.9%であった.
    4.ターミナルプレーンの型別出現頻度は,垂直型が85.4%,遠心段階型が8.6%,近心段階型が6.0%であった.
    5.乳犬歯咬合関係は,I型は83.2%,II型は13.0%,III型は3.8%であった.
  • 九州
    歯科
    大学補綴学教室
    日本補綴
    歯科
    学会雑誌

    1963年 7 巻 2 号 225-236
    発行日: 1963/12/31
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • *坂井田 瑠衣, 諏訪 正樹
    人工知能学会全国大会論文集
    2015年 JSAI2015 巻 2N4-OS-16a-3
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/07/30
    会議録・要旨集 フリー

    歯科診療において歯科
    医師が先導する診療工程に,
    歯科
    衛生士は臨機応変に追従する必要がある.
    歯科
    医師の言語的指示がなくても,
    歯科衛生士は歯科
    医師の身体動作を観察して主体的に振る舞う.本発表では,
    歯科
    医師による診療の進行に淀んだ際,
    歯科
    衛生士が振る舞いをそのつど修正することでトラブルが抑制されうることを,映像分析から示す.
    歯科
    診療の円滑な進行を支える基盤が,身体の相互観察可能性に他ならないことを論じる.

  • 東京医科
    歯科大学歯学部歯科
    放射線学教室
    歯科
    放射線

    1972年 12 巻 1 号 34-37
    発行日: 1972年
    公開日: 2010/10/21
    ジャーナル フリー
  • *黒田 美保, 由井 愛
    日本心理学会大会発表論文集
    2021年 85 巻 PD-128
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/30
    会議録・要旨集 フリー

    【目 的】

    歯科
    治療への恐怖の要因として,治療の体験,周囲の態度,性格などの要因があげられる。本研究では,Dental Fear Survey(以下DFS)日本版を用いて,
    歯科治療での体験と歯科
    恐怖との関係を調査する。【方 法】対象者は大学生53名。調査はGoogleフォームで行った。DFSは
    歯科
    治療に対する20の設問に5段階評価し,合計点のDFS値により
    歯科
    恐怖・不安の程度を判断する。60点以上で強い恐怖が示唆される。
    歯科
    からの回避,生理的反応,刺激に対する恐怖の3要素から構成され,恐怖については ① 治療前の不安 ② 治療への不安に分けられる。同時に
    歯科
    治療での恐怖体験の有無を尋ねた。【結 果】DFS値の平均は45.98±9.82点。
    歯科
    治療における恐怖体験の有無で2群に分け(有群:18人,無群:35人)比較したところ,平均は有群:62.94±19.15点,無群:37.26±13.49点で有意差がみられた。特に,有群では治療前の不安が顕著であった。【考 察】過去に
    歯科
    治療に恐怖の体験があると治療への高い不安が生じ,大学生になっても持続することが示唆された。

  • 大橋 伸英, 水野 愛理
    学会誌JSPEN
    2024年 6 巻 4 号 213-217
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/04/02
    ジャーナル フリー HTML

    2016年度から

    歯科
    医師が栄養サポートチーム(Nutrition support team;以下,NSTと略)回診に参加することで,
    歯科
    医師連携加算の算定が可能となったが,
    歯科
    医療従事者のNSTへの関与に関する報告は少ない.本研究は,オンライン質問票による
    歯科
    医療従事者のNSTの関与の実態を把握することが目的である.2023年5月~6月に,北海道のNST稼働認定施設72施設を対象にオンライン質問調査を実施した.回収率は31.9%(23施設)であり,NSTへの
    歯科
    医師,
    歯科
    衛生士の参加はそれぞれ9施設,7施設であった.
    歯科
    医師連携加算は6施設で算定していた.
    歯科
    医師の役割は口腔状態評価,
    歯科
    治療の必要性判断,
    歯科
    衛生士の役割は,口腔ケアの指導,口腔状態評価,口腔衛生管理であった.
    歯科
    医師は臨床栄養に関する知識不足,
    歯科
    衛生士はこれに加え一般的な医学の知識不足が指摘された.今後,
    歯科
    医療従事者がNSTへ参加するために卒前,卒後教育,生涯研修による臨床栄養教育の必要性が示唆された.

  • 田口 円裕
    日本口腔科学会雑誌
    2017年 66 巻 2 号 60
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル 認証あり
    高齢化の進展などの社会情勢に対応するため,国では「地域包括ケアシステム」の実現を目指しています。
    一方で,
    歯科
    疾患構造の変化や治療の高度化に伴い,国民の求める
    歯科
    医療サービスも多様化しています。
    このような状況の中で,今後の
    歯科
    保健医療提供体制の在り方として,医療機関完結型の
    歯科医療から地域完結型の歯科医療への移行や在宅歯科
    医療を担う,あるいは多職種との連携ができる,かかりつけ
    歯科医機能をもった歯科
    医師の役割が極めて重要になってきます。また,
    歯科
    医療の需要に関しては,健常者に対する需要は減少し,高齢者に対する需要そのものが増加し,従来の修復治療や,欠損補綴を中心とした歯の形態回復に主眼をおいた
    歯科
    治療から,いくつかの基礎疾患を持つ高齢者や自立度が低下した高齢者に対する口腔機能の回復に主眼をおいた
    歯科
    治療へパラダイムシフトするものと考えられます。
    歯科医療機関の間での連携や医科歯科
    連携の観点から言えば,周術期の口腔機能管理については,在院日数の減少等のエビデンスも示されていることから,医科
    歯科
    連携とあわせ,病院
    歯科と歯科
    診療所との連携も重要です。この他,入院患者に対する栄養サポートチームへの参画や摂食機能等のアプローチ,さらには,医療機関や患者の状態に応じ,時間軸に沿った医療機関間の連携や多職種協働が求められています。このように
    歯科
    医療における連携と協働の推進は,周術期口腔機能管理料や栄養サポートチーム加算への
    歯科
    医師連携加算といった診療報酬上の評価の面からも図られています。
    今回の講演では,今後の
    歯科
    医療に求められる診療の在り方や地域等での役割の再構築などについて,連携と協働をキーワードに述べてみたいと思います。
  • ~歯科医に対するアンケート調査の結果~
    尾本 正, 青木 淳, 丸田 一人, 益田 智章, 堀川 優衣, 岡松 良昌, 弘中 祥司
    心臓
    2019年 51 巻 9 号 914-919
    発行日: 2019/09/15
    公開日: 2020/12/08
    ジャーナル フリー

     背景と目的

    歯科
    治療時における感染性心内膜炎発症予防のための抗生剤使用状況についてはあまり報告がない.本研究の目的は,
    歯科
    医の実臨床における予防的抗生剤投与の適応とその内容についての現状を調査し,ガイドラインの影響を検討することである.

     方法:昭和大学関連

    歯科
    病院,地域連携
    歯科
    医院を対象に,以下の5つの設問につきアンケート調査を行った.1)所属(a.
    歯科
    病院,b.
    歯科
    医院),2)経験年数,3)どのような
    歯科
    治療時に予防的抗生剤を投与するか(a.非侵襲性治療,b.侵襲性治療),4)患者背景(a.人工弁使用患者,b.心臓弁膜症患者),5)抗生剤の内容.

     結果:70名に配布し,回答者は43名(回答率61%)で,

    歯科
    病院は20名,
    歯科
    医院は23名であった.平均経験年数は20.7±12.5年(1-19年:30%,20-29年:33%,30年以上:37%)であった.93%(38/41)が侵襲性治療時に,非侵襲性治療時では7%(3/41)が予防的抗生剤投与を行うと回答した.予防対象患者が人工弁使用だけである
    歯科
    医は71%(27/38)で,人工弁使用に加え心臓弁膜症患者も対象としている
    歯科
    医は29%(11/38)であった.また,アモキシリンを第一選択としていた
    歯科
    医が77%(30/39),セフェム系である
    歯科
    医が18%(7/39)であった.

     結論:今回の調査において,ガイドラインでは推奨されていない非侵襲性

    歯科
    治療における抗生剤使用は7%に過ぎず,また,高度リスク群とされる人工弁患者に対しては100%の
    歯科
    医が予防的抗生剤投与を行っており,ガイドラインの趣旨が日常
    歯科
    診療に反映されていることがわかった.また,ガイドライン上推奨されているアモキシリンの使用頻度は77%であったが,
    歯科
    医院における使用頻度は61%といまだ十分とはいえず,今後とも関連学会や研究会を通じて啓蒙活動を推し進める必要がある.

  • ─専門継続研修,専門医制度のあり方─
    鶴田 潤
    日本補綴
    歯科
    学会誌

    2017年 9 巻 1 号 18-24
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/02/21
    ジャーナル フリー

     超高齢社会における患者の多様化,疾患の複雑化,多職種連携による幅広い医療・

    歯科
    医療の展開などを背景に,国民の医療・
    歯科
    医療に対する期待は増大してきている.現在,日本の社会では,
    歯科
    医療界には質の高い診療提供が求められているとともに,その診療を担う人材育成の質保証の制度化が必須となっている.本稿では,わが国における
    歯科
    医学教育,すなわち,卒前
    歯科
    医学教育,卒後
    歯科
    医学教育の質保証の観点をもとに,
    歯科
    医師の継続専門研修制度および専門医制度のあり方,特に,日本
    歯科補綴学会が担う補綴歯科
    専門医研修プログラムのあり方を,他国の事例として英国の
    歯科
    医学教育管理制度を参考にして論じてみたい.

  • 松山 美和
    日本補綴
    歯科
    学会誌

    2014年 6 巻 3 号 285-290
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル フリー
     社会変化に伴い高度化・複雑化する医療の中で,
    歯科
    衛生士にも専門医療職としての資質向上が求められている.
    歯科
    衛生士の職域や業務内容は今後拡大すると予測され,「自ら学び行動できる」
    歯科
    衛生士が社会に必要とされる.
     本稿では
    歯科
    衛生士の大学教育と大学院教育を紹介し,キャリアとしての認定
    歯科
    衛生士制度についても紹介する.
    歯科
    衛生士が資質向上を目指すとき,
    歯科
    医師は技術指導のみならず,「学べる」機会や環境を提供し,知識・理解を深めることを支援すべきである.
     本学会には,日本
    歯科衛生士会と連携して歯科
    衛生士の学びの場として提供・活用することが
    歯科
    衛生士のキャリアアップ支援になることを提言したい.
  • 中村 真理
    九州
    歯科
    学会雑誌

    2014年 68 巻 s5
    発行日: 2014/04/25
    公開日: 2025/03/07
    ジャーナル フリー
    北九州八幡東病院は近隣の急性期病院と連携し、医学管理のもと療養が必要な方々に日 常生活の介助、医療や看護、機能訓練などを提供する八幡東区では最も病床数が多い480 床の療養型医療施設である。  入院病棟は医療病棟308床および介護療養病棟172床からなる。医療病棟は、重度の肢体 不自由者、脊髄損傷などの重度障害者、重度意識障害者、神経難病患者、気管切開、吸引、 酸素、IVH・点滴の必要な方が対象となる医療療養病棟220床、障害者病棟101床、脳血管・ 脊髄損傷や大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の骨折・損傷後や手術後の回復期リハビ リテーション病棟47床からなり、介護療養病棟は要介護度4~5および短期入院の場合は 要介護度1~3を対象とした介護保険適応である。  当院における
    歯科
    的介入については、地域
    歯科
    医師会、九州
    歯科大学との医科歯科
    連携 のもと新規入院時に
    歯科
    衛生士が口腔機能アセスメントを行い、入院中の口腔管理、
    歯科
    受診のコーディネートを担当している。退院後の支援としては、多職種が連携して、かか りつけ
    歯科医師へ情報提供可能な地域歯科
    医療連携体制を整えている。  
    歯科
    訪問診療として参画する
    歯科医師および歯科
    衛生士は、医科
    歯科
    連携を背景に、患 者様に関わるチーム医療の一員として、病院内の医師、看護師、介護士、言語療法士など の職員や患者様のご家族に対して、食事や口腔機能に関する
    歯科
    的な診断、
    歯科
    治療計画 だけでなく、入院中の口腔ケアに関する助言などの情報提供の役割がある。一方、病院内 に勤務する
    歯科
    衛生士は、往診
    歯科
    医師との情報の共有を元に各病棟への日常的な口腔管 理に対する助言指導を行なう立場にあるといえる。  今回は、当院の医療療養型病棟における口腔管理システムの運営と
    歯科
    医療連携による
    歯科
    的介入の症例を通して、現状の問題点や今後の課題について報告させていただきたい。
  • 中嶌 優子, 大木 明子, 杉本 久美子, 鈴木 哲也
    口腔病学会雑誌
    2016年 83 巻 1 号 34-41
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2024/10/10
    ジャーナル フリー

      目的 : 現代の社会では, ペットは人間に精神的な安らぎをもたらし, 家族の重要な一員ともなっている。ペットの健康維持においても

    歯科
    的な健康管理が重要であるとの認識が広がっているものの, 動物に対する
    歯科
    治療についての報告はほとんどなく,
    歯科補綴装置製作における歯科
    技工士のかかわりについての報告もない。そこで本研究では, 動物
    歯科
    診療の現状を明らかにし, 動物
    歯科診療における歯科
    技工士と獣医師との協力体制について検討することを目的とした。

      方法 : 大学獣医学科附属病院16施設, 関東地方の動物病院17施設, 動物園87施設, 日本動物病院会主催口腔学セミナー参加者36人に対して自記式質問票によるアンケート調査を行った。質問項目は動物

    歯科
    治療, 動物
    歯科
    の知識,
    歯科
    補綴治療に関するものとした。

      結果 : 回収率は51.3%であった。回答者の93.8%が動物

    歯科
    治療を必要と認識していたが, 実際に
    歯科
    治療を行っていたのは67.9%であった。
    歯科治療経験者のうち歯科
    補綴治療経験者は約23.5%であり, 具体的内容では詰め物と被せ物が多かった。獣医師は動物の
    歯科
    治療の知識や技術を学ぶ機会が少なかった。また, 獣医師における
    歯科
    技工士とその専門性の認知度は低かった。

      結論 :

    歯科技工士は動物の歯科
    補綴治療に協力できる可能性があるが, 獣医師への
    歯科
    技工士の認知度を上げる働きかけが必要であることが示唆された。

  • 渡邉 誠之
    九州
    歯科
    学会雑誌

    2021年 75 巻 s2
    発行日: 2021/05/25
    公開日: 2025/03/07
    ジャーナル フリー
    今回、歴史ある第80回九州
    歯科
    学会総会・学術大会のシンポジウムを担当させていた だいた九州
    歯科大学歯科
    侵襲制御学分野(
    歯科
    麻酔科・ペインクリニック)の渡邉誠之です。 昨年度コロナ禍のために延期され、また今回も誌上シンポジウムとなり、臨床の場での実 際の声やお尋ねが聞けないのが残念です。シンポジウム後にメールのやり取りなどで討議 が活発になれば幸いです。  さて、会員の皆様方には
    歯科
    麻酔科はやや遠い存在かもしれません。  
    歯科麻酔医と言えば歯科
    治療ができないのに大学病院で手術の時だけ大きい顔をする歯 科医師であるとか抜歯後の神経障害や訳の分からない痛みに対処するところ等、あまり心 地よい記憶のない診療科だと思います。  もちろん
    歯科
    麻酔科は手術の麻酔が主たる領域ですが、それだけではなくいろいろな領 域にかかわっています。今回、
    歯科
    麻酔科が関与する仕事をよく知っていただき、もしか したら少しは利用価値があるのではと思っていただくためにこのシンポジウムを企画しま した。  今回、お呼びしたシンポジストの方々は実際に臨床に長けた先生方です。まずは九州大 学大学院
    歯科
    麻酔学分野 坂本英治先生(主に神経障害や痛みとのかかわり)、北九州市立 総合療育センター
    歯科
     吉田篤哉先生(障害者
    歯科
    とのかかわり)、九州
    歯科
    大学口腔機能 発達分野 渡辺幸嗣先生(小児
    歯科
    とのかかわり)について御講演をいただきます。それぞ れの立場でのご意見を是非とも多くの方に知っていただきたいと思います。しかし、シン ポジストのご講演内容の詳細を存じ上げていないため、聴衆の先生方はどのように思われ るかわかりません。少し不安ですが、皆様方のお役に立てることを願っています。  現在、九州
    歯科大学附属病院では歯科
    麻酔科外来およびあんしん科(障害者
    歯科
    )の収益 の合算が手術の麻酔収益とほぼ同等までになっております。また、収益以上にもその存在 理由や社会的役割が増してきております。今後、
    歯科
    麻酔科は手術の麻酔以外にも多くの 領域にかかわっていき、
    歯科
    医療の安全・質の向上に少しでも貢献できれば良いと思って おります。もっと
    歯科
    麻酔科を利用していただければ幸いです。
  • 齋藤 淳, 佐藤 陽子, 中川 種昭, 山田 了
    日本歯周病学会会誌
    2008年 50 巻 1 号 21-29
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/23
    ジャーナル フリー
    歯周治療における
    歯科
    衛生士の役割は大きく,
    歯科
    医師と効果的に協調して治療に参画するためには, 患者の
    歯科
    衛生上の問題点を明らかにする能力が要求される。本研究の目的は, 「
    歯科
    衛生診断」を歯周療法学教育に導入する意義についての知見を得ることにある。3年制
    歯科
    衛生士教育の一部として平成17年度, 18年度の第3学年を対象に模擬患者実習を実施し, 学生の
    歯科衛生ケアプロセス展開における歯科
    衛生診断の記述内容を評価した。質的分析として,
    歯科
    衛生ヒューマンニーズ概念モデルとの整合性について検討した。その結果,
    歯科衛生ケアプロセスのなかで歯科
    衛生診断を行うことにより, 歯周領域を中心に, 対象者(患者)の
    歯科
    衛生上の問題についての思考が学生に促されたことが明らかとなった。しかし, 問題の捉え方は限局的であり, 対象者の心理・社会・行動面に対する意識は不十分であった。
    歯科
    衛生士としての包括的な視点について指導するうえで,
    歯科
    衛生理論・概念モデルの効果的な応用が必要であると思われた。以上より,
    歯科
    衛生診断の導入は,
    歯科
    衛生士の歯周療法学教育において有用である可能性が示唆された。
    日本歯周病学会会誌(日歯周誌)50 : 21-29, 2008
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